本ページでは、翔泳社のCodeZineに執筆したデスクトップCGIの記事に関連する情報を整理して掲載していく。
デスクトップCGIとは、「お気に入り」やブックマークなどのデスクトップのリソースにアクセスして動作するデスクトップのCGIアプリケーションと定義される。デスクトップの情報を元にWebから情報を収集するような、Webとデスクトップを統合したアプリケーションを作成することが可能になる。
[2007-04-21] 連載第6回から、「デスクトップCGIフレームワーク」を本格的に考えることにした。RDBMSの導入によって、バッチ的テキスト処理にデータベース的テキスト処理を組み合わせることができるようになったからである。最近は、RDBMSのテーブルによるデータ表現とXMLのようなツリー状データ表現に整合性がないことを指摘する記事を散見する。まさにAtomデータをRDBMSに格納することはそのような話題に通ずるわけだが、今のところAtom一品料理なので^^;)、それほど深刻な問題ではない。一般性を持たせるためには、Object-Relational Mappingのようなことを考える必要があるのだろう。
[2007-03-25] 最近、ApolloだのFirefox 3など、Hybrid Web/Desktop Applicationという分類のアプリケーションが出てきた。デスクトップCGIに類似したアイデアである。オープンなものを組み合わせて作るという方向は歓迎である。デスクトップCGIは現時点では静的なHTMLを生成するだけでシンプルだが、そのうち他の要素も取り込んで発展していく方向にある。SQLデータベースを新たな要素として加えたので、次はJavascriptを取り込んでインタラクティブなアプリケーションを目指す。
[2007-02-25] オープンソースの開発プロジェクトでは、最近は、LAMP、すなわち、Linux、Apache、MySQL、そしてPHP/Perlのセットを使うという言い方がされることがある。OSがWindowsであれば、WAMPと呼ぶのだろうか。もっともデスクトップCGIは文字コードをUTF-8で統一すれば、LinuxでもWindowsでも問題なく動くはずである。注意しなくてはならないのは、OSに依存するファイルシステム関連の部分だろう。デスクトップCGIはWindows上で開発しているが、OS依存部分に注意を払えば、簡単にLinux等の他の環境に移植できるはずである。
RSS/Atomの管理はFirefoxのブックマークを想定しているが、「実践実用Perl」(毎日コミュニケーションズ、2004年)ではInternet Explorerの「お気に入り」へのアクセスを取り扱っている。ブラウザにインターネットエクスプローラを併用したとしても、インターネットエクスプローラからFirefoxのブックマークにアクセスできる。無論、逆も可能である。
jperlとPerl5.8の併用についても記載している。