[Car] 人新世の自動車 - トヨタ、米国でGMを超える

CNN.co.jp : 米自動車販売、トヨタが100年近く続いたGMの首位奪う。これもソニーのEV事業化と合わせて、テレビのニュースで知った。

ほーっと・・・よく売れているとはどこかで読んでいたが、「その町で一番必要とされる自動車会社目指した結果」…トヨタ、米で新車販売首位に : 経済 : ニュース : 読売新聞オンラインというわけ。なるほどと・・・原油高で、燃費の良いハイブリッド車が売れているとか。

更新: 2022-01-05T23:16:05+09:00

[Car] 車とは何か

朝食の準備ができたので、朝刊を取りに降り、郵便ポストの鍵を開けて取り出すと、「マツダ、米で生産開始」、「日産連合、EV開発3兆円」の大見出しが並んでいる。マツダはトヨタとの米国合弁工場での生産開始、CX-50の量産1号車の写真が出ている。青が印象的だ。米国だからかもしれない。星条旗の星がのっかっているのは青地だ。日産連合の話はトヨタの発表を受けたものだろう。台数は明確に書かれていないが、日産のEV「リーフ」550万台分の220GWhの電池生産能力の確保を目指すとある。

中國新聞2022年1月28日第1面

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第9面には「マツダ米工場生産開始 北米市場 成長のカギ」、「マツダは北米専用車を年15万台造る新工場をさらなる成長につなげようとしている。」とある。


最近、車が走っているのを見るたびに、当たり前であるはずの風景が少し不思議に見える。誰もが当たり前のようにして車を運転している。人間っておもしろいと。ここまできたのだから、大したものだなあとも思う。もちろん、高層ビルなどもそうだね。すごいなあと思う。良く建てたねと。

トヨタがEVの生産を決断すると、世界がそれに合わせて動き始める。もう止まらないのだろう。この決断が良い方向に向かうことを祈るばかりだ。見通しを持っているはずと期待している。

昨日、Tesla Q4 and full year 2021 Financial Results and Q&A Webcast - YouTubeの話題が出て(【テスラ ニュース】いきなりLIVE! テスラ2021年決算発表とQ&ALIVE! TESLALOHA LIVE - YouTubeが切っ掛け)、いろいろと見始めた。半導体不足の影響はテスラにも及んでいる。サイバートラックは今年は出ない。25,000ドルの車種は開発していないと。おそらく、テキサスやベルリンは動き始めたから、それに集中するということだろう。そして、重要なのはFSD(Full-Self-Driving)だと。FSDはもっと高度なものに進化する可能性がある。そこが未来を決めるわけだ。25,000ドルの車種など単なる通過点か、もしくは選択肢の一つに過ぎないと言わんばかりかもしれない。

イーロン・マスクはTeslaだけを見ているわけではないのを思い起こした。NEWS: SpaceX successfully completed 31 launches in 2021, but the company is planning for a record 52 launches in 2022! One PER WEEKが今朝出たけど、こちらも制御技術としてもかなり難しいはずだと思うけどね。順調に伸ばしている。以前は大変だったけど、乗り越えた。【Max Q】SpaceXが初めて1日に2回Falcon 9を打ち上げ | TechCrunch Japanの記事も参考になるだろう。

それはともかく、TESLALOHAのライブで教えてもらったのは、Tesla BotはOptimusという呼び名(綽名?)らしい。FSDの応用として、ここを調べる必要があるのだろう。Elon Musk and Lex Fridman discuss Tesla Bot - YouTubeでは、Elon Muskは「Tesla Bot or Optimus II」と呼んでいる。

「車とは何か」という見方は問題の設定を間違えているのかもしれない。世界をどう把握するのか。車は進化し続けるに違いない。ただ、そろそろ人類は生き方を見直すときにきているのかもしれない。今朝、例によってプラスチックゴミをポリ袋に四苦八苦しながら押し込め、一端を結び閉じて出したのだが、昨晩のマイクロプラスチックやナノプラスチックのNHKの番組を思い出した。南氷洋にも既にマイクロプラスチックは大量にある。日本近海は特に多いらしい。このままでは住みにくい世界になってしまうのではと危惧している。少なくともプラスチックごみの投げ捨てだけはやめたい。海をきれいにしたい。

復習のために【五味ちゃんの言いたい放題シリーズ】トヨタの電動戦略を斬る!! BEVの未来はどうなる!? E-CarLife with 五味やすたか - YouTubeを続けて見た。【謹賀新年 LIVE】 今日だけなんでも答えます! 今年も楽しく行きましょう? E-CarLife with 五味やすたか - YouTubeも一月中に見ておこう。しかし、凄い動画の数だね。マツダは新しいCX-5がバランスが良くていいという話が出ていたが・・・マツダ CX-5 2021年モデル 【車両レビュー】個性を際立たせたバリエーションを設定!! 質感アップで魅力はさらにアップ!! MAZDA CX-5 E-CarLife with 五味やすたか - YouTube辺りを見てみよう。マツダ CX-5 XD フィールドジャーニー 【試乗&レビュー】ディーゼルとガソリン、2WDと4WD、どれがベスト!? オフロードモードの走りもチェック!! E-CarLife with 五味やすたか - YouTubeマツダ CX-5 25S スポーツアピアランス 【試乗&レビュー】マイナーチェンジで走り激変!! しっとり上質系へと進化!! MAZDA CX-5 2021 E-CarLife with 五味やすたか - YouTube。確かにデザインは良くなったと思うけど、驚くべき大幅進化らしい。

更新: 2022-01-28T15:54:17+09:00

[カーボンニュートラル] 脱炭素に挑む

今朝の中國新聞9面に25日から「脱炭素に挑む」という連載を始めるというアナウンスがある。その前段として、今日は1面と9面に出発となる記事が出た。

自動車のEV化もそのこと自体が目的ではない。カーボンニュートラルが目的なのだ。原理は簡単で、エネルギーが直接、すべて太陽からもたらされているようにすれば可能になる。石油や石炭の燃焼から電力やエネルギーを得るのが問題というわけだ。もっとも石油や石炭も古代の動植物などが地層に埋もれて炭化したものだ。ある意味、バイオ・エタノールと変わらないとも言える。結局、カーボンニュートラルの目的は、空気中の二酸化炭素の量を制御することが目的なのだ。そこで空気中の二酸化炭素の固定という考え方も出てくる。あるいは炭素として取り出すという方法もあり得るだろう。そんなことはわかっていると言われそうだが・・・意外と複雑かもしれない。

中國新聞2022年1月19日第1面上部 on iPad

../中國新聞2022年1月19日第1面上部 on iPad

中國新聞の購読者がID登録すれば、「中國新聞デジタル」を利用できる。PC上にもWEBアプリがある。iPadなどでもアプリが使える。最近、iPadの有用な使い方として中國新聞デジタルを表示しておくのが良いと思い始めた。アプリはスクラップもできる優れもの。過去の紙面も見ることができる。気になるものはスクラップしておくのが便利。


EVもLCA(Life Cycle Assessment)で評価することになるという話もあるけれど、車一台で考えるだけではなく、人一人を1km移動させるという観点から考えることもできる。ライフサイクルアセスメント - Wikipedia。そうすると、車に何人乗っているかで大きく数値が変動する。大きな車に一人だけ乗っているのはそういう観点からは不合理になる。

さて、免罪符をどこに求めるのか・・・

ギガファクトリーをドイツに展開、テスラの目論見は成功するか(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース(1/19(水) 12:00配信)のような記事も出てきている。現実は簡単ではない。計画の見直しを迫られる可能性もある。

だが、欧州のグリッド(電力網)は、テスラやフォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツなどが公言している増産に対応できるのだろうか? エネルギー危機を受け、EU諸国では、太陽光発電や風力発電の不足を相殺するために石炭と燃料油の消費量が増えており、電気とガスの価格が急騰している。

2021年全体で見ると、ガスの卸売価格は400%を超えて上昇した。ギガファクトリーやその他でのEV生産は、サステナブルで効率的と宣伝されてはいるものの、製造とEV稼働の動力となる大量の電気を間違いなく必要とする。それは、すでに厳しい市場を逼迫させるだろう。

(前掲Yahoo!ニュースより引用)

いやはや、「エネルギー危機」って何のこと?。調べてみると「世界経済に変調 エネルギー危機とその影響」(時論公論) | 時論公論 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室(2021年10月28日 (木)、櫻井 玲子 解説委員)のような記事がある。ガソリン価格が高騰しているのは知っていたが、その原因までは追いかけていなかった。なにしろ、車はハイブリッド化しているし、なによりも在宅勤務以降、通勤に使わなくなって、ガソリンを注ぎにいく回数も激減している。ハイブリッドも距離を乗らないと燃費の向上率は大幅に下がってしまうのだが・・・

中國新聞デジタルで検索してみると、「中電とガス2社、1月料金値上げ」(2021/11/27 12:55)が出てくる。家計に影響が出るのはこれからか。それ以前に『「電気代8万円、ぎゃー」 新電力料金、なぜ急騰【こちら編集局です】』(2021/3/2 22:09)があり、この段階で気づくべきなのかもしれないが。

更新: 2022-01-20T11:28:50+09:00

[日記] 「実在とは何か」を読みながら年越し

ゆく年くる年で花火が上がったが、広島だったのかな。花火の音がテレビに合わせて聴こえたけど。今はさだまさしの歌が、例によって流れている。

謹賀新年 2022。

更新: 2022-01-01T10:15:04+09:00

[日記] 三賀日が過ぎて、どこへ向かうか

ここ数日、湿度が低い。加湿しながら空気清浄機を動かして、ようやく40%を維持できるくらい。給水タンクが空になるとすぐ40%を切ってしまう。今何をしているかって、alife.fm: 第16回 松岡正剛 × 池上高志(前半)を聴いている。

今日は、早く寝よう。大晦日から三賀日は寝不足気味。

[日記] 正月を過ぎて

いつもお米を配達してもらうお米屋さんといつも割り引いてくれる半端な4円分を今年もご縁がありますようにと五円玉で渡すと、いつも受け取らないのに、一円を準備してきているはずだからとポケットを探ってお釣りとレシートをくれた。今年もよろしくお願いしますと言うと、玄関ドアに掛かっている正月飾りの稲穂が食べられていることを話題にして一頻り喋った。おそらく雀なのだと思うが、いつも二度にわたって食べにくる。一度目はほんの少しだけ、二度目はほぼ全部食べてしまう。今日は飾りを下ろさないと。

Beboppin'は、ビバップ - Wikipediaのことだね。Apple Musicの「New Music Mix」で聴いている。音楽を聴きながら本を読む。これが一番。

[日記] 米国一日の新規感染者数135万人、日本は6378人(NHKまとめ)

米コロナ新規感染者135万人、世界最多記録 入院者数も最多更新 | Reuters新型コロナウイルス 都道府県別の感染者数・感染者マップ|NHK特設サイト

コロナ禍の最初の頃は様々な情報源を探っていろいろと取り上げてはみたものの、西欧と日本の感染者数等の差異については依然としてはっきりとは説明されていない。

感染者の多い広島は【まん延防止等重点措置適用(1/9~)】新型コロナ感染拡大防止集中対策にご協力を - 府中町公式サイトのように「まん延防止等重点措置」が1/31まで適用される。府中町公式サイトはわかりやすい。

[日記] 一月を半分過ぎて

去年は、アップルの空間オーディオやハイレゾロスレス、Dolby Atmosの話題で、ラックスマンのヘッドフォンアンプ付きUSB-DAC、LXU-OT2やラズパイなど埋もれていたデバイスを活用することができた。M1 MacBook Airもオーディオシステムにつながり、Musicがいい音を聴かせてくれている。Tribitのスピーカは毎日お風呂の耐水性試験をクリアしている。今年は何があるだろう。

マイクロソフトXbox部門のフィル・スペンサー氏がアクティビジョン・ブリザード社の買収に合意したことを発表。買収の完了後はXboxゲームパスに数多くのタイトルを追加する方針のニュースが飛び込んできた。ゲーミフィケーションという言葉があって、日記をゲームにするとどんな具合になるかを考えてみたいなと随分前に思ったのだが・・・

意味的に関連する記事を自由自在に辿れるようなインターフェースとは何かということを考えているわけだが、これまでもそんな仕組みをいろいろと考えて、今の仕組みがある。もう少し掘り下げようとしている。

更新: 2022-01-19T11:12:20+09:00

[日記] トンガ海底火山大噴火から日向灘地震

昨晩、深夜の日向灘を震源とする地震でスマホの大きな警報音で驚き、起き出すと大きく揺れ始めた。頭を掠めたのはトンガ海底火山の大噴火。トンガ海底火山の大噴火は「南海トラフ」大地震とリンクする 専門家が見解(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

大分・宮崎震度5強 M6.8以上なら気象庁「南海トラフ地震臨時情報発表していた」|TBS NEWS気象庁|南海トラフ地震について | 南海トラフ地震に関連する情報の種類と発表条件のこと。

[日記] 十夜一冊 第二千百三十夜 多和田葉子著「百年の散歩」(新潮文庫、2020年)

新年の楽しみの一つに、大江健三郎と古井由吉の対談があったのだが、それも古井由吉がなくなって消滅してしまった。大江健三郎 - Wikipediaから、さらに著作を探ってみるというのも楽しいかもしれない。まだ、読んでいないものも多い。他に日本の小説家として興味を持っている一人に、多和田葉子がいる。まだ「犬婿入り」(1993年)、「文字移植」(「アルファベットの傷口」、1993年)を触って、「百年の散歩」(単行本は2017年)を少しまじめに読み始めた程度。多和田葉子 - Wikipediaによれば、1982年からドイツ在住。早稲田大学文学部のロシア文学科からハンブルク大学大学院修士課程、チューリヒ大学大学院博士課程を出ている。経歴が特異だ。ドイツ語でも書くそうだが。

千夜千冊には1736夜 - 献灯使 多和田葉子 講談社文庫 2017 - 松岡正剛の千夜千冊が取り上げられている。多和田葉子は、この千夜を媒介にして読んでいくとよさそうだ。

ようやく、「プーシキン並木通り」まで到達している。一日、一通りで就寝前に読むことにしている。十の通りと広場、言葉通り、真に十夜一冊だね。言葉遊びや現実、史実などに幻想が織り込まれている。詩的な表現とも言える。小説は読む必然性のようなものがないと読めない。空想の中にも現実に影響を与え得るものが欲しい。読むことによって、感動が得られることが必要なのだ。何に心を動かされるのだろう。それを知りたい。「・・・やっと見つけたレネーというまっさらな名前を何ヶ月もかけて彩色した。そのうちまるで実在の人物のように思えてきて、いつかどこかで出逢うかもしれない。などと冗談半分に人に言ったことがあるが、それが半分本当になってしまった。・・・」(レネー・シンテニス広場、95ページ)のところが最初気になった。何ヶ月もかけた「彩色」とはどんなものだったのだろうと思ったからだ。

でも二〇〇六年からベルリン在住の多和田葉子は、『百年の散歩』で採りあげた通りと広場、合わせて十の地点に、実際に足を踏み入れ、ひとときの時間をそこで過ごしたのだった(その点については、多和田さんと対談した際に確認いたしました)。この本のコンセプトは、「人の名前がついた通りもしくは広場に行く」、「そこで起こっていることをリアルタイムで記録する」、さらに「記憶を掘り起こす」 …現場の「いま」に、歴史の痕跡や時代の記憶のようなものをぶつけてみる。すると、とんでもない化学変化が起こり、前代未聞の風景がそこに出現する。

(多和田葉子著「百年の散歩」、新潮文庫、2020年、松永美穂解説、288ページ)

この解説の箇所が気になっていて、どのようにストーリーが生み出されたのかを読み取りたいと思っていたからだ。

松永美穂氏の解説には通りをグーグルマップで辿ることもできると示唆している。目次に日本語の通り名に合わせて、ドイツ語も記載されているので、ググれば簡単にストリートビューで通りに入り込むことができる。

→{十夜一冊 第二千百三十九夜 多和田葉子著「百年の散歩」- マヤコフスキーリング (2022/01/28)}

更新: 2022-01-25T22:38:15+09:00

[日記] 連混沌環

更新日記記事の新しい演算を考えた。[検索キーワード1]+[検索キーワード2]={記事11}...{記事1p}*{記事21}...{記事2q}=[[忘却キーワード1]]+...+[[忘却キーワードr]]。ある記事内のキーワードを二つ選んでそれぞれ検索すると、検索結果の記事の中に「過去取り上げたことを忘れていたキーワード」が現れるというものだ。もちろん、各演算プロセスで演算式を生み出した頭脳との相互作用が必要だ。そこにアルゴリズムを見出せればプログラムも書けるだろう。

この演算で、多和田葉子の「百年の散歩」の10のパーツは「新潮」誌の2014年6月号から2016年10月号に掛けて連載されていたことがわかった。その間の手持ちの新潮を調べると、他に「プーシキン並木通り」(2015.10)も見つかった。「カント通り」、「レネー・シンテニス広場」(2015.4)と「マヤコフスキーリング(Majakowskiring - Wikipedia)」と合わせて、四つの通りと広場が忘却されていたわけだ。「百年の散歩」は、2017年に単行本として刊行された。嗜好趣味が同じものに向かわせている。

昨日は、それだけでは終わらなかった。千夜千冊抽出関数を適用すると、1736夜 - 献灯使 多和田葉子 講談社文庫 2017 - 松岡正剛の千夜千冊から、二つの書評、『献灯使』(講談社) - 著者:多和田 葉子 - 鴻巣 友季子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWSと、『献灯使』(講談社) - 著者:多和田 葉子 - 町田 康による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWSから引いたと思われる記述が見つかり、そこから、正剛先生は小説は何を千夜千冊しているのかという問いかけにつながり、725夜 - 町田康 「くっすん大黒」文芸春秋 1997 - 松岡正剛の千夜千冊のリンクから、町田康を調べることに相成った。カルチャーラジオ 文学の世界 NHKラジオ第2 毎週木曜 午後8時30分 | 再放送 毎週木曜 午前10時 聴き逃し | NHKラジオ らじる★らじるが見つかった。

町田康の「おもしろい詩」の四条件

  1. 感情の表出がうまい
  2. 調べる、心が動く調子がある
  3. おもろいこと、おもろい人であること
  4. 意味内容が正しかったり、ためになって、役立つ

この四条件は小説においても変わらないだろう。もう少し付け足すことがあるかもしれないが。おもしろい語りはともかく、何か読んでみないとね。デビュー作の「くっすん大黒」もあるけど、新潮2014年6月号に「雨女」が見つかる。実はそういうものを開くと様々なリンクが活気づく。やれやれ混沌の連環世界にようこそ・・・

「小説」テーマにこだわるなら、1671夜 - 清水良典 「あらゆる小説は模倣である。」幻冬舎新書 2012 - 松岡正剛の千夜千冊から始めるのがよさそうだ。もっとも、千夜千冊の総覧帖の分類でいえば、意表篇INDEX 文草界を探索すべきなのだろうが、そこには目くるめく文学的世界が待っている。読相篇INDEX テキストの冒険あたりも追いかけよう。

脳のアルゴリズムは連想だ。30年ぐらい前にPerlの連想配列を知って、これは凄いなと思った。文字列と文字列を関連付けることができる。ただ、関連付けの意味はその仕組みにはない。どの文字列と文字列を関連付けるという行為(メソッドあるいはプログラム)そのものに意味を見出す必要がある。それぞれの文字列の意味は関連付けた当人にしかわからない。もちろん、文字列に属性を持たせて、分類可能にすることができるだろう。分類を自動的にできるだろうか。それは年来の課題である。例えば、千夜千冊の総覧帖を自動的に作れるだろうか。そういうレベルでの分類の話をしている。TBLのWEBの発明が、連想配列を拡張した。その仕組みを使って、意味を表現できるかもしれない。少なくともそれに近いことを考えることができるだろう。

{十夜一冊 第二千百三十九夜 多和田葉子著「百年の散歩」- マヤコフスキーリング (2022/01/28)}←

更新: 2022-01-30T12:18:36+09:00

[疾病] 新型コロナウィルス、オミクロン株蔓延 - ただの風邪ではない

オミクロン感染拡大、「ただの風邪」ではないこれだけの現状。専門家たちが緊急配信(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース。米国の状況なども踏まえた、6ページの詳しい記事。参考になるだろう。

家内の友人からピアノの連弾の練習は当面止めておこうとの連絡あり。身の回りに感染者が増えていて、軽症でもその症状は軽い風邪とはとても言えないようだからと。テレビ報道でも喉がかなり痛いらしい。

来月の勉強会も残念ながらTeamsにしようと思っているとの連絡もあった。

1月11日で6300人余りの1日当たりの新規感染者数が、1月18日、3万2千人を超えている。新型コロナウイルス 都道府県別の感染者数・感染者マップ|NHK特設サイト

今日は本の返却期限日なので、昼3時過ぎ、徒歩で図書館に向かったのはいいのだが、途中で自転車に乗ったおばさんが訝しげな顔で、僕が何を持っているのかというように、本がずっしり五冊入ったズックのバッグに視線を合わせた。本が入っているんだよと思いながら、しばらく歩いて、横断歩道を渡るときにふと顔の口の廻りが冷たいことに気付く。マスクを忘れてきている。あのおばさん、この人、マスクもせずに何をしてきたのだろう、あるいは何をしに行こうとしているのだろうと思ったわけだ。慌てて、折り返して自宅に戻って、新しいマスクを出してきた。気付かずに行っていれば、中に入れてもらえなかっただろう。

冒頭の記事にも、一人一人が「防衛」するのが大事とある。

更新: 2022-01-18T22:44:55+09:00

[EV] 人新世のEV - モビリティの再定義

ソニー、EV事業化に向け新会社 SUV型プロトタイプも公開 「モビリティを再定義する」:CES 2022 - ITmedia NEWS。CESの話。テレビで知った。

エンターテイメントから車を定義できるだろうか。大変興味深い。車は一種のロボットであることは間違いないと思うので、AIBOやドローンも事業に取り込むというのは感覚器官(センサー)や頭脳(AI)の車への導入という意味で必然だろう。Tesla botの動向と合わせて、要注目。今後、あらゆるものにAIやセンサーが入ってくることになるだろう。

更新: 2022-01-05T16:33:13+09:00

[EV] 人新世のEV - Tesla、2021年の出荷台数93万台を超える

米テスラ、第4四半期出荷台数が過去最高 21年通年は87%増(ロイター) - Yahoo!ニュース

勢いが止まらない。今年は、130万台・・・、ベルリンとテキサスが動くともっと行くかも・・・

更新: 2022-01-05T23:21:32+09:00

[EV] スーパーモビリティの世界

100年の次が見えた!トヨタの、いや自動車産業の次が見えた! - YouTube(「バートチグサの未来創造パーク」、2021-12-31)。

「バートチグサの未来創造パーク」は久しぶりに見たけど、興味深い。「次代のモビリティを作るのは、Teslaか、Appleか、Uberか、はたまた、まだ誰も知らない会社が現れるのか」という。車というハードウェアは一部であり、ソフトウェアが中心となる。ソニーもそこを狙ってきたということかな。

しかし、メタヴァースの世界では、人の移動のニーズは少なくなるかもしれない。むしろ物流中心になるかも。チグサ氏がUberを挙げたのは、少し意外な感じもしたのだけど、やはり、タクシー配車のソフトウェアを具体的に作って見せているからだろうね。タクシー配車のマッチングから始まって、乗車位置に到達するまでの経路や時間の表示、料金の予測、クレジット支払いまで鮮やかにやって見せる。年末にタクシーを使った時、Uberで効率が上がっているとドライバーの人が言っていた。ROBOTAXIはありだろうね。自宅からタクシーに乗る場合は、Uberを使うのが当たり前になり、以前のように外に出て、タクシーが通り掛かるのを待つことはなくなった。

AppleがどんなEVを出すのかが、問題だ。ラグジュアリィ・カーを超えたコンセプトのものを作れるかどうかだね。実際、ハンドルもなければ、エンタテイメントなど運転以外のことに集中できる車になりそうだけど。今のところ、ソニーのプロトタイプは普通の自動車の範疇を超えていない。

単なるラグジュアリィ・カーではTeslaを超えることは難しい。最近、TeslaのModel Sが止まっているのを久しぶりに近くで見たけど、やはりデザインが抜群だね。存在感が際立っている。乗り心地は知らないけど。Apple Carではスワン・ソングで走っていたような車が実現するのだろうか。新しいコンセプトを見たい。

更新: 2022-01-07T10:07:42+09:00

[EV] 人新世のEV - IAA Mobility 2021

電動化は免罪符なのか? IAAモビリティで欧州車に感じた「変化の潮目」とは | レスポンス(Response.jp)(南陽一浩著、2021年10月18日(月)18時00分)。

それにしても、欧州の他地域に比べれば概して大排気量で、アウトバーンをぶっ飛ばして時間をハイパワーで贖うような利便性を追求し、同時にスピードの快楽にあれだけ淫してきたドイツの自動車業界が、急速に翻ってカーボンニュートラルを掲げてBEVに傾注する様子は、まるで宗教改革の時代に、それまで奢侈と放蕩を享受していた当時の人々が、教会から免罪符を我先に買い争った様子とダブる。

改革者ルターに代わったのはEU委員会ではない。むしろEU委員会こそがCO2超過課金制度、つまり欧州内のカーボン・クレジットの元締めであることを鑑みれば旧教会勢力に相当するという図式で、イーロン・マスク辺りが改革者と映っているのではないか。いずれ宗教改革は旧教と新教の分断をもたらし、さらには内戦と諸外国の介入、そして三十年戦争という国土の荒廃に繋がった。

少なくとも今の技術レベルのEVとアウトバーンは、相性が悪い。長時間の高速走行を続けることがバッテリー電力の消費という点で、BEVがもっとも不得手とする走り方だからだ。9月末のドイツ連邦議会選挙の結果を受けて、CDUが第2党に後退し、例によって連立が模索される中で、第3党となった緑の党が第4党の自由民主党と同じくキャステインングボードを握った今、モビリティや環境政策においても、守旧派と革新派の対立はますます先鋭化していくだろう。

(前掲記事より引用)

この著者はなかなかの書き手というか、教養が深い。注目だね。

CES 2022に登場した各社の最新EVまとめ…色の変わるBMW、完全自動のキャデラックなど | Business Insider Japanが話題になる前に、こんなのがあったとは知らなかった。AVATARのメルセデス・ベンツのコマーシャルで気がつくことになるとは・・・

ジェームズ・キャメロン監督、「アバター2」撮影完了を報告 「アバター3」も95%終了済み : 映画ニュース - 映画.comによれば、「アバター3」も既にあるとか・・・「アバター4」「アバター5」までのスケジュールが示されている。

更新: 2022-01-17T23:44:33+09:00

[EV] -27℃の社会学

EVネイティブ緊急ライブ配信【北海道遠征 大雪立ち往生でEVは凍死するのか?「-25℃」の状態でマジで検証中】 - YouTube

【北海道の山奥にEV充電インフラの未来を見た!】未来のEV車中泊は充電しながら快適に過ごせます マイナス10℃で暖房を付けながら充電もできてしまった件 - YouTubeを見たら、ライブ配信に気がついた。体当たり、25歳、がんばっているね。チャンネル登録者数も3.64万人まで伸ばしている。

新年1月の最後の記事に相応しいか?!

[映画] 「ドライブ・マイ・カー」と「偶然と想像」

濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」米 非英語映画賞受賞 | エンタメ | NHKニュースの話題から、映画『偶然と想像』公式サイト|濱口竜介監督 第71回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(審査員グランプリ)受賞、第22回東京フィルメックスオープニング作品観客賞受賞が評判になっていることを昨日、LINEで知ることになる。さらに関連して、劇場公開する全国の映画館がシェアするバーチャル・スクリーン『Reel』始動。|有限責任事業組合Inclineのプレスリリースを知ることに。

中國新聞、2022年1月11日、浜口監督映画、広島舞台「ドライブ・マイ・カー」Gグローブ賞

../中國新聞、2022年1月11日、浜口監督映画、広島舞台「ドライブ・マイ・カー」Gグローブ賞

LINEの話題の切っ掛けはこの中國新聞の三面に渡る記事。ゴールデン・グローブ賞非英語映画賞受賞の話題。「ドライブ・マイ・カー」の映画化 (2021/10/13)では村上春樹作品の映画化という観点から捉えていた。


「【The Loungeトークby六本木 蔦屋書店】 映画『偶然と想像』公開記念 濱口竜介監督×三宅唱監督配信トークショー “短編を短編たらしめる”」を一昨日、Twitterで知り、トークチケット(1500円)購入が間に合ったので、トークとそれぞれの短編二作を見た。短編は表現に制限があるので、より「想像」を呼び込むものになる。「偶然と想像」の「想像」にはそういうニュアンスもあるらしい。英タイトルは「Wheel of Fortune and Fantasy」なので、幸運が偶然で、ファンタジーが想像に対応していると読むべきなのだろう。日本タイトルと英タイトルではかなり意味合いが違うように最初思った。「偶然と想像」は三編の短編映画オムニバスになっている。続きもののような構成になっているような説明だったが、独立した物語のようだ。トークも短編映画のつくりかたを含めて、シナリオを書く時間の話や、行き詰って、壁にぶつかったときはキャラクターにインタビューをするという話はなるほどと思った。それは役者との対話の手法とも関係があるように思った。役者がシナリオを読んでどう思うかを話してもらう。答えない人には一旦帰ってもらう。対話して答え方と出会う。正直と嘘。そうして役者を知ることが、そしてお互いが知り合うことが、映画作りの上で重要なのだ。その他、短編映画の作家、エリック・ロメール、ジャン・ルノアール、ケリー・ライカート(ライヒャルト)を参考にしているという話があった。このトークもReelで配信されている。

濱口竜介 - Wikipedia。Wikipediaにもいろいろな話はあるが、物語をどのように生み出すのかには興味がある。映画の場合はこういうシーンを撮りたいというアイデアが出てくるらしい。世界が繋がる。カットが時空連続した可能な世界として、見せ方のレベルでつなげていく。描くことと描かないことで観客の想像力を引き出す。

更新: 2022-01-13T17:18:25+09:00

[モビリティ] AVATAR - Mercedes-Benz

未来のメルセデスベンツは横にも動く、『ヴィジョンAVTR』…IAAモビリティ2021 | レスポンス(Response.jp)メルセデス・ベンツが提案する「脳と繋がるクルマ」! ハンドルすら不要な次世代EV【IAAモビリティ レポート】 | GENROQ Web(ゲンロク ウェブ)。昨年の記事だが、さっき、テレビの広告を見て驚いた。

もっとも、ダイムラー、映画「アバター」と協業した新型コンセプトカー「メルセデス・ベンツ VISION AVTR」を見て、ジェームズ・キャメロン監督作『アバター2』について分かっている6つのこと|ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)公式のほうがあるはずだと探してしまったのだけど。

そろそろ、新しい車のビジョンだけでなく、具体的な形が求められていると思う。それはともかく、おそらく、Teslaがさらに新しいビジョンを打ち出すのではと予感がしている。実際のところ、単にEVであればよいということでもないだろう。

更新: 2022-01-16T17:16:57+09:00

[松岡正剛] 「セイゴオちゃんねる」を見る

NEWS 大晦日、ヤマザキマリさんと2021年を振り返る | セイゴオちゃんねる池上高志さんとセイゴオの対談がWEBラジオ「alife fm」で公開 | セイゴオちゃんねる

年末のヤマザキマリさんとの忘年会は気がついた時にNHKラジオ第一の聴き逃し配信があって、聴くことができた。最終期限の前日に気付いたので「まだ聴ける」とリンクをツイートすると、33件のインプレッション数があったと通知があった。アカウントをプロに切り替えないかとのご託宣。それはともかく、「テルマエ・・・」の漫画を読んでみることにした。

もうどちらがどうだったか、忘れちまったけど、池上高志さんとの対談に気付いて、alife.fmを知ることになり、聴いた。手元には池上高志著「動きが生命をつくる - 生命と意識への構成論的アプローチ」(青土社、2007年)がある。リンクが絡まっている。

池上高志さんって、名前は知っているよねと、調べると、岡瑞起・池上高志・ドミニク・チェン・青木竜太・丸山典宏著「作って動かすALife 実装を通した人工生命モデル理論入門」(オライリー・ジャパン、2018年)の著者の一人だった。それで、著書をさらに探して、「動きが生命をつくる」を見つけた。

[小説] 十夜一冊 第二千百二十夜 ミック・ヘロン著、田村義進訳「窓際のスパイ」(ハヤカワ文庫、2014年)

気温が下がって、早朝の外気温は0℃を示す日が続いた。日中も10℃程度。冬らしくなった。今日、車で走っていると微かに雪が流れてくる。フォローしているPodcastやYouTubeの人々は星座のようなものだなと思った。インターネットの夜空の中に星座があるというわけだ。時折、夜空の中から探し出して、あーなってる、こーなっていると話題にする。メディアの一種なんだけど、個人が放送局になっている。どこにもない情報が得られる。新しいメディアが出てきたために、旧来のメディアの時間のシェアは大きく低下している。小説や本をどう読むかを工夫する必要がある。最近、続けているのが、寝る前に10ページずつでも15分ぐらい集中して毎日読むこと。これは効果が大きい。毎日続けることがポイント。間を開けると前に読んだことを忘れてしまうので、最初に戻ってしまう。毎日読む成果の一冊。

この小説は、ミック・ヘロン(Mick Herron)のスパイものとして最初のものだそうで、リサーチ会社に勤めていて、毎日二時間ぐらいしか執筆時間が取れない中で書いている。物語をどう描くのかに大変興味がある。どのように組み立てるのか。部分と全体をどう作るのか。540ページぐらいの文庫本だけど、帯の「英国全土を揺るがす誘拐テロ事件発生。」の誘拐テロ事件が登場するのは156ページに入ってようやくだ。目次はなく、リヴァー・カートライトが「泥沼の家」に入る原因となる事件が導入部で、第一部「泥沼の家」が27ページ、途中で、第二部「狡猾な女たち」というページが、真ん中付近の263ページに入っているだけ。原題は「SLOW HORSES」、「泥沼の家」シリーズ第一作。最初の事件の裏にある原因が最後に明かされる。

ストーリーを語ろうと思えば、全体の構想はまず必要だろうと思う。部分は後からなのか、どうか。書き始めはどこからなのか。これはいろいろあり得る。書いている途中でストーリーが変化することもあり得る。こればかりは実際に経験してみないとわからないだろう。

Slow Horses - Wikipediaによれば、Apple TV+でドラマ化されるらしい。COVID-19で撮影が遅れている。ちなみに、一連のスパイ小説に与えられたシリーズ名「泥沼の家」には「スラウ・ハウス」とルビが振ってある。「Slough House」で、「泥沼」に重ねられる別の意味を持ってくると「抜け出せない(状態の)家」という意味になる。

更新: 2022-01-17T20:53:23+09:00

[小説] 十夜一冊 第二千百三十九夜 多和田葉子著「百年の散歩」- マヤコフスキーリング

毎夜、一つの通りや広場をなんとか通り抜けてきた。今朝、最後の章「マヤコフスキーリング」を読み終えることにした。多和田葉子は「マヤコフスキーリング」を書くために様々な通りを通り過ぎたのかもしれない。この章は生き生きとしている。マヤコフスキーはロシアの詩人だ。小説の中にもマヤコフスキーが登場するし、「ズボンをはいた雲」の一節が登場する。もしかしたら、「スボンをはいた雲」が重ね合わされているのかもしれない。

「四時に行くわ、とマリアは言った。八時、九時、十時」

とマヤコフスキーはつぶやいた。

(266ページ)

「百年の散歩」と「ズボンをはいた雲」

../「百年の散歩」と「ズボンをはいた雲」

ヴラジーミル・マヤコフスキー著、小笠原豊樹訳「ズボンをはいた雲」(土曜社、2014年、マヤコフスキー叢書、入沢康夫 - Wikipedia序文)

小笠原豊樹は、詩人の岩田宏 - Wikipediaの本名だが、一般には本名の方が有名なのではと思う。早川書房のロス・マクドナルドやミッキー・スピレインの翻訳でその存在を意識したと思う。Wikipediaの訳書を調べてみると、古くはE.E.スミスのレンズマン・シリーズの銀河パトロール隊があり、最初だったかもしれない。レイ・ブラッドベリもあるね。ロシア語・英語・フランス語の訳書がある。

[マヤコフスキー]+[小笠原豊樹]={書痴と紙タイムマシーン (2014/05/25)}{秋分が遠くに過ぎて (2016/09/26)}*{グッド・バイ、レイ・ブラッドベリ (2012/06/30)}{詩の力 (2014/01/24)}{小笠原豊樹氏死去 (2014/12/06)}{十夜一冊 第千八十夜 レイ・ブラッドベリ著「社交ダンスが終わった夜に」 (2016/07/18)}{十夜一冊 第千八十一夜 ブラッドベリ、自作を語る (2016/07/30)}=[[マヤコフスキーリング]]+[[カント通り]]+[[レネー・シンテニス広場]]

忘却キーワードを探すための演算。[検索キーワード]、{更新日記記事}、[[忘却キーワード]]の意味。括弧演算子は意味を表す。実際には[[忘却キーワード]]はもっとたくさんある。検索結果の{更新日記記事}の組み合わせで新しい連想もあるかもしれない。


最近、新しいカテゴリやカテゴリのグループを増やしてみたり、記事の関連付けを試みるために、記事を特定し、リンク付けする{更新日記記事}を導入している。以前も少しやりかけたことがあった。その痕跡は残っているはずだ。意味を生み出すのは人間なので、思考・思索支援システムとしての更新日記を考えていく。どこまで自動化できるかが問題。データに仕掛け(属性)が必要、仕掛けに従って自動的に情報を抽出して表現する。それは表現の仕組みの問題になる。データ構造とアルゴリズムという話。日記を書く行為が無理なくそのような構造的意味を表現できるようにしたい。

{十夜一冊 第二千百三十夜 多和田葉子著「百年の散歩」(新潮文庫、2020年) (2022/01/25)}←→{連混沌環 (2022/01/29)}

更新: 2022-01-29T12:42:27+09:00

[小説] 十夜一冊 二千百四十夜 多和田葉子著「文字移植」(河出文庫、1999年)

続けて取り上げる。「百年の散歩」と一緒にするのもわかりにくくなってしまいそうなので、別に分ける。単行本は1993年に河出書房新社から「アルファベットの傷口」として出ている。本作品の最後に「この小説の中で〈わたし〉が訳しているのは左記の作品です。Anne Duden( - Wikipedia): "Der Wundepunkt im Alphabet" 1995 Hamburg」とある。おそらく、このドイツ語の作品名「アルファベットの痛いところ(DeepL、Google翻訳直訳)」が「アルファベットの傷口」を意味している。この小説の意味はここを読まないとわかりにくい。

陣野俊史( - Wikipedia)氏の解説が最後に置かれていて「翻訳者の使命と小説家の欲望」というタイトルが付いている。先のドイツ語の小説の訳文が「文字移植」のなかでは、逐語訳になっていることについて言及がある。これを意識して読む必要があるのではと思う。「百年の散歩」をキチンと読んで、忘却の底から新鮮な驚きを持って引き上げたように、「文字移植」もキチンと読んでみたい。ぼんやりと流し読みでは、何か奇妙な詩みたいな部分と通常の文章が交互に現れるということは気付くが、もう一つしっくりときていなかった。流し読みでは意味が伝わってこない。特に小説には簡単な目次さえないから。

もう一つの解読のためのヒント。文庫本カバー裏表紙に次のようにある。

現代版聖ゲオルク伝説を翻訳するために火山島を訪れた"わたし"。だが文字の群れは散らばり姿を変え、"わたし"は次第に言葉より先に、自分が変身してしまいそうな不安にかられて・・・・・言葉の火口へあなたを誘う魅力あふれる代表作。

(BUNGEI Collection Appeal)

もちろん、読むヒントになるから置かれているのだろうけど、ものを読もうと思えば知識が必要ということを意味している。聖ゲオルクは終わりごろに登場するはずだ。最初にもゲオルクという名前は出てくる。聖ゲオルギオス - Wikipediaを参照。以上を踏まえて、全134ページを30ページぐらいずつ毎晩読む。既に、昨晩、就寝前に40ページ読んでいる。「火山」という言葉は19ページに、「聖ゲオルク」は40ページに初めて登場する。全体を十夜で読めばよい。

{十夜一冊 第二千百三十夜 多和田葉子著「百年の散歩」(新潮文庫、2020年) (2022/01/25)}←

更新: 2022-01-31T20:50:57+09:00

[物理学] 十夜一冊 第二千百十一夜 人知を超える - アダム・ベッカー著「実在とは何か」(筑摩書房、2021年; 原著: 2018年)

年越えの本を就寝前も、元旦の朝も「My AR Glass」で読んでいた。第7章の「科学の最も深遠な発見」はベルの定理に当てられていた。第6章「別世界からやって来た!」はエヴェレットの多世界解釈。第8章は「天と地のあいだには、人知を超えたことが溢れている」だ。現在233ページ。

一昨年、メタマテリアルをライフワークにしようと思った。それは光・電磁波と物質・空間との物語でもある。アダム・ベッカー(Adam Becker)のように書けたらいいのだが・・・まだ若いね。1984年生まれ。37歳かな。本書が初の著書。参考文献は12ページ。独自の40名へのインタビューも含まれる。Adam Becker - Wikipediaには「What is Real?」の由来について記載がある。これだけのものを書こうと思えば、相当の資金が必要だ。2016年にAlfred P. Sloan Foundationからgrant(助成)を受けている。

相対論・量子力学関連蔵書が溢れる

../相対論・量子力学関連蔵書が溢れる

この主題に直接関連する本としてはマンジット・クマール著「量子革命 - アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突」(新潮文庫、2017年;原著: 2008年)がある。しかし、エヴェレットやベルに関する記述はまだ少ない。終わりの方にまとめられているが。その10年後に書かれたのが、本書だろう。本書の前半をもっと詳しく読みたければ「量子革命」を読み、その復習、エヴェレット、ベル以降の続編として本書を読むことができるかもしれない。

クマールの「量子革命」は本書の参考文献の一つになっている。


しかし、まだ本書の核心に到達していない。第8章は主にマッハやウィーン学団の話に終始する。形而上学を否定する論理実証主義、科学哲学の話だ。アインシュタインは組しないけどね。第III部「大いなる企て」、第9章「表面下の実在」、「ベルの定理の実証実験」、「デコヒーレンス-もう一つの火の手」、「ベルの不等式、破れる」と続いて一つのクライマックスに到達しそうだ。「暗黒時代」、「無言の圧力」となるが、「変わり始めた風向き」と展開して、第10章「量子の春」へ。第11章「コぺンハーゲン VS. 宇宙」、第12章「途方もない幸運」で終わり。

量子の話は、今の時代なら量子コンピュータの話につながるに違いないというのが、推測されることだが、その通りになっていく。第10章「量子の春」は「ベルトルマンの靴下」、「量子コンピュータ構想」、ボームの「パイロット波、ふたたび」、「デコヒーレンス説の新たな展開」、「量子情報理論」、「自発的収縮理論」で構成される。そして、宇宙論、超弦理論、量子重力理論が登場しないと収まらないだろう。

ついでに、最後まで。第11章「コぺンハーゲン VS. 宇宙」には、「多世界解釈」、「宇宙論の興隆」、「エヴェレット再登場」、「インフレーションと弦理論」、「二五パーセント死んでいる?」、「反証可能性というまやかし」、「奇妙な状況」がある。「クワインが述べたように、世界についての私たちの信念の検証は不可能である。そしてこのことは、検証についてとまったく同様に、反証可能性についても言える。どんな理論も、単独では反証できないのだ。」と。カール・ポパーの反証可能性が好まれて使われるのを、コペンハーゲン解釈と合わせて、今更と否定している。コペンハーゲン解釈 - Wikipediaは既に本書を参照している。クワインの「経験主義の2つのドグマ」についてはデュエム-クワイン・テーゼ - Wikipediaなども参照しておくべきだろう。

第12章「途方もない幸運」は、「意味がわかりません」、「哲学は死んだのか?」、「私は決して黙らない」、「科学の底によこたわる偏見」、「似非科学とのちがい」、「理論がもたらす世界観」、「量子重力論への道」、「何が実在するのか?」と続いて、アインシュタインの言葉で終わる。木を見て森を見ずの偏見にとらわれずに真の真理を探究するためには、歴史的、哲学的な背景を知り、哲学的洞察に基づく独立こそが必要と諫められている。昨晩(1/1)というか深夜(1/2)に読み終えた。

これまでにない本。あまり有名ではないが、大切な人たちに光を当てて書いている。ボーム、エヴェレット、ベル。どんな世界も生き抜くのは大変。

ボームについては第II部「量子の反乱分子」、第5章「流浪する物理学」が当てられている。本書の全体像は「はじめに」(ナノスケールのハムレット、生きていると同時に死んでいる、何が実在しているのか?、計算と予測を超えて)、「プロローグ 成し遂げられた不可能なこと」を読めば、具体的にではないが、要点はわかり、大体の筋は見通せるようにできている。第I部「心を鎮めてくれる哲学」というのが、コペンハーゲン解釈のことだろう。ここが問題の発端である。アインシュタインとシュレーディンガー、ボーア、ハイゼンベルク、フォン・ノイマンが主役だ。しかし、第二次大戦と冷戦が物理学に大きな影響を与えることになる。そうして『「量子革命」から100年、問うことすらタブーとされてきた難問をめぐり、ニ〇世紀最強の科学者たちの壮大な論争をたどる。』という帯が出来上がる。吉田三知世訳。

更新: 2022-01-02T19:11:53+09:00

[物理学] 十夜一冊 第二千百十二夜 量子力学の適用限界を廻って - アダム・ベッカー著「実在とは何か」(筑摩書房、2021年; 原著: 2018年)

コペンハーゲン解釈の余韻はまだ強く残っている。古典力学はマクロな(物質)世界で、量子力学はミクロな(素粒子)世界で有効である。適用の境界はあるのか。一般相対性理論は天体とか真に巨視的な物体を対象として実験的検証がなされた。相対性理論と量子力学との統合は(超)弦理論やループ量子重力理論でなされたのだろうか。いろいろ読んできた割にはよくわかっていないなあと自省すること頻り。「実在とは何か」の中で、印象に残っていることの一つに、Anton Zeilinger - Wikipediaのバッキーボールの話がある。

・・・ツァイリンガーは、この二つのあいだに、真の境界、すなわち、それを越えると量子力学が適用できなくなるような線は存在しないと考える。「根本的な境界は存在しません。 古典から量子への移行はありますが、それは境界ではありません」。ツァイリンガーがそう言うのも不思議はない。そのような根本的な境界が存在するといまなお信じている物理学者はほとんどおらず、そして、そのような考え方を否定する最も説得力のある研究のいくつかは、ツァイリンガー自身によるものだ。一九九九年、ツァイリンガーとその共同研究者らは、バッキーボール―六〇個の炭素原子が集まり一つの サッカーボールのかたちになった分子に、まるで二重スリット実験の一個の光子のように、自らと相互作用させることに成功した。・・・

(アダム・ベッカー著、吉田三知世訳「実在とは何か」、筑摩書房、2021年)

これもどこかで、読んだはずだが、フーン、ヘーッで終わっていた。まだまだ、勉強が足りない。メタマテリアルとマテリアルの境界は光・電磁波の波長だ。対象の光・電磁波の波長未満の構造がメタマテリアルを生み出す。実際、それは構造のサイズであって、マテリアルであることは変わらない。そして、量子メタマテリアルというものも存在する。量子コンピュータに結びついていくはずだ。

[更新履歴] 初春恒例、更新日記生産量推移

昨年は生産量がさらに低下したのではないかと思っていたのだが、集計してみると記事数もファイルサイズもやや持ち直していた。目立ったのは、一つの記事のサイズが伸びていること。この20年間で一つの記事の複雑さが増してきていることを意味しているだろう。

更新日記生産量推移: 2001-2021

../更新日記生産量推移: 2001-2021


年末に一年を振り返る余裕が毎年ないので、大体、毎年1月が昨年の振り返り、今後1年の方向性を考える月になる。さて、日記もライフログとは言えない。ライフログにしてしまうともっと多くの写真などが並ぶだろう。それだけの余力がない。現在の日記制作の方法では、そのためだけに生活することになってしまう。もっと自動化の方法を考えるかどうかだけど、どれほどの意味があるだろう。尤も、家族・親戚関係のLINEには写真が溢れているわけだが。更新日記の意味は単なるログではないということかな。さて、さて・・・カテゴリ別生産量はいかに。

  1. 将棋: 52
  2. 日記: 44
  3. EV: 22
  4. 人新世: 14
  5. Apple: 12
  6. Music: 11
  7. 千夜千冊: 7
  8. テスラ: 7
  9. Audio: 6
  10. TV: 6
  11. 哲学: 5
  12. Jazz: 5
  13. Raku: 4
  14. SF: 4
  15. 物理学: 4
  16. 環境: 4
  17. : 4
  18. Podcast: 4
  19. 天候: 3
  20. アート: 3
  21. A.I.: 3
  22. 知的生産の技術: 3
  23. 更新履歴: 3
  24. 村上春樹: 2
  25. Internet: 2
  26. 季節: 1
  27. 吉本隆明: 1
  28. ノーム・チョムスキー: 1
  29. スポーツ: 1
  30. YouTube: 1
  31. Windows: 1
  32. Video: 1
  33. 歴史: 1
  34. Perl: 1
  35. 人物: 1
  36. プログラミング言語: 1
  37. ゲーム: 1
  38. コラム: 1
  39. 食事: 1
  40. 経済: 1
  41. 生活: 1
  42. 言語: 1
  43. 5G: 1
  44. Apple TV: 1
  45. クラシック: 1
  46. 疾病: 1
  47. 立花 隆: 1

特筆すべきは将棋記事がトップになったこと。ぴよ将棋の存在が大きい。これもAIが人間の生活に深く入り込んできたことを意味すると思う。もちろん、藤井聡太竜王人気で将棋に触れる機会が多くなったからこそではあるのだが。渡辺名人・王将との王将戦は、囲碁・将棋チャンネルで、1/9(日)-10(月祝)に<掛川城 二の丸茶室>静岡県掛川市からライブ中継がある。

大昔の知り合いで今は年賀状だけの付き合いだが、当時はCマガに投稿するなど、プログラミングの好きな人から、プログラミング言語も変わりましたねと今年は感慨深げに書いてあった。ニフティでお世話になったN氏からは、javascriptを書くことが多くなったと。WEBをやるなら、javascriptは重要な選択肢だ。AIをやるなら、Pythonなのだろうけど、これもなにをやるかという入口のところで、停まっている。Rakuを活かしたいという気持ちもあるけど、AIとの接点をどう作るかという問題が横たわっている。いずれにせよ、何をやるかが先だ。いろいろと機械学習・ディープラーニング関連の本だけは取り揃えている。最近、どこから齧ってみようかと日経ソフトウェア編「AIプログラマになれる本」(2019年)という日経BPパソコンムックを購入して眺めてみたものの、それでというところで、なかなか触手は動かない。電子工作のLEDチカチカと一緒なんだよね。実用に到達するためには、意味のある実現性・必然性を感じさせるものが必要だ。今なら、スマホのセンサー関連機能を使って実用的なアプリを生み出す必要があるだろう。

僕の最近のブームは、サクラエディタの正規表現置換機能をつかって、コピペした英文テキストを整形し、自動翻訳に掛けること。WEBからコピペすれば段落単位でテキストを得ることができるが、PDFの場合は行ごとに改行が入ってしまうことが多い。これを半角空白でつないで、複数の半角空白の並びは一つの半角空白に置き換え、Referencesの部分は文献ごとに改行を入れる。サクラエディタは優れモノだ。Zedが戻ってきてくれれば、Zedは自作のスクリプトで編集中のテキストの一括処理ができるし、処理のメニューが自動的に作れるのが最高に便利なのだけど。Windows 10Proのアップデートの度におかしくなって、20H1、21H2上の0.73βは起動すると読み込み違反のエラーで、動かせず、終了するためには、PCの再起動が必要になる。更新日記は今のところ、秀丸エディタのお世話になり続けている。メニューには処理の履歴を使う。もちろん、動くのはjperl。テキスト処理の世界は、Rakuを使って何か新しいものを生み出すことができるかもしれない。

もう一つは、アップル、iPad上でアプリ開発ができるSwift Playgrounds 4をリリース | TechCrunch Japan。これも調べたい。iPadOS 15.2にアップデート。「ARを作る」というサンプルがある。

更新: 2022-01-06T09:48:57+09:00

[更新履歴] 新春恒例2、『「松岡正剛の千夜千冊」を読む』更新

「松岡正剛の千夜千冊」を読むの更新。毎年、新年に一度だけ更新している。

昨年は六夜を取り上げた。少ないと言えば少ないけど、トータルで330夜を取り上げたことになる。18%。十夜一冊で追い抜くのはなかなか難しい。

[更新履歴] 新春恒例3、「十夜一冊 one book ten nights」関連記事リスト更新

十夜一冊

十夜一冊も専用カテゴリもあるはずだが、必ずしもそのカテゴリで記事が分類されてはいない。検索結果でそれを補う。千夜千冊は、直接の記事は、専用カテゴリで分類されているはずだが、他の記事の中で取り扱っているものはカテゴリだけではアクセスできない場合がある。記事と千夜の関係を表したものが「松岡正剛の千夜千冊」を読むである。

[千夜千冊] 1790夜 - アンディー・クラーク著「生まれながらのサイボーグ - 心・テクノロジー・知能の未来」

1790夜 - アンディー・クラーク著「生まれながらのサイボーグ - 心・テクノロジー・知能の未来」- 松岡正剛の千夜千冊。「マトリックス」を見直している。今日は「リローディッド」だ。機械と人間の関係そのものがサイボーグ的なものということかな。どのような形態にせよ、人間は機械に依存している。

既に物語の筋も要点も細部も忘れている。残っているのはマトリックスの断片的なイメージだけだ。見直し始めるとそれがよくわかる。しかし、よくできた物語だ。マトリックス (映画) - Wikipedia。「マトリックス レザレクションズ」が昨年公開されたので、それを見るための復習。いやー、リローディッドもレボリューションズも2003年か。18年経過。人間と機械の関わりも深化している。世界との関わり方も・・・

ここでサイボーグと言っているのは、人間と技術の共生体のこと、生物的な脳と非生物的な回路にまたがって「心と自己をもつような思考推論システム」のことをさす。

(1790夜 - アンディー・クラーク著「生まれながらのサイボーグ - 心・テクノロジー・知能の未来」- 松岡正剛の千夜千冊)

実際、「生物的な脳と非生物的な回路にまたがって心と自己をもつ」とはどういう意味なのだろう。非生物的な回路には心も自己もないと思うが。そのような非生物的な回路を使おうとする意志・気持ちが、心が入り込んだと感じさせるということらしい。一種の想像力のなせる業。道具と一体となる感覚。車を運転するときに、車と一体となったような感覚になることがあるのと同じことだろう。

更新: 2022-01-04T20:08:41+09:00

[千夜千冊] 1月はもう過ぎ去るところ

セイゴオほんほん - 松岡正剛の千夜千冊の「ほんほん47 年の瀬は『電子社会』とヤマザキマリ 2021年12月28日(火)」に【オツ千vol.15】メリクリ編集サイボーグ宣言 | 遊刊エディスト:EDITREALなニューメディアを見つける。

マニアックだけど情報は満載かもと思った。いくつか聴いてみようか。数が多過ぎるけど、適当にいくつか聴いてみよう。

[将棋] 第71期ALSOK杯王将戦 七番勝負 第一局 二日目 - 評価値とは何か

17:47、先手藤井竜王、78手目で評価値50-50から52-48を揺れ動いている。コンピュータも読めないのかな。候補手五手の評価値の差異が広がってきた。そろそろ、優劣が決まっていく。持ち時間双方、20分台。一分将棋になる。

一分将棋で一進一退、優劣が入れ替わり続ける。不利と見た藤井竜王が一旦は守りに転換したりで、最後までどちらが勝つのか、わからない。コンピュータがまねのできない人間と人間の戦いの最後は、藤井竜王の終盤力が発揮されて勝利、七番勝負先勝。コンピュータ的には渡辺王将の勝ちが見えた時もあったのだが、将棋は難しい。

第二局は、1月22日・23日の土日、大阪府高槻市「山水館」。

後から、渡辺王将 王将戦直前インタビュー - YouTubeを見たのだけど、読みのスピードが藤井竜王の優れているところとしているのに、時間配分は将棋の流れがあるので、配分を戦略として持つわけにはいかないと言われているが、終盤は時間を残しておくことが重要かもしれない。そんな気がした戦いだった。

ご本人のブログ。ALSOK杯王将戦第1局。 - 渡辺明ブログ

▲86歩は新時代の手という感じで1日目の昼から大長考を余儀なくされました。しかも△14歩に91分考えて先手の構想は▲87金だと思っていたら、全然違いましたし。

(前掲ブログより引用)

囲碁・将棋チャンネルのライブで、木村一基九段の解説にあった評価・予想と同じ話。予想外で、しかも評価値の同じレベルの手を指すと読み筋を外せるのかも・・・それは外からAIの評価値を見て考えることで、プレーヤー自身が事前に予めAIで調べた手順であれば可能なことかもしれない。そうでなければ、その場で読んで選択するしかないわけだ。

更新: 2022-01-11T14:42:16+09:00

[将棋] B級1組順位戦11回戦 藤井聡太竜王 vs. 千田翔太七段

昨晩、深夜1時過ぎまで、対戦後のインタビューまでABEMAのライブを見た。例によって、相掛かりの戦い。

藤井竜王が劣勢に陥るも、どこまで粘れるのかという戦い。千田七段は優勢になった終盤、何度か疑問手が出たが、一分将棋の中、読み切って勝利。

人間は機械のようには指せない。当然のことながら、攻めるか守るかの判断は自分が読める範囲で行うことになる。機械も自分が読める範囲で指し手を決めるわけだが、人間よりもかなり先まで読んでいるに違いない。

ぴよ将棋の無制限ヒント指導対局を延々と続けているのだが、それでいいのというような手を推奨される。人間はどうしても攻めと守りに直結する手を考える。意図がわからない場合が多い。しかし、その通りに指せば必ず勝てる。現在、二段に51連勝中だ。そろそろ、ヒントはできるだけもらわずに指す、レーティング対局に戻るためのリハビリモードに入る。今日は後手になった。角交換は避けるので、相手が先に角道を開けて飛車先を突いてくると相掛かりになってしまう。プロの実戦はよく見ているので、見よう見まねで指していく。結局、どこかで角交換になる。今日は14回のヒントをもらったが、自分の考えた指し手とかなり一致してきた。まずは10回以下になるように意識して指してみよう。これでさらに50局ぐらい指してみよう。レーティング対局の対象になるのはヒント3回以下、待ったは6回まで。レーティング対局の設定にすると3回以上はヒントがもらえなくなる。待ったはほとんどないので問題ない。

[将棋] 朝日杯将棋オープン戦、昨日、菅井八段が渡辺名人と豊島九段を連破、今日、藤井竜王は永瀬拓矢王座に敗れる

菅井八段の勢いに昨日は驚き、今日は藤井竜王の敗戦に最近は負ける姿をよく見ると思う。

用事で外に出たので、藤井-永瀬戦は見れなかったが、帰宅してみると二人の感想戦が楽しそうに続いている。周りからそろそろ感想戦を終わるように促されても、永瀬王座は「わかりました」と答えつつも、藤井竜王が納得するまでしばらく続いた。

初手から振り返り。振り駒で永瀬王座の先手。森内俊之九段の解説はわかりやすい。9五桂打が敗着だったとか。

永瀬王座の勝利者インタビューで、楽しそうな感想戦について聞かれ、このような時勢で、久しぶりに勉強できる機会が得られてうれしかったと。

[将棋] 負けず嫌い - 自分に負けることを許さない

藤井聡太四冠 永瀬拓矢王座が語る「とんでもなく負けず嫌い」な実像|NEWSポストセブン。いいインタビュー。

練習将棋は最初は愛知まで永瀬王座が出向いていたそうだ。オンラインではなく、対面して指したい。先日の朝日杯将棋オープン戦で直接指せたのが、うれしかったのはそういうことだった。

藤井四冠の対局後のいつもながらの反省のコメントは、自分に負けることを許さないからこそ出てきている。

[将棋] 藤井聡太と最強の一手。

「Sports Graphic Number 1044 2月3日号」(文藝春秋)。予約を入れたら今日届いた。隔週木曜日発行。1月20日発売。今日は、藤井聡太さんが研究に使っている将棋ソフトとは? - YouTube(2022/01/21、やねうら王公式ちゃんねる、チャンネル登録者数 667人)を見たばかり。たややんさんのツイートで知ったのだが。以前、たややんさんの水匠を使っていると話題になった。「藤井聡太二冠 新たな盤上の物語」 - 新しい景色を見るための努力 (2020/09/22)。最近はディープラーニング系のソフトも併用しているとの話題。たややんさんの話では、CPUで水匠をGPUでdlshogiを同時に動かしているようなことになっているのではと推測しているとのこと。

Number1044のなかで、カメラマンの若杉和希氏が「レンズ越しに恐怖を感じた」と答えられているのは、確かにと思った。将棋を指しているときの目は怖いぐらいの鋭さを感じる。集中力のなせる業かもしれない。

ABEMAの藤崎智氏の評価値(期待勝率と呼んでいる)の話はおもしろい。三つのAIの値を合議・調整して出しているそうだ。それも序盤・中盤・終盤でバランスを変えて、人間の感じ方に近づけているのだとか。

じっくり棋譜を辿ればいいのだろうけど、勝俣清和七段の「竜王を手繰り寄せた"異常"な終盤。」がプロフェッサー解説として8枚の棋譜と合わせてある。藤井新竜王は竜王誕生祝賀会の第4局の終盤の解説の後、「あの対局中、考えていて楽しかったです」と言ったそうだ。「この1年くらいの中で、一番集中して考えられた」とも。失冠した豊島元竜王は対局後、「純粋に指している瞬間が気持ちいいというか、(藤井さんが)すごい先の方まで正確に読まれているので、自分もそこに到達してもうちょっと先の局面まで指したかった」と語っているそうだ。対局の中で両者が共有する世界ができあがる。将棋というルールの中で。現実の世界ではすれ違いも多々あるけど。

ドキュメント竜王戦第4局が全体の大きな主題ではあるけど、「四冠のその次へ、激しく美しい1年の始まり。」と王将戦第1局が最初に取り上げられている。

前のNumber1010を取り上げた記事は、第6期叡王戦五番勝負第三局 藤井王位・棋聖先手 vs. 豊島将之叡王(竜王)後手 - か茂免対局 (2021/08/09)。この時、豊島元竜王が「将棋でコンピュータを利用する先駆者であった」ことを認識した。いかにコンピュータを使って将棋を極めるかの勝負になりつつある。

Number 1010と1044

../Number 1010と1044

最初の1010号は「本誌初の将棋特集!」とあるが、今回は「将棋名勝負特集!」。今回チェックしていて、出版が文藝春秋と知ってなるほどと思った。観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン


更新: 2022-01-21T22:09:59+09:00

[将棋] 第71期 ALSOK杯 王将戦七番勝負 第2局 1日目

いよいよ第2局。昼過ぎ、難しい局面で、1時間半ばかり外出して帰ってくると、一手しか進んでいなかった。互角に近かったので、渡辺王将が封じるかと思ったが、指し手が進んで、藤井竜王有利(囲碁将棋チャンネルライブ: 75%)の状態で、藤井竜王が封じた。しかし、封じ手を決めるのに眼を瞬いてかなり苦しまれているような気がした。

さて、明日はどう展開するのか・・・

[将棋] 第71期 ALSOK杯 王将戦七番勝負 第2局 2日目

サンデーモーニングがTorne Mobileに急に映らなくなって、日曜美術館が映っている。なぜかと調べていた。エラーメッセージをよく見ると録画がはじまっていたからだ。最初は調整中で表示できないというメッセージだった。それでWiFi関係のチェックでバタバタして、CATVの囲碁将棋チャンネルで封じ手の開封場面を見損ねた。CATVがつながっている居間のテレビの取り合いになっている。テレビ番組はiPadのTorne Mobileで見てもらう。このソニーのアプリは優れモノ。TORNEはCATVとは無関係に、自前のアンテナにつながっている。

大阪府高槻対局、「山水館」、新着情報一覧 2022.01.13 山水館で王将戦 第2局開催|大阪 高槻摂津峡の温泉旅館 花の里温泉【山水館】 公式HP。現在70手目を後手藤井竜王が考慮中。ここは考えるだろう。7六歩と指せば、評価値?、期待勝率は85%。他の手は3六歩を除いてかなり下がってしまう。選択肢は狭まってきている。結局、3六歩(期待勝率83%の手)を選んだ。これ以外の候補手は60%台だった。

そして、渡辺王将同銀と指した後、しばらく席を外した間にかなり進んでしまった。75手目、4三歩成王手に対して、藤井竜王考慮中。同金右で85%。

評価値と期待勝率の関係は、ソフト評価値による人間の対局の勝率予想についてに一つの例を見つけた。将棋ソフト評価値と勝率の関係 | 森の丘天下泰平のブログのリンクから辿ったが、リンクそのものは有効でない。「uuunuuunさん」から辿った。優秀な方は余多おられる。

後手86手目、7七龍、先手候補手BESTの4八玉で予想勝率93%。かなり厳しい状態。

藤井竜王の連勝に終わった。感想戦の模様は、【ライブ配信】王将戦第2局 感想戦をノーカット 渡辺明王将vs藤井聡太竜王(1/23) - YouTubeで見れる。第71期王将戦 | 毎日新聞から棋譜なども見れる。棋譜の保存も可能なので、解析して勉強しようと思えばいくらでもできる。何事も手間と時間が必要ということだ。

ALSOK杯王将戦第2局。 - 渡辺明ブログによると、藤井竜王大長考の後の8八歩を8八同金と取らずに2三歩成しかなかったらしいが、ブログの後のツイートでは「実際はその前の▲34角で悪くしてるので話にならなかったです。」とされている。

ALSOK杯王将戦中継ブログ : 藤井竜王が連勝によれば、第3局は1月29、30日(土、日)に栃木県大田原市「ホテル花月」で行われる。

更新: 2022-01-25T09:13:17+09:00

[将棋] 第71期 ALSOK杯 王将戦七番勝負 第3局 2日目

いよいよ第3局。藤井竜王 vs. 渡辺王将。渡辺王将の封じ手、5六歩。互角の封じ手で勝負は二日目に持ち越された。

藤井竜王長考の2二歩。渡辺王将の予想外の手だが、2二金と取る。5六歩を取るべく、4八金と寄る。渡辺王将、9六歩、藤井竜王は予定通り、5六銀と歩を取る。ほぼ互角だが、3二玉と寄れば、渡辺王将58%の期待勝率を示している。ここらの差はAIの読みも時間が経つにつれて微妙に変化していく場合がある。しかし、後手候補手5手の期待勝率は悪くても50%。互角。これは人間がいくら読んでも先はわからないということだろう。このような状況で何を選択するのか。

ぴよ将棋でも何を指すのがいいんだろうと思うことが頻繁にある。ついついヒントを求めてしまう。推奨手がいいのかどうかもわからない場合も多いのだ。その場での読みや経験、事前研究で補うしかないということだろう。

渡辺王将、期待勝率は56%と下がったものの、3二玉と寄った。AI後手候補手BESTの選択。藤井竜王も5八玉と寄り、AI最善手と一致、期待勝率45%と踏みとどまる。CATVの囲碁将棋チャンネルのライブを棋譜・対局結果|第71期王将戦 | 毎日新聞で確認しつつ。

渡辺王将70手目、6四銀左、56%。いよいよ佳境に向かう。藤井竜王8五桂と踏み込む。期待勝率は39%まで下がる。屋敷九段の解説では桂を入手して攻めを考えていると。期待勝率的には渡辺王将やや有利との評価だが、人間には(とはいっても僕のことだが)それほどには見えない。しばらくすると期待勝率は41%まで上がってきた。まだ互角のレベルなのだろう。

先手藤井竜王4三歩打に対して、82手目、同玉。藤井竜王、4五歩打、攻めてはいるが、期待勝率は上がってこない。84手目、5四桂。まだ、お互い1時間20分程度の考慮時間は残っている。まだ間違えることはないだろう。

4四歩、5二歩、6四角、同銀と藤井竜王は角を切って攻める。ここで89手目、5五歩なら、期待勝率は48%まで回復。互角の勝負だが、候補手5手の期待勝率の差が広がってきた。一本道に次第に近づく。時間の使い方も重要になるだろう。藤井竜王は1時間を切った。89手目は4三銀打、6三玉、5五桂打、同銀、同銀、5三歩打、4五桂。96手目、4六桂と打てば、渡辺王将有利になるが、他の手になれば、互角に戻る。しかし、人間的な手、AI的には次善手、7三角打。藤井竜王の5三桂成となれば期待勝率が66%と逆転した。囲碁将棋チャンネルライブ解説の屋敷九段も7三角打を読んだのだが・・・ここが分かれ道だった。

渡辺王将、135手目9六金で投了。藤井竜王の三連勝。終盤のAIの期待勝率の値が大きく揺れ動いたのが印象に残った。そして、最後の角と歩だけで詰めるのは興味深かった。

スポニチチャンネルで【王将戦第3局終局後解説ライブ③】深浦九段&戸辺七段出演「第3局解説LIVE」 渡辺明王将vs藤井聡太竜王(1月30日) - YouTubeあり。

総括は極限の戦い「最終盤、逆転もあった」 王将戦第3局・深浦九段総括 | 毎日新聞にある。

渡辺王将のブログ記事、ALSOK杯王将戦第3局。 - 渡辺明ブログによれば、7三角のところは、5六桂がよかったとある。ただ、その先が見えなかったので受けに回ったが、7三角は受けになっていなかったと。

第4局は、2月11、12日、東京都立川市「SORANO HOTEL」。

更新: 2022-01-31T09:13:07+09:00

[テスラ] 走るガジェット

「iPhoneのようなクルマ、Teslaを語る」ゲスト:山﨑潤一郎さん backspace live# 429 - YouTube

昨年は空間オーディオで登場された山﨑潤一郎さんが今年はテスラと思ったが、昨年の9月からの連載記事、走るガジェット「Tesla」に乗ってます - ITmedia NEWSが既にある。この連載はかなり濃いい。{デジタル・オーディオの迷路の新しい道筋 (2021/07/14)}

820km走って、電費は934円。これは確かに安い。ハイブリッドでもガソリン満タン(35リットル程度)で820km程度は(毎日60kmぐらい走れば)走れると思うけど、今だと(170円/リットルで)6000円程度かかるだろう。ただ車両価格があまりにも違い過ぎる。車両寿命を考慮したとしても、その差額で燃料代は随分なお釣りが戻るだろう(毎月1200km走るとして)。120円/リットルの時代に戻れば、ハイブリッド化による燃料費の低減はさらに驚くべきものだったのだ。

利用度の問題もある。人によっては、もうほとんど乗らないから燃費なんて関係ないという話になると身も蓋もないのだが、現実的には車所有の実用的なモビリティ機能のみの有効性の問題になるわけだ。ラグジュアリィ・カーやスポーツ・カーの保有から見れば次元が違う話ではある。

僕テスなどのテスラ・ファンからすれば、EVかどうかは問題ではない。イーロン・マスクやテスラが好きなんだという話であって、乗っていて楽しいというわけだ。要は「走るガジェット」ということになる。ソフトウェアで機能がアップデートされる。アプリが増える。サードパーティーのアプリもある。従来の車にはない楽しみ方だ。

実際のところ、少し古いナビはとても使えないし、地図データは更新できるけど、機能的にはアップデートもできない。がっかりということになる。もう少し後に買えば、CarPlayが動いたかもしれないのにとか、Google Mapsで走った方がわかりやすいと思ったりと残念なことばかり。しかしながら、CarPlayはないけど、iPodが繋がる機能があり、iPhoneのMusicやPodcastを聴くことができる。実際、それ以上、何を求めるのという話だ。インターフェースが冴えないだけ。それよりも、しっかり運転せよと。

ユーザーにとっては、EVなど新しい車は、エネルギー費だけでなく、(部品点数あるいは使用資源が少なくなることによって)もっと価格が下がって、5Gの時代にはインターネットがフルに使えるマシンになってほしいということかな。カーシェアリングで、ログインすると、ユーザーに合わせて車がカスタマイズできるという話でもよいということ。走るコンピュータ。究極の理想はモビルスーツかもね。

更新: 2022-01-28T10:24:39+09:00

[YouTube] ドリキン氏、ネズミさん、テスラの旅

「テスラの旅1日目、テスラなんて車じゃないと思っていた僕がテスラを借りてオートキャンプに行ってみたら世界観が変わった」第1541話 - YouTube

テスラに乗って森へ週末旅行 - YouTube

「テスラの旅2日目、テスラ + A7M4 + Mavic 3 = VLOG理想郷」第1542話 - YouTube。ドローンからの映像は特に素晴らしい。DJI Mavic 3 - その映像は、全てを凌駕する - DJI

「テスラの旅を振り返り、次の車の候補を決める!」第1543話 - YouTube

American Garage - Pat Metheny Group

../American Garage - Pat Metheny Group

オートキャンプの宿泊施設を見た時、頭に浮かんだのが、パット・メセニー・グループの「American Garage」、久しぶりにLPを探し出して聴いた。


第一話ではテスラのガジェット感に最初はかなり乗り気で、心変わりかと思わせたが、今回の買い替えは元々のGR86やSupraなど、スポーツカーに乗る機会の最後だからという話に転換する。しかし、Tesla Model Sの後部座席の快適さに心が揺らぐ。GR86は頭が支える。そして、旅行から戻って、ミニに乗りながら、自動運転の快適さをどこまでICE車に求めることができるかという自問自答に陥る。何を選ぶかは迷走状態で終わる。前段の話は、「正月休み最終日は車探しでBRZ/GR86を試乗する!」第1537話 - YouTubeにある。

【テスラ vs GR86】CESもいいけどテスラもね backspace live# 427 - YouTubeを少し聴いた。アイサイトという言葉は、スバルの運転支援システム。SUBARU BRZ - アイサイト。これで決まりか!?

【試乗インプレ】トヨタ「GR86」&スバル「BRZ」を公道試乗して感じた圧倒的な違い / - Car Watchの最後には次のような記述がある。

・・・これからスポーツカーにとっては冬の時代となりそうだが、そこをなんとかあがいて次世代へ続けようといま、さらに努力を続けてくれているらしい。GR86&BRZはガソリンではなく代替燃料でそれが構築できないかをレースでも模索を始めるという話も伝わっている。それがどんな世界なのかはまだ分からないが、すべてが成功し86&BRZが未来永劫続くことを期待したい。このクルマは日本が世界に誇れるスポーツカーなのだから。

代替え燃料がブラジルで既に実現しているバイオ・エタノールだったら、興味深い。コスト・パフォーマンスがどうなのかということではあるけど。

実際、「テスラの旅」が出会ったオートキャンプ場の停電という事態は、テスラのチャージャーが設置されていても、EVは無力になりかねないところだった。途中で充電しておいてよかったねというお話。30→80%の充電に30-40分掛かっていた。充電時間の長さから充電器の設置はショッピングモールなどとの併設が必須であり、有効という話があった。Win-Winだと。実際のところ、メインはショッピングモールだろうけど。

考えてみると、動力供給の柔軟性という意味ではPHEVが優れている。単なるEVと比べて、ハード的にコストパフォーマンスが上がるのであれば、バイオ・エタノールなどで発電すれば問題はなくなる。PHEVかHVかという問題はさらにあるのだろう。

更新: 2022-01-15T15:22:19+09:00

[YouTube] 辿る道筋

昨日、ギリアチャンネルからのデスクトップのノーティフィケーションで、Ghelia Monthly~YouTuberとAI②/AIが普及した時代に最後に残る仕事(ゲスト:ドリキン氏) - YouTubeに気付いて見始めた。ギリアチャンネル - YouTubeを調べた。まだ二回分しかアップロードされていないので、Ghelia Monthly~映画とAI(ゲスト:伊藤さとり氏) - YouTubeを見ることに。

全部見たけど、Ghelia Monthly~映画とAI③/AIの限界を映画で学ぶ(ゲスト:伊藤さとり氏) - YouTubeが特におもしろかった。

NetflixやAmazon Primeなどのリコメンデーションの話。「統計的(機械学習)にしかわからないことは意味がない。わかることは過去のことだけ。未来のことはわからない。」映画ナビゲーターや映画評論のような仕事は次第に減っていくのではと心配しているとの伊藤さとり氏に対する清水亮氏のそんなことはないという話。

実際、Apple Musicの「For You」リコメンデーションも次第につまらなくなる。同じような音楽ばかりだ。しかし、リコメンデーションされている新しいものを聴いても簡単には聴きたいものは見つからない。

清水氏によれば、樋口真嗣監督と付き合うのは、「知らないことを教えてくれる」、「興味を持っていないことを教えてくれる」というか「興味のないことに興味を持たせてくれる」からだと言う。伊藤さとり氏も樋口真嗣監督がもたらした縁。

機械的なリコメンデーションは自分自身の過去の影を追いかけているようなものに次第に変質する。最初は類似したものを表示するのだろうけど、繰り返していると次第に知っているものばかりになる。聴きたいものは少し違うものだ。差異があるもの、刺激があるもの。新しい要素を加えないと足りない。それは一種の創造なのだ。

それはともかく、どの回だったか、清水さんから「生まれながらのサイボーグ」の話が出たね。{1790夜 - アンディー・クラーク著「生まれながらのサイボーグ - 心・テクノロジー・知能の未来」 (2022/01/03)}やはりよく知っておられる。そのほか、集中して映画を見れる映画館の価値が見直されるべきとの話や、若い人は映画のあらすじそのものを話題にし、年寄りはキーワード的、抽象的に映画を語るというような話がメモに残っている。

小説に期待するものの中の一つに「知らないことを教えてくれる」というのが、僕の場合あるけど、それは人のなかにもあるということだね。知りたいという欲求を満たすことのできるメディアとして、人も存在している。まだ、AIはそのレベルには達していない。

更新: 2022-01-28T21:56:02+09:00