[Amazon] プライムビデオその後

twenty-four、BOSCHをまだ超えるものはないが、UNDER THE DOOMは悪くなかった。続けて、TEENWOLF、BONESを同時に見ている。

探せばいろいろと良いものが出てきそうだ。

[Apple] iOS 9.3(13E237)

iPad 2文鎮化問題に対応した新iOS 9.3、アップルが配布開始 : ギズモード・ジャパンネタ。記事には、新しいほうが、iOS 9.3(13E236)となっているので、今晩、iPad 2にアップデートしたiOSはビルドが一つ新しい。iOS9.3.1リリース間近?Appleが不具合修正を明言 - iPhone Maniaのことかもしれない。

ちょっとだけ軽くなったかなあ。FacebookやTwitterの起動が遅いのはあまり変わらないような気がするけど。起動せずに落ちるということはなくなったのは進歩か。動きはじめれば、まったく問題なく動作するのだが。気持ち早いね。

PCのiTunesとUSB接続してインストールしたけど、ダウンロード・ファイルは1.33GB。先走った更新のポップアップはキャンセルすること。そうしないとダウンロードを失敗することになり、何度も最初からダウンロードを繰り返すことになる。ダウンロードが完全に完了してから、更新作業に入る。インストールにも時間が掛かるのは覚悟しなくてはならない。文鎮化したiPad 2だって、朝まで放っておけばインストールは完了するのかもしれないと、後から思った。

文鎮化した場合、すなわち、ハングしてどうしようもない(?)場合、再起動するにはホームボタンと電源ボタンを同時に押す。そうすると、iPhone、iPad、または iPod touch に「iTunes に接続」画面が表示される場合 - Apple サポートに説明されている画面が表示されるので、PCなどのiTunesにUSB接続すればよい。焦らず、お気をつけて。

更新: 2016-03-30T00:35:52+09:00

[本] 十夜一冊 第九百九十夜 畑村洋太郎著「技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道」

千(/十)夜が近くなって、千夜千冊に倣って、掉尾の一冊を何にするかと考えてはいるが、その前の九百九十夜も同様に考えてはいた。今週月曜日、娘を送っていって、昨年創業百周年の廣文館広島駅店で偶然見つけた一冊を当てることにした。真正面から、日本の生き方を考えなおすための書。畑村洋太郎著「技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道」(講談社現代新書、2015年)。

戦後の奇跡の五十年間、その後どうしてよいかわからない二十年間となった。元サムスン電子常務吉川良三氏と畑村先生が作ったHY研究会という小さな勉強会での活動、そして世界各国での三現の実践を通じて知ったこと、考えたこと、わかったことを言葉と図で表現したのが本書。

「三現」というのは「現地」に行って、「現物」(現場にあるもの)に直接触れて、「現人」(現場にいる人)の話に真摯に耳を傾け議論することを言う。

畑村先生は、要求機能→機能→機能要素→機構要素→構造からモノの全体構造までの関係を思考展開図で表されるのだが、最近気づかれたこととして「物の世界」を「価値の世界」と結びつけることが重要だということを書かれている。グローバル化の中で、サムスンの地域専門家制度が製品を価値の世界と結びつける役割を果たしているらしい。現地の文化を身につけた人間を養成することで、はじめて現地の人の価値観にあった商品をつくりだすことができると考えている。物の世界については思考展開図は既にあるが、価値の世界と結びつけるところはまだ試行錯誤の検討段階にある。人間の根源的な欲求から始まって、文化・習慣などまで、様々なレベルの概念がある。

これは同一ではないが、Steve Jobsが言っていたリベラル・アーツとテクノロジーとの交差点の概念に近いかもしれない。もっと別の概念のレベルでは、Googleの人工知能に価値評価を持ち込んだDeep reinforcement learningや池上高志先生のLiving Technologyの概念も重要な気がしている。

環境の変化に適応する必要があることは間違いない。少子高齢化、これの持つ意味はマイナスばかりではない。生産効率の向上に大きな価値が出てくるし、必要な食料・エネルギーの輸入も減る。ピーク時、1億2800万人の人口は数十年で8000万人まで減ると言われている。終戦直後7000万人強でスタートしたことを考えると元に戻るとも言える。本書は、中国やインドの影響などを含め、様々な適応、からくりを変えるなど多様なヒントが満載と言えるかもしれない。しかしながら、20年間どうしてよいかわからなかったものが、急にわかるものでもないと思う。試行錯誤を繰り返すしかない。同じことを続けていてはダメということだろう。価値を追求することが重要なこと、これは今も昔も変わらぬ普遍的な原理だと思う。

さて、細部で気が付いたこと。第3部、第4章「ものづくりと価値」の最初に「iPhone分解を価値から見る」の項が置かれている。HY研究会でiPhoneの分解を行った結果、一般的な電子機器とちがって電気的な接合やハンダ付けなどがないので、メカニカルに各部品を全部分離でき、もう一度組み立てなおすと、起動させることができることがわかった。削り出しの筐体を含めてコスト重視一辺倒では作られていない。価値を重視しているという話。

今日、Appleの3月21日のスペシャル・イベントを見ていると、環境(Environment)のプレゼンでロボットを使ってiPhoneを分解する場面が出てきた。これが古いiPhoneを解体するAppleのリサイクルロボ「Liam」の全貌だ | TechCrunch Japanを見ればわかるように、Liamというロボットは小さなネジまで外してしまう。分解できることによって、Reduce、Reuse、Recycleできることが組み立ての前提になっている。

環境のプレゼンの最初は、Appleの使うエネルギーは100%再生可能エネルギーとするのがゴールだという言明で、現在世界全体で、93%に達している。米国と中国を含む23ヵ国では100%のゴールに達している。日本はその中に含まれない。

見事に考え尽されているのか、たまたま、結果としてそうなったのか。やはり巧妙に計画されて進んでいると見たほうがよさそうだ。もちろん、状況を見ながら変化してきていることは間違いない。デザイン、構造、価格、すべて、多様な観点からトータルで合理性を兼ね備えている。

iPad Pro 9.7inch、4inch iPhone SE、ナイロンバンドのApple Watchの価格は少し買いやすくはなったようだ。これも低価格化と品揃えの充実として合理性が高い。売れ行きが鈍っていることへの対応でもあるのだろう。次は、WWDC 2016で何が発表されるかだが、そこにはどのような新しさを含むことになるだろう。今回のイベントでは、Apple WATCHのCareKitによる健康管理とResearchKitの遺伝子データ対応アップデートが詳しく発表された。Apple tvについては、tvOSのアプリストアの充実度を簡単に紹介しただけに終わった。

それはともかく、グローバル化の世界で次は何が起こっていくのか、よく注視していく必要がある。モノの世界と価値の世界が結びつくプロセスを理解して適応していきたいものだ。

おそらく、21世紀においては、「物の世界」とはIoTそのものであるかもしれないし、IoTが「価値の世界」と如何に融合していくかを考えなくてはならないのだと思う。

更新: 2016-03-25T20:46:33+09:00

[クラシック] 春分を過ぎて - リストを聴く

めずらしく、夜一度も目覚めず、朝、ゆったりと目が覚めた。7時過ぎで既に明るい。Windowsの天気予報によれば、広島市南区の日の出は6時4分、日の入りは18時27分。夜よりも昼が長くなりつつある。元旦の日記を見ると日の出は7時13分ぐらいだったはずなので、既に1時間以上日の出が早くなっている。今朝、題名のない音楽会でリストのタランテラを聴いて、Lazar Berman(ラザール・ベルマン)のリストを思い出し、聴きなおしている。CD3枚組。Tarantella自体は、巡礼の年、第二年補遺の最後の曲(CD1の最後)。CD2は1963年モスクワ録音の超絶技巧練習曲集、練習曲(エチュード)というイメージに似合わない名曲・名演奏。etudeを練習曲と訳すのは不適当かもしれない。実験的な試みに溢れているという意味だろう。CDVE00020。網淳さんから教えてもらって購入したアルバムだったが、単にベルマンの超絶技巧を聴くだけでなく、今日はアルバムについて調べて、詳細な内容をようやく理解した。

CD1の最初には、リスト編曲のシューベルトの歌曲集六曲が置かれていて、アヴェ・マリアなど、これも魅力的だ。この後、メフィスト・ワルツを挟んで、巡礼の年、第二年補遺の三曲が入る。CD2が12曲の超絶技巧練習曲集。CD3は、ハンガリー狂詩曲 第9番 変ホ長調《ペシュトの謝肉祭》("Pesther Carneval")と唯一のピアノソナタ ロ短調。すべて新鮮な気持ちで聴きなおした。変化に富んだ音楽を楽しんだ。

もっとも、リストの超絶技巧曲を集めていたはずだから、タランテラを含んでいるかもしれないと調べ始めたのが聴きなおす切っ掛け。それは実際には偶然含まれていただけに過ぎないかもしれないし、必然だったのかもしれない。Amazonでラザール・ベルマンを検索してみると、Universal Music LLCレーベルでドイツ・グラモフォンの「リスト:《巡礼の年》全曲」(2002年)が見つかった。幸いなことにプライム・ミュージックで聴けるので聴いてみよう。

PCからプライム・ミュージックのライブラリに登録するとFire TV Stickのミュージックの新着から選んで再生できるようになる。表示に現れているとわかりやすいが、新着をクリックしないとわからないので少し戸惑ったが、すぐ当然のように現れた。もう一度ミュージックを検索するのは面倒だから、これは便利。

to be continued...

../images/2016/03/CIMG4096m.JPGラザール・ベルマン、「リスト:《巡礼の年》全曲」(2002年)

やはりタランテラは一聴してわかる特徴のある曲だ。他の巡礼の年の曲と比較して、超絶技巧曲の一つと考えてよいだろう。



../images/2016/03/CIMG4099r1m.JPGLazar Berman, Franz Lisztと吉田秀和「名曲300選」ロマン派の天才たち

リストは、ロマン派の中でも、ピアノ技法の発達、管弦楽法の新工夫、和声上の探究、リズムの非常な自由さといった点で、大変興味のある存在には違いないのだが、私は、彼の曲はよくわからない。この人も、作品の完成度より、発明の才、着眼のおもしろさ、音の色彩的使用の練達という点で、みてゆくのが正しいのではなかろうか。・・・(235-236ページ)


更新: 2016-03-31T22:50:21+09:00

[日記] 遠い道、近い道

日記を書いている余裕がない。暖かくなったり、寒くなったりしたことも日記に書くチャンスがない。面倒なことを引き寄せる必要もないのに・・・わざわざ遠回りの道を選んでいる。いい加減にして置けと誰かが囁く。

さて、本も読み切らないままに、本が増えていく。最近、購入したのは、ジェフリー・アーチャーの「ボーン・コレクター」上下、「007 白紙委任状」がおもしろいから代表作を読んでおこうと。これはまだ積んでおく状態。

よく考えると、A部氏N部長夫妻との旅行で話題に出たダニエル・フリードマン「もう過去はいらない」を結局購入して読みつつあることも記事にしていなかった。読み掛けの処女作「もう年はとれない」(01/04/2016)をお正月に勧めて、二人で読んでもらっていたのだが、次の作品を読むほどのものかどうかということが話題になった。小説というものは難しい。アイザック・アシモフの帝国・ロボットシリーズでさえ、すべてが期待に応えてくれるわけではない。村上春樹の「1Q84」のBOOK3には気分が乗らなかったりする。「もう年はとれない」も後半がもたつくのだ。話をうまくまとめるのはむずかしい。しかしながら「もう過去はいらない」も読み掛けだが、やはりお勧めだと思う。「もう年はとれない」より話の展開がスムースだと思う。

それはともかく、Rebuildで話題になった村上春樹・柴田元幸「翻訳夜話」(文春新書、2000年)を今メインで読んでいる。村上春樹の翻訳についての本はどこかで読んだはずと調べてみると「雑文集」(新潮社、2011年)に「翻訳すること、翻訳されること」という15節に及ぶ章がある。1985年から2010年に書かれた文章をまとめている。これについてはもっと他のところで書くかもしれない。

あっ、グレッグ・イーガンの「ゼンデギ」(ハヤカワ文庫、2015年)もあるか・・・さて、どの本から読み終えるかな・・・他の本の名前が出てくるかもしれない^^;)

更新: 2016-03-12T18:00:09+09:00

[日記] 過去の記憶から現実へ - 東日本大震災から5年

昨日何か書きたいとは思っていたのだが、今朝最初の外出の帰りに何か記事があるだろうと近くの中國新聞の販売所にある自動販売機で日経新聞を購入。第一面に『「災後」の向こう拓くとき』という論説が出ていた。

../images/2016/03/CIMG4091m.JPG日経新聞2016年3月12日第一面にて

「災後」という言葉は初めて知った。東日本大震災後の復興構想会議の議長代理をつとめた御厨貴東大名誉教授が『「戦後」が終わり、「災後」が始まる』と言い切られたそうなのだが、現実はそうはならなかった。これから「災後」の向こうを切り拓いていく必要があるということなのだ。


震災後、被災者の捜索・救出や福島第一原子力発電所事故の緊迫感に溢れていたTwitterのタイムラインを思い出す。まだ、復興の道程は長い。何が自分にできるだろうと思うが、手掛かり・足掛かりがない。もっと考えないと・・・

更新: 2016-03-12T18:01:41+09:00

[日記] 知的創造の作法

帰宅時、外気温8℃。一日中寒かった。ガソリン105円/リットル。石油のだぶつきの話はだいぶ前からあるけど、長い時間を掛けて少しずつ価格が下がってきた。日本の自動車販売の上位二車はいずれもハイブリッドのプリウスとアクアだ。三位のフィットもハイブリッド車の設定がある。ガソリン消費量は次第に減りつつある。毎日、アイデアを練るのだが、よいアイデアは浮かばないというか、自分に関係のあることであれば、まあ、焦る必要もないので、空想の中に雲散霧消してしまう。やってみないといけないなあとは思いながら、そのままになる。

阿刀田高著「知的創造の作法」(新潮選書、2013年)という本がある。もちろん、小説家の著者だから、小説のアイデアを練るのが目的だろう。帯には四つのノウハウが書かれている。「説明は3分で」、「ぼんやりと考えよ」、「『真似』を怖れない」、「アイデア・ノートは必須」。

「説明は3分で」というのがあるが、これは第1章が「ダイジェストする力」であることと対応している。千夜千冊でいつも素晴らしいと思うのはダイジェストする力かも知れない。

to be continued...

[日記] もうすぐ春分

雨の中、遠く霧に煙る風景を見まわしながら帰宅すると、「三連休ね」と言われて、あー、そうなんだと思う。ほとんど翌日のことぐらいしか考えていない。そんなことさえ、まったく頭から抜け落ちている。春分か・・・昨日は暖かったが、今日は少し気温が低い。帰宅時12℃。昨日は16℃ぐらいだった。6年ぐらい前に書いた「オブジェクトを廻る日記」を読み直した。さて、Perl 6がリリースされた以上、この日記を発展させる必要があるのだが・・・

他にもやり残していることは多々ある。無限に・・・

「翻訳夜話」をまだ読んでいる。というか、今、読み終えた。レイモンド・カーヴァーの「収集」とポール・オースターの「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」の村上春樹・柴田元幸お二人のそれぞれの競訳と原文を除いて。いろいろと英文は読んでいるが、最近は翻訳せずに原文を読むままになっている。少しは訳してみるかな。プログラミングも一種の翻訳のようなものだけど。自然に訳せるのが、良いプログラミング言語だと思うけどね。

翻訳夜話の中に「SUDDEN FICTION」の話が出てくる。十夜一冊の村上春樹は「風の歌を聴け」を取り上げているが、十夜一冊 第四百九十夜 風の歌を聴け (2013/05/04)の中で、「SUDDEN FICTION」で村上春樹が訳しているレイ・ブラッドベリの「I See You Never」を調べたことがある。タイトルの訳は「もう会えない」なんだけど、本文の訳がどうなっているんだろうと思ったことを覚えている。

更新: 2016-03-19T09:57:00+09:00

[日記] 時の流れ - 非連続な出来事

先週はいろいろなことがあったし、起きた。日曜日には、小嶋先生の例年のピアノのおさらい会がゲバントホールで催されて、聴かせていただいた。僕には、音楽に打ち込んでいるという真率さが、今年は特に伝わってきて、とてもよかったと感じた。毎度のことながら、指導者の先生自らも見事な演奏を示され、連弾もこなされるのは簡単にできることではない。最後のゲストの演奏も毎度の楽しみ。

../images/2016/03/2016-03-20 13.34.22m.jpg相生橋中央からゲバントホールのある和光パレス21方面を望む

ほぼ中央に白く輝いている建物が和光パレス21で、屋上にト音記号の後にゲバントホールと書かれた広告が出ている。Gewand Halle - ゲバントホールは5階。川上に見える橋は、城南通りが通る空鞘橋(そらざやばし)。


The New Yorkerのカスタマ・サービスと、Digital Access購読とサイトへのログインの関連付けが海外からの購読者はアカウント番号がない限りはできないことについて、先々週からやり取りしていて、月曜日にサイトへようやくフルアクセスできるようになった。サイト・ログインとサブスクリプションを関連付けをした状態で、アカウント番号を記載したウェルカムのメールが届いた。$12.00 for 12 weeks。Webサイトのすべての記事とMagazine(47 issues a year)のDigital Edition、90年以上のOnline Archiveへのアクセスが$1/Weekとはコストパフォーマンスは極めて高い。月曜の昼食に食べている三つのパンを二つに減らせば、より健康的になるべく賄えるコストである。

月曜、友人の結婚式に戻っていた娘を広島駅に送っていった時に、自分の体調の不調に気付き、みっちゃんのお好み焼きをあきらめて、一人だけ急いで帰宅、熱を測ると38℃、発熱していた。体調の回復した金曜日には、最近どうしているのかなと思っていた知り合いが亡くなっていたことを知って驚き、昨日は五月には様子を見てこようと話し合っていた叔母のお葬式に参列してきた。親戚の子供たちが大きくなっているのに驚き、時の流れを噛みしめる。

時は否応なく、あらゆる場所で流れており、非連続な出来事でそのことを実感する。

更新: 2016-03-27T19:35:57+09:00

[Internet of Things] myThings + HMCN

休日が休日にならなくなったのは昨年ぐらいからだが、2012年に久しぶりにWTMに出掛け、また、少し間を置いて、一昨年ぐらいからできるだけ出るようにしている。IT関係の動きは激しいと思う。カンブリア紀の生命の大爆発に相当する現象なのかもしれない。太古の時代、生物の視覚の獲得がそれをもたらした。IT世界の中に入り込まないと、僕のように単に自分の関心を追い掛けているだけだと置いて行かれる。一昨日の土曜は、WTMの懇親会から派生して、HMCNのmyThingsハンズオンに参加した。

Raspberry Piに温度センサーをつないで、スマホのmyThingsアプリから、IDCFクラウド経由で計測した温度を表示させるのがゴールだ。Raspberry Piにはすでに触っているけど、個人的な他の関心事項の中に紛れてしまっている。

参加者は20名でキットが10組、二人で組んでの作業だった。M氏にクラウドの設定などはまかせて、一応経験のあるRaspberry Pi 2の配線廻りを担当。3時間コースを2時間でやるという話なので、あまり考えている暇もない。そのようなクラウド側の準備は既にされている。図面通りに組み立てるだけ。詳細はmyThingsハンズオンの参考資料 - Qiitaを参照。もう一度ゆっくり復習してみよう。実際にゴールすると、なるほど、myThingsをはじめようキット - スイッチサイエンスとIDCFクラウドを使えば、その程度のことは実現できるのだと実感した。

要は何をするのかというところが問題。そのアイデアが問われている。温度は特定の場所の温度を計測したいのであれば、必要に応じた温度センサーを使わねばならない。さらに今回の事例で考えれば、Raspberry Piと温度センサーの安全な設置場所、電源・WiFiの確保が必要だ。

普通の人にとっては、気温なら自分の地域の天気予報で十分に事足りる。そういったことなら、myThingsのサービスモジュール(チャネル)の組み合わせで簡単にセットアップできる。毎朝7時に広島市中区の気温などを知らせるようにできる。

もちろん、今後登場するであろう様々なIoTデバイスのチャネルが配布されれば、おもしろい使い方ができるのではないだろうか。

懇親会で、ハンズオン関係でよく出会うE氏、講師の山本学氏(yamamotomanabu - Qiita)、HMCN(Hiroshima Motion Control Network)主催の東氏などと親しく話をさせていただいた。myThingsが万人のためのIoTに発展することを期待している。

[Perl 6] 6gutsからのメール

Digging into the performance/reliability work | 6gutsネタ。

今朝5時過ぎぐらいだったか、iPad 2に軽快な着信音が響いたのに気付いた。見ると、6gutsのメールだった。

パフォーマンスは、Perl 5 + Mooの組み合わせと比較している。オブジェクト構築速度が7倍遅い。信頼性に関しては、まだbugsやleakがあるとのこと。

7倍遅い(Our object construction speed is a known bottleneck, and a simple benchmark against Perl 5 + Moo shows Rakudo being a disappointing 7 times slower.)と書いてあるのが気になった。記事に記載されているように、1000万回のループのテストサンプルはPerl 6のほうがむしろ高速だ。MooはPerl v.5.16.1(ActivePerl 64bit)には標準装備されていなかったので、cpanからインストールして、自分でも試してみた。Mooのインストールでは、いろいろな関連モジュールがインストールされたために、かなり時間を要したが正常にインストールされた。

Perl 6

class A {
    has $.x;
}
my $a = A.new(x => 42);
my $y;
loop (my int $i = 0; $i < 10000000; $i++) {
    $y = $a.x;
}
say $y;

Perl 5 + Moo

package A;
use feature 'say';
use Moo;
has x => ( is => 'ro' ); 
package Main;
my $a = A->new(x => 42);
my $y;
for (my $i = 0; $i < 10000000; $i++) {
    $y = $a->x; 
}
say $y;

Perl 5のクラスはパッケージを書く必要があるけど、Perl 6はクラスをすぐ書き始めることができる。もちろん、オブジェクト指向モジュールを選ぶ必要もないし、「say」を使うfeatureを宣言する必要もない。記事のスクリプトのままではfeatureの宣言がないのでエラーになる。Perl 5のオブジェクト属性(attribute)はro(リード・オンリー)を指定する必要があるが、Perl 6はroがデフォルトになっているから指定が必要ない。Perl 6のオブジェクトの属性変数($.x)はtwigilで表されていることにも留意しておこう。オブジェクト($a)のx属性にアクセスするには、「$a.x」とするだけでOKだ。

パフォーマンスについては少し安心した。リークやバグはもうしばらく辛抱して待つしかないけど、仕様についての研究は続けよう。

MooはMooseを簡略化したオブジェクト指向ライブラリらしい。Mooseと互換性がある。Mooseは素晴らしいオブジェクト指向モジュールで使い方がやさしい。僕が初めてオブジェクト・パッケージを書いたのはMooseのお蔭。TSNETスクリプト通信に「オブジェクトを廻る日記」として、関連の更新日記記事をまとめて載せたことがある。様々な文献を含めてオプジェクト指向についてはかなり調べたが、Rakudo/Perl 6の正式リリースによって、新たな刺激を受けることになった。さらに掘り下げて調べていこう。

気になったので、ActivePerlを最新安定版のv5.22.1にアップグレードして試してみると、Mooのインストールもかなり早いし、ループのテストもPerl 6と遜色ない感じだ。いずれにしてもあまり差は感じられない。Perl 5の状況もよく調べてみよう。v5.8.10以降、日本語の取り扱いに問題はなくなったから、それほどよく見ていない。

更新: 2016-03-13T21:27:31+09:00

[Podcast] Rebuild 134 - Everything becomes N - AlphaGo

Rebuild: 134: Everything Becomes N (N, hak)ネタ。AlphaGoしか考えていないけどという冒頭のゲストの話から始まった。ゲストは、NことHiroshimaさんとHakuさん。初めての組み合わせとは思えないのだけど・・・

この話題は、WIREDにかなり詳しい記事が出ているのでまずリンクを張っておこう。

この話題はもちろん最初から頭の中にはあったけど、Eikyu Ito氏(@aq3948 )のツイートで頭の中に拡がり始めたのだ。Ito氏は将棋電王戦で有名になった方だ。テレビにも出られた。ツイッターのアイコンは雰囲気をよく表している。詳細は、A級リーグ指し手1号を参照のこと。

結局、凄いことが起きてしまったという話で、強化学習(Reinforcement Learning)+深層学習(Deep Learning)で人間の直観(パターン)のうち良い結果をもたらすもの(価値のあるもの)を選んで模倣することができるようになってきたということだろう。

これをもって、AIが小説を書いたりできるようになるのではないかというところまで話は進んだが、強化学習の理論がどこまで進んでいるか、調べてみる価値はあるなと思い始めた。音楽についてはすでにAIによる作曲の試みがあるらしい。

Everything becomes N.のNは、Android Nであり、N systemのNであり、NaokiのNであり、「すべてはFになる」のもじりである。すべてはN氏にデータとして届けられているのだそうだ。N氏としては面と向かってAndroid Nをdisることができなく、Miyagawa氏も最後のNを究極のNだとフォローするに至って、無事、異次元からの声を含む長丁場のRebuildは終了した。

大変おもしろい中で、Rebuild非関係者の将棋だけが打ち捨てられてしまったけど、はて、将棋の行く末が心配だが・・・一つだけN氏からフォローが入った(NHK将棋講座超早指し将棋の)山崎(隆之八段)さんが何か挑戦するんだろうか・・・調べてみよう。将棋叡王戦に勝利して、対戦結果 | 第3回 将棋電王トーナメント | ニコニコ動画で勝利したPonanzaと今年春に戦うらしい。楽しみにしておこう。NHK将棋講座超早指し、持ち時間1分の戦いにしてもおもしろいのかも、コンピュータもさすがにそこまで素早く盤面の駒を動かせないだろう。すぐ時間切れ負け。残念ながら、持ち時間8時間、2日制の二番勝負とか。

[Ruby] Hiroshima Ruby Conference

昨日、WTM88の前に、Ruby Associationとhiroshima.rbが主催した「Hiroshima Ruby Conference」の基調講演を聴いた。もちろん、講演者は「まつもとゆきひろ」さん。

まつもとさんが昔々、Rubyが生まれた当時、Pythonのメーリングリストなどに出没されている頃から存じあげているし、NIFTY SERVEのFGALTSにRubyの会議室を作ったりしたが、直接お目にかかったのは初めてである。講演後、「Perl 6」についてコメントを求めると、「Perl 5の時は後付けだったオブジェクト指向が、Perl 6では徹底されたのだと思う。いろいろ有り過ぎで、名前を変えたほうが良いと思うが、その中でもJunctionに興味がある。言語の開発は10年単位で掛かるから、まだまだ大変だと思う」というようなニュアンスの話をいただいた。ありがとうございました。

講演はRubyの過去と現在についての楽しい話だった。Rubyの誕生日は1993年2月24日で、Rubyという名前が決まった日なのだそうで、コードはまだ一行も書いていなかった。最初のリリースは、1995年12月21日のfj.souces(ニュースグループ)への投稿で、公開後の歴史が始まった。1995年はJava、JavaScript、PHPなどが発表された年で、プログラミンク言語が豊作の年だった。

Rubyが世界的に知られるようになったのは、change log、comment、documentを英語化したことによる。僕の記憶では、ruby-listのメーリングリストでまつもとさんが「機械翻訳でいいから、英語化しよう」と英語化を自ら推進されていたと思う。メーリングリストもruby-talkは英語で行われている。僕がruby-talkを読み始めたのは2001年5月1日だ。

Ruby on Railsに関しては、DHHによる15分間で作成できるWebアプリのYouTubeデモ動画の話から、API化するRailsの進化の話。

VoltというフロントエンドもバックエンドもRubyで書くというIsomorphic的なフレームワークに注目しているという話があった。フロントエンドでOpalというRuby to JavaScript Compilerを使うらしい。

Isomorphicは、元々JavaScriptに出てきたアイデアらしく、Isomorphic JavaScript: The Future of Web Apps - Airbnb Engineeringにその概要と出現した理由などが記されている。

Isomorphic and Reactive Applications | NodeSummitの記事が出てくるように、IsomorphicとReactiveは関係がある。元々Node.jsが出発点の概念なのかもしれない。その後、Meteorがすぐ出てきた。

SciRubyRubyMotionPictRubyを上げて、応援したいという話があり、RubyMotion以外は知らなかったので、調べてみるといずれも興味深いものだ。PictRubyはmrubyが組み込まれているとか。

Railsの隆盛、2007年にRuby Association、2012年に軽量Rubyフォーラムができ、順風満帆のように見えるかもしれないが、心折れることが結構多い。コミュニティこそが心の支えであるというお話であった。

組み込みRubyのmrubyには最近興味を持っているので、是非広島でもご紹介いただきたいとリクエストし、Ruby Associationのアンケートにも要望事項として記載しておいた。mrubyについては、組み込み用Ruby「mruby」でモノ作りを始めよう - マイコンボードでmrubyを動かす:ITproの記事が少し古いけど詳しい。ITRONのボードにも組み合わせることができるらしい。最新の状況はどうなっているのかな。mruby概論(1):“Rubyの良さを組み込みに”を合言葉に開発された「mruby」とは何か (1/2) - MONOist(モノイスト)などが昨年の記事としてある。

IoTの世界でスクリプト言語が活用されるようになれば素晴らしいことだ。MPUなどのハードウェアを構成する部品も高性能化しているし、スクリプト言語にとっては追い風が吹いてくるはずと思う。

更新: 2016-03-06T19:38:36+09:00

[Web Development] WTM88「WTM+GCPUG広島」 - Google Cloud Platform: Cloud Vision API

WTM81「WTM + GCPUG広島」にて - ContainerとBigQuery (2015/08/09)の復習と続編だが、昨日、Cloud Vision APIの凄さを伝えるべくRasPi botとビデオを作った話 - QiitaKazunori Sato氏が来られた。

GoPiGoを改造したロボットで、Cloud Vision APIで人の表情を認識して近寄ってきたり、遠ざかったりする。Pythonで500行程度のプログラムをして動かせるそうだ。実物の動作デモを見せてもらった。これだけのことができるのは、Vision API - 機械学習による画像分析 - Google Cloud Platformのお蔭。GCP Next 2016, Google Cloud Platform's User Conferenceにもロボットを連れていくそうだ。

実用的なレベルで機械学習を利用した画像分析を使うアプリケーションが動くとは素晴らしいが、もう少し質問しておけばよかったね。機械学習をどの段階で行うのかとか・・・GCPUG広島などで質問してみよう。