スティーブが発表に登場。痩せているのが少々痛々しい感じがする。Photo booth、iMovieとGarage Bandのデモの後、それぞれ感に堪えないという表情で登場するのが印象に残った。4.99$、うまいなあ。
外気温2℃の中を帰宅して、PCのスイッチを入れ、iTunesを立ち上げたが、キーノートはファイルが大き過ぎるのでHDD容量の少なくなったPCにダウンロードしたくない。FirefoxでAppleのサイトを検索してキーノートを見始めたが、7分過ぎぐらいで再生が止まってしまった。混んでるのかなあ。そうそう、Apple TVで見るんだったとテレビを切り替える。Podcastからキーノートを選択した。高画質で初めから最後まで見事なスムースな再生だった。
iPad Smart Coverもいいね。ディスプレイの大きなiPadには必要な工夫だ。携帯用のBluetoothのキーボードと組み合わせれば、post-PCの名にふさわしい。
初代のMacを思い出す。コンパクトで小さくて魅力的。そういう遺伝子がAppleには元々ある。スティーブの感極まった顔は素晴らしいものを生み出せた喜びで満ちているように思えた。
Twitter / @jazzy scripter: メモ: AirPlayとiTunesホームシェアリン ...を思わずツイートしてしまったが、その理由。
既にApple TVを介したAirPlayとiTunesホームシェアリングの便利さは体感しているわけだが、それ以前にApple TVにはYouTubeやPodcastをコンテンツとして搭載している。さらに進化するためには、AirPlayがサードパーティ製のアプリまで拡大されることとWebサイトからのビデオストリーミングを可能にするところがポイントだろう。詳しくは説明されなかったが、Webサイトからのストリーミングとはブラウザで見つけたビデオをそのまま再生転送できるということだろうか。SafariからApple TVへのビデオストリーミング表示を可能にするとすれば素晴らしい。Webでたまたま見つけたビデオをその場でテレビ再生できれば便利である。Mac/PCのSafariからAirPlayできるようになれば衝撃をもたらすだろう。
PCのiTunesはトロイの木馬だと一度書いたような気もするが、Safariが加われば木馬が二頭になるわけだ。Windowsも林檎メディアデバイスの販促ツールと化している。Apple TVも茶の間のトロイの木馬である。
これまでのAirPlayの状態は、AirPlay の使用方法に要約されている。今後の動向として気になるのはAirMac Extremeと巨大データセンター(MobileMe)の行方だ。ホームストレージとモバイルストレージの相互運用の問題を如何に解決するのか。デバイスが相互につながることは便利だが、コンテンツを統合的に管理することとは無関係だ。
もうひとつはプログラミング。プログラミングはMacでということなのだろうが、iOSアプリの開発にMacRubyが使えるようになることを期待している。正式版に向け安定性を強化、「MacRuby 0.9」リリース - SourceForge.JP Magazineなどのチェックが必要だろう。
本記事を読みながら、AirPlayがWebからストリーミングする件についてふと思いついてツイートした。おそらく、iTunesのWeb版からのストリーミングを指しているのだろう。iOS 4.3と同時に発表か予告があるのかもしれない。
帰宅時の外気温5℃。現在、お天気虫は4℃を表示している。7-8℃、気温が低下。一度脱いだコートが必要になりそうだ。明日の朝はもっと寒いらしい。
武田鉄矢の朝の三枚おろしのネタは村上春樹。武田先生も僕と同様に長編は苦手らしい。短編とエッセイを読んでいる。ネタ本はインタビュー集だ。何をしゃべっていたかはあまり覚えていないが^^;)自我を物語の鋳型に当て嵌めて、何が出来上がるかを見るだったっけ。武田先生も小説を書いているらしい。
今テレビを見ているんだけど、最近はシェイプアップもSNSらしい。なんでもかんでもSNSにつながるよね。すべてはソーシャル・ネットワークであることも間違いない。暇な友達を見つけるシステムだって・・・そんな暇なことをしてどうすんの・・・
マグニチュード8.8。記録上最大の規模。東京に電話がつながらない。メールが一応の頼りだが、連絡がつかない。ツイッターをする人であれば、ツイッターでの確認も有効なのだが。東京は被害の状況が正確に掴めるから、大丈夫なのだろうとは思う。スパムを含めてメールの流通量が減った感じ。
それはともかく、大規模な津波の威力には声を失う。茫然として見るばかりだ。三陸では地震直後に津波が到達したのだそうだ。沿岸部の海底で変化が起きたと推定されている。逃げようがない。(事実ではないようなので削除したけど、最大の高さの波が到達するまでに20分程度を要したという話だったかな。元のままでもそれほどおかしくない話かも・・・)広島・呉では30cmの津波を観測したとのこと。瀬戸内海まで届くとは・・・
気仙沼市は一面の火事。津波の引いた後。気仙沼市危機管理課のツイッターについてNHKで報じられた。いやもう止めよう。
東京の身内が自宅に戻って、安全確認がようやくできた。が、東北の現実は過酷だ。沿岸部は急激な引き潮が発生していて、再度津波が襲う可能性がある一方、福島第一原発の燃料棒が溶け始め、セシウムが検出され始めたそうだ。どうなるんだろう。
まずは救援を必要としている人を探し出して助けてあげて欲しい。
捜索と救助が続く。福島第一原発の状態も心配なまま。気象庁はマグニチュード8.8から9.0に修正。
避難所では「情報がなくて周囲の状況がわからない。物資が少ない。」と言われているらしい。避難者の方からは、避難所の状況を報道してしほいという要請があるそうだ。
輪番停電や計画停電の話題が出ている。停電の原因にもよるだろうが、太陽電池・太陽光発電などの分散電源の供給は考えられないのだろうか。
津波の大きな被害の状況が明らかになりつつある。45万人が避難。安否不明、一万五千人以上。福島第一原発二号炉は2時間20分の間冷却ができなかったが、海水の注入が間に合い、事無きを得たようだ。これでうまく行けば、一号炉、三号炉も大丈夫なはずだろう。原発の近くから住民はできるだけ遠くに逃げている。若いお母さんが小さな子供を被曝させたくないと語っていた。原発の現場で処置に当たっている方々は大丈夫だろうか。
東京電力は計画停電を始めたというが、直前までわからないのでは計画的な停電とは言えないのではなかろうかとは言え、みんなやむなきものとして認めている。これが日本人かな。
株価の全面安は当然として、円は値上がり。日本企業が海外の資金を円にして取り込む影響が出ているらしい。
またもや、危機。二号機の圧力容器の弁が締まり内圧が高くなって、冷却用の海水が送れなくなり、燃料棒全体が露出。その状態が続いている。
帰宅時の気温は14℃だったが、車が広島に近づくと11℃まで下がった。現在のお天気虫は外気温は9.4℃を示している。明日から寒気が日本列島に入り込むらしい。福島第一原発二号機は昨夜以降不安定な状況が続いているせいか、発電所の正門のγ線のレベルは、発表されているデータをグラフ化してみると、昨夜から明らかに上がってきている。停止していた四号機でも爆発、使用済み燃料棒のプールの水温が上昇・・・
原発が安心できない状況の中で、静岡の富士宮で震度6強の地震。なんとか危機を切り抜けて欲しい。
東日本大震災あるいは東北関東大震災という用語が定着した。被災地は雪。早くなんとか支援を届けて欲しい。原発事故の影響で南相馬市には物資を届けることを断られる場合もあるらしい。屋内退避地域で避難できない人たちもいる。特別養護老人ホームでは老人だけでなく、介護する人たちも留まらねばならない。寒さの中、エアコンも使えない・・・暖房がないとは
テレビを見ていられない感じ・・・
広島も今朝は雪が周囲の山に振りかけられていた。出勤時も雪が舞い、外気温3℃、帰宅時も3℃。しかし、それほど寒いというほどではない。現在、2℃。
米軍の応援が心強い。仙台空港が使えるようになるらしい。余震が続いているが、事態の改善を祈るばかりだ。
広島の今朝の外気温1℃、帰宅時3℃、現在3℃。東北も寒さが続く。暖かくなれ。自衛隊、消防による福島第一原発三号機への放水の試み、効果があることを祈るのみ。
民放テレビの番組は通常放送に移行を始めた。連続して地震関連の放送をするのはNHKのみになった。
東京電力が発表する福島第一原発のモニタリングカーによる計測状況(「福島第一原子力発電所の現状について」別紙)データの計測地点が変化し始めた。正門のデータで比較したいのだが、10分間隔のデータが二点しかない。3/17を代表するデータとしては少なすぎる。系統的にデータを取って、グラフ化して発表してくれるとわかりやすいのだが・・・
東京は寒さで電力消費が高まり、JRなど節電のため間引き運転で帰宅時大混雑。
円高、79円台に突入。なぜ・・・
広島、朝1℃、帰宅時9℃。明日は暖かいらしい。東北の被災地はどうなんだろう。おーっ、南の風で暖かくなるらしい。
原発に近いいわき市はゴーストタウンとなり危機的な状況なのだそうだ。国の強力な支援を是非お願いしたい。
福島第一原発の3号機への放水はかなりがんばっている。昨日の放水で手応えがあったのだろう。西門のγ線レベルは昨日よりも確かに低めになっている。もっと情報公開をすればよいのに。データを測定していないのかな。しかしながら水を断続的に注入するのは冷却のための非常手段に過ぎない。継続的安定に冷却するためには原子炉に装備されている冷却システムを稼動させることしかないはず。電源の復旧について話が出てきたのはよいことだが、作業時の被曝の問題をクリアできれば・・・
朝9℃。久しぶりにフィードを巡回する。Zazelさんやるびきちさんはツイートがあったので無事。わたなべさんはテレビが壊れるなどの被害に遭われたとのこと。artonさんは東京国際展示場で地震に遭われたそうで、帰宅が徒歩で大変だった。ムムリクさんは大丈夫だし。林さんが東北だったような記憶があるので心配なのだが・・・機械伯爵さん、Yささんは...海鳥さんも黙示録がアーカイブになっちゃったし...稲葉さん、渡辺哲也さん、daviさん未確認。被災された方にはお見舞い申し上げます。
僕は義援金と節約で物資を被災地に送ることと早い復興を祈るぐらいしかできることがない。情報の整理ぐらいはあるかもしれないが・・・イメージが今のところ湧いてこない・・・
一時的に避難されている方々の生活が元に戻るなり、他の形で安定する見通しが得られるまでにもまだまだ時間が掛かりそうだ。原発危機の一刻も早い終息を願うばかりだ。
各地の放射線量のモニタリング情報へのリンクは東北関東大震災・非公式・放射性物質モニタリングポストMAP / Japan quake radioactive material monitoring post MAP - Google マップにまとめられている。
東京電力の福島原発についての放射線量モニタリングの情報開示は、福島第一・第二原子力発電所モニタリングによる計測状況|原子力発電所|東京電力にまとめられている。奥村先生によるグラフ化データの最新のものは、Haruhiko Okumura's photos - 福島原発13:00までのデータ入力だん。グラフは事務本館北 | Plixiにある。随時更新しておられる。
被曝の問題の解説として最も信頼の置けるのは、原発事故における放射線の警戒値と危険値: 放射能漏れに対する個人対策 山内正敏 スウェーデン国立スペース物理研究所(IRF)だと思います。ご参照ください。
最早公開しても意味は薄いが、福島第一原子力発電所モニタリングカーによる計測状況(正門γ線)も載せておこう。当初の放射線レベルがどうであったか参考にはなるだろう。3/17 11:10以降、正門のデータは発表されていない。
さて、原発問題などの初期的な調査は終えたので、後ろ髪を引かれながらも、そろそろ日常に戻ろう。残るのは核種の問題ぐらいだったが、東大病院放射線治療チーム(@team_nakagawa)のツイートにぶつかって大体知りたいことはわかった。ぼくのツイートのタイムラインには、必要で重要な情報はほぼピックアップしたと思う。
後は、まずはうまく解決することを祈るだけだ。次の地震にも備える必要があるかもしれないのだから、それを含めた体制を構築して欲しい。福島第一原発は最も危険な地域の一つにあるのだから。
ここ二週間、地震もあったが、ほとんど僕の頭の情報処理能力は飽和状態だった。明日からもしばらく処理しきれない情報に向きあうことになる。そういう状態がここ二週間というよりは、慢性状態といったほうが真実かもしれないが・・・
γ線を大昔に取り扱ったことはあるが、放射性物質(放射能)や放射線についての知識は曖昧だったから、今回の福島第一原発の問題は勉強になった。危険が身に迫ると真剣に調べる。しかしながら、どのようになれば危険かはわかったけど、事態が改善されるのを祈るしかないわけで、危険はまだ続いている。事態を注視して対応していくしかない。
でびさんの話から、「インターネットストラテジー 遊牧する経済圏」(1995)を読み始めた。もう明日があるから、これぐらいにしておこうか・・・
ELPの展覧会の絵や、ツイッターからの刺激で、マイルスやギルを聞きなおしたりしている。また、過去へ戻ろう。
例によって、録音したFM放送をiPod touchのServersManに転送して聴きながら走る。今日は、暖かい。
「希望という名の光」からサンデーソングブックは始まる。ポップだけど、静かな曲が集められている。3/27放送分のプレイリストが見つかった。
ISIS本座 - 『遊牧民から見た世界史』杉山正明 松岡正剛の千夜千冊の連環リンクから、ISIS本座 - 『世界史の誕生とイスラーム』宮崎正勝 松岡正剛の千夜千冊とISIS本座 - 『物質文明・経済・資本主義』フェルナン・ブローデル 松岡正剛の千夜千冊を辿り、手書きで本のリストを作って、雨の中をゆめタウンに出掛けた。
問題意識は、塩野七生の「海の都の物語」の始まる5-7世紀から18世紀にヴェネツィアが滅びるまでのヨーロッパ史やルネサンスをイスラムの歴史から見るとどうなるのかにあった。紀伊國屋でたまたまリストの最上段と最下段の本を見つけたが、まずは歴史のあるものからとブローデルの「歴史入門」のみを購入して帰宅した。「第一章 物質生活と経済生活の再考」の序に次のようにあったからだ。
・・・つねに変化し続ける要求と誘惑にとにもかくにも合わせていくしか、とてもそれをフォローすることはできない。・・・そして歳月は流れ去っていった。港に着くことさえ絶望的だった。「地中海」の歴史に二十五年、そして「物質文明」に二十年近くを費やしてしまった。あまりに長すぎたと言わねばなるまい。
この本は松岡先生も読みきれない大著「物質文明・経済・資本主義」の著者による手近な解説書になっている。十五から十八世紀の歴史について書かれているらしい。ルネサンス(13-16世紀)ともフーコーの古典主義の時代(17-18世紀)の歴史とも重なるものだ。
ポスト・ポストモダンのような文も書き始めたので、歴史の方法論を少し学ぼうと思う。しかしながら、今主に読み続けているのは、コリン・ブルース著『量子力学の解釈問題 実験が示唆する「多世界」の実在』(講談社、2008年)なんだけどね;-)これもちょっと変わった歴史の本・・・
あ、忘れていた。岩波新書の「アラビア科学の話」(1965年)もしばらく迷って眺めたけど置いてきた。イブン=ハルドゥーンも歴史家として5-6行の記載があった。アラビア・イスラムもので一冊選びたい。
爆熱PC、Dimension 4700Cの160GBのハードディスクが満杯に近くなって久しい。不要なアプリを削除したり、Becky!のゴミ箱を空にし、データファイルを外付けHDDに移動し、デフラグをしたりでなんとか耐えてきたが、iTunesのライブラリの増大には耐えられなくなった。なにしろ空き容量が150MB程度しかないのだから。Appleのキーノート一発でGBの時代だ。
iTunesのライブラリが55GB程度あるので、これさえ移動すれば問題は一気に解消する。編集→設定→詳細→[iTunes Media]フォルダーの場所を外付けHDDにiTunes Mediaフォルダを作成して[変更]する。そして、ファイル→ライブラリ→ライブラリの整理→ファイルを統合をチェックして[OK]する。これだけでは元のライブラリはそのまま残っているので、C:\Documents and Settings\USERNAME\My Documents\My Music\iTunes\iTunes Musicの中だけを削除する。安全のためにiTunes以下のデータは一応バックアップを取っておいて作業をすること。iTunesフォルダの中味全体を削除すると、iTunesは移動したiTunes Mediaライブラリを認識できず、データがまったくない状態になってしまう。こういうとき、バックアップを取っておけば簡単に復元できる。なにはともあれ、必要のある方は自己責任でどうぞ。
さて、今年もWindowsマシンは古いままで走るしかないなあ^^;)
iPad 2の価格がグッと下がれば触手も動いたかもしれないが。古いiPadは100ドル値下げして販売されるそうだ・・・iPod touch(第3世代)にiOS 4.3で我慢我慢^^;)
【本田雅一の週刊モバイル通信】 iPad 2の評価が二分される理由のような記事も登場しているが、iPhone/iPod touch/iPadユーザーがAndroidに流れる積極的な理由はまったくないだろう。
さて、iPad 2は売れるだろうか。まだタブレットを持っていないユーザーに売れるとすると、PCのノートは売れなくなる方向だろうねえ。iPhoneユーザーは1億しかいないけど、Twitterユーザーは1.6億、Facebookユーザーは6億という。1500万台しか売れていないiPadはまだまだ売れておかしくはない。
今夜、午後6時半からエリザベト音楽大学セシリアホールでジャック・ルヴィエのチャリティー・リサイタルが催された。座席は萩原麻未が出演するので満席完売であった。ジャック・ルヴィエ先生は14年前に初めて広島に来られたそうで、共演の志鷹美紗さんと萩原麻未さんはヨーロッパにおける教え子である。
このリサイタルは昨年初めに企画されたのだが、その間に萩原麻未さんのジュネーブ国際音楽コンクール・ピアノ部門優勝があり、そのお祝いの意味もある。そして、3/11に東日本大震災が起こった。音楽で日本の復興を支援したいとリサイタルの収益と会場で集める義援金を日本赤十字を通じて送ることにしたという。そういったことを最初にルヴィエ先生が話され、魚住恵先生が通訳された。全員で黙祷し、リサイタルはルヴィエ先生の「展覧会の絵」で始まった。
ルヴィエ先生のピアノの音は多彩で、独特に工夫されており、35-40分間休みなく、見事に弾き終えられた。弟子たちよ、我を見よという心持ちであったかもしれない。
そのあと、二台のピアノで弟子たちと演奏された。志鷹美紗さんとD.ミショーの「スカラムーシュ」、プーランクの「シテール島への船出」、「仮面舞踏会」によるカプリッチョの3曲、その後、志鷹さんの独奏でラヴェルの「道化師の朝の歌」が演奏された。
萩原麻未さんとはラヴェルの「耳で聞く風景」、「ラ・ヴァルス」のニ曲、続いて萩原麻未さん独奏で、シューマンの「トロイメライ」が弾かれた。このトロイメライは圧巻で、僕にはピアノの音に聞こえなかった。天上から降りてきたような音とでも言ったらいいのだろうか。ラヴェルの曲でも萩原さんの弾く音はピアノの音ではないように聴こえ、不思議な感じに捉えられた。柔らかく、液体のような滑らかな触感がある。少し猫背になって伸ばして一体となった腕と手は独特な音を紡ぎ出す。これまで聴いたことがない音楽だった。誰もが感動に浸った。曲が短いのが残念だった。
魅力的なフランス人音楽家の意志に報いるために募金に応じ、今夜は意義深い夜になってよかったと思いながら帰途に着いた。主催はエリザベト音楽大学、ヤマハミュージック中四国協賛。