8月25日から、三日間、日経産業新聞に「研究所の研究」特集、マイクロソフトリサーチの野望、上中下が掲載された。シリコンバレー、岡本文雄の署名がある。上に出ていたのは、「マイライフ・ビッツ」という戦略プロジェクトの話。人間の一生の個人情報をデジタル化し、データベースで記録・管理するものだ。2005年にロングホーンに標準搭載されるらしい。次のキラーアプリケーションになるかどうか。担当はシニア・リサーチャーのゴードン・ベル、DECのミニコンVAXの父と言われている。リンクにはこのサイトで紹介してきたHaystackやTimeMachine Computingの文字が見える。個人が収集したり、生み出したりする情報の管理ツールという概念は価値があると思う。Weblogなどもその一種だろう。誰もが使うツールとなるかどうか疑問だが、今人気のデジカメの写真の管理などに使ってみせれば結構受けるかも。DARPAのLifelogというリンクがあるが、繋がらない。最近は米国の国防・軍関係のリンクは繋がらないみたいだ。9.11の影響なのかな。Lifestreamsというリンクも興味深い。
23時15分帰宅。世界貿易センタービルにあるブックストア談で、立花隆に従って、「本に金を惜しむな」と二冊買ってしまった。いずれもお勧めだ。新幹線日帰り出張は疲れるが、仕事や読書には便利。話は変わるが、6万年ぶりの火星大接近が今日だって・・・5,567万km。←5,576万kmの間違い。[Modified: 2003/08/28]
KaaEditに次ぐ日本発のPythonアプリケーション登場。「素早いキーボードランチャ」CraftLaunchの後継として、Python言語を組み込んだ次期バージョン評価版が出ている。添付の_config.pyと_command.xmlの先頭の'_'を取り、command.xmlを、サンプルを参考に自分の環境に合わせて書き直して、clnch.exeを実行するとOK。小さなボックスが左上隅に出て、時刻が表示される。入力欄をクリックすると登録したコマンドを入力して実行可能となる。command.xmlに含まれているGoogle検索用コマンドの設定を引用しておこう。
<command name='Google' paramlist='keyword' format='s'> URL = 'http://www.google.com/search?q=%s' % keyword clShellExecute( URL, '', '', '', SW_NORMAL ) </command>
こうしておいて、Google;CraftLaunch と入力して[Enter]を押せば、GoogleがCraftLaunchを検索した状態で、Webブラウザが立ち上がるはずだ。Pythonのプログラムをcommand.xmlに書くことができる。
Zinio Reader、久し振りにこれは凄いと思った。雑誌のリーダーである。Business Weekの最新号他が無料サンプルとして読めるので試してみることをお勧めする。目次(Table of Contents)から、各ページにジャンプできる(実際にページが繰られる)。標準では全画面見開きで実際の紙媒体の雑誌のイメージで表示される。私の17inchのCRTデイスプレィではそのままでは雑誌のサイズより小さいために少し解像度不足だが、十分使えるレベルである。ズームも可能。テキストの検索もでき、検索結果から各ページを開くことができる。各ページにNoteを書き込み記録でき、Highlight機能で色づけできるし、さらにはDrawingもできる。これらはAnnotation(注釈)のリストとして表示され、容易に各ページにジャンプできる。すなわち、紙媒体の雑誌でマニュアルでしていることを電子的にできるわけだ。リストアップされるだけ機能が上で便利である。無論やろうと思えばすべてを印刷できるし、必要な部分だけ印刷して持ち歩くことも可能である。
Business Weekの51 digital issuesが45.97$、82%引き、でもこれは紙媒体と同じ価格である。紙よりdigitalを選択する読者も存在するだろう。拡売になれば、成功だ。
惜しむらくは、これが雑誌内で閉じた世界だということである。素晴らしい技術だが、もったいないと思う。
句会所から抜け出す話題を一つ。最近、出張が増える気配なので、リムーバブルのディスクを選ぶことにした。ノートがFDDもCD-ROMドライブも付いていないので、選択肢はUSBで接続できるものになる。結論は最初から見えている。USBフラッシュディスク。どこのメーカーのものでも128MBの機種が5000円ぐらいで手に入る。大変便利だ。LAN経由のやり取りのように、ノートをLANに接続して、場合によってはLANの設定をして、さらには共有ファイルの設定をしてという面倒なやりとりは不要になる。USBフラッシュディスクにコピーして抜き取って、差し込んで、読むだけ。これは普及すると思う。なにしろコンパクトだし、筆箱に入る。容量も大きいし、まず容量で困ることはない。プレゼン用にもプロジェクタを接続したPCに差し込むだけで済む。お勧め。
天窓を 打つ雨音に 目覚めけり
天窓を 透る蝉鳴 夏戻る
昨日の雨と今日の晴空、昆虫も正直に反応する。8月は句会所と化した更新日記にスクリプトが戻るのは何時のことになるやら・・・先日の猛暑にエアコンが効かないことがはっきりしたので、見てもらった。熱交換器のガスが設置時に抜けていたのが原因。最初からソフトな効き方でインテリジェントと思っていたら、なあんだという結論だった。皆様もお気をつけあれ。特に配管が長くなるとガスが抜けやすいらしい。
見渡せリ 車窓に聳え 雲巣立つ
昨日、帰りの車中にて詠んだ。例によって廿日市大橋付近。様々な雲の形態があり、周囲の雲が巣から湧き立つような様。と、解説しなければならないのが五七五の短さの難しいところ。
さて、今日はお墓参り、宮島墓苑から市内の寺町、比治山の多聞院を廻る。帰りにツタヤで6冊新書本を購入。関心の幅が広がり過ぎる。ちゃんと読めよと自分に言い聞かせる。
立秋に 梅雨も戻れぬ 帰り道
立秋は8月7日。今頃気が付く、もう秋か。更衣室から雨の中を車まで走った。降る雨も秋雨かな。鳴く蝉の種類も変わっていく。あさってから盆休み。明日は一つぐらい玉を投げ返しておかないと・・・
Business Weekのデザインは素晴らしい。
Business Week Asian Edition / August 18-25, 2003蝉吟の 微かに離れ 二度寝覚め
朝早く、鳥の声で目覚めた。5時半ぐらい。様々な鳥の声が聞こえる。自宅からバードウオッチングができる可能性もあるかもしれない。蝉が鳴き始めるのはもっと後だ。微かに蝉の声が弱まったように感じるのは季節が進んでいるせいかもしれない。広島は台風10号の影響は少なかった。
鬼界彰夫著、「ウィトゲンシュタインはこう考えた 哲学的思考の全軌跡1912-1951」、講談社現代新書1675、2003年7月20日第1刷、417ページ、920円。最近、テキストとは何かを考えている。ウィトゲンシュタインのテキストには「考察」と呼ばれる最小単位が存在して、同一の「考察」が異なるテキストに何度も繰り返し現れることが極めて頻繁に起こるのだそうだ。『ウィトゲンシュタインのテキストにおいて「考察」が果たす役割は、ゲノムにおいて遺伝子が果たしている役割に似ていると言えるだろう。』という見解を読んで購入を決めた。今更ウィトゲンシュタインでもないだろうと思っていたが、法政大学出版局叢書ウニベルシタスの「論理哲学論考」(1968年初版、1973年第8刷)を引っ張り出して眺めると、訳者が「日本語の文法と論理」の著者の坂井秀寿さんであることに気がついた。30年前の本が蘇った。しかし、ウィトゲンシュタインの書いたものだけがそのような構造を持っているという話ではあまりおもしろくない。遺伝子配列と文字列の類似性についてはプログラマが最も知っていることかもしれない。
蝉大鳴 起床の眼に 明かり溢れ
字余り字足らずの句ばかりだが、、、、、
あっという間に夏も半ばに突入。今年の盆休みは読書と執筆に明け暮れる予定だが、何か映画ぐらいは見に行きたい。体重も少しは減らさないとなあ。3kgは健康的に落としたい。腕の痛みで腕立て伏せもできないし・・・
蝉の鳴くのを研究してみたいのだが、蝉って一斉に鳴いたり、一斉に泣き止むのだが、なぜだろう。
日曜日に起き上がろうとすると目が回って気分が悪い。少しずつ水分を取ったり、食事を取りながら、なんとか夕方には起き上がれるようになったので、当番医を探して車を走らせた。月火は東京出張なので体調の悪いままだとまずい。古びた医院だったが、先生と夫婦と思われる薬剤師と二人でやっているところだった。時間の経過が30年以上停止しているような雰囲気の中で、血圧を測定しているときに電源が落ちた。エアコンが精一杯うなりを上げて動いたせいだ。先生の診断は昔ながらの触診、問診、子供の時以来の久し振りの感覚だ。血圧が160と高いぐらいで、それほどの異常は見当たらない。自宅では血圧は116だったので、変動が大きい。車を運転したきたせいかもしれない。疲労だろう。先生自ら皮下注射、血管注射を見事にこなす。薬も、出張の予定を聞いて、調整が難しいなあと言いながら、胃腸薬と栄養剤と弱い安定剤の組み合わせを処方、眠くなることはないだろうという。食間、前後何時飲んでも良い。間隔は4時間開ければ十分、調子が悪くなりそうだったら飲むと良い。今日は帰宅して一服、寝る前に一服がよいだろうと適確な指示。名医だった。翌日と今日無事に役目を果たして戻ってきた。何の問題もない。
牡蠣筏 霧宮島に 連なり
先週、梅雨明け前後の曇天の日の帰りに詠んだ。先々週、中筋のメガで丸善ライブラリーの新書本を5冊買った。そのうち、仲本秀四郎さんの「知・記号・コンピューター」と「情報を考える」を読了。そうしているうちに、持っていると思っていた「知的生産の技術」がなくなっているので、アマゾンで「情報の文明学」と野口悠紀雄の超シリーズ4冊と合わせて購入。さらにマーク・ピーターセンさんの「英語の壁」。10冊ぐらいを同時に読んでいる。節操のない買い方だと思いながら、セーブが効かない。7月の日記のままだと格好悪いので、一応書く。
今日は会社でA4サイズ縦型紙製のファイルボックスを50個入れて、机やキャビネットの上に積みあがったファイルや書類を整理した。ファイルを横に積み重ねるのは空間利用効率が極めて悪いことが立証された。これにはみんなびっくりしたようだ。いつも雑然とした私の机は広々となり、仕事するのが楽しくなるぐらいに変化した。もう20個購入しようと頼んだ。お勧め。10個セットで一個160円ぐらいだが、自宅で購入したのは143円だった。そのレベルの費用で大変革ができる。背表紙を上に向けて入れるA4サイズ横型ボックスは横から何が入っているか見えないし、原理的に空間利用効率が高さ方向、置き場所の面積利用効率共に良くない。書類は立てよ。