[A.I.] 将棋AIと人間

【完全版】将棋の藤井聡太王位と囲碁の関航太郎天元が語り尽くす タイトルホルダー対談:東京新聞 TOKYO Web(2022年2月7日 06時00分)。

ぴよ将棋ユーザーから見ると(とは言っても、僕の場合のことだが)、どう努力してもレベル37(レート2420、六段+)のエンジンに勝てるようにはならないと思ってしまう。二段のレベル21(レート1270)ひよ乃氏は、レベル19の僕(レート1101、初段+)がかなり劣勢になってからでも僕がレベル37のエンジンからヒントをもらい続けさえすれば勝ち切れない。レベル37は、レベルから考えて当然とは言え、それぐらい強い。序盤は定跡的にキチンとさせば劣勢にはならない。問題は中盤からだ。これは藤井王位(記事では王位となっている)でも同じらしい。なるほどと思った。

結局、将棋AIの指し手から何を見出せるのか、それが問われるわけだし、そこから新しい道筋を臨機応変に作り出せるかどうかが問題になる。AI同士の対局も見るらしい。AIの指し手の意味は簡単にはわからない。それで本当に大丈夫なのと思ってしまうことが多い。それでも言う通りに指せば勝てる。このままでは、100局戦っても、無制限ヒント対局から抜け出せそうもない。むしろ対戦相手のレベルを上げて戦った方がよいのかもしれない。相手がレベル21では弱すぎると感じ始めた。

更新: 2022-02-15T07:58:20+09:00

[A.I.] AIがプログラムを書く時代

DeepMindのAI「AlphaCode」は競技プログラミングレベルのコードを書ける | TechCrunch Japan。DeepMindは今頃何をしているんだろうと確認すると出てきた記事。

知能とは何かということになっていくのだろう。プログラムでプログラムを生成するということはそれ程難しいことではないけど、難しさは問題の与えられ方によるね。ちょっと調べてみよう。AlphaCode。あまり面白いとは思えないが・・・論文を途中まで読んでみたが、問題の意味を理解するだけでも結構手間が掛かる。頭の体操。もっと意味のある問題を考えたいと思ってしまう。しかし、最後まで時間を掛けてでも読んでみよう。それを取っ掛かりにしよう。文字列の操作ならよくわかるし。

そう思ったのも、[2112.11446] Scaling Language Models: Methods, Analysis & Insights from Training Gopherの存在を知ったからでもある。こちらは120ページもあるから。80人の著者の中に研究アドバイザーの一人としてDemis Hassabis氏が入っている。「Attention Is All You Need」(Vaswani, A. et al、2017年)という文学的表題の論文(Transformer (機械学習モデル) - Wikipedia; [1706.03762] Attention Is All You Need)が出発点らしいが、PCでなんとかなるレベルの話ではない。もっと小さな情報から知能を作るというのを考えたほうが良いと思うのだが。確率が出てくるのは気に入らないとアインシュタインのようなことを言ってみる。人間は自分の経験から推論して知能を生み出すというか、強化していく。最初の段階で、脳はすべてを知っているわけではない。ともかく、読んではみないと、迂闊なことは言えないわけだけど。

問題の定義(問題を理解すること)自体が知能なので、演繹的なものは定義ができた瞬間に問題が解けてしまう。

今日、質問がメールで飛んできたけど、それに答えるためには質問自体の背景や状況を理解するための調査が必要なわけで、それがうまく進むとそれ自体が回答になる。調査をうまく進めるためには、過去の経験知識から類推できることが重要で、記憶データベースが想定される必要がある。問題を解くための完璧な情報はけっして与えられない。なぜなら、完璧な情報があれば他人に問う必要はないからだ。事実を含む不完全な情報と自らの経験知識を合わせて、このように調べれば必ず答えはあるはずと推論して調査する。そうするとほとんどの場合、答え(予想したもの)が見つかる。これを機械に自動的にやるように予めプログラミングしておくことは事実上不可能だ。そして、見出されたものが答えだろうと機械に推論させること自体が難しい。機械には意味がわからない。おそらく、類似性だけでは意味にならない。答えが事実だと検証されるのは、さらに事態が進んで事実が見出されてからだ。

更新: 2022-02-09T11:57:06+09:00

[日記] Steve Lacyを聴きながら

今朝起床時外気温は3℃だったので、少しは暖かくなるのかなと思っていたら、散歩をしたくなるほど暖かくはならなかった。お昼、ちからに中華そばと恵方巻を買いに行く前に、ガソリンを注ぎにガソリンスタンドに向かった。

174円/リットルの表示にやはり上がってるねと思いながら、1500ccハイブリッド・フィットをデジタル燃料計の二メモリを残して満タンにすると、35.3リットル、6142円、走行距離は488kmだったので、14km/リットル程度の燃費だ。買い物などの近距離だけの普段使いだとこの程度。一日通勤往復60km、月1200km程度走れば、これが23~25km/リットルまでは伸びる。前の1800ccアテンザだと10~11km/リットル程度だったが、それでも昔(6-8km/リットル)と比べればよく走ると思うような数字だった。ハイブリッド車の燃費は驚異的と思っていたのだが、マツダ MAZDA2 (ディーゼル)の燃費 - e燃費を見ると、実燃費(21.35km/L)が8位に入っている。燃費ランキング - e燃費によれば、7位のプリウス(21.47km/L)に匹敵している。そんなばななと認識が変わった。フィット・ハイブリッド(19.90km/L)は16位。まあ、それでもプリウスとの実燃費の差は10%もない。もっと比較の仕方を考えないと・・・軽ならどうなんだろう。あまり考えていなかったが・・・

今日は藤井竜王と阿久津八段のB級1組の順位戦だったのだが、すっかり忘れて仕事をしていた。22時過ぎ、気がついてABEMAを点けるともう終わっていた。藤井聡太竜王9勝2敗で首位キープ「構想の立て方が難しい」阿久津八段に勝利 順位戦B級1組 - 社会 : 日刊スポーツ

村上RADIOをふと思い出して、調べると、村上RADIO - TOKYO FM 80.0MHz - 村上春樹、第33回の放送、「村上RADIO ~ジャズ奥渋ストリート~」は1/30に終わっていた。いつも忘れて聞き逃してしまう。Twitterの通知をオンにした。何が掛かったかは幸いなことにホームページでわかるので、Apple Musicで聴き始めた。「パノニカ(“PANNONICA”)」が気に入ったので、Steve Lacyのところで立ち止まって聞いている。ソプラノ・サックス。「Day Dream」のゆったりとした進行に惹きつけられたからだ。紹介された10曲の解説の後、最後に「今日の言葉」、カフカの言葉が引用されている。「村上春樹 雑文集」にあるのだが。

私たちは私たちに噛みつき、突き刺すような本を読まなくてはなりません。本というものは、私たちの内側にある、固く凍った海を打ち砕く、鋭い斧であるべきなのです。

(出典: 『村上春樹 雑文集』「凍った海と斧」より)

さて、そろそろ一日を終えようか。

更新: 2022-02-04T13:29:31+09:00

[日記] 日本列島大雪の中で、何を考えようか

室温15℃、昨日より1℃低い。今朝の外気温は-1℃だったと。放射冷却もあるのだろう。昨日の予報では内陸、東広島辺りは最高気温2℃と相当寒い。今朝、札幌は1mの積雪でJRは動かない。関東もこれから雪が降るらしい。テレビを見ていると南側から雪がやってくる。週後半に南岸低気圧、関東都市部で大雪の可能性と、ウェザーニュース。

PC異音問題は解消したが、一時的なものになる可能性が高い。原因がわかったので、埃の堆積には要注意だ。4年分の堆積を一掃したが完璧ではないはずだ。加湿空気清浄機は一定時間経つとフィルターお手入れのランプが点灯する。掃除してタイマーをリセットする。まずは同じくらいの頻度で吸気口を掃除するのが良いだろう。底面をばらすこともできそうだから、再度問題が起きれば、解体して掃除してもよいかもしれないが。月一かな。M1 MacBook Airは冷却ファンがない。まったくの無音、これこそが革新的というべきだろう。

いろいろなことを調べているが、そこにのめり込み過ぎるのは身体に悪いと、少し中断して、頭を切り替えるために日記を書き続けている。これまで個人的に調べてきた人工知能関係の論文をそろそろ整理しようとフォルダの構成やどのような論文が存在し、何に興味を持ったのかを確認している。あまりにも多いので、調べ直すのも気が遠くなりそうな気もするが、まずは一つ深く掘り下げて、広げていく必要がある。全てには脈絡がある。世界を調べるのと同じだ。頭に引っ掛かっているのが、プルーニングとCogitai(Peter Stone)。もう一つの本質的な方向性には意味と意識との関係があるわけで、そこにつながらないと意味がない。多くの論文は、タイトルは思わせぶりだが、効果が損なわれないように計算量を減らそうというようなものばかりだ。必要なことだろうけど、脳はそのように働いているだろうか。プルーニングは脳科学に結びついているので興味がある。まずは集めた論文が生み出したフォルダの群れを少しずつ整理してみよう。

更新: 2022-02-07T17:19:29+09:00

[日記] 半導体不足

我が日記でもエネルギー危機と共に半導体不足がクローズアップしてきた。半導体不足はなぜ起きた?いつまで続く?半導体不足の影響や原因、解消の見込みについて | 識学総研が詳しいかも。

将棋は「将棋AIと人間」の関係という観点から考えているが、AIそのものが動くためには大量の電力が必要であり、半導体が必要なのだ。ぴよ将棋の一局でさえ、あっという間にiPhoneのバッテリーを枯渇に追い込む。Teslaが19もの新しいコントローラーを半導体不足に対応するために開発しているという話には大変驚いた。そこまて追い詰められているのかとも思うわけだが、やろうと思えばソフトウェアで対応できることでもあるわけだ。柔軟な発想とソフトウェア力が問われる。

あらゆるものにコンピュータが浸透していく。需要は増え続ける。ここにも何らかの限界が現れそうな気もしている。限界だけでなく、なんらかの臨界点が現れるかもしれない。

更新: 2022-02-15T12:22:55+09:00

[日記] 融けかかったぼたん雪の朝 - スレッド・シーケンス法

朝の外気温2℃、室温16℃。「ぼたん雪が降っている」と言うので外を見ると、融けて重くなったぼたん雪が雨のように降っている。積もる様子はなくすぐに融けている。論理空間や論理哲学論考について考え始めたのは、「Logic programming」についてもう一度調べ始めたからで、それは知識表現に関連する論理プログラミングの新しい動き、動態を捉えようと思ったからだ。更新日記の単なるパターン検索だけでは、思考の強化に役立てるにはもの足りない。検索結果は記事単位だけでなく、段落単位で出力して検索文字列をハイライトすることは既に可能だ。検索結果が増えすぎると、思い出す機会は増えるわけだが、気を逸らされることも多い。そう言った方法は有用な場合も多いのだが、例えば、記憶に引っ掛かっているものをもっと素早く取り出せると思考速度を速めることができる。

スレッド・シーケンス法という方法で、ウィトゲンシュタインの哲学的思考の全軌跡を辿った著作がある。鬼界彰夫著「ウィトゲンシュタインはこう考えた」(講談社現代新書、2003年)である。スレッドは思考の糸のようなもので、主題によるつながりを意味する。シーケンスは区切られたスレッドのリニアな並びを意味している。ウィトゲンシュタインの著述は、前後を空行で区切られた「考察」の並びになっているそうだ。「論理哲学論考」のような構造になっている。思考の最小単位と考えられる「考察」が著述の形式・方法の中に存在している。したがって、手稿やタイプ原稿などの遺稿における思考(考察)の変化と関連・関係を系統的に調べることができる。そのような遺稿は二万ページにも及ぶ。

遺稿はCD-ROM化されているので、コンピュータを使って容易に研究することも可能だろう。意味のあることをできるかどうかは問題ではあるが。各手稿に存在する考察の複数の主題を同定し、考察のつながりのスレッドのシーケンスとして解析する。自動的な解析ではない。主題の同定など、意味は人間が考える必要があるのだろう。ウィトゲンシュタインは2、3の主題を組み合わせて考えることを繰り返しているそうだ。

更新: 2022-02-19T19:09:57+09:00

[日記] 雪の降る日々、あれこれ考える

今日も雪がちらついている。三日続けて雪、近年めずらしい冬になった。Yahoo!天気予報の雨雲レーダーは「まもなく雪が降り始めます」と予想している。今、雲はあるが青空ものぞいている。午後4時過ぎ、雪がちらつく中をイオンみゆき店に買い物に出かけた。最近、イオンのアプリがスムーズに動くようになった。AEONのWiFiを使って接続するようになったからだ。最初、うまくログインできなかったのだけど、いつのまにかできている。何度か試みたのだが、うまくいったんだっけ。帰宅すると、自宅のWiFiに自動的に切り替わっている。帰りは雪は止んでいた。

Rakuの「Literal Quoting」に使う「half-width corner bracket、「と」」は普通の日本語JISキーボードでは入力できないと思うんだが。変換しても半角のものは出てこない。これが、「Learning Perl 6」のStringsの最初に来ているのは、日本語ユーザーは「うーむ」と思うんじゃないかな。いろいろ調べてみたものの。Linux環境では入力できるのだろうか。まあ、これは飛ばそう。日本語の文化から出てきているものなのにもったいないが、どうしても必要なものではない。機能的には「Q[Literal Quoting]」で代用できる。

鬼界彰夫著「ウィトゲンシュタインはこう考えた」(講談社現代新書、2003年)を少し読み込めた。ウィトゲンシュタインがどこまで到達していたのか、「論理哲学論考」だけではわからない。

ますます私は、論理は結局のところ記述できない、と言おうとしているのではないか。お前は言語の実践を見なければならない、そうすればお前は論理を見出すであろう。(「確実性」§501)

(上掲書、388-389ページ){言葉と物 ⅩⅩⅩⅩⅥ - 分析哲学 (2007/08/17)}←{世界の描像 - 科学哲学 (2021/01/03)}←
更新: 2022-02-21T08:28:52+09:00

[日記] 降雪四日目にも、あれこれ考える

ほんの一かけらだが、雪が舞った。日記によれば昨年は2月20日に春一番が吹いたはず。北日本は猛吹雪。

日記を辿ると以前も同じようなことを考えている。論理を追求しても、それほど大した意味のあるところには到達しそうもないという予感がある。しかし、取りあえず、敢えて論理的なものを考える。ウィトゲンシュタインの逆を辿って、そのプロセスの中に何か意味を見いだせるだろう。何もしないよりはそのほうがよい。それも実践だ。究極の実践には論理が浮かびあがるというのが、ウィトゲンシュタインの言なので、そろそろ論理が見えてよいはずだ。

少し調べてみようと思っているのは、[1810.08236] Semantic Integration in the Information Flow FrameworkMorphisms in Context - International Center for Computational Logicの二つ。Morphismについては射 (圏論) - Wikipediaを参照。

Higher-order function - Wikipediaをチェックしよう。Rakuもある。MARK JASON DOMINUS著「HIGHER-ORDER PERL - TRANSFORMING PROGRAMS WITH PROGRAMS」(MORGAN KAUFMANN PUBLISHERS、2005年)もひっくり返さないと・・・

更新: 2022-02-21T20:16:20+09:00

[日記] -2℃の朝、野鳥の声が聞こえる

昨日の朝は、-1℃だった。室温は14℃ぐらい。今朝もそれぐらい。昨日も日記を書きかけたのだが、書きかけがそのまま残っていたので、それを引き継ぎ、外気温の-1を-2に書き換えて書いている。昨日は午後2時半ぐらいから出掛けて、図書館に4冊返却し、4冊借り、ぐるっと足を延ばしてイオンみゆき店で買い物をして帰宅。それでも8000歩には満たない。

今日は天皇誕生日で世間はお休みのはずだが、仕事関係のメールが18通も飛んでくる。送る人も休みのはずだが、休みにならないと送れないぐらいに忙しいというわけだ。2月にやり取りしている関連メール数は67通。情報収集用のメールは数えきれない。振り分けの設定ができていないものは新たにフォルダを作る。タイトルを見て気になるものは開いて調べる。今日の18通の中身は調べるだけでも大変。のんびりと野鳥の声から種類を特定している暇もない。

それはともかく、休みだ。4時ぐらいに目覚めて、なかなか寝付けないので、5時には諦めて、昨日借りたミック・ヘロンの「放たれた虎(Real Tigers)」を寝床で、例のARグラスを使って読み始める。この著者の表現力に感心する。この著者の小説はこれを楽しめばいいんだよなと気が付く。そのうち、10分ぐらいで眠気が戻ってきて、二度寝。

今日は10時から朝日杯将棋オープン戦準決勝と決勝がある。ABEMAでも中継があるし、YouTubeでも羽生九段と矢内理恵子女流五段の大盤解説の中継がある。昨日、ツイッターでアナウンスされていた。両方を見ている。羽生九段の解説は、菅井竜也八段-佐藤天彦九段戦と永瀬拓矢王座-稲葉陽八段戦の両方。ABEMAは対局の中継は両方あるが、遠山雄亮六段の解説は後者の方だけ。永瀬王座、また負け、稲葉八段、永瀬王座に初勝利。佐藤九段負け、渡辺名人・豊島九段に連勝している菅井八段の勢いが止まらない。永瀬王座は棋王戦においても二局とも最初の段階で優位になるチャンスがあるのだが、途中から逆転されることが続いている。棋王戦第三局に注目。

朝日杯将棋オープン戦決勝の前に「ちから」のカレーうどんを買いに車を走らせる。最近、駐車場が拡張されたので、たいていの場合、駐車場に停めることができる。

菅井竜也八段の勢いは止まらず、菅井竜也八段、兄弟子・稲葉陽八段下し初優勝!今年度、全棋士参加の早指し棋戦で二冠/将棋・朝日杯 | ニュース | ABEMA TIMES

午後3時半ぐらいにイオンみゆき店まで買い物に出る。風がないと日が照っているので寒くはない。風が吹くとマスクが覆っていない頬の部分が冷たい。

試行錯誤の調査は続く。努力すれば新しい世界が見えてくる。想像を超えていた。それを本日最後のメールとして送る。2月中にやり取りしている関連メールの数が84まで増えた。

更新: 2022-02-23T23:07:20+09:00

[日記] 隣り合わせの世界

ガジェット的世界のことはかなり知っているつもりだったが、肝心な動きを捉えそこなっていることがわかる。しかし、ようやくすべてがつながった。似ているものが似て非なるものだということがわかる。しかし、まだ、どのような展開になるのかはわからない。明日はリアル会議。新しい考え方が見えてくるだろうか。

鬼頭彰夫著「ウィトゲンシュタインはこう考えた」(講談社現代新書、2003年)を本格的に読み始めた。簡単ではないなあと思った。「論理哲学論考」とその後ぐらいで単純化して考えようとしていたが、そんな簡単なものではないらしい。結局、ウィトゲンシュタイン全集全体に当たらないとわからない可能性がある。「論考」の考察は「論理に関する考察」と「生と主体に関する考察」に二分できるが、後者は前者の30分の1に満たないとされている(35ページ)。一人の人間の思考の軌跡を辿れば、「論考」にも次のステップへの萌芽が含まれているに違いない。しかし、それよりも先にフレーゲの論理学を知らねばならない。ここがウィトゲンシュタインの出発点だ。ゴットロープ・フレーゲ - Wikipedia

続く。

[日記] 重ね合った世界

今朝の外気温は8-9℃。最近の日記ノートは日付と曜日とページ数だけのことが多い。多くても2ページ見開きの1/4が埋まっているかいないかだ。アウトプットの蛇口が他のところに向いている。調べていて見つけ出した新しい世界は隣り合わせの世界ではなく、あるレベルでは、見掛け上は、重ね合った世界だと知って驚いた。しかし、その新しさは意識されていない。それは、価値のある未来を指し示している。それを知る必要がある。それが調査の意味だ。

世界は偶然でできているが、必然と重なっている。偶然が起こるのは、必然だからなのだ。

運が良い。既に答えを掴んでいる。

[エネルギー] エネルギー危機!?

今日は昨日よりも少し暖かい。手袋なしでも手が冷たくない。昼から図書館に7冊返却して4冊借りてきた。その後、イオンみゆき店で買い物して帰宅。{脱炭素に挑む (2022/01/19)}←[エネルギー危機]を少し調べたい。少し古いけど、【エネルギー危機】無謀な「脱炭素」で英国はガス危機に 電気代高騰、停電頻発…日本は大丈夫か | キヤノングローバル戦略研究所(夕刊フジ(2021年11月29日)に掲載)を取り上げよう。

本を返しに

../本を返しに

南区図書館前の国道二号線の横断歩道にて。


前日の寒い日

../前日の寒い日

イオンみゆき店からの帰りに。


読めばわかることだが、先のNHKの「世界経済に変調 エネルギー危機とその影響」(時論公論) | 時論公論 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室(2021年10月28日 (木) 櫻井 玲子 解説委員)にももう一度リンクを張っておくが、石炭火力を無くすのは英国でも難しいかもしれない。英国の数百万世帯は電力などのエネルギー費の高騰で厚着をして冬を過ごさなくてはならないとか。これをエナジー・ポバティ(energy poverty: エネルギー貧乏)と呼ぶそうだ。社会問題化している。そんな体たらくで、EVに回すグリーン電力はあるのかという話が出てくるわけだ。Elon Musk氏が、そんな状況に気がついていないわけかないし、もっと前から察知して考えているはずだ。AppleとTeslaの動向にそのうち現れてくるだろう。電子デバイスにしてもEVにしてもエネルギー消費の効率化、削減はさらに重要になっていく。

今朝の中國新聞は「中電赤字 最大の370億円 22年3月期予想 発電燃料が高騰」の記事が第一面にある。発電燃料を第7面で確認すると、「石炭などの価格高騰」とあり、LNGどころか、石炭でさえ高騰している。周南コンビナートの企業では、「基盤の石炭」は電力のコストを下げるための有力な手段、「競争力の源泉」であったはずなのに(中國新聞 2022年1月25日 9面「脱炭素に挑む」第1部 周南コンビナートから 1)。それさえも危うくなっている。それは最終消費者につけが廻ってきそうな気もするのだが・・・

我が家も今年は、エアコン暖房は22℃設定で、20℃を下回れば動かすが、21℃を越えればオフにするようにしている。PCも点けっぱなしは最近は気を付ける。長く離れる時は、少なくともスリープにして、ディスプレイは消し、手元照明と足元の座ホットマットも消す。当然とは言え、書斎のテレビもステレオアンプも不要な時はオフ、待機状態のオンはできるだけ消す。

「中央公論」2021年3月号の特集「環境革命の虚実」を電子書籍化したものの存在を、[藤原辰史](藤原辰史 - Wikipedia)氏の著書を調べていて気がついたので購入。[人新世の「資本論」]の著者[斎藤幸平]氏との対談「資本主義のオルタナティヴ 農に第三の道あり」がある。様々な議論が並んでいる。まさに虚実、何が虚で何が実なのか、よく読んでみよう。

更新: 2022-02-01T23:24:43+09:00

[EV] 外気温-29℃、車内温-10℃の社会学

一夜明けて。さすがに朝までお付き合いできなかったが、半分ぐらいの人は平日の徹夜に付き合ったらしい。こっちが第二弾 EVネイティブ緊急ライブ配信【北海道遠征 大雪立ち往生でEVは凍死するのか?「-25℃」の状態でマジで検証中】 - YouTube。{-27℃の社会学 (2022/01/31)が}途中で一度切れて、第二弾が出ていた。総計、10時間を超えるライブになった。

北海道陸別町での実験。朝になっても、コメントに「凍死どころか、闘志が燃えている」と出るぐらい元気だった。開始時点では車内温-5℃ぐらいだったが、朝には-10℃。ヒートシーターがあるにしてもよく耐えたね。とにかくやって見せたところが素晴らしい。

社会学というのは、語りの中で、コメント欄を炎上させる人を放っておいてはいけない、そのへんな論理を叩き潰して、こちらに引き込まなくてはならないというわけ、現状を見よ、こんな人たちが出てくる日本にしたのは今の50代以上の人の責任だ、先進国で収入が減り続けているのは日本だけだ、それは民主主義に問題がある、母数が大き過ぎる、もっと小さい単位にする必要があるなど、話は広がって、そういう思想が背景にあることがわかってくる。朝、家内にその話をしていると、そうねえ、確かに私たちの責任よねということになる。何が悪かったんだろう。今朝の中國新聞の第一面には「小中高の教員2558人不足 中国地方は56校119人 文科省調査」とある。ここらにも歪が現れている。モンスター・ペアレント問題が背景にあると思われる(同期の教師だった友人から漏れ伝え聞く話からの推測に過ぎないが)。その人たちも元は子供だった。おそらく、子育てが問題だったのだ。核家族化が進み、女性の社会進出が始まり、今や共働きが一般化した。そのような動向をもたらしたのは経済である。

元々、日本には資源はない。加工貿易で原料を輸入して、加工して製品を作り、付加価値を付けて輸出する。そのように大昔は説明されてきた。戦後から1980年代まではそれでよかったのだが、後進国が新興国として台頭してから、その図式は成り立たなくなった。日本企業の海外進出が始まった。ある意味、必然なのだ。民主主義の問題というよりは、その前提で見直す必要がある。そんなことはだいぶ前から分かっているはずなのに。インターネットがもたらしたグローバル化は、情報の格差を消失させ、それに伴って技術的な格差も次第に消失する。最終的に経済的な平準化をもたらす。そこにエネルギー・環境問題、地政学が絡んでくる。

更新: 2022-02-03T14:51:30+09:00

[EV] 日産「エンジン開発終了」は本当か

日産が「エンジン開発終了」の真相は? ?決算発表会見に注目 - EVsmartブログ。誰もが驚いた「決算発表の前夜、つまり2月7日深夜に日経新聞電子版が、日産が日本、ヨーロッパ、中国向けのガソリンエンジンの新規開発をやめる方針を固めたと報じたからです。」という話。

「数を出さなければ社会課題の解決にならないと言うことでしょう。軽EVはそのための一手です。意地の悪い見方をすると、いくら走行時のCO2排出はゼロであっても、多数のEVを生産すればするだけ環境負荷が高まるというジレンマがあるので、量産車メーカーの立ち位置は難しい所だなあと思います。」という記載があるけど、よくわからない話だ。もう少し、説明がいると思う。日本では電力の供給が火力発電に依存しているからという意味なのだろうなあとは思うが。

ユーロ7という欧州の排ガス規制については【エンジン車消滅の危機?】ユーロ7 過酷な排出ガス規制 ハイブリッドも適応困難か 業界団体反発 | AUTOCAR JAPANに詳しい。日産が言っているのは「ユーロ7によって欧州向けのICE車は非現実的なものになるので、欧州向けは開発終了」ということ。日本でも消費者がEVシフトを選択するなら対応するという話。ユーザーサイドから逆に言えば、コストパフォーマンスがEVの方が高いというなら、自然にシフトするだろう。したがって、軽EVがとんなものになるのかは大変興味があるけど、今の軽よりも高価になるのならあまり意味がない。

Teslaは当面ラグジュアリィ路線を維持することにしたようだ。おそらく半導体不足やエネルギー危機が影を落としている。テスラの信じられない発表「コントローラーを半導体に合わせる」 | 日経クロステック(xTECH)のような記事がある。2021年第2四半期の「株主デッキ(Shareholder Deck)」(Tesla Investor Relationsからダウンロードできる)に関するもの。

当社のチームは、半導体不足による製造の中断を緩和するために、他に類を見ない迅速な対応能力を発揮しています。電気およびファームウェアのエンジニアリングチームは、現在進行中の半導体不足に対応するため、19種類の新しいコントローラーの設計、開発、検証を懸命に続けています。

(上記日経クロステック記事の*3注のTESLA「Q2 2021 Update」8ページの「Vehicle Software」DeepL翻訳)

日本電産の言うように、EVになれば、車の価格は1/5になるというのが本当かどうかが分かれ目だ。日本電産の戦略から読み解く電気自動車本格普及へのシナリオ - EVsmartブログ(2021年5月24日)などを参照。もう一つはクリーン電力の供給が可能なのか。この二つを満たせば、EVへのシフトは自然に起こるはずだ。

反対意見もあるので上げておくと、え…マジで?? 「クルマの価格は1/5に」「EVは30万円になる」をガチで検証する - 自動車情報誌「ベストカー」がそれなりに理屈はありそうだ。ただ、軽EVの可能性については認めている。記事の最後の部分を引用しておこう。

唯一ありえるのは中国のGM五菱汽車の「宏光MINI」のような小型EV。最高速105km/h。実用航続距離120km。エアコン付きで60万円だ。

徹底してコストダウンすれば、軽自動車なら半額で売れる可能性を持つ。

ちなみに日本電産はGM五菱汽車に売り込みをして宏光MINIのモーターを受注したという! このクルマを日本で売る?

(出典: え…マジで?? 「クルマの価格は1/5に」「EVは30万円になる」をガチで検証する - 自動車情報誌「ベストカー」、2021年2月15日)
更新: 2022-02-15T22:10:50+09:00

[Jazz] ジャズ億十ストリート - Don Friedmanのピアノ

村上RADIO - TOKYO FM 80.0MHz - 村上春樹の「ジャズ奥渋ストリート」をプレイリストにすべく、Apple Musicで検索し始めたが、結局、「Charles Lloyd」の「Days of Wine and Roses」は見つからなかった。Discovery!というアルバムなんだけど、WEBのApple Musicには存在しているのだが、PCやMacのiTunesやMusicには出てこない。データベースとして連動していない。オンエアレポートの中に「途中に入るドン・フリードマンの知性的なピアノソロは聴きごたえがあります。僕はこのソロが聴きたくて、よくこのレコードをかけます。」とあったので、ドン・フリードマンのピアノを聴いてみたかった。他には「Chris Anderson Trio」の「Only One」、秋吉敏子の「American Ballad」が見つからなかった。七曲のプレイリストでも十分楽しめたけど。{Steve Lacyを聴きながら (2022/02/03)}←

Don Friedman Trio - Circle Waltz 実はビル・エヴァンスがドン・フリードマン派? - ウララカオーディオCZTのホームページ-私的なジャズの名盤─ドン・フリードマンを参考に、「Circle Waltz」や「Memories for Scotty」(スコット・ラファロの思い出)を聴いた。軽やかで流れるようなピアノと言うのが相応しい感じがするが、メリハリも効いて、ビル・エヴァンスには全く似ていない。スコット・ラファロとの掛け合いは「Green Dolphin St.」で聴ける。ピアノの音が輝く。ニュアンスも深みもある。名演だろう。一曲目の「I Hear a Rhapsody」の最初のほうは音が少しくぐもって聴こえたので、音質がどうなのかなとボリュームを少し上げて聴いた。その後は音質も大変よいと思った。

[言語] 「half-width corner bracket」の件

Microsoft IMEの「文字の種類と文字セット」の文字の種類をすべてチェックし、文字セットの「すべて」を選択すると、開き括弧は入力できるようになったが、閉じ括弧は続けて入力しないと全角文字になってしまう。そういう問題はあるが入力可能になった。

[小説] 十夜一冊 二千百四十一夜 多和田葉子著「文字移植」(河出文庫、1999年) - 仕掛け

十夜を費やすまでもなく、仕掛けを調べているうちに読み終えた感じ。翻訳、逐語訳という箇所を数えてみると、数え間違いがなければ、211行。これら全体が2ページ分の長さの「文字の群れ」(14ページ)と言えるかどうか、読んだ限りでは物語になっているのかどうかもよくわからなかった。ドイツ語では詩のような文体なのかもしれない。[Anne Duden]の原著は[Der wunde Punkt im Alphabet](Hardcover, 128 pages; Published 1995 by Rotbuch Verlag) として出てくるので、128ページもある。2ページ分の文字の群れがすべてとも思えないし、逐語訳全体を組み直してみたとしても、断片的でおそらく物語として読めない。文庫自体は本文134ページ、翻訳対象のドイツ語の小説は言語が違うとしても匹敵する長さである。全体が[文字移植]を通じて、多和田葉子というフィルターを通して、蒸留され、滲みだした多和田葉子のエッセンスと共に「文字の群れ」に合わさり、組み直されたということができるのかもしれない。

56ページに「レゲンダ・アウレア」という固有名詞らしきものがでてくるが、調べてみると「黄金伝説」のこと。黄金伝説 (聖人伝) - Wikipediaによれば、第56章に聖ゲオルク(聖ゲオルギオス - Wikipedia)がある。そして、オウィディウスの「変身物語」も出てくる(58ページ)。オウィディウス - Wikipediaによれば、叙事詩。[文字移植]の物語も一種の叙事詩として語られる。

バナナ園が動くという描写がある(42ページ)のだが、[トリフィド時代](トリフィド時代 - Wikipedia)を思い出した。植物が動くようになり、人間を襲うというスリラーSFだ。もちろん、「文字移植」では動いたのは不気味だが、気のせいかもしれない。何かが起こるわけではない。

〈小説〉の作者も登場する(21ページ)。大雑把に20歳年上というのは事実だろう。Anne Duden - Wikipedia。51ページには「五十歳にはとても見えない」とあるけど、小説が書かれた当時(出版が1993年)、それぐらいの年齢だったはずだ。著者自身のこと、感慨も発露されている。

虚実が綯交ぜになって小説は生み出される。一種のオートマティスム、シュールレアリスムだ。現実から触発・創発される一種の詩的な想像・創造である。「百年の散歩」の「マヤコフスキーリング」などによく似ている。

最初のほうに出てくる(聖ゲオルクではない)ゲオルクとはだれかと考えても、おそらくほとんど意味がない。発想、想像力を展開するための仕掛け、それは謎のように見えるが、説明されるべきものではない。

更新: 2022-02-03T09:10:17+09:00

[小説] 「語りえぬもの」とストーリー

ミック・ヘロン著、田村義進訳「死んだライオン」(早川書房、2016年)。「窓際のスパイ」の続編。{十夜一冊 第二千百二十夜 ミック・ヘロン著、田村義進訳「窓際のスパイ」(ハヤカワ文庫、2014年)}←「語りえぬものを語る」とはストーリーを語ることかもしれない。昔から、ストーリー・テラー(story teller)という言葉がある。読者を惹きつける見事な語り口で、感動的な物語を構成し、読ませる作家への賛辞の一つだろう。昔ならフレドリック・ブラウンなどが典型だった。千夜にもあるぐらいだ。0418夜 『宇宙をぼくの手の上に』 フレドリック・ブラウン - 松岡正剛の千夜千冊。SFもあったし、探偵ものもよかった。それはともかく、ミック・ヘロンはストーリー・テラーとしては、わかりやすく喋ってはくれない。何が書いてあるんだろうとまでは思わせるが、あまりよくわからずに終わってしまう。文庫本のページの章・段落の境目をもう少しはっきりさせるとわかりやすく読める可能性はある。あるいは、映画化するとわかりやすいだろう。場面の転換が頻繁にある。

訳者あとがきで、ストーリーがわかりやすく語られるという事態になっている。なるほど、そんなことが書いてあったんだと読者は思うと思う。「泥沼の家」や主役の登場人物の設定は物語世界の背景となるから詳しく語られることになる。むしろここに酔っている感じもあるぐらいのものだから、これがすべてという感じを受けるぐらい、よくわかるけど、肝心の物語の方がわかりにくい。推理小説の性質上、謎解きみたいになっているからわかりにくいのかもしれない。あるいは、読み方が悪いのかもとも思う。そんなことを思いながら、なるほどと思えずに読み終えた。終わりごろは端折って読んでしまうから、うまくわかりやすくしてくれないと困るんだね。

おそらく作者は書くのがおもしろいのだと思う。「語りえぬものを語る」のは、想像・創造の世界を廻ることだろう。どこにもない世界を自らの筆力で生み出していく。それはよくできているだろう。それはわかるが、ストーリーがわかりにくいし、面白い部分はあるが、感動がない。そこが難しいところだ。もう一作読んでみるか・・・

小説の書き方としてはおもしろい。タイトルの「死んだライオン(Dead Lion)」、第一部「ブラック・スワン」、第二部「白鯨」となっているのだが、いずれもその比喩がピンとこない。「ブラック・スワン」についてはどこに登場したのかさえ、気づかなかった。集中力に欠けている!? 話が複雑過ぎるのか。500ページ、十夜もかけて読むのでは頭に入りにくいのかもしれない。表紙扉の登場人物で誰なのかを何度確かめたことか(エラリー・クイーンの時代から、外国物、翻訳小説の登場人物の名前が憶えにくいことは定説だ)。頭脳に自信のある方は挑戦すべし。訳者の言われるように、はたと膝を叩けたら、すばらしい。何と言っても、英国推理作家協会賞受賞作品だから。ゴールドダガー賞受賞。

第一作「Slow Horses(邦訳タイトル: 窓際のスパイ)」はApple TV+でドラマ化されるらしいので、さて、Mick Herron - Wikipediaにある「The Slough House series (Jackson Lamb)」の8作品がシリーズ化されると素晴らしい。Mick Herronのサイトページには「The Slough House series is currently being developed for TV, with Gary Oldman as Jackson Lamb.」と記載がある。他の作品も邦訳されるかも。Slow Horses (TV Series 2022- ) - IMDb

更新: 2022-02-17T21:54:26+09:00

[PC] ノートPC異音

一昨日の晩に気付いた異音、何が起こっているのかと思ったら、ノートブックPCの冷却ファンの音らしい。以前からうるさくなったなあと思っていたら、異音がするまでになった。今朝も最初から音がするので、PCの底面に触ると熱い。ザラザラしているので、持ち上げて底を覗くと冷却のための吸気口がある。PCの底面は僅かに浮き上がる設計にはなっている。排気口はディスプレイと筐体の境の狭い背面にあり、音が出ているときはいつも盛大に排気している。昨日挟んだ金属製の板が吸気口に掛かって塞いでいる。折り曲げた板を裏返して、開いた側を底に向けた。それで嘘のように静かになった。

これで収まればいいけど。

収まらない^^;)意を決して、接続ケーブルをすべて取り外し、PCノートを裏返して底面を調べる。案の定、吸気口に大きな埃が付着しているところもある。吸気ファンの在処もわかった。吸気口から掃除機で吸引してみよう。

掃除終了時のノートブックPC底面

../掃除終了時のノートブックPC底面

写真で見れば吸気口の右側の端、流速の一番遅い箇所に大きな埃の塊が外側に付着していた。左側の流速の速いファンの真上の吸気口も細かな埃が少し付着しているように見えた。音がするということは、ファンの周囲部分に埃が絡まっていたはずだ。これが掃除機で十分に吸い取れたかどうかだろう。


掃除作業後、ケーブル再接続、起動。一応、静かになった。

更新: 2022-02-05T13:09:54+09:00

[PC] PCの異音の解消

PCの異音は、吸気口の掃除で消え去り、ホッとしている。冷却用の吸気ファンの上にCPUがあるのだろう。排気口もその部位の背面にある。その付近のキーボードの上部も熱くなっていることに気付いてはいたのだが。吸気に問題が生じていたのかもしれない。

PCデスクの最上段にPCを載せているのだが、材質がパーティクルボードなので伝熱は悪く、表面の温度が上がっている。異音は消えたが、冷却に悪そうなので、折り曲げた金属板を入れて底面を少し持ち上げた。PC底面からの放熱と吸気温度の低減に少しは役立つかもしれない。PCを浮かせるための僅かなでっぱりの材質がゴムか何かで伝熱は悪そうだし。

PCに耳を近づけるとファンはずっと回っている。PCの下の方で、外付けのキーボードで作業しているが、この音に気付かないレベルだと大丈夫だろう。

今日一日、見守ろう。

[Raku] 新しい動き

raku Physics::Unit vs. Python Pint - Physics::Journeyraku on the M1 - up to 2.4x faster - Physics::Journeyを見て、6gutsの最新記事を確認した。

The new MoarVM dispatch mechanism is here! | 6guts。そして、Downloads - Rakudo Compiler for Raku Programming Languageから最新のバイナリ・リリースをインストールして動かし始めた。

Welcome to Rakudo(TM) v2022.02.

../Welcome to Rakudo(TM) v2022.02.

brian d foy、「Learning Perl 6 - Keeping the easy, hard, and impossible within reach」(O'REILLY、2018年)、64page、Chapter 4: Strings、Interpolated Strings


絵文字を調べる

../絵文字を調べる


文字コードだけでなく、文字の名前でも出力できる。「TACO」はタコスのこと。文字部分だけを拡大すると。よくわからない^^;)Taco Emojiを参照。

..//images/2022/02/raku2022_2-2_emoji.png絵文字出力

まだ、リハビリモードだが、実用的なものを考えてみよう。

Jonathan Worthington氏の才能と努力、周辺のサポートで、真の意味で新しい言語が生まれつつあるのかもしれない。そして、さらにその価値を活かそうとする人も出てきた。

更新: 2022-02-19T22:16:19+09:00

[読書] -2℃、積雪の日にリーディングと論理空間を考える

今朝、「-2℃よ」と言うので外を見ると、ベランダに薄っすらと雪が積もっている。道路の雪は融けて、濡れたアスファルトの黒い面が見えているが、カーポートの屋根は真っ白だった。しかし、晴れているので、陽が当たる場所からすぐに溶けていく。ウィトゲンシュタインの論理空間は「可能な現実の総体」をそう呼ぶと野矢茂樹先生は「語りえぬものを語る」のはじめのほうで言われていて、もちろん「論理哲学論考」の前期ウィトゲンシュタインの話。可能な現実の総体には空想なども含まれることを繰り返し言われている。空想も現実だが、「総体」とは何か、いろいろなものが含まれているというだけでは「総体」を記述したことにはならない。また、語りえぬこととは何か、語れないことなのだから、中味がないということなのか、どういうことのなか、そこらも議論すべきではないかと思ってしまう。論理空間の構成要素は「経験」から切り出されたものだということになっている。ここまでくると、論理空間なるものが何を表すのか、よくわからなくなってくる。そのように考えて何の役に立つのかということである。現実の認識の仕方を現わすと考えているようには思えるのだが。

-2℃の積雪の朝

../-2℃の積雪の朝

玄関に出てみると、僅かな雪はすぐに融けかけている。


本に書かれてあることを読み、感じ、理解し、それに基づいて考えるという行為が、読書(reading)と定義できるだろう。読書は個々人の論理空間に照らし合わせて読むのだろうか。論理空間とはどのようにしてできあがるのだろうか。有限なのだろうか、無限なのだろうか。全体を出力できるのだろうか。なぜ「論理」という言葉を使うのだろうか。考えていくといろいろな疑問が湧いてくる。現実とどのように照らし合わせるのだろうか、どこに存在するのだろうか。

まあ、それはともかく、小説を読むという行為を考えてみよう。小説も可能な現実なので、論理空間の中に全体が入り込むのだろうか。構成要素が経験から切り出されたものだとすれば、読者が読み取った状態が入るのだろうか。記憶に残った部分だけが入るのか。実際のところ、論理空間とは経験の記憶なのか。

さて、日記はどうなるか、もう忘れていることも記述されている。読み直せば、思い出すか、あるいはもう一度記憶し直される。

結局、論理空間という概念をどう考えるかは、それをどのように思考に役立てるのかに掛かっている。おそらく、更新日記を論理空間と考えると何か新しいことを生み出せるかというようなことが大切になる。経験はどのように記述され得るかということもつながる。論理空間とはどのように働くのか、何にどのように作用するのか、そういうことに行き着く。

まずは「論理哲学論考」を復習しておこう。

更新: 2022-02-18T09:48:19+09:00

[将棋] 第80期名人戦 A級順位戦 8回戦

昨晩、何か変な音がする。正面のディスプレイのほうから異音がする。良く調べるとPCからだ。どうも冷却ファンがぐらついているみたい。通常でも冷却ファンが回るとシューッと結構大きな音がしてうるさい。これにガラガラガラというような音が加わる。今朝もかなり激しい音がするので、これはやばいと思いつつ、ノートブックのディスプレイ側のお尻の部分を少し持ち上げて、金属の板の長手両端をU字型に折り曲げた5mm程度の厚みになる板を挟み込むと静かになった。やれやれ、Windows 11マシンを調達せよというお告げか・・・M1 MacBook AirにWindows 11を入れるのが正解か!?うまく動くのかなあ。今日はA級順位戦8回戦。羽生善治九段対永瀬拓矢王座戦と斎藤慎太郎八段対豊島将之九段戦の両方を観戦。前者は「囲碁将棋TV -朝日新聞社-」をYouTubeで佐々木勇気七段の解説有り。後者はABEMAで。

羽生・永瀬戦は期待勝率が出ないので、ShogiGUIで水匠エンジンを稼働。後手永瀬王座勝勢。斎藤・豊島戦は有利が何度も入れ替わっている。豊島九段有利。

羽生九段投了、感想戦終了、23時。斎藤・豊島戦は91手目、互角の情勢に。

斎藤・豊島戦、後手豊島九段、112手目、3一玉。先手4二銀で、後手84-91%の期待勝率。

AIの読み通りに進まない。また、互角に戻る。一手毎に勝勢が逆転する。151手目で豊島九段投了。25時。

更新: 2022-02-05T08:56:03+09:00

[将棋] 第47期 棋王戦 五番勝負 第1局 永瀬王座 vs 渡辺棋王

A級順位戦の8回戦で、斎藤慎太郎八段の二年連続名人挑戦と羽生善治九段のA級陥落が決まった。なによりもAI全盛時代の羽生九段の戦い方に注目している。時代が変わるのか、まだ新しいものが出てくるのか。新しいものを生み出すには時間が掛かる。

我がぴよ将棋も無制限AIヒント・非レーティング対局が続いている。かなりひどくしても、AIヒントに頼れば、AI二段には勝てる。プロの対局を見ていると、トップクラスの棋士でも短い時間ではAIの示す最適手は指せないことがわかってくる。人間の知力の戦いなのだ。その知力もおそらく学習によってもたらされる。

永瀬王座の先手。これまでの対戦成績は渡辺棋王の15勝6敗。永瀬王座は渡辺棋王を苦手としているように思える。棋王戦五番勝負はどうなるのか。

静岡県焼津市からのABEMAのライブ中継。焼津グランドホテル、【公式】焼津グランドホテル オールインクルーシブ|中島屋ホテルズ。富士山が美しい鮮やかな姿を見せている。山頂から中腹にかけての雪が少なく、縦筋の雪の複雑なまだら模様がその山肌の起伏を際立たせている。冬の富士山とは思えない、と思ったら、LINE経由で今朝朝焼けがきれいだったと送られてきた富士山の姿は裾野のほうまで雪で覆われている。昨日は東京も雪が降ったそうだ。こちらもLINE経由の情報。

先手45手目7六銀に対して、後手46手目8六歩の候補手が出ているところ。50%の期待勝率、互角。棋王戦は持ち時間4時間ずつ。もうすぐ昼休憩。持ち時間は双方2時間40分程度。

渡辺竜王有利になりかけるも、互角に戻る。5三とのあとの78手目のAI候補手が揺れ動いている。7八角成なら先手永瀬王座56%の期待勝率。形勢不明と解説の中村太地七段。候補手の手が広い。最善手は4六歩に変わった。永瀬王座の期待勝率55%。また元の7八角成に戻る。

どんどん進む。82手目8九飛に先手8八歩で永瀬王座の62%の期待勝率。実際は8五歩、84手目8六歩で58%まで下がる。互角。難しい状況と中村七段。候補手も8三飛で60%に。実際は8六歩、先手7七金右で61%。先手7七金左で57%と揺れ動く。AIもわからないほどの局面を生み出す。

実戦7七金左に8三飛、先手4五桂に、88手目後手5三銀なら先手期待勝率59%。実戦4四銀に89手目4一銀なら65%。本譜は6一角打で次90手目7三飛なら55%。4五銀と桂を取る。8三角成と飛を取る。9五桂、次93手目9八銀打となれば、先手78%の期待勝率と永瀬王座優勢に。ただ、守りの手、そう指すことが難しい。守りでも6八金、8七歩成、6七玉、8九飛成、4三銀まで進んだ。後手98手目5三銀で先手期待勝率57%。訳が分からない。

7七成歩、同金引、5三銀、3二成歩、同玉、7二飛、後手104手目4二歩打で先手59%。いつまでも決定打にならない。ただいまの候補手4二金打で57%。また、4二歩に戻った。やれやれ、104手目でまだ機械もわからない展開。棋譜は、2022年2月6日 五番勝負 第1局 渡辺明棋王 対 永瀬拓矢王座|第47期棋王戦で見ることができる。ありがたい。

渡辺棋王、4二金打を選択。7五竜、7六歩打、107手目同金で先手64%の期待勝率。それが同玉で逆転、6四桂で期待勝率40%。素人ではまったくわからない。永瀬王座が厳しく見えるが・・・6五玉、6七玉が入れ替わって候補に挙がったが、6五玉。110手目5六桂で先手34%。本譜は8七桂成、112手目6七角打で31%。候補手から6七角が消えて、6三角に、さらに6七金寄と変わる。本譜も6七金寄に7三歩打で、先手32%。7三歩打に7四歩打で28%。じわじわと情勢が悪化している。本譜は3三歩打、同桂で24%。他の手なら互角に戻るか逆転する。渡辺棋王、同桂。7四歩打。8六成桂で22%。AIも指し手が決まらない終盤戦。強いものが勝つと・・・中村七段。

渡辺棋王の勝利。140手目、9二飛打で永瀬王座投了。19:16。感想戦が続いている。

棋王戦中継サイト/TOPページ-によれば、第二局は2月19日、北國新聞会館(石川県金沢市)で行われる。

更新: 2022-02-06T21:33:40+09:00

[将棋] 第71期ALSOK杯王将戦七番勝負 第4局 - 東京都立川市「SORANO HOTEL」一日目

藤井聡太竜王の3勝、渡辺明王将のカド番。渡辺王将の先手で始まった。昼食前までに61手目まで進んだ。さすがに昼食後はスピードダウン、71手目2二歩打のあと藤井竜王が封じた。

後で、封じ手場面の棋譜をダウンロードして、ShogiGUI上のSuisho4/YO6.03kaiで検討してみると、囲碁将棋チャンネル解説の中村太地七段の言われる通り、最善手は7六歩打の一手、これしか互角(評価値は渡辺王将側に振れている)にはならない。他の手は先手有利。終盤に入ったということらしい。

[将棋] 第71期ALSOK杯王将戦七番勝負 第4局 - 東京都立川市「SORANO HOTEL」二日目

今朝、広島は曇り、放射冷却がないせいだろう、外気温3℃、室温16℃。渡辺王将、藤井竜王はよく眠られただろうか。熱戦を期待している。まず封じ手は、7六歩のはずだが・・・

予想通りの封じ手だが、2一歩成、5三角、8八銀のところで、互角だが評価値が藤井竜王側に入れ替わる。藤井竜王、最善手、4四銀。次は6五歩が最善手、互角のはずだが・・・いや、2二ととの差は微妙だ。PCがうるさいので、思考時間を時間無制限から300秒に切り替えた。7五歩打もある。それ以外は後手有利。囲碁将棋チャンネルの候補手も水匠の予想に次第に近づいてきた。

渡辺王将、既に考慮時間が1時間を超えた。三手の内、どれを選択するか。

まだ、渡辺王将考慮中。囲碁将棋チャンネルの深浦九段らの解説陣は休憩時間に入った。空はわずかな雲の切れ端を残して晴れた。最近は天気予報が当たらない。昨日の関東の大雪も当たらなかった。1時間以内に雨が降りますといっても当たらない。天気のパターンが変わってきたのかな。未来は予測できない。将棋の指し手も予測できない。8八銀も。PCの冷却ファンがうるさいのでエアコン暖房を切る。しばらくすると静かになった。

解説陣は休憩から戻った。まだ、渡辺王将は指さない。一度は指しそうな素振りを見せたのだが・・・大長考。11:40。残り時間が藤井竜王の2:57に次第に接近している。ここで考え抜かねばと・・・まだ、互角。6五角で評価値-74に過ぎない。

77手目、2二とと決断。ここは4三金しかない。次が7五歩と動き始めた。同角か7一飛、7二飛でまだ互角。三択なので、藤井竜王は読み始めた。ShogiGUIの思考時間をもう一度無制限に切り替え。同角がベストだろう。評価値-262まで後手に傾いた。

80手目、同角と取ると、先手最善手は7七歩打で互角(評価値-245)。それ以外は後手有利。見間違えで先に進んでしまった^^;)まだ藤井竜王考慮中。30分考えて、同角。先手次善手、8六角なら評価値-354で後手有利。渡辺王将、最善手7七歩打で互角を維持。

微妙なところ。後手最善手6六角で互角。ここでは手が広く、候補手5手とも互角。次善手5一玉、4六歩打、4五桂、5三角。しかし、後手寄りの評価値は次善手まで。最善手の6六角は後手有利(評価値-417)に変わった。6六角と指すだろう。昼食休憩に入った。藤井竜王、対局室を後から出る時、渡辺王将側から将棋盤に見入ってから退出。最善手、6六角は互角(-261)に変化。14分の思考時間。36分の思考時間で、6六角の評価値は-205まで下がったが、これしかないだろう。空では断片の雲が次第に大きくなり始めた。

昼食休憩から再開、82手目、6六角、7六歩、3九角成と進む。7七銀と壁銀解消を想定していた可能性があると思われるが、8六角と出る手も有力だが、後手有利(-326)、7七銀ならまだ互角(-263)。ここらは評価値が逆転したり、候補手が入れ替わるなどして水匠エンジンも思考時間が進むにつれて揺れ動いている。8六角が最善手、互角(-230)となった。次善手以下、7五桂打、6七歩打、7七銀、2三ととなるが、すべて後手有利。8六角しかない。

先手渡辺王将、85手目、最善手8六角と進む。これに対して、最善手5七銀打(-372)のみ後手有利。他の手は互角。水匠の読みは変化して、今は4九馬が最善手、互角(-282)。次善手以下、5一玉、5七銀打、6六歩、5六歩。すべて後手寄りの互角。さらに5一玉が最善手に変化、互角(-256)。混沌としている。

藤井竜王、86手目、4九馬を選択。ここは3一角成か7七銀しかないように見えるが。最善手は3一角成、互角(-40)。2六飛が次善手、互角(-214)に躍り出た。3一角成の評価値は-193で互角、あまり差がない。

深浦九段の解説では3一角成、5一玉、7五歩、5四飛とする順が示されたが、これでは後手有利に展開しそう。囲碁将棋チャンネルの候補手には3一角成はない。

87手目、2六飛と渡辺王将は指された。これには、後手3四金で後手有利(-414)と出た。評価値は-137となり、互角の表示。最善手3六歩打、-298で互角に変化。やはり混沌としている。思考時間20分で元に戻って来た。後手3四金で後手有利(-427)。囲碁将棋チャンネルも後手藤井竜王期待勝率66%を示している。他の手は互角。3四金しかないようだ。

実戦は藤井竜王、88手目、5一玉。先手7五桂打なら互角に戻りそうだ。既に読みの力で戦うしかない領域に入っている。守りと攻めのバランス。水匠の評価値も互角と後手有利の間を揺れ動いている。囲碁将棋チャンネルの期待勝率も後手藤井竜王の51%まで下がってしまった。後はじっくり見守ることにしよう。次は先手89手目。

深浦九段はBESTの候補手7五桂打は渡辺王将は指さないだろうと予言。その通り、89手目、2九飛と指した。さて、次は水匠は最善手を5八馬と。後手有利(-345)。微妙な評価値が続く。

実戦も90手目、5八馬、同玉、3六歩打。先手93手目、最善手6四歩打で後手有利(-614)。最善手6八玉に入れ替わる。後手有利(-582)。

渡辺王将、93手目、8三角打、囲碁将棋チャンネルでは7三飛で後手期待勝率77%。水匠も最善手7三飛で後手優勢(-887)。しかし、次善手で後手有利(-603)に変化。最善手は6二玉、後手有利(-642)に入れ替わる。さらに両手が入れ替わる。いずれにせよ、後手有利。

94手目、7三飛、6五角成、3七歩成と続く。これからが難しそう。

97手目、3二と。ここらで追跡記述は中止しよう。98手目6四歩打で後手優勢(-1188)が出た。

114手目5八角打を見て、渡辺王将投了。大変お疲れ様。インタビューでは、封じ手のところはますまずと思っていたが、その後、手の広いところで間違ってしまったと思うと。将棋は難しい・・・ほんのわずかな違いが次第に大きな差に成長していくという感じだった。

藤井聡太竜王は五冠に。渡辺明王将は、名人・棋王の二冠に。なぜか相性が悪い藤井聡太戦は12勝2敗の戦績になり、どうしたらいいのかと頭を悩ませられている。

ALSOK杯王将戦第4局。 - 渡辺明ブログでは感想戦の4八銀と4六銀の選択の分かれ目まで遡るという話が出ている。僕はこの差が次第に大きくなったという感じがしていた。【対局後インタビュー・感想戦】藤井聡太新王将、渡辺明名人に4連勝で5冠達成(2022年2月12日) - YouTubeの感想戦は二人で楽しそうというか、和気藹々とじっくり検討されていた。お二人のますますのご活躍を期待したい。

更新: 2022-02-12T23:36:53+09:00

[将棋] 王将戦第4局、感想戦を視聴し、渡辺明ブログを読む

明け方、雨の音がずっと聞こえていた。今朝は雨空、雲が低く垂れこめている。昨晩遅くゆっくりと毎日新聞チャンネルの【対局後インタビュー・感想戦】藤井聡太新王将、渡辺明名人に4連勝で5冠達成(2022年2月12日) - YouTubeを視聴した。YouTubeによる報道は今や当たり前になってきた。撮影自体は移動しながらの手撮りなので、わかりにくいのだが、72手目7六歩打の封じ手再開後すぐの75手目の8八銀のことを取り上げていることは見て取れた。8六銀と指せばよかったのかいう風に渡辺前王将が動かされていた。ブログ(ALSOK杯王将戦第4局。 - 渡辺明ブログ)にもそのことを書かれている。実は、8八銀で、僅かだが後手側に評価値が初めて振れた。そこまではずっと評価値は互角の範囲でも先手に傾いていた。ここで、8六銀と指せば、水匠が60分ぐらい思考すると先手有利を示したりしている。結局は先手側に振れた互角と先手有利を行ったり来たりで難しそうだが、8八銀は一貫して互角で後手側に振れている。これを藤井竜王は感知していたことがわかる。

74手目5三角時点の水匠5分思考検討画面

../74手目5三角時点の水匠5分思考検討画面

ShogiGUI上のSuisho4/YO6.03kaiにて。棋譜・対局結果|第71期王将戦 | 毎日新聞の棋譜は資料としても大変素晴らしい。棋譜コメントが参考になる。

ShogiGUI - コンピュータ将棋

2021年最強の将棋ソフト「水匠4改」を導入する | 右玉NOWにインストール・使い方の説明がある。2021年11月最新 水匠4改よりさらに強力に! 第2回電竜戦版の「水匠5」を導入する | 右玉NOWから、水匠5をダウンロードしてみた。次の機会に使ってみよう。

左記のShogiGUIの一画面の画像取得には、Windows 10 21H2の新機能「画面領域切り取り」を使った。これまではGIMPを使わせてもらっていたけど、OSの機能になってしまった。


第4局の封じ手の場面では、渡辺王将が勝つのではないかと思ったぐらいだった。渡辺王将はどこで悪くなったのかわからなかったと言われた。水匠が97分考えると、最善手は7六銀で互角(248)、次善手が8六銀(193)となっている。7六銀は最初の頃から最善手で出てきていたが、もうAIもはっきり何が最善手か決めきれない。7五歩打もあるみたいだ。

人間の思考もAIに負けない、そんなことを感じさせた一局だった。

スポニチ・チャンネルの【ノーカット】第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第4局感想戦【天井カメラ】 - YouTubeも公開された。これを待っていたんだよね。感想戦の終盤は7六歩打に対する4応手のうち、8八銀が最悪の手の可能性があるという検討に費やされていた。

更新: 2022-02-13T23:03:01+09:00

[将棋] 藤井聡太新王将一夜明け会見 - 森林限界の手前

藤井聡太新王将、対局から一夜明け会見(2022年2月13日) - YouTubeネタ。最もうまい質問、現在の状態は富士山の登山に例えると何合目にいると思いますか。

答え、(いつもの)「将棋は奥の深いゲームなので、まだ頂上が見えていません。」(しばらく考えて)「言うとすれば森林限界の手前です」と。

さすが、気象など理科にも興味がある藤井王将五冠、「森林限界の手前」という表現を捻りだされた。理屈から言えば、森の中であれば、まだ富士山の頂上は見えないだろう。感心した。

ちなみに現在の富士山の森林限界は五合目付近にある。五冠を獲得したとしても、まだ、五合目の手前ということになる。ただ、富士山の森林限界は温暖化で次第に上がってきているという話(富士山の「森林限界」、最近40年で上昇 温暖化影響か:朝日新聞デジタル)もあるので、いつまでも頂上は見えないかもしれない。これは冗談に近いけど。むしろ、登らない方が頂上はよく見える。雲が掛かっていない限りは・・・尤も質問は頂上が見えるかどうかを問うているわけではない。何合目にいるかを問うている。が、何合目という数字を言いたくないので、うまい具合に話をすり替えて、自分が言いたいことを言われている。

他の質問、相掛かりのような複雑な戦型を選ぶのはなぜかという質問(?)に対して、分岐の多い戦型は長時間対局に適していると思うと。なぜ、相掛かりや角換わり、矢倉の変形が流行るのか。分岐が多く、AIを使ったとしても簡単には研究し尽くせないからかもしれない。その中で独自性を出しやすいのかも。どうなんだろうねえ。ここは興味のあるところだね。

印象の強かった対局(?)として、第3局の6四銀左は予想外の手で、うまく対応できないことがわかったが、中盤から終盤にかけて、4五桂からうまく指せたとの話が出た。{第71期 ALSOK杯 王将戦七番勝負 第3局 2日目 (2022/01/30)}←

更新: 2022-02-13T17:40:15+09:00

[将棋] 好きこそものの上手なれ

藤井聡太五冠ネタはそろそろ終わりにしたいと思うが、師匠の杉本昌隆八段の話を聴けていないなあといろいろ視聴した。よくわかったのは、藤井竜王五冠は将棋が好きでたまらないということ。とにかく将棋漬け、一日10時間はその中で生活しているはずと。人の将棋を観戦するのも好きらしい。とにかく将棋論理空間の中で何が起こるのか、起こっているのかに興味がある。感想戦も実に楽しそうだし、笑い声も出る。

我がぴよ将棋も対戦相手のレベルをレベル21から一気に上げて、レベル30、ピヨ幸氏(R1940、四段+)と対戦してみた。もちろん、レベル37のヒント無制限・非レーティング対局。二局指してみた。危ないね。ヒントに詰めろが掛かっていますとコメントが出る、もうだめかと思ったけど、結局は勝ち。現在二戦二勝。序盤の定跡とか、序盤の戦略のようなことをどのように系統的に研究するのかという問題はあるわけだが・・・ただむやみやたらと指しても棋力がそれほど向上するとは思えない。現段階ではレベル21の二段にヒント3回で勝てるとは思えない。さて、・・・

コンピュータを棋力の向上にいかに繋げるかが課題。ぴよ将棋は2018年の大晦日にインストールして戦い始めた。7級くらいで初めて負けたのかな。2級に昇級するのは苦労した記憶がある。ここらから勝率は6割程度で昇級している。そして、3回のヒントをもらうようになった。今は初段+に昇段している。ぴよ将棋4年目に入ったが、二段挑戦に向けてレーティング対局に戻るのを躊躇している。

将棋論理空間の研究は現実の論理空間の研究につながるはずだ。日記は将棋で言えば、棋譜のようなもの。棋譜は9×9=81マスと双方の持ち駒台に(王と玉は同じものとして)8種40枚の駒が敵味方相対して並んでいる。それが対局者に結びついて、対局単位で集積されている。将棋DB2 - 無料の棋譜サービス 将棋DB2で、公式戦であればおそらくすべての棋譜を調べることができる。ただ最小限の駒の動きしか入っていないようだ。王将戦や棋王戦の棋譜の詳細があるものは、それぞれ毎日新聞や共同通信社の棋戦・棋譜サイトから得られる。

更新: 2022-02-15T11:56:01+09:00

[知的生産の技術] 「5分しか集中できない時代」の本の読み方

今朝、メールをチェックしていると、東洋経済からのニュースレターのタイトル「「5分しか集中できない時代」のインプット&アウトプット術、全ノウハウを公開!」が目を惹いた。ブラッドベリが「インターネットは気を逸らすものだ」と恐竜の如く吠えて以来、この問題はインターネット・ユーザーに等しく重くのしかかっている。佐々木俊尚氏の著書「『読む力 最新スキル大全』現代病「集中できない」を知力に変える」の宣伝。{高速学習システムとしての (2021/09/01)}{今時の読書のすすめ (2021/10/11)}←

最近、何で読んだか、忘れてしまったけれど、「何でもかんでも読めばいいというものではない。読むべきかどうかを判別する作業が必要」とごく当たり前のことを言っていた。その当たり前のことを意識的に実践している。しかし、判別するためには本を手に取ってみるか、書評などを調べることは必要だ。そして、読み時というものもある。読みたいと思うときに読まないと集中できない。

PCを切った後、寝る前に読むと集中できることに気付いて、寝る前の読書が習慣になっている。毎日30ページぐらいを読んで寝る。10日ぐらいで一冊読める。この方法は丁寧に一冊ずつきちんと読むことができる。

気になる本は図書館で検索する。あれば予約を入れて、まずは手に取ってみることにした。しかし、人気のある本は予約順位が出てきて待つことになる。既に山ほど読む本はあるので、待つのはまったく苦ではない。そんな本が存在していることを忘れないためのリストになっている。

花村太郎の「知的トレーニングの技術〔完全独習版〕」には「電子時代の読書術」というコラムがあって、ハイパーテキストと読書の話が出てくる。「本自体を自ら編み直し、作り上げていくような読書法を必要としている」と書かれている。これを[ハイパー読書]と言う。{十夜一冊 第二千百夜 花村太郎著「知的トレーニングの技術 [完全独習版]」(ちくま学芸文庫、2015年) (2021/12/08)}←

更新日記の目指しているものはそれに近い。更新日記は読書だけではなく、生活全体をハイパーテキスト化しようとしている。

[知的生産の技術] 十夜一冊 第二千百一夜 花村太郎著「知的トレーニングの技術 [完全独習版]」(ちくま学芸文庫、2015年) - 読書の5段階

今朝は新聞を取りに外に出ると雪がはらりと落ちてきた。寒い。室温16℃。エアコン暖房を点ける。TeslaがApp Storeを打ち出す噂が話題になっている。(1) Sawyer MerrittさんはTwitterを使っています 「Rumor has it something similar is coming soon to something with four wheels that starts with a T・・・・」 / Twitter(1) Whole Mars CatalogさんはTwitterを使っています 「Steve Jobs unveils the App Store (14 years ago) $AAPL @elonmusk https://t.co/yHRPfyURJe」 / Twitterをリツイートする形で。Sawyer Merrittさんは毎日精力的にツイートしている。すごい勢いだ。それはともかく、読書の話の続き。

最初の段階、「ためし読み」。雑学博士の植草甚一さんのタイトル読みが挙げられている。確かにタイトルで読むべきかどうか、大体わかる。タイトルで感じて、ざっと中味を見れば直感できるだろう。

第二段階、速読術。著者を知っているなら新奇な部分を抜き読み、ためし読みに使えるナナメ読み、小説はスピードがいるので速読が適していると。荒筋を忘れないうちに読み続ける必要がある。

第三段階、精読術。本に書き込む読み方。サイドライン法など、テキストの物的変形を伴う。セイゴー・マーキングもその一種だろう。本に書き込むだけでなく、ペンとノートを準備して、要点を書き出す。

第四段階、再読術。本は一度読めば終わりということではない。何度も繰り返して読む。記憶を新たにしたり、再発見につながるかどうか、本を残すべきかどうかの判断に使える。

第五段階、遅読術。消化吸収の時間を読書時間に組み込む。精読術、再読術を兼ねることになるだろう。

噂が多いツイート情報は確認が必要。これも事実になるまで何度も確認する。そうしながら、意味を考える。読書と同様に、精読・再読・遅読ということになる。Sawyer MerrittさんはTwitterを使っています 「Tesla's delivered almost 3m cars. Apple had about 10m iPhones sold when the App Store came out. Tesla can charge more for features if they want, & I suspect they would. Also, long term, Tesla doesn't "need" App Store money. They'll be making so much $ in their other businesses.」 / Twitter

[テスラ] Giga Berlin | 2022-02-20 | Sunday after the Storm

Giga Berlin | 2022-02-20 | Sunday after the Storm - YouTube。朝、Sawyer Merritt氏のツイート、NEWS: Over 360 Giga Berlin made Model Y's spotted outside the factory.で知った。今朝のテレビでイギリスやドイツは嵐に見舞われたことが報道されていた。

これを見ると、まだまだ、Giga Berlinは未完成だが、どんどん拡張されつつある。それをドローンが数日程度の間隔で映し出す。完成予想図の華やかな概観ばかり見せられていたので、もう完成したのかと思っていたら、現実が映し出されると生々しい迫力がある。しかも360台を超えるModel Yが工場の外に並んでいる。これが自動で並んだとしたなら凄いなと思った。未完成でも既に完成車が出てきている。走りながら作るという感じかな・・・

[Windows] Windows Bing Wallpaper

毎日のPCの楽しみの一つがWindows Bingのデスクトップ背景。壁紙が美しい。毎日変わる。今日は、インドのMunnarの茶畑。緑が清々しい。

冷却ファンの異音は収まったが、ShogiGUIが動き始めると、ファンの回転数が上がって回転音がうるさくなる。iPhoneのぴよ将棋も一局戦うとバッテリーがかなり消費される。AIの電力消費は凄まじい。

M1 Macでもぴよ将棋の配布が再開されている。さて、次期PCの姿は、AIに最適化されたものになるのだろうか。

更新: 2022-02-12T10:18:44+09:00