[日記] 光陰矢の如し

日々が過ぎ去るのは矢のように速い。光陰とは昼と夜、一日のことを指すのだろう。あっという間に金曜日がやってきて、「Apple TV+」の新しいエピソードが配信されたことが伝えられる。オミクロン株の感染者が日本にも現れる。大事に至らねばよいが。昨夜は順位戦恒例、深夜の頭脳戦を最後まで視聴した。就寝は午前1時半過ぎ。今朝の睡眠点数は78点。良く寝れたものの睡眠時間が5時間台と少なすぎる。

今月は結果として今週の水曜日までは気が抜けなくて大変だったが、何とかやり遂げた。続けて、新しい鉱脈を掘り当ててしまった感じがしていて、目印を付けて当面封印した。舌の根が乾かないうちに、すぐ開封することになるだろうけど。

BackspaceのPodcastでは「VR Chat」が話題になっている。来年の第4四半期には、AppleがARグラスを出すという噂があるそうだ。調べてみると、AppleのARヘッドセット、来年中にリリースの予想。iPhoneに代わるモバイルデバイスに(36Kr Japan) - Yahoo!ニュース(12/3(金) 15:00配信)がある。このことかな!?

今週の手書き日記はほとんどタイトルのみで、出力がない。ARメガネで見ると、日記にオブジェクトが現れるというのもおもしろいかもだが。ARには、まだキラーアプリが存在していない。ゲームはともかく、必然性のあるアプリは何だろう。

光陰の矢にタグを付けて意味と結びつける必要がある。言葉は人間が生み出したものだ。意味は言葉で表現することになる。人間が存在しなければ、言葉もなければ意味も存在しない。言葉で表現される概念はすべて人間が考え出したもの。世界の見方の一つに過ぎない。光陰の矢とは生々流転、世界のめくるめく流れだ。この流れに棹差して考える。そうすると、世界は変転する。棹差して考えたことを記録する。それが日記かも知れない。

[日記] 探索の日々の合間に

毎日、夜中まで調べている。連環には切りがない。次から次へと広がる。コミュニケーションが重要だと言ったのは藪蛇だった。それを切っ掛けに連想が広がり、さらに忙しくなった。人のお役に立てるのは良いが、就寝が夜中を過ぎる。しかし、世界の奥行を知るに連れて、奥深く入っていくと、次第に視界が開けて理解が深まっていく。ただ問題は広すぎること。理解が困難な道もある。さて、どこに向かうか、どの方向に向かうのが良いか思案に暮れる。気分転換も必要だ。合間に辿る散策の道。

ぴよ将棋もヒント無制限指導対局が30局を超えた。もちろん、全勝だが、ヒントの数を絞ろうとはまだ思わない。自分の候補手とヒントが一致するようになれば、ヒントは不要になる。ある程度は一致するようになったが、気づかない手もある。それが重要な局面で出てくる。そして、手が広い局面でどう指すのかは難しい。なぜそう指すのが良いのかは短い時間ではわからない。ヒントの手筋通りに相手が指さないことがほとんどなので、その度にもう一度ヒントを見てしまう。それで回数がどんどん増えていく。さて、しばらくはヒント無制限を続けよう。最も少なかったヒント回数は4回、最近は10-20回ぐらいのヒントで勝っている。

しばらく暖かい日が続いている。今朝も外気温12℃、現在、最高気温の17℃。少し、庭仕事でもしよう。昨晩は、8時過ぎ、臨海部で花火が上がった。音で気づいた。家からも遠くに、月と木星と一緒に見えた。

花火と木星と月

../花火と木星と月

宇品波止場公園まで行ってみようかと話をしていたのに、花火の音で思い出した。例年夏の花火大会のある宇品波止場公園の方には見えなかった。打ち上げ場所は、おそらく広島港か出島付近だろう。

12/9は月と木星が最接近し、土星と金星が直列した。それは知らなかった。明日の夜はふたご座流星群。13日夜に月が沈んだらピーク!今年の最後の天体ショー・ふたご座流星群(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース今日のほしぞら - 国立天文台暦計算室


夕暮れ、「七人のイヴ」返却の帰り道

../「七人のイヴ」返却の帰り道

先週火曜日。次の貸出予約が入ったので、期限延長ができない。仕方がないので返却しに行った。その帰り道。夕暮れ。

最近のSFは地球が災厄に見舞われ、その危機からどう生き延びるのかという筋立てのものが多い。アマゾン・プライムで見たのは「The Last Ship」、第5シーズンまであったが、最初の危機はパンデミックで地球の人口の9割が失われたところから始まる。洋上で感染を避けられた一隻の駆逐艦の物語。パンデミックはワクチンや治療薬を製造して、シーズン1で切り抜けるのだが、その後、第5シーズンまでよく続けたと思う。真田広之が登場する。今日はApple TV+でトム・ハンクスのフィンチを視聴。太陽のフレア爆発で日中は放射線で生命が生きることのできない世界になっている。人間と犬を助けるロボットの物語。ネタバレは止めておこう。あっそうそう「インベージョン」もエイリアン襲来のパニック映画のようだし。最近の「Apple TV+」の初期画面は「Amazon Prime」の作品もメニューとして出す。それで知ったのが「The Wheel of Time」。昨日、ゆめタウンの紀伊國屋で原作小説が出ているのを見つけた。9000万部のベストセラーの映画化。ロバート・ジョーダン著の「時の車輪」シリーズ。解説を見ると、最終13作の前に著者は亡くなっている。小説も遺稿をもとに完成したという。物語に男性性の否定が織り込まれているのが、興味深い。


さて。さてばかり・・・

将棋ネタをもう少し、本日のNHK杯、千田翔太七段が昨年のNHK杯優勝の稲葉陽八段を破った。朝日杯予選では、青嶋未来六段が羽生善治九段、郷田真隆九段を連破。若い人の活躍が目立つ。世代交代は自然の理とはいえ、年寄りもまだがんばる、がんばれ、それでこそ、盛り上がる・・・

更新: 2021-12-12T19:55:15+09:00

[日記] 小椋佳「静かに消えていきたい」(文藝春秋2022年新年特別号)

すごいなと思った。49歳、1993年に銀行を退職する時は、既に1500曲ぐらいが手元を旅立っていたとか。そのあと、50歳で東大に戻る。そして、6年間の大学生活。若いころに学び損ねた哲学を修めようと。最後は松永澄夫先生が主任教官だった。「自分がどう考えるかという前提に立って思考し、本を書く人で、親しくおつき合いをさせていただきました」と書かれている。松永澄夫 - Wikipedia

77歳。ピアノを習い始めて、人生の最後はライブハウスで弾き語りをやって暮らそうかという話。ネタはすべてばらさないけど…素晴らしいね。まだ、引退はない。

iTunesで、「小椋佳」で検索してみると、2021年には「もういいかい」というアルバムが出ている。まあ、和製の曲を聴くことはほとんどない。宇多田ヒカルぐらいかな。掛けてみる。70歳ぐらいから歌作りが苦しくなって、一曲作るのに三日から一週間かかる。昔は3時間で一曲できたのだそうだ。そうでないと1500曲は作れない。

更新: 2021-12-18T23:15:02+09:00

[日記] 冬至(12/23)、日々新たなり

昨日(12/22)は久しぶりに六時半に起き、一時間後、朝早く車で出掛けた。車の向きの真正面に白い月が西の空に浮かんでいた。順調にしばらく走って、西広島バイパスから二号線に降りる頃、左手の瀬戸内海上に太陽が昇るのが、右手に月が沈むのが見えるようになる。冬至。しばらくWEB会議が続いたが、ようやくface-to-faceの会議。しかし、新年はどうだろう。今朝の中國新聞には、オミクロン株による、大阪で、初の市中感染の報。

効率を追求したコミュニケーションは不十分なものになりかねない。やはり、面と向かって話をすると、なるほど、そう考えているのかとか、顔色、目の向きからでもニュアンスが伝わる。

対話が新たな展開をもたらす。それによって方向性を見いだすというよりは、方向性を見いだすために、さらに考えたり、調べたりする意欲が刺激されるのだとも言える。日々新たなり、新たなり。新しい世界が開けていく。

更新: 2021-12-27T21:42:08+09:00

[日記] 遅れてきたホワイト・クリスマス

どこかで、クリスマス。午前中、雨の予報が当たらず、晴れた。晴れやかなお祝いの日。会場までタクシーで往復。その翌日、雪が降った。

タクシーで帰宅すると、駐車場の屋根の下に吹き込んだ雪で赤い車が白くなっている。夜中にカーテンを捲ると、夜の闇の中にベランダの手摺に雪が積もって白く輝いている。

[EV] 冬という名の日々が過ぎ行く、年末の「人新世のEV」

今日は思わぬ方からメールをいただいた。形式的には今年の年賀状に対する年始のメールへの返信に対する返信。こちらからは年末のご挨拶として、さらに返信した。良いお年をと。さらに返信があり、ものごとを理解するのは難しいということで合意。返信つながりでコミュニケーションが成り立つ。雑誌は一足早く新年がやってくる。文藝春秋の創刊100周年記念、新年特別号を購入。トヨタ豊田章男社長「すべての疑問に答える!」が目当て。「よく誤解されるんですよ」トヨタ自動車・豊田章男社長が明かす“カーボンニュートラルとEV”への本音 | 文春オンラインの記事が切っ掛け。

まあ、大体は既に知っている話。そのほかのトヨタ自体の話の方がおもしろかった。おっしゃることは御尤もと思うわけだが、しかし、何を優先すべきか、こうするということはあるが、特段の解決策があるわけではない。その前に何をどう解決すべきなのかという問題がよこたわっている。次の記事に佐伯啓思先生の「民意」亡国論が並んでいる。「国民の意思」の絶対化が招くこの国の危機というサブタイトルがある。これも状況解析としてはわかるが、結局、どうしたらよいのかということが欠けている。大体、一方的な話をするのは簡単だが、それに対して誰かが質問するのに答えるのは意外と難しい。

何ごとも理解するのが難しいだけでなく、したがって、問題を解決するのも難しい。結局、世界の混沌の中で、最適化らしきものが出てくる。GAFAMアンドTeslaがどう動くのか、それに追随することになるだろう。

[EV] 人新世のEV - トヨタ、バッテリーEV戦略に関する説明会

バッテリーEV戦略に関する説明会(プレゼンテーション) - YouTubeバッテリーEV戦略に関する説明会(質疑) - YouTube(2021/12/15)を見た。たまたま文藝春秋の新年特別号を話題にした日に発表があった。bz(Beyond Zero)シリーズのEVに加えて、レクサス・ブランドをEV化(10車種)し、2030年までにトヨタ・レクサス全体で30車種のEVを出すというお話。これまでの200万台の構想を350万台に修正。変化、市場の動きに対応。米欧中は100%EV(BEV)。充電網も整備すると。

状況に応じて、現実的に柔軟に変化するのが日本のやり方。各国のエネルギー事情に合わせて、対応を変える。必要な選択肢を準備する。ブラジルはバイオ・エタノールをガソリンよりも安い価格で導入し、エンジンでカーボンニュートラルを達成している。これにハイブリッドを組み合わせてさらに燃費を改善したいという地域の特性が示された。その他、米国の東海岸、西海岸のインフラはよいとしても中西部ではBEVは難しいとか。

さて、トヨタの戦略を見た他の車メーカーの方向性が揺らぐかどうか・・・

更新: 2021-12-29T09:21:24+09:00

[EV] 人新世のEV - テスラの行方

テスラが2021年第3四半期の台数実績を発表~前期比20%増で過去最高を更新 - EVsmartブログ。しかし、テスラもまだ年間100万台に足りない生産台数。今のところ、1000万台のトヨタとは次元が違う。考え方が違って当然だ。トヨタが電気自動車に本気宣言~2030年に350万台のBEV販売を目標 - EVsmartブログの350万台が、2030年に絶対数としてどういう位置付けの数字になるのか、今はよくわからない。

テスラ上海工場の月間輸出台数が4万台突破 中国が主力輸出拠点に(CNS(China News Service)) - Yahoo!ニューステスラ2020年第3四半期株主総会の質疑応答をレポート(全文翻訳版) - EVsmartブログテスラ2021年Q3決算を発表~売上、利益ともに過去最高を更新 - EVsmartブログ辺りを見るとおもしろい。テスラの2030年、2000万台という数字は、数字を置いてこねくり回しているところ。確実に2,000万台とは言っていないが、良い目標とイーロン・マスク氏は宣わっている。2,000万台という数字は、少なくとも年間1%の車両を変えていかなければ話にならない、ということである。発想が違う。化石燃料の1%を取り換えているのでなければ、世界を変えているとは言えないというわけだ。「2020年第3四半期株主総会の質疑応答」の記事にある。

JAMA - 世界生産・販売・保有・普及率・輸出によれば、2018年末で、乗用車の保有台数は10.4億台、バス・トラック込みで、14.3億台。Tesla Semiのようなトラックも生産する必要がある。

更新: 2021-12-29T10:39:17+09:00

[Jazz] コーヒーと古本とモダン・ジャズ

植草甚一著「ジャズ・エッセイ 1 パップ時代のジャズ・レヴォリューション」(河出文庫、1983年、昭和58年)の中にある文のタイトル。「ヒット・ポップ」1969年3月が出典になっている。僕が高校時代、初めてジャズに関心を持ったころに書かれた。しかし、この本は21世紀に入って古本で入手したと思う。もちろん、植草甚一の名前だけは大昔から知っていたわけだが・・・

最近、Apple Musicは9000万曲を標榜し始めた。ちょっと前まで7000万曲だったのに。すごい勢いでコンテンツを取り込み始めた。問題は検索性だ。植草先生がいちばん気に入っているゲイリー・バートンの「ダスター」はゲイリー・バートンのアルバムリストには単純には出てこない。まず、WEBで「ゲイリー・バートン ダスター」を検索すると、AmazonのCDが引っ掛かる。それで「Duster」のことだとわかる。Apple Musicで単に「Duster」で検索しても他のものが引っ掛かるだけで出てこない。「Burton Duster」で検索するとヒットする。この検索性の特殊性は以前からで、出てこないからと言ってあきらめてはいけない。しつこく、いろいろな単語の組み合わせなどで検索を繰り返すと出てくる。なんといっても9000万曲だ。有名なものが入っていないはずがない。僕は知らなかったけど、ゲイリー・バートンのアルバムの一つだ。今年、ゲイリー・バートンは引退した。

チャーリー・ミンガスの「ハイチャン・ファイト・ソング」はさすがに見つからなかったが、ググると「ハイチアン・ファイト・ソング」が候補として出てきた。「ハイチアン・ファイト・ソング」では何もヒットしないが、「ハイチアン」で検索すると「ハイチの戦闘の歌」というタイトルの曲が見つかった。類似検索の一種だろうね。「ハイチ」の部分が類似でマッチしていると判断したのだろう。Apple Musicの検索は検索頻度や類似性を見た検索になっていると思われる。

実は「Haitian Fight Song」で検索すると、Charles Mingusの「The Clown」(道化)というアルバムが見つかる。Amazonの「Haitian Fight Song」のCDの最初の4曲が同じ並びで入って、あと二曲、「Passions of a Man」と「Tonight At Noon」が追加された格好だ。したがって、何かを探すときは日本語もよいが、英語で検索することが重要だ。カタカナ英語を英語に変換する必要がある。

それはともかく、17ページの文中に15のアルバムが散りばめられ、紹介されている。当時なら、それらのアルバムのほとんどは想像の中にしか存在できないけれど、今なら、一つずつ、おそらくすべてを聴くことができる。過去の紹介本に新しい価値が出てきている。実際聴いてみると、まったく古くない。ジャズはクラシックを継ぐものだと思う。実際のところ、フォークやロック、そしてフュージョンと変形が始まったのだけど。ボブ・ディランはノーベル賞まで取ってしまった。もちろん、ボブ・ディランをジャズに含めるわけにはいかないだろうが、ロック的なものは一種のジャズといってもおかしくはない。過去、ジャズ・ロックという言葉もあったぐらいだ。

ジャズとクラシックの融合を見ようと思うなら、今は挾間美帆 - Wikipedia小曽根真 - Wikipediaなどを追いかけるとよいかもしれない。狭間美帆、Lyle Mays (2020/02/22)。

更新: 2021-12-30T20:09:30+09:00

[物理学] 十夜一冊 第二千百十夜 アダム・ベッカー著「実在とは何か」(筑摩書房、2021年)

「量子力学に残された究極の問い」という副題がある。英語では「The Unfinished Quest for Meaning of Quantum Physics」なので、「量子力学の意味についての終わっていない探求」とでもしてもよいかもしれない。まだ、探求は終わっていない。

花火の音で年越ししたことを知った。さて、この本を読み始める時に思ったのは、エヴェレットの多世界解釈が出てくるに違いないということだ。「エレガントな宇宙」では長いコラム的な取り扱いだったと記憶しているが・・・{追記(2022-01-03): 間違い。ブライアン・グリーンの「隠れていた宇宙」(ハヤカワ文庫)の下巻、110から131ページまで「予想される問題」という箇所。}

この本の内容を示すために掲げられている引用。「いかに確固たる事実も、無視されるか広まるかは、その語り方によって決まる。 --- アーシュラ・K・ル=グイン」{追記(2022-01-03): 「闇の左手」の冒頭に次のような箇所がある。}

私はこの報告書を物語のようにしたためよう。わが故郷では幼時より、真実とは想像力の所産だと教え込まれたからである。まぎれもない事実もその伝え方で、みながそれを真実と見るか否かが決まるだろう。・・・中略・・・真珠がそうであるように真実もまたこぼたれやすい。一貫性も見出しにくく、割り切れもせず、実体的なものでもない。ただ両者とも傷つきやすい。

(アーシュラ・K・ル・グィン著、小尾芙佐訳「闇の左手」、ハヤカワ文庫SF、1978年;原著: 1969年)

既に新しい年になった。ジョン・スチュアート・ベルが主人公になるらしかったが・・・200ページを超えたところで登場。

更新: 2022-01-01T00:15:10+09:00

[千夜千冊] 解読のヒントへの出会い方

現実拡張の方法 (2008/11/01)のように昔から拡張現実、「Augmented Reality」について考えているが、何かを考えること自体が、拡張現実だという考え方から変わっていない。ある意味、普遍的なことなのだ。1788夜 『天と王とシャーマン』 エドウィン・C・クラップ - 松岡正剛の千夜千冊には次のようにある。

しかしそれならちょっと言っておきたいのだが、では諸君は何をもって「兆候」を感知し、その兆候とどのように向き合いたいのか。何をもって幻想と現実を区別しているのか。何をもってヴァーチャル・リアリティが感じられると思っているのか。

問いを変えてもいい。諸君はどうして『火の鳥』から『鬼滅の刃』に及ぶマンガやアニメに夢中になれるのか。ロックバンドはどうしてオオカミの被りものをするのか。レディ・ガガやきゃりーぱみゅぱみゅはどうしていつも衣裳を変えたくなるのか、いつまでもミュージカル『ライオン・キング』が当たったり、いつまでも『ワンピース』が続くのはどうしてか。皆既月食や獅子座流星群がやっぱり見たくなるのはどうしてか。

われわれはいつだってスカイウォッチャーとともにありたいはずなのだ。星占いや手相が気になるように、その解読のヒントに出会っていたいのだ。それがシャーマンであっても、哲学者であっても、ポップシンガーであってもだ。

書かれたものは拡張現実だ。それを読むことによって、現実を変えていく。世界が変転するとはそういう意味である。この世界がどうなっているのか、それを知らせてくれる。認識が変わる。ARグラスはそういう世界解読のヒントを捉えるデバイスである必要がある。

Appleは電話を再発明し、腕時計を再発明した。次はメガネを再発明するだろうか。

もちろん、「解読のヒント」は書かれたものだけにあるのではない。「イメージ」を想起させるものすべてにあるのだろう。続けていろいろ書いてみたものの、当たり前のことばかりのような気がして全部消してしまった。

更新: 2021-12-06T20:52:45+09:00

[将棋] Lv37 vs Lv21

明日は、藤井聡太四冠と近藤誠也七段のB級1組の順位戦がある。しばらく忙しくしていたので、明日はゆっくりと見させてもらおうかと思ったり・・・

ぴよ将棋は二段ひよ乃氏と非レーティング対局を続けている。途中から、振り駒を有効にして、後手の経験を積み始めた。21局中6局を後手で指すことになった。Lv37のAIのヒント無制限指導対局なので、21戦全勝。Lv37の凄さを思い知ることになった。Lv21の二段クラスではまったく歯が立たない。指し手の1/4~1/3についてヒントをもらう。忙しいので、自分であまり考えている暇はない。一応、候補手を決めて、ヒントをもらう。一致した時はうれしいが、なかなか合わない。強さがわかっているから、ヒントどおりに指す。かなり不利な局面からでも逆転勝ちができる。ちなみにLv21はR1230、Lv37はR2390(ひよの、六段)である。僕はR1101の初段+だ。ぴよ将棋の最高位はLv40のピヨ帝七段、R2600。レーティングの算出の仕方は知らないけど、藤井聡太竜王のレーティング詳細 / shogidata.infoによれば、藤井聡太竜王のレーティングは2061である。ぴよ将棋のLv40はアマ六段以上の実力と標榜しているから、レーティングの意味はやはり違うのだろう。ぴよ将棋のレーティングは、イロレーティング - Wikipediaによっている。現在の我がぴよ将棋のぴよベンチは566(2コア)を示している。

レーティング対局に戻すのは、みんなの詰将棋の五手詰めを全部解いてからと思っているが、まだ262問中42問目でモタモタしている。これがむずかしい。どの問題もなかなか解けないんだよね。

藤井四冠は最近JT杯決勝で豊島JT杯覇者に負け、NHK杯で深浦九段の雁木で負けた。持ち時間が少ない将棋は経験がモノを言う。ABEMAトーナメントのように持ち時間が極端に短いものは読みの速さがモノを言うのだろうと思った。

更新: 2021-12-02T09:54:50+09:00

[将棋] 藤井聡太四冠と近藤誠也七段のB級1組順位戦

今朝の外気温、5℃。現在、8℃。本日の最高気温予想は11℃。外は寒い。昨日の速歩の散歩は昼間に出た。手袋をして、買い物を兼ねる。マスクも寒さ除けになる。さて、10時、始まった。角換わり。第80期順位戦、B級1組9回戦。

藤井聡太の順位戦19連勝を阻止した棋士・近藤誠也は「徹底的に準備しました」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンラインは昨年の記事。

角換わり - Wikipediaには先手が有利な戦法とされている。後手、藤井聡太竜王、2二玉、38手目まで進んだ。

昼食休憩の終わりごろ、ShogiGUIを起動、対局を設定して、対局再開時ぐらいに局面編集を終えて、検討(Suisho4+YO6.03kai)に入った。まだ近藤七段は指されない。8八玉、6八金、3七桂の評価値はいずれも-1で同じ値を示している。ただ、読み筋は当然異なる。展開の分かれ目にあるらしい。

もう少しすると、しばらく外出。

夕食休憩中に再度局面編集。後手46手目、8三飛まで。先手最善手4五歩で評価値は先手有利(538)となっている。18:40再開。

20:24。後手56手目、7五歩。複雑化した局面だが、近藤七段の有利は最善手2四歩(631)なら変わらない。持ち時間は減ったものの、今のところ近藤七段の最善手が続いている。

同銀、2七歩に1八飛が最善手から外れたが、まだ、後手62手目最善手9五歩打に対して同香で先手有利(643)は変わらない。Suisho4+YO6.03kaiの思考時間は無制限なので少しずつ変化する。現在、631。

先手同香、8四角打、9三歩成、同香、同香成、同飛、2六香打で、後手9一香打なら、先手有利は変わらないが、評価値(438)となっている。後手、少し劣勢を回復した感じ。ABEMA TVの森内九段の解説もその方向へ。人間にはもうわからない評価値。今、後手最善手は9二香打に変化、評価値(496)、コンピュータも微妙に変化している。あれあれ、最善手は7七歩打に変化、評価値(431)。また、9二香打(430)に変化。コンピュータも簡単には読めないのだ。当然、人間も読めていないはずだ。

午後10時半を回った。後手9一香打、先手候補手最善手9七歩打、先手有利(533)。

とうとう疑問手、先手9七歩打、後手9六歩打の次、先手7四歩打。9七歩成、同角と続いて、後手候補手最善手7五歩打で互角(-255)と出た。指した。評価値が逆転した。後は見守ろう。

単純ではない。指し手が入り組んでいる。それは、ぴよ将棋のAIのヒントを見ても同じように感じる。ローカルな局面だけでなく、盤面全体を見渡している。差し回しという言葉がふさわしく感じる。自在なのだ。近藤七段も凄い。その後もあきらめずにコンピュータの読み通りの手が続く。

藤井竜王の3七角成で、またまた難しくなってきた。8五銀と飛を取る。8四歩打。取れば、9六香と走る(振り返りの森内九段の解説では7六桂打、逆が見えてないなあ^^;持ち駒と結びついていない)。先手冷静に7五角。後手8五歩と銀を取る。7七金左。コンピュータの最善ではない微妙な応手が続く。人間対人間の戦いになった。2八歩成で後手優勢(-1178)。9七歩打と交互に候補手となっている。

後手9七歩打。先手6六角。9九銀、7九玉、2八歩成、4四角、4三玉、2二角成、1八と、6二飛打、6七桂打(12手詰めと水匠4には出た)、・・・後手114手で藤井聡太竜王勝利。最後は3七角成が活きた。

「9一香のところで、まだ有利とは思ったが、わからなくなった」と近藤七段。読みは極限の状態になっているのだろう。

更新: 2021-12-03T11:02:42+09:00

[将棋] 竜王戦2組ランキング戦、斎藤慎太郎八段 vs. 深浦康市九段

熱きベテラン・深浦康市九段、今年最終戦で斎藤慎太郎八段に気迫の逆転勝利/竜王戦・2組ランキング戦(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース。文藝春秋2022年新年特別号に「私はなぜ藤井聡太に勝てるのか」を掲載した深浦康市九段、好影響か。B級2組順位戦は2勝5敗と苦戦中。斎藤慎太郎八段はA級1位で、6勝0敗と好調なだけに、深浦九段のこの一勝は大きい。

将棋の難しさを教えてくれる一戦だった。AIが考える最善手を人間はなかなか指せない。ぴよ将棋初段+の私もAIの推奨手の意味がなかなかわからない。相手が「ソロソロきびしくなってきたピヨ」と言っても、えっそうなのかなと思うことも多い。しかし、危険そうに思えなくても実は大変危険な状態にある。指し進めていけばわかるけどね。あー、なるほど詰みだねえ、勝ちなんだと。プロと下手の横好きと一緒にしてはまずいだろうけど、AIを味方に付ければ、そういう雰囲気を味わえる。ヒント無制限指導対局数50局に近づく。

更新: 2021-12-30T10:27:16+09:00

[知的生産の技術] 十夜一冊 第二千百夜 花村太郎著「知的トレーニングの技術 [完全独習版]」(ちくま学芸文庫、2015年)

「あの伝説のテキストがいまよみがえる! どうすれば創造的になれるか? その核心を説く決定版・知的生産術」という帯が付いている。大昔にそんな本があることはどこかで読んだが、手に入れていなかった。今頃、読んでいる。元は1980年に別冊宝島として決定版が出ている。その翌年、単行本になった。それが、今回一部改訂され、文庫化されたということ。

創造が主、整理は従。読書で言えば、遅読が主、速読は従。そんな感じで始まる。次に等身大の知的スタイルをまず作る。その知の振幅をひとまわり、ふたまわりと少しずつ大きくしていく。知の全体を獲得するために自立した知の職人になる。方法に注目する。方法は知識を上回る。過去の知的巨匠の方法に学ぶ。その神髄は手仕事(ハンド・クラフト)、手法というべきものである。例えば、立志術では孔子に学ぶ。最後に、情報から思想へという方向を持つ。情報処理の技術にとどまらず、思想を理解して生み出すための技術を扱わなければ意味がないということ。

本をゆっくり読む暇がないので、毎日、寝る前に、数ページずつ読むことにした。これこそ、遅読極まれりということになるかもしれない。

My AR Glass!?

../My AR Glass!?

提灯+虫メガネ。暗いところで細かな作業する場合は必須のデバイス。物が見えるには光が必要だということがよくわかる。


更新: 2021-12-12T08:29:23+09:00

[TV] スワン・ソング (Apple TV+)

近未来SF。Apple Carは「ハンドルがない」秘密プロジェクト「タイタン」の真の目的 | AppBankのような自動運転車が登場する。この映画の内容・意味は、白鳥の歌 - Wikipedia、タイトルが象徴している。主人公の残そうとする最高の作品とは何か。

アップルの想像する近未来のテクノロジーが詰まっているかもしれない。Apple Original Films。

寒い冬が到来した。朝の外気温2℃。午前10時過ぎ、4℃。広島市北部も雪の報。今朝の居間の食卓の室温は14.5℃。ミニ書斎のエアコンのリモコンをチェックすると夏の29℃設定のままだった。この冬初めて暖房のために22℃設定にして稼働。

今朝、スワン・ソングの最初の30分、導入部を見直した。Amazon Primeに金曜日新着配信される「The Wheel of Time」を見てしまうと他にそれほど見たいものがないというか、見たいものは既にほとんど見ている。何か暗い感じだなあと思ったけど、タイトルに惹かれて、見はじめた。ながら族の習性で、最初の方は上の空だったのだが、途中からはしっかり見た。結局、二度目の導入部も大体記憶にある内容を再確認するだけだった。見落としはほとんどない。Swan Song (2021 Benjamin Cleary film) - Wikipediaのこと。

更新: 2021-12-29T10:00:24+09:00