[A.I.] テキスト-画像変換モデル LAION-5B/Stable Diffusion

最近、テキストから画像を生成するサービスの話題が多くなっている。OpenAIDALL・E 2Midjourneyが話題になっている。それはともかく、LAIONが注目される。LAIONとは「Large-scale Artificial Intelligence Open Network」の意味であり、「TRULY OPEN AI. 100% NON-PROFIT. 100% FREE.」を謳っている。(1) Andrej Karpathy(@karpathy)さん / Twitterの次のツイートでしばらく前に知ったのだが、忘れないように記録しておこう。「Great interview, thank you @EMostaque , stability.ai team and collaborators for blessing us with #stablediffusion. I was able to download and forward the model on my GPU. Super fun, though I am still a newbie prompt engineer (below: a lush treehouse #solarpunk).」(午前9:48 ・ 2022年8月14日 ・Twitter Web App)

このようなサービスを作るための問題点として、画像とテキストの50億ものペアを作ってAI学習させるわけだが、倫理的に問題のある攻撃的あるいは有害な画像を生成させないようにする必要があることや、学習の元になっている画像に類似した画像が生成されると問題になる可能性があることが上げられる。こういった問題を事前にオープンに検討し、解消しておくことが考えられているようだ。Stable Diffusion launch announcement - Stability.Ai

更新: 2022-08-31T09:32:52+09:00

[Car] 人新世の「EV」 - 混沌の中で・・・

さて、いろいろと考えているが、何が問題なのかが、釈然としない面もある。ウクライナ戦争で、ドイツでは原発依存脱却を見直す動きが出ている。それはともかく、これまで何を考えていたのか、復習から。

テスラのようにEVそのものに特化して出発したメーカーは失うものは何もないが、既存の自動車メーカーはEV以外のガソリン車やディーゼル車、あるいはハイブリッド車をどうするのかという問題に直面する。既にハイブリッド車でさえ、社会的な影響は大きく、ガソリンスタンドの数は大きく減っているはずだ。ガソリンスタンド店舗数で、平成の30年間を振り返る! - 最新版・ガソリンスタンド店舗数推移-によれば、ピーク時の6万店が3万店以下まで減少している。

新型のクラウンにはターボエンジンのハイブリッド車が設定されている。燃費は当然悪くなるのだけど。クラウン | 走行性能 | トヨタカローラ広島がわかりやすいが、新型クラウンに新搭載の「デュアルブーストハイブリッドシステム」 エンジン直結でアクセルダイレクトな加速を実現 - Car Watchに詳しい。

結局、売れる車は何なのかという問題に行き着く。そこで勝負は決まるのだと思う。何を選択するにしても。

更新: 2022-08-20T09:21:06+09:00

[Car] 人新世の「自動車」 - 水素エンジン車!?、BYDの日本進出、Teslaの頭脳、依然として混沌の中で・・・

水素エンジン車の話が垣間見えるので、参考になる記事を探した。トヨタの水素エンジン車、1年間の「進化と深化」をひもとく | 日経クロステック(xTECH)トヨタが水素エンジン車を市販へ、欧州勢もBEV一辺倒から変化 | 日経クロステック(xTECH)をまず読もう。

今のところ、消費者にとってメリットのあるのはハイブリッドだと思う。価格と燃費を総合すれば、おそらくそういう結論になる。EVは今のところ価格が高すぎる。充電の問題もある。ハイブリッドなら、1200km/月程度の走行距離なら、月1-2回、給油すれば済む。毎日、自宅で充電したり、充電ステーションに頻繁に出掛ける必要もない。

水素エンジン車はまだ実用化の4合目というから現実的な選択肢には入らない。さて、欧州では2026年に規制を見直すという話になったようなので、後4年でどこまで到達するかが問題だ。

EV一辺倒だった欧州は、Teslaや中国のSAICやBYDにコスト競争で勝てそうもなさそうだから、他の選択肢も考えようと思ったのかもしれない。BYDの日本進出も大きな話題になっている。

中国BYDが「EV嫌い」日本にあえて進出する理由。東南アジア開拓の布石か | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディアの記事によれば、「低価格帯のDOLPHINは10万元(約200万円)クラスのコンパクトEV」だそうで、この価格ならコンパクトカークラスのハイブリッドと戦える価格設定になる。それによって、充電の問題は別にするにしても、エネルギー費でハイブリッド車と戦える可能性が出てくる。ここまで価格が下がれば、充電を受け入れさえすれば、エネルギー費の観点から消費者にとってメリットが出てくる可能性がある。

しかし、それはともかく、Teslaの勢いが止まるだろうか。スーパーチャージャー・ネットワークがWiFiホットスポットのネットワークになり、Starlinkと結びついていく可能性が高い。テスラの車載コンピュータは単なる車載のコンピュータに留まっていくだろうか。今のところ、Tesla is partnering with internet providers to give you more places to connect to Wi-Fi(April 28, 2022)やTesla expands deployment of Starlink satellite internet systems at Supercharger stations | Electrek(Jul. 8th 2022)のような記事がある程度だが・・・EVやモビリティの観点からだけテスラを見るのでは足りないかもしれない。

What OS Does Tesla Use? - teslatoro.comのようなことは誰もが考えるだろう。この記事によれば、ユーザーインターフェースが載っているメインスクリーンはLinuxマシンなのだ。

The main screen in the front of all Teslas uses a custom version of the Linux operating system. Various members of the Tesla team have stated different things, so it could be based on either Debian or Ubuntu Linus. However, it is heavily customized and far more lean than the standard version.

昨晩は(1336) 僕テス - YouTube(1181) 【超ラウンジ化】テスラを更にパーソナル空間にアップグレード! - YouTubeを見ていた。(1181) 【前編】テスラをハックできる凄いボタンが出た - YouTubeのようなこともできる。これだけのために何百万円も払えないけど^^;)Teslaは超高価・超弩級Linuxマシンでもある。

Tesla、車内エンタメでPCゲーミング、8月にも「Steam」統合をデモ 2022/07/19 07:56 2022/07/19 07:58 著者:Yoichi Yamashitaも付け加えておこう。【Ubuntu日和】【第3回】Ubuntuでもエルデンリングを動かせる! SteamでWindows用のゲームをプレイしよう - PC WatchにあるようにSteamはLinuxで動く。

僕テスの動画のどこかで「Tesla Profile」が紹介されていた。この設定が、どのテスラに乗っても有効になる。最終的にはシェアリングエコノミーを想定しての話につながるのだろう。{スーパーモビリティの世界 (2022/01/05)}{走るガジェット (2022/01/26)}←参照。

いつまでもラグジュアリィ(※)EVが売れ続けるとは思えない。次はマス・マーケット(※)、シェアリングに向かう。それがTeslaの戦略というよりは目的だ。Model 3などのマシンは他のメーカーの同クラスのEVと比較してかなり軽量であるところにテスラの目的合理性が現れている。単なるラグジュアリィマシンでもない。脱物質化の方向性にある。

(追記: ※) 「ラグジュアリィ」-「マス・マーケット」の用語は「高級車」-「大衆車」の大雑把な二分類の意味で使っている。Luxury vs. mass-market vehicles: Is there really a difference? - The American Customer Satisfaction Indexのような顧客満足度の観点からは差が無くなってきているという話もある。それはともかく、Passenger Cars - Worldwide | Statista Market Forecastの「Passenger Cars」は「乗用車」が日本語では対応していると思うが、この統計のセグメントは細分化されていて、高級車に主に分類されるのは「Large SUVs」+「Large Cars」であり、大衆車は「Small SUVs」+「Medium Cars」+「Small Cars」ということになるだろう。この五分類で市場の大半を占める。ここでは「Luxury Cars」はほんの僅かだ。

(追記2: ※) Statistaの統計によれば、2021年の「Large SUVs」+「Large Cars」の総計は乗用車総計7385万台に対して、1430万台程度。この状況の中で、2022年テスラ株主総会ポイント解説 - 2030年までに年間2000万台生産へ! - EVsmartブログと計画しているわけだから・・・世界最大の自動車メーカー、トヨタの世界シェアは2022年9.3%と予測されている。テスラは2022年150万台に達する可能性がある。

(追記3: ※) 四輪車の統計は、乗用車にトラック・バスの台数が含まれている。世界生産・販売・保有・普及率・輸出 | JAMA - 一般社団法人日本自動車工業会を参照。

更新: 2022-08-28T12:52:45+09:00

[Car] 人新世の「自動車」 - トヨタの新型クラウン、世界へ

世界最大の自動車メーカーとしては、あらゆる車種を取り揃える必要がある。Teslaの10倍の台数を販売しているわけだから。何が売れるのかを見定める。池田直渡氏の記事が出たので取り上げよう。僕は「デザインがいいなあ、エンブレムが上品になったね」と思った。

クロスオーバー、セダン、スポーツ(SUV)、ステート(ワゴン)の4車種が出る。クロスオーバーの価格は、クラウン | 価格・グレード | トヨタカローラ広島によれば、435万円から640万円。今のEVの価格帯。すべてハイブリッド車だ。発売は22年秋以降を予定。

さて、クロスオーバー以外はどうなるのか・・・池田直渡氏は、クロスオーバーにはPHEVとBEVが追加され、セダンはFCVだけになると予想されている。

更新: 2022-08-24T18:33:27+09:00

[Car] トヨタの研究 - 水素GRヤリス(GR Yaris H2)

垣間見えた水素エンジン車の話の本格的レポートが掲載された。トヨタ社長自ら「水素GRヤリス」で走った! 水素で「Fun to Drive」を発信! 11月「ラリージャパン」はどうなる? | くるまのニュース(2022.08.27 山本シンヤ)。

もちろん、興味深いことなのだけど、将来性というか、見通しも語ってほしいと思うわけだが・・・

ただ、ひとついえることは、かつてのトヨタは「モータースポーツと量産車は違う」でしたが、今のトヨタは「モータースポーツと量産車は繋がっている」ということです。

テスラばかり追いかけても足りない。世界最大の自動車メーカーも調べてみよう。{脳髄の日記、メタ日記として再始動 - 人新世の「EV」序章 番外編 ギガ・キャスティングとWOVEN CITY (2021/03/27)}←から再出発。

(追記: 「垣間見えた水素エンジン車の話」とは、ついに「水素GRヤリス」走った! WRCベルギーで水素社会の一端を披露! 現地はどんな様子だった? | くるまのニュース(2022.08.20 山本シンヤ)の記事。)

(追記2: アマゾンが「グリーン水素」のPlug Powerと提携、21億ドル出資へ( Alan Ohnsman 2022/08/26 11:30)。世界を正確に把握するのは困難だ。問題は水素のインフラの話なのだが、よく見極めよう。様々な選択肢が世界を豊かにするのかもしれない。)

更新: 2022-08-27T12:46:19+09:00

[日記] 図書館駆動型読書論 IX 読書論から読相術へ

{07/31/2022: [日記] 図書館駆動型読書論 VIII 梁山泊の「原郷の森」}←暑い夜に月を跨いだ。それはともかく、潜読が顕読になり、「ほんほん」を媒介にして、さらに変転していく。

こうした傾向は、書物や本を相手にしていないところに悪習がはびこったのである。文章を相手にしているだけなのだ。著者や執筆者の「言わんとしていること」を質すばかりで、著者や執筆者と交歓できていない。悪しきテキスト主義である。これではハイパーテキスト感覚など、とうてい醸成できない。テキストを正確に解釈するのではなく、本の表紙やページに触ったり離れたり、入ったり出たりすることが大事なのである。

(ほんほん17 読相術/読相学 2019年4月26日(金))

「ほんほん」は直接の記事にはリンクが貼れない構造のページなので、本日記記事もGoogleのページリンクの仕様では検索結果から直接辿れないのと同様だが、自分で見つける必要がある。

本題に戻って、読相術を実践するためには、オブジェクトとしての書物が必要なわけで、本屋の立ち読みも乙なものだが、図書館で借り出すのがじっくり取り組めてベストかもしれない。実際、興味のあるすべての本を蔵書するわけにはいかない。3000冊の蔵書を基にさらに新しい展開を求めていく。

最近になって、「読相術」とか「読相学」というものを考えている。どうも読書法とか読書術とか読書論という言い方に限界や桎梏を感じてきたからだ。マラルメやブランショのころまでは、読書という言葉にはちゃんと「書物」というオブジェクトが黒光りしていた。書物はモノリスだった。それにとりくむのが読書という格闘でありファンタジーであり、陶酔であり反逆だった。けれどもいつのまにか、そういう見方がすっかりなくなった。

(同上)

漫画を借りることができるのも、漫画を自分で購入する可能性は極めて小さいので、読書の可能性を図書館が拡げてくれるといえる。フィクションを追い掛ける場合は、物語をどのように表現するのかに興味がある。「3月のライオン」「りゅうおうのおしごと!」「龍と苺」{図書館駆動型読書論 (Library-driven Reading) IV 伊奈めぐみ著「将棋の渡辺くん」(講談社、2015年から) (2022/06/15)}←それぞれ、将棋の世界の物語だが、特徴がある。内容の違いよりも表現の違いが興味深い。

今回、借り出した漫画三冊は「3月のライオン」{07/30/2022: [日記] 夏の夜の図書館駆動型読書論 VII うつ病九段}←の第3巻、「りゅうおうのおしごと!」の第5、6巻。後者の方は、素人目には「りゅうおうのおしごと!」の3、4巻の表紙絵などと比較して、随分質が上がっている感じがして、ストーリーも頭に入りやすいと思った。それは単に読む側の集中力の差、その時の気分によるものに過ぎないかもしれない。白鳥士郎原作、カズキ構成、こげたおこげ作画となっている。実は{07/14/2022: [将棋] 白鳥士郎氏の電竜戦観戦記}←の記事を書いた時に、もう少し読んでみようかと思いなおしたのだった。原作者、白鳥士郎 - Wikipediaに興味が出た。

更新: 2022-08-02T09:31:57+09:00

[日記] 図書館駆動型読書論 X-II 暑き夜の「中論」

一日中、何かを調べている。認識を新たにすることも多い。少しずつ進歩する。それを足場にさらに調べる。切りがない世界だ。言葉は無限に連なっていく。そういう性質がある。言語ゲームは幾層にも重なって拡がっていく。幾重にも。今日も返信をもらって、さらに考える。自分で納得するところまでは考え続ける。

黒崎宏著「ウィトゲンシュタインから龍樹へ 私説「中論」」(哲学書房、2004年)を読み始めた。手に入れた時にどんな本かとパラパラ捲ったことはあるが、問題意識を持って読むのは初めてかもしれない。「中論」を位置付けるために大乗経典が三期に分けて作られたことが述べられている。60年から250年、250年から480年、7世紀初期にわたる。この中に「龍樹」(150-250年)の「中論」(~200年)がある。仏典は何百年にもわたって生み出されている。その中に光るものが出てくる。まあ、そういうわけだ。何ごとも一朝一夕にはいかない。ひたすら取り組まねばならない。「ナーガルジュナ」は「龍樹」のこと。仏教を理解するためには「中論」を理解しなければならない。そういう位置づけだとされている。

更新: 2022-08-05T11:33:40+09:00

[日記] 日々のこと - 想像力の問題

{07/06/2022: [日記] 本とコンピュータ、将棋、ジャズ}←の記事を書いて足りないのは、ビデオ・映画・ポッドキャストだと思い、付け加えようかと思ったが、長ったらしくなるので止めた。WEBというメディア・ネットワークとコンピュータが基盤にあって、その上に成立しているとも言えるのだけど。

ポッドキャストのbackspace.fmで知った人に、山崎潤一郎氏がおられる。{デジタル・オーディオの迷路の新しい道筋 (2021/07/14)}←AirPods Proの「バイノーラル」は未完成、アップルのVR/ARメガネを大胆予測 | 日経クロステック(xTECH)の記事は興味深い。Appleの空間オーディオはVR/ARグラスにつながるという話だ。それに近い予測は、ニュース記事の中に垣間見られたのだが、音楽制作の専門家による本格的な予測記事は初めてだろう。

しかし、何に応用するのかが問題だろう。それを早く見てみたいものだ。いや、聴いてみたいものだと言うべきか、おそらく視聴覚問題になるのだろう。どこかに、Apple TV+シアターができて、そこのビュアーになるのではないかという予測もあったが・・・やはりコンテンツの問題になる。想像がつかない。

今日は、Apple TV+の「Black Bird」の最終回だった。事実に基づくストーリーだが、迫真の演技だ。Apple TV+のテレビのシェアは2-3%に過ぎないらしい。最初に見たのは「テヘラン」{情報生産者になる 探索編 (2020/12/01)}{情報生産者になる 探索編 2 - 下調べ (2020/12/02)}←だが、シーズン2が最近終了した。スパイ映画だ。{THE MOSQUITO COAST (2021/06/01)}{リーシーの物語 (2021/06/06)}←など切りがないほど見ているので、もう一つ上げるとすれば「シャイニングガール」が奇想天外でどの様な話になっていくのだろうと思わせる。凄い想像力だ。Elisabeth Moss - Wikipedia主演。映画「透明人間」(2020年)の主演で知った女優だけど、独特の魅力がある。次は「SEE」が戻ってくる。楽しみの一つ。

昨日だったか、見て感動したのが、「ムーンフォール」、Prime Videoの映画だが、最近の映画の描写の凄さは当然としても、物語自体が、想像を越えている。月が地球に落ちてくる。それが単なる破局の話ではなくなっていくところが素晴らしい。ローランド・エメリッヒ - Wikipediaの監督作品。

Prime Videoのシリーズものでは「OUTER RANGE - 領域外」も本日見終えた。これはまだSFとしてこなれ方が足りないような気はするが、どうなっていくんだろうと期待させたことは確かだ。{07/02/2022: [Video] Prime Video: ターミナル・リスト}←なども見ているし、ボッシュ: 受け継がれるもの - Wikipediaも引き続きよかった。スティーヴン・キングの「ミスター・メルセデス」、3シーズンもあった。Mr. Mercedes (TV series) - Wikipedia。見るに耐えないような表現満載でありながら、制作陣や俳優らの遊び心に助けられつつ、いったいこんなものよく作ったなあと感嘆しつつ、見終えた。シーズン3で終わるのが何か残念だと感じつつ。

Apple TV+だけでは分量が足りない。Prime Videoとセットで楽しむのが正解だろう。

(追記: 2020-08-08) Netflixの満足度が急降下 サブスク動画戦国時代の米国最新事情は?:ほぼ週刊インフォグラフィックス - ITmedia マーケティングによれば、SVODつまりサブスクリプション型の動画配信のApple TV+の顧客満足度は高まっている。

更新: 2022-08-08T17:26:46+09:00

[日記] 被爆77年、戦後77年 - ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ウォー

今朝は被爆関連番組をずっと見ている。ウクライナ戦争の行方もよく見えず、ロシアを原爆記念式典によばなかったらしい。被爆者からはそんなことをしないでと声が上がったそうだ。人間は太古の昔から戦争をしており、人間の歴史は戦争の歴史でもある。戦争のない社会・世界を求めて、理想主義を掲げて進むべきだろう。その中で、通常兵器はよくて、核兵器だけは禁止しようという話も実際のところ、変な話だ。段階的に核兵器からということだろうが。今の時代はノー・ウォーという時代を求めるべきだろう。

他に気になったのは被爆の惨状を表現する言葉が軽すぎるというか、表現力が足りない感じがすること。被爆を実際に体験していない世代が発する言葉だから仕方がないという感じもするが、被爆者の言葉の具体的な引用の形で表現してはと思った。被爆者の言葉を大切に残してほしい。

[日記] 図書館駆動型読書論 XII 文章は1~4次元空間

文章を書きながら、文は1.5次元ぐらいかなと思う。それは千夜千冊の一夜が混沌としてきたと感じたからだ。自分が書いているものも混沌としている。一つの記事にまとめきれないものを盛り込もうとしている。一度に10ぐらいのことを考えていると、今朝、家内に言うとそれはむしろ仇になると言われた。それは実感としてあるから、さて、どうしたものかと考える。1.5次元というのは、文章は文字列なので一方向に伸びていくだけだから、厳密にいうと一次元なんだけど、それが脳内に認知される時には脳内リンクが派生するからだ。それは生成しては消滅する。だから、0.5次元プラスが妥当かと思ったわけだ。しかしながら、書物のページとして見ると、二次元と考えることもできる。目がページ内を動き回る時は二次元的に文章を見ている、読んでいると言えるだろう。そして、瞬間的には、三次元や四次元にまでスパイクすることがあるというべきかもしれない。映像を思い浮かべたり、過去や未来を想起することはそういう時だろう。混沌と感じるのは、派生するリンクが多過ぎて脳内で認知がうまく進まない状態になることだろう。こういう時は時間を掛けて、部分的に文章を行ったり来たりして、確かめていく必要がある。

海馬には短期記憶の領域があって、一度に八つぐらいのことを頭に置くことができるそうだ。脳が構造的に同時並行的に八つのことを思考できるかどうかはよくわからないが、10ぐらいのことを同時に考えているというのはそれに近いことだ。このような思考をスムースに進めようとすれば、外部記憶に頼ることになる。例えば、ノートにメモするとか、日記を付けるということになるだろう。

図書館では、貸出が10冊、予約が20冊、もう一つ予約籠というのがあって一時的に読みたいものをストックしておく場所がある。その制限は100冊。これは便利だ。人間は忘れる動物でもある。読みたいと思ったものを取りあえず入れておく。そういう場所が必要なのだ。予約の20冊制限を下回ると、その時最も読みたい本を予約籠から予約に移す。ただいま予約籠は78冊。これは100冊を越えないようにしないと、読みたい本が記憶から失われていく。しかし、その増殖速度を制御できるわけではないが。

読んでいるものが混沌としている場合は、関係する書物を調べて、重要そうなものは取りあえず、予約籠に入れておく。そういう使い方をすることができる。その時に考えたことを日記に書いておけばベストだろう。

最近は、鬼界彰夫先生のスレッド・シーケンス法{融けかかったぼたん雪の朝 - スレッド・シーケンス法 (2022/02/19)}←から想を得て、「{日付: 更新日記内リンク}←」あるいは「{更新日記内リンク (日付)}←」のような形式で日記記事に埋め込みをしている。『更新日記記事の「検索文字列」の検索結果』よりも内容的に直接的な関連性を示している。しかしながら、そういう単なるリンクは、より混沌を増す性質を持っている。そのリンクの意味を明確に書いておくようにしなければならないのだが、そうすると手間が掛かるので蔑ろになることが多い。実際、その記事を辿ったところで、肝心の関連記載がどこにあるのかはよく読まないとわからないという問題がある。

連想というものは、思い掛けないところに生ずるのでおもしろい。明示された連想など実際にはどうでもよい可能性もあるが、そこに意図しない別の新たな連想を生み出す。連想の中の不意打ちの連想、偶然がもたらすものがおもしろい。それが生きるということである。ロボットや機械にできるかと思う。そういう仕掛けが思考にはあるというか、なければ価値がない。

更新: 2022-08-12T14:55:50+09:00

[日記] 毎日の夜明け

毎日、夜が明ける。まだ暗い中、4時1分にプ・プゥーとクラクションが鳴った。まだ夜中だぜ、なにやってるんだと思う。しばらくすると、4時19分、救急車のサイレンが遠慮深げに小さく聴こえてきた。その次、4時21分、パトカーのサイレンがもう朝だと盛大に鳴り響いた。日の出の一時間前。いつもバイクの音を響かせて走っていく新聞配達の人が事故にあったのではと心配した。

昨日の朝は7時20分ぐらいにボッと短く、しばらくしてボーッと長く汽笛を鳴らした。車の巨大運搬船が入ってきたのだろうか。

[日記] 図書館駆動型読書論 XIII ライトノベル版「りゅうおうのおしごと!」、「3月のライオン 4」その2

最近の漫画はメディアミックスで稼ぐ。ライトノベルが原作で、漫画も出る。人気が出ればアニメーションにもなる。白鳥士郎氏の最初のアイデアではタイトルは「あいがかり」だった。編集者が「りゅうゆうのおしごと!」と名付けた。人気が出るとはどいうことなのか。漫画は少し読んだが、原作のライトノベルも比較で読みたいと思った。漫画の方はすべて所蔵されているが、ライトノベルは一冊も所蔵がない。16巻まで出ており、一応一巻のみ購入のお伺いを立ててみたが、16巻揃えないと所蔵の意味がなく、予算に限りがあり、多くの利用が見込めないため、購入できないとの判断。ある意味当然の判断。一冊だけ味見するのは自ら実施することに。要は、小説と漫画の表現の違いを知りたいわけなので。どのように漫画化しているのか・・・りゅうおうのおしごと! - Wikipedia

Apple TV+が「窓際のスパイ」をどのようにTVドラマ化するのかも大変興味深い。{「窓際のスパイ」完結、「死んだライオン」に続く (2022/04/29)}←の記事を既に書いたが、現在進行形の話だ。{THE MOSQUITO COAST (2021/06/01)}←や{リーシーの物語 (2021/06/06)}←も小説の原作がある。{THE MOSQUITO COAST Season 1 Episode 7 (2021/06/04)}←のほうはシーズン2があるはず。小説も図書館で借りたが、眺めた程度で終わっている。シーズン2が始まったら、また借りよう。

ライトノベルとかメディアミックスに注目し始めたのは、{言葉と物 ⅩⅩⅩⅨ - やっぱり構造主義 (2007/07/17)}←の記事。その前に{アキハバラ@DEEP (2006/10/28)}←がある。

「3月のライオン 4」の表紙画は色彩感覚や構図に趣があって美しい。画家の才能がある。島田八段が和服で将棋盤に向かっているところだと思うが。家内と漫画の内容を含めて高く評価している。3月のライオン - Wikipediaによると、「3月のライオン」は羽海野チカ原作の漫画だが、アニメや実写映画も制作された。

なぜ漫画に注目するのか。{図書館駆動型読書論 IX 読書論から読相術へ (2022/08/01)}←にも少し書いたが、フィクション、虚構の形成の仕方に興味があるからだ。{08/07/2022: [小説] 物語の研究 - 小説の書き方}←の思考に関係してくる。題材の将棋や将棋の世界についてもある程度詳しいし、興味があるから、将棋を題材とした漫画を選んで読んでいる。{図書館駆動型読書論 (Library-driven Reading) IV 伊奈めぐみ著「将棋の渡辺くん」(講談社、2015年から) (2022/06/15)}←に述べた。

更新: 2022-08-15T11:09:25+09:00

[日記] 終戦記念日 - 戦後77年

東北の水害が続いている。ニュースでは世界的な水害の映像が流れている。日本では水害の地域が次第に北上しているように思える。コロナ禍も終わらず、沖縄のコロナ病床使用率が100%を越えた。沖縄本島のコロナ病床使用率、初の100%超え 医療逼迫が続く | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス。ここをどう乗り切るかが問題だが、よく見えない状態が続いている。そうこうしているうちに原爆の日も過ぎ{被爆77年、戦後77年 - ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ウォー (08/06/2022)}←、終戦記念日がやってきた。

ウクライナの戦争は終わらない。佐藤優「アメリカのウクライナへの支援が"ロシアを叩きのめさない程度"に抑えられているワケ」 これは「アメリカに管理された戦争」である | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)(2022/08/14 12:00)の考え方にも、どうやって終わらせるのかという方法論はない。何かが偶然に起こってバランスが崩れる時が来るのかもしれない。誰も予測できない。偶然性と運命の思考からはそう思える。

[日記] 夏の終わりに - 未来への手紙

日記は未来の自分への手紙だ。過去何を考えていたのか、未来の自分に伝えるためのものだ。人間の記憶は儚いが、何か記憶の残滓、朧げなパターンのようなものが残っていて、ある切っ掛けで浮かび上がってくる。昨日はピアノの練習の送り迎えで車を走らせ、例によってフジグランナタリーの明林堂書店で待ち時間を潰していた。ある本を見つけた。

「村上春樹ハイブ・リット」(村上春樹編・訳、柴田元幸統合監修、Tim O'Brien、Raymond Carver、Haruki Murakami、発行所: アルク、新装版: 2020年; 初版: 2008年)。装丁のデザインもお洒落で、中味も機能的で見易い。英語と日本語の横書きの対訳、CDが2枚付いて、ALCOに英文音声もダウンロードしてスマホなどでも聴くことができる。「英語と文学を楽しむ」ハイブ・リットとは? 英文+翻訳+作家の朗読、ティム・オブライエン、レイモンド・カーヴァー、そして村上春樹の名短編を収録とある。初版は市立図書館にもあるが、「村上春樹ハイブ・リット」資料詳細:広島市立図書館、CDも付いているし、ALCOへの無料ダウンロードもあるから、購入しようということに。

村上春樹の短編は「レーダーホーゼン」が収録されているが、アルフレッド・バーンバウムが「回転木馬のデッド・ヒート」(1985)に収録された短編に一部手を加えて英訳したものを村上春樹自身が翻訳したバージョン。「象の消滅 短編選集 1980-1991」(2005)に収録されている。村上春樹の作品の中でも印象に残る作品だ。尤も、村上春樹ハイブ・リットのバージョンを読んでそう思ったのだが。

記憶は思考や感情の欠片でもあるだろう。それが何かの切っ掛けで、形を成して意識に浮かび上がる。そういう場面を描いているのかもしれない。

更新: 2022-08-31T12:50:32+09:00

[EV] 人新世の「EV」 - 宅配用の小型バン

日経、2022年8月29日、2面、「迫真 日中50年と企業 1」「EVが促す攻守逆転」の記事。EV乗用車で日本に進出するBYDのオギハラという金型大手の買収の話が最後に出ているが、東風小康が物流大手SBSホールディングスに供給するフォロフライのEVバンが最初の話。

SBSホールディングスは1万台の導入を既に決めている。佐川急便も中国製EVの大量導入を決めているとか。

いつのまにか、知らぬ間に話はどんどん進んでいる。

更新: 2022-08-29T19:49:52+09:00

[EV] トヨタ動く

トヨタ、車載用電池生産に最大7300億円投資 バッテリーEVの需要見据え日米で生産増強へ | くるまのニュース (2022.08.31)。

いよいよ、トヨタの本格的な動きが始まる。しかし、どの電池を作るのだろうか。

[図書館] 図書館駆動型読書論 X 世界は「関係」でできている

カルロ・ロヴェッリ著、冨永星訳「世界は「関係」でできている」(NHK出版、2021年)。予約者が13人も待っているので、仕方なく昨日返却してきた。最終返却期限だった。急いで、かなり読んだけど、まだ半分に満たない。もっと読みたいと思うぐらいおもしろい。もっと早く読み始めればよかった。原題は「Helgoland」。

Helgolandを廻るハイゼンベルクの物語は、Heligoland - Wikipediaにも書かれている。日本語のヘルゴラント島 - Wikipediaは他の言語に跳ぼうと思うとプルダウンメニューから選ぶ必要がある。言語選択のために必要な時間は無駄だ。ワンクリックで跳びたい。ハイゼンベルクのヘルゴラント島の書き出しは何の話だろうと最初思うわけだけど、ああこれは量子力学の本質と歴史がこれまで見たことのない形で描かれているとしばらくして気付く。そして、どこに辿り着くのか。

ロヴェッリ先生のことだから、「Helgoland」のタイトルは、ヘルゴラント (ブルックナー) - Wikipediaに掛けているのかもしれない。それはともかく・・・

意識や思考や意味とは何なのかについて、今のところ量子論から導き出すことはできないが、既に自然の中に存在していることは確かだ。説明できるはずだが、結論のない話をまとめようとしているということになる。

中にはデヴィツド・チャーマーズの議論や「ナーガルジュナ」の話が出てくる。もう少し詳しく、ゆっくり読みたい。

「ナーガルジュナ」については{人工知能をつくる (2016/12/31)}←の記事が残っている。

更新: 2022-08-04T16:49:28+09:00

[図書館] 図書館駆動型読書論 XI 連環リスト、「新宿遊牧民」、「ブッダ」、「3月のライオン 4」

昨日借りてきた本をピックアップ。一つは、山下洋輔・茂木健一郎共著「脳と即興性 不確実性をいかに楽しむか」(PHP新書、2011年){物語の研究 - 小説の書き方 (08/07/2022)}←から椎名誠著「新宿遊牧民」(講談社、2009年)。山下洋輔著「風雲ジャズ帖」(音楽之友社、昭和50(1975)年)の最初に置かれている山下洋輔宛ての手書きの手紙の文面の雰囲気に似ている。{村上春樹 presents 山下洋輔トリオ 再乱入ライブ (2022/07/12)}←の余韻は続いている。

二つ目の手塚治虫の「ブッダ」はもうどこだっかな。とにかく正剛先生の次の「ほんほん」の一項が気になっている。

末木文美士(すえき・ふみひこ)の本を片っ端から読んでいる。読んでいるだけでは足りなくて、三井寺で2年にわたって末木さんに話しをしてもらうことにした。「還生(げんしょう)の会」と名付けた。日本仏教とはどういうものかを語ってもらう。三井寺の福家長吏とともにぼくが聞き手になり、石山寺の鷲尾座主以下の参加者にコメントをしてもらう。東京でも開くつもりだ。近江ARSのメンバーは、全員が『日本仏教入門』(角川選書)を事前共読をした。ぼくはいま、本気で仏教を一から学びなおしたい。

(ほんほん52 書物こそ梁山泊である 2022年6月17日(金))

1802夜 『日本仏教入門』 末木文美士 - 松岡正剛の千夜千冊の末木文美士著「日本仏教入門」(角川選書、平成26(2014)年)も既に借りてきている。この千夜千冊は混沌としている。あらゆることにつながっている。手塚治虫から0306夜 『デジタル・ストーリーテリング』 ジャネット・マレー - 松岡正剛の千夜千冊の記事を読まねばならない。手塚治虫の「ブッダ」は千夜千冊のどこかの記事に出てくる。ブッダを知るための案内になるという記述がある。そう、1021夜 『インド古代史』 中村元 - 松岡正剛の千夜千冊にある。

「3月のライオン」は、やはり物語として読もうとしている。先崎学のコラムも読みたい。

自分の趣味の本ばかりを読んでいると、世界が広がらない。少しずつ、世界を拡げていく。昔から少しずつ意識して拡げてきた。ライトノベルに最初に手を出したのも本屋で山ほどある本を見ながら、みんな何を読んでいるのだろうと思ったからということもある。しかし、何を選ぶかということの必然性はあまりない。偶然こそが必要なのだ。微かなつながり、インスピレーションで選ぶか、誰か他の人に勧めてもらう。どんな本を読んでいますかと尋ねる。

更新: 2022-08-11T12:46:21+09:00

[図書館] 図書館駆動型読書論 XV 自分の時間と世界の時間

押井守著「イノセンス創作ノート 人形・建築・身体の旅+対談」(徳間書店スタジオジブリ事業本部、2004年)。ちょっと古い本だけど、リアルとバーチャルの話をしている。個人のリアルな現実は実はバーチャルなんじゃないか。リアルとバーチャルを分けるものは何だろう。人が何を感じているかは他人にはわからない。わかっているつもりになっているが、見えているもの、感じているものも違うかもしれない。

2004年という時はWEBが急激に発達した時だ。そのなかで、自分の時間がなくなり、世界の時間の中にすっぽりと包まれた。そういうことを感じた最初の時代かもしれない。それは今はもっと先に進んでいる。世界の時間の流れの中で溺れそうになっているかもしれない。毎日、流れの中に橋頭堡を築いているが、すぐ見えなくなる。自分の時間をどう確保するか、それが問題だ。

1759夜 『世界の半分を怒らせる』 押井守 - 松岡正剛の千夜千冊も借りてみたものの、求めていたものと違う気がして、最近見た「イノセンス」に引っ掛けて借りてみた。ズバリマッチ。

[図書館] 図書館駆動型読書論 XVI トヨタの研究(2)

図書館に歩く。返却と借りだしの循環が回り始めている。ほぼ20冊の予約と10冊の借りだしを回す。今日は四冊返却、三冊借りだし。日経新聞が新聞棚にあるときは取り出して少し眺める。

図書館の帰りに

../図書館の帰りに


メモを少し取った。一面のトップ。「設備投資ルーキー不在」「トヨタ3兆4800億、2021年(度)。2兆8300億、2006年(度)直近ピーク対比大」「米国はアマゾン、2021年(度)、610億ドル、10位までにアップルなし!」の三点。メールで自分に送る。

日本はトヨタが断然のトップで、直近のピークの投資額を大きく上回っている。トヨタ研究開発費、1.1兆円で2年連続最高 EV電池カギに: 日本経済新聞(2022年5月23日 16:20)の記事など、少し調べてみるか・・・{トヨタの研究 - 水素GRヤリス(GR Yaris H2) (08/27/2022)}←の続き。

トヨタ自動車は2年連続で過去最高の研究開発費を確保する。電気自動車(EV)など電動車向けを含め、2023年3月期は前期比1%増の1兆1300億円に引き上げる。30年にEVの世界販売を350万台にする計画で、カギを握る電池開発を急ぐ。設備投資も4%増の1兆4千億円と4年ぶりの高水準で、米国では初の電池工場を建設する。

(出典: トヨタ研究開発費、1.1兆円で2年連続最高 EV電池カギに: 日本経済新聞 2022年5月23日 16:20)

今日の日経の記事の設備投資の2021年度の額と2023年3月期の数字の関係が合わない感じがするけど。元データに当たるしかないか(※)。

Tesla Investor Relationsにある「Q2 2022 Update TESLA」によれば、TeslaのQ2-2022の研究開発費は667百万ドル(139円/ドル換算で927億円程度)。直近3Qを加えて計算すると、年間で4,000億円程度だろう。同様にQ2 2022の設備投資(Capital Expenditure: 未監査の値だが)は1,730百万ドルで、139円/ドルで計算すると、2,405億円となる。直前の3Qの数字もほぼ同じなので、円安とは言え、年間約9,900億円の設備投資と考えてよいだろう。

(追記: ※) アーカイブズ | 決算報告 | 投資家情報 | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイトから2006年を含めた過去からのデータはすべて見ることができる。上記の5/23の記事の数値は裏付けられるが、8/28の日経第一面「チャートは語る」の数字はよく理解できない。余りにも額が違い過ぎるし、公表値の動きと異なる。下記のWEBの同じ記事を確認すると、但し書きとして、「金融系除く連結ベースでQUICK・ファクトセットから作成。リース関連資産など含むため企業公表値と異なる場合がある。社名は一部略称とした」とある。

QUICK・ファクトセットで東証株価指数(TOPIX)の金融系を除く21年度の設備投資額ランキングを作成したところ、トヨタ自動車、NTT、日産自動車がトップ3で、直近のピークの06年度から顔ぶれに変化はなかった。

(出典: 設備投資、ルーキー不在 企業の新陳代謝鈍く成長停滞: 日本経済新聞 2022年8月28日 2:00)

答えは問題の数値が書かれている表の次にあった。

トヨタは3兆4800億円で、06年度から6000億円強増えた。2.2兆円はリース用資産で、自動車車両の取得などにあてた。モデルチェンジや生産性向上のために工場や機械にも投資している。

但し書きの「リース関連資産」がやはり関係していたというか、それが設備投資額の大半を占めることになるとは・・・。製造業の生産のための設備投資額を現していないので、そのままの数値を頭に入れると現実を見誤る危険がある。公式発表の設備投資額は、2022年3月期(2021年度)の数字(13,500億円)は2007年3月期(2006年度)の14,826億円よりも1,326億円減っている。公式発表の設備投資額がピークになったのは、2006年3月期(2005年度)の15,288億円と思われる(2005年3月期、2007年3月期、2021年3月期しかチェックしていない)。トヨタ自動車の設備投資額は1~1.5兆円程度と考えておけばよい。リース関連資産の中味が問題だけど・・・

更新: 2022-08-29T19:03:58+09:00

[図書館] 図書館駆動型読書論 XVII - 「情報の歴史 21 - 象形文字から仮想現実まで」から未来の歴史へ

盆が過ぎ、30℃にも達していた夜の外気温もさすがに下がってきた。昨晩は27℃、朝には25℃まで下がっている。最近は窓を適度に開けて寝ている。松岡正剛監修、編集工学研究所&イシス編集学校構成「情報の歴史 21」(編集工学研究所、2021年、第2版)を思い立って借りてみた。よく考えると「増補 情報の歴史 - 象形文字から人工知能まで」(編集工学研究所、1996年)から、さらに25年経った。四半世紀の歴史を追加したもの。

前のもそうだったが、目眩く情報量でゆっくりと見るに至らない。何か目的を持って見る必要がある。

しかし、今は過去の歴史よりも未来の歴史の方が気になる。米カリフォルニア州、2035年にハイブリッド車も販売禁止: 日本経済新聞(2022年8月26日 6:21 (2022年8月26日 8:23更新))というニュースに今気づいた。大丈夫か!? 世界。中國新聞は8月27日付け7面に記事があった。「HV販売 35年までに禁止 米カリフォルニア州」。

大元のCARB(California Air Resources Board、カリフォルニア州大気資源局)の記事はCalifornia moves to accelerate to 100% new zero-emission vehicle sales by 2035 | California Air Resources Board(August 25, 2022)にある。が、少なくとも水素エンジン車についての記載はない。

(1758) 〈ENG-Sub〉ついに乗ったぜ!! 水素エンジンカローラ【Hot-Version】2022 - YouTubeを見よ。ただ、BEVに対するHV(Hydrogen Vehicle)の優位性を何らかの観点から打ち立てる必要がある。

2026年にZEV(Zero-Emission Vehicle)を35%にせよということだが、トヨタ自動車、2030年に世界でEV350万台販売へ EVシフト、国内メーカーも対応急ぐ:【SDGs ACTION!】朝日新聞デジタル(2022.02.05)にあるように、トヨタは2030年に35%(一千万台の年間生産台数と想定すると)ということになっている。平均的に見れば、4年前倒しにする必要がある。ZEVのうち2割まではPHEVでもよい。そのPHEVは50マイルは電力のみで走行できる必要がある。

一方、最も有利な立場にいるイーロン・マスク氏は「文明維持には石油・ガスの採掘継続必要=マスク氏 | Reuters」(2022年8月29日6:46 午後)のように宣わっている。これが常識というものだろう。

マツダはおそらく「ファン垂涎の水素ロータリーにも再び火が入った: マツダがエンジン残しつつ「電動化」狙う納得の訳 | 電動化 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース」(島下 泰久 : モータージャーナリスト 2021/06/22 5:00)から考えると、MX-30の水素ロータリー・プラグインハイブリッドを出すのだろう。これが実現すれば、充電は大きな問題ではなくなる。もちろん水素インフラの問題は残っているが・・・コストの問題もある。電池の搭載は少なくて済むが、一般の人が購入できる価格に収まるのだろうか。

マルチフューエル対応ということで、インフラの都合などにより水素充填が叶わない時にはガソリンでも走行できるとなれば、実用性も十分以上に高い。個人的には、過給ユニット化するなど進化した水素ロータリーで直接駆動するスポーツモデルなども観てみたいという思いもあったが……。

マルチフューエル対応ということだが、同じエンジンでは無理だろう。燃料ごとに最適化したものが必要になると思うが、インジェクタや燃料タンクを含めて共有できるとすれば凄い話だ(※)。トヨタの水素エンジンも水素は潤滑性がないのでインジェクタ部分はガソリンとは異なる工夫がいるとか、話していたね。

(追記: ※) 【MAZDA】水素自動車|環境技術には次のようにある。

技術4 デュアルフューエルシステム

水素燃料が切れたときには、ガソリン燃料に自動的に切替えを行います。また、運転者が手動で燃料を水素からガソリンに切替えることを可能にし、お客さまの利便性を損なわないようにしました。

もう準備万端のようにも見えるが、後はコストと量産だけ・・・インジェクタと燃料タンクは別だね。ただ、ガソリンを共用にすると、普通のPHEVと見做されるだろう。やはり水素のインフラと水素燃料の搭載方法・量が問題だろう。

更新: 2022-08-31T10:56:35+09:00

[小説] 物語の研究 - 小説の書き方

物を語るというのは「わかる」とはどういうことかに通ずる。わからないと物を語れないからだ。日記も物語として一つの記事を書くわけだが、さて、物を語れているだろうかと思うことがよくある。単に事実のメモとして書く場合もある。が、できれば、一つの物語としてまとめたいと考えている。

小説はどう書くのだろうか。これは昔から大変興味がある。しばらく「小説の書き方」について考えてみたい。

実はこれまでも何度も書きかけたが深まらなかった。「小説の方法」(1978年)という大江健三郎の「小説の書き方」に関する最も古い著作がずっと気になっていて、昨年だったか、とうとう手に入れた。小説の方法に関連した思索、{日記世界から (2006/06/03)}{小説の方法 - 1Q48 (2009/07/05)}{小説の書き方 - 小説を書かぬ人のための小説作法 (2014/11/14)}{プレ・ブックカフェ 11 - とりかえばや物語 (2017/06/02)}←よりももっと具体的に方法論に入っていってみよう。

「小説の方法」というキーワードはまだヒット数が少ない。「小説の書き方」というキーワードでヒットする記事が多いのでピックアップ。数年ごとに繰り返される主題。少しはレベルアップしないと。

今でも、大体考えていることは同じだけど、やはり経験が大切ということ、将棋と同じ、様々な局面を知らないと発想は湧いてこない。最近、山下洋輔・茂木健一郎共著「脳と即興性 不確実性をいかに楽しむか」(PHP新書、2011年)を読んでいると、自在にフリージャズを演奏するためにはボキャブラリーをたくさん持つことが重要と書いてあって、なるほどと思った。おそらくボキャブラリーが足りていない。ボキャブラリーを増やすためにはどうすればよいか・・・ボキャブラリーを修得するためには、結局、それはたくさん読み、たくさん書くことに尽きるわけだ。

更新: 2022-08-08T09:01:28+09:00

[PC] Core Temp

{異音は続いている - 夏場のノート冷却対策 (2022/04/13)}{第93期 ヒューリック杯棋聖戦 決勝トーナメント準決勝 渡辺明名人 vs 久保利明九段 (2022/04/14)}{パフォーマンスモニターと排気温 (2022/04/16)}←の続き。「Core Temp」CPUコアごとの温度をモニタリングできるCPU情報表示ツール - 窓の杜を導入してみた。

Core Temp
項目
CPUID:0x806E9
Processor:Intel Core i7 7500U (Kaby Lake-U)
Platform:Socket 1356 (FCBGA1356)
Revision:H0/J1
Lithography:14nm
TDP:15.0 W
Tj. Max:100℃

Core Tempログ

../Core Tempログ

タイトルのリンクをクックすると、大きな画像が出る。

ログ・スタート時にはクーラーはONの状態になっている。


排気温度で見たのと同様に、大体、Core温度についても最低3~5℃程度低減するクーラーの効果がある。ベースラインがクーラーのON-OFFで変動する。

更新: 2022-08-02T17:55:27+09:00

[千夜千冊] 図書館駆動型読書論 XIV デジタル・ストーリーテリングというよりは、Hamlet on the Holodeck 2000

「未所蔵資料Webリクエスト受付サービス」で、「出版から年数が経過しており、多くの利用が見込めないため」として残念ながら却下された、ジャネット・マレー著「デジタル・ストーリーテリング」(国文社、 2000年)は千夜千冊の一冊、0306夜 『デジタル・ストーリーテリング』 ジャネット・マレー - 松岡正剛の千夜千冊。副題が「電脳空間におけるナラティヴの未来形」とついている。

読書の代わりに、千夜千冊を精読しよう。本書の結論と最後の部分の二箇所を引用しておく。

本書もナラティヴ・ナビゲーターではないが、マルチフォーム・マルチプロットの物語をつくってこれを電子化し、自在にデジタルリーディングをさせようという計画を多様な方面から検証する内容になっている。それを「文学的構成の技法」と「コンピュータ的構成の技法」はどこまで重なりあえるかという主題にして、追っかけている。

しかし、さんざん検証しているわりには、マレーおばさんが出した結論はデジタル・テクノロジーのヒントから得たものではなく、人間がつくりだした物語の構造にひそむ特徴に耳を傾けるべきだというものになっている。

本書執筆当時のコンピューティングでは想像はできても具体化できないセカンドライフやメタバースが、今なら物語のフレームワークとして考えられるだろう。Janet H. Murray | Humanistic Design for an Emerging Medium(2) Janet H. Murray(@JanetMurray)さん / Twitterを辿れば、現時点までの思考の発展を知ることができる。Twitterの固定されたツイートには本書(原書)が掲げられている。

デジタル・ストーリーテリングだって同じことなのだ。むしろ大事なことは、映画をつくるにあたって脚本や演出やカメラワークや音楽が大事であるように、コンピュータにおける物語はどんな効能によってより電子的な物語らしくなるかということなのである。

そして、その「電子的な物語らしさ」というものを追求することが、ほんとうはデジタル・ストーリーテリングの将来を決定づけるのである。

残念ながら、本書にはその解答は出ていない。その解答はマレーおばさんが出すべきものでもない。諸君のうちの誰かが一人の電子上の手塚治虫になることだけが解答なのである。

わかったような、わからない話だけど、手塚治虫を追求してみることには価値がありそうだ。

既に、ホロデッキ - Wikipediaは存在する。想像の中にか、どこかに。「Holodeck 2022」を目指せ。

尤も、マルチメディアでよいなら、最近の映画やゲームは既にデジタル・ストーリーテリングに到達していると言えるだろう。テキストベースのデジタル・ストーリーテリングは、まあ、WEBそのものだと言っても良いのだが・・・検索しては読むのだ。アッ、違った。これはデジタル・ストーリー・リーディングというか、クリエーションだね。テリングもクリエーションの一種ではあるわけだが。

ストーリーテリングは物語を語ることだ。それは記憶の断片を繋ぎ合わせて、より大きな物語を編むことである。リーディングによって、記憶が生起・生成し、その記憶の断片が自己組織化的相互作用と意味的あるいは意志的思考によって集成・構成されていく。日々の泡が集まって、大きなあぶくとなり、意識されて、記憶として定着される。一種のエピソード記憶。記憶するために話すのだ。

ここまでくると、0535夜 『人はなぜ話すのか』 ロジャー・C・シャンク - 松岡正剛の千夜千冊(白揚社、1996年; 原著: 1990年)に言及せざるを得ないだろう。→{千夜千冊記事リスト- 535夜}←。マレー女史のICIDS 2018 - Keynote slides | Janet H. Murrayの「The First Wave: Computational Silo」の理論には、「Roger Schank, Scripts, Plans, Goals, and Understanding (1977)」が出てくる。

リストを見ていて、「パーセプトロン」の一つ前に{09/13/2002: [A.I.] 心内辞書}←の記事を見つけた。その中に、須賀哲夫・久野雅樹編、「ヴァーチャルインファント-言語獲得の謎を解く-」北大路書房、2000)があるのだが、シャンクの「How to Learn/What to Learn 」(Proceedings of the Fifth International Joint Conference on Artificial Intelligence (I) | IJCAI, AUGUST 22 - 25 , 1977)を思い出した。この論文も昨日見つけて読んだばかりだ。ここから現在は、どこまで進化、深化しているのかが問題だ。人間の学習が機械学習に変貌してしまうのでは安易だと思う。

更新: 2022-08-24T12:14:55+09:00

[将棋] 第81期順位戦A級2回戦 豊島将之九段 対 斎藤慎太郎八段

ABEMAでライブ中継している。夜になって気付いて点けた。後手98手目、4七角成で期待勝率77%。先手豊島九段優勢だ。局面は人間が見ると互角に見えるかもしれない。7五香と変わって、78%。将棋AIの候補手、期待勝率も変動している。

もう日を跨ぐ。お風呂に入ってこよう。

105手目、4二飛成で先手期待勝率93%。ここまでくると、豊島九段の勝勢は明確な感じ。さて、PCは終了しようか。我がぴよ将棋の実戦詰将棋は有段問題100題クリアでレーティング対局へ復帰する予定。

(追記: 2022-08-05) 豊島九段の勝利。期待勝率90%台から70%台まで下がるも優勢は変わらず。しばらくスマホで観戦していたが、終了を待たず、寝てしまった。第81期A級順位戦 2回戦 ▲豊島将之九段 - △斎藤慎太郎八段 - ロックショウギ

更新: 2022-08-05T09:35:09+09:00

[将棋] ABEMA将棋チャンネル 第48期 棋王戦コナミグループ杯 挑戦者決定T 羽生善治九段 対 佐藤康光九段

ABEMAは解説付きでライブ中継。リンクはこちらを残しておこうか。第48期棋王戦挑決トーナメント ▲羽生善治九段 ? △佐藤康光九段 - ロックショウギ

最近は睡眠点数はばらついているが、70点台になることはなくなった。最高点は92点。明け方4時過ぎに新聞配達のバイクの音を聴き、5時にはカラスの不気味な鳴き声に夜明けが近いことを感じ取り、しばらく経つと雀の間延びした鳴き声を聴く。夜明けだ。蝉が鳴くのは7時ぐらいだ。蝉の合唱が遠くから次第に近くに迫ってくる。すべての事象が毎日繰り返されるわけではないが、この流れで毎日が始まる。

天候が不安定だ。午前中は激しく雨が降ったりしたが、昼からは止んで日が射している。東北や北陸、滋賀は水害。水害の地域が年々北上しているような気もする。何が起ころうと時の流れは止まらない。

今日も郵便を出しに郵便局まで歩いた。切手で「15+5」となっているものは5円寄附で、15円が切手として使える金額になる。札幌オリンピックの記念切手だった。なるほどそういうことなんだと、足りない金額5円を払った。封書50gまでは94円也。ようやく必要な処理が追いついた。最近は必ず普通でいいですかと聞かれる。普通でお願いします。届くのは、週明けになりますと言われるので。今時、それは当然そうだろうと思ったが、何時届きますかと聴くと、火曜日以降になります。火曜日に届きますかと聞くと、わからないですと。禅問答に近いと思ったので、そういうことになりますか、まあ、よろしくお願いしますと頼んで帰った。

さて、将棋は羽生九段と佐藤九段の対戦、羽生九段の往年のライバル、佐藤九段は日本将棋連盟会長職とA級棋士を兼務してがんばられている。昼食の代金を払うのにサイフがしばらく見つからないと思ったら、先崎学九段が現れて代わりに払おうとされた。微笑ましい場面だった。「うつ病九段」の一場面を思い出す。その前には上座の譲り合いで、佐藤九段は羽生九段を上座に座らせた。

今、56手目、佐藤九段、AI最善手、2五飛が指された。先手57手目、羽生九段、4四角成で期待勝率55%。

58手目、1八歩成、59手目3三歩成で先手期待勝率65%。分かれ道に到達という感じ。玉の固さの違いかもしれないが・・・羽生九段があっと叫んで頭を抱えたが、何を発見されたのか。膝を崩して、はあっと溜息をついて飲み物を飲む。

解説の田村康介七段が休憩前に考えていたことは忘れてしまうことも多いですかねと話される。実際、人間の記憶はあやふやになることが多い。短期記憶の領域に留まっていることは記憶の彼方に押しやられる可能性が大きいのだと思う。日記の中に記憶を結晶化させて留めても、それがあまりにも多過ぎると記憶として再生する時間がない。目に触れる偶然の中で覚束なく辿られる。それで論理(規則)が道標になるのかもしれない。

先手75手目、5二銀成、後手76手目、7二飛で先手期待勝率81%。6一銀の時、5二銀なら期待勝率91%だったのだけど。それでも、ここで、いい手がない。3七歩成。攻める。4五桂を単に取られたくないのかな。先手期待勝率96%。佐藤九段あきらめ気味のような気もする。

羽生九段、もう受けずに7一飛と銀を取った。

先手89手で羽生善治九段の勝利。

更新: 2022-08-05T18:49:13+09:00

[将棋] 第35期竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局 山崎隆之八段 対 広瀬章人八段

82手目まで互角。後手広瀬八段、7六歩が最善手、後手期待勝率55%、360億手(検討時間12分)。微妙な期待勝率の変化が続いている。

470億手(17分)で、7六歩の期待勝率が60%まで上がった。7六歩と指した。これに対して、最善手は同銀だったが、6六銀。ここらが分かれ目のようにも感じるが、まだまだ・・・

逆転に継ぐ逆転、最後、後手広瀬八段126手の勝利。人間の思考の極限に挑んだ一局だった。

更新: 2022-08-09T22:21:31+09:00

[将棋] ぴよ将棋、実戦詰将棋 - 有段100問クリアのまとめ

レーティング対局に戻るために、少し注力して有段100問クリアに達した。もちろん、取り組んだ問題すべてをクリアできたわけではない。クリアできなかった13題を将棋AIを使って復習を終えて完了とする予定。既に3題は検討済み。結局、昨日までに116題に取り組み、103題をクリアしたということになる。その記録を残す。

取り組んだ有段問題の出題日付のリストを残しておこう。実戦詰将棋の最初の出題日は2020年6月1日である。

解けなかったものの出題日付リスト。

to be continued...

更新: 2022-08-10T13:40:14+09:00

[将棋] ぴよ将棋、実戦詰将棋 - 有段100問クリアのまとめ更新

取り組んだ有段問題の出題日付のリストを更新しておこう。全188題(8/31時点)。実戦詰将棋の最初の出題日は2020年6月1日である。

解けなかったものの出題日付リスト更新。25題。大体13.3%ぐらいが解けていない。最近の問題、6、7、8月より3、4、5月のほうが解けにくい感じがする。新しく出る問題だけでなく、過去の問題にも遡っている。

  1. 2022-03-06
  2. 2022-03-19
  3. 2022-03-21
  4. 2022-03-22
  5. 2022-03-23
  6. 2022-03-24
  7. 2022-03-26
  8. 2022-04-01
  9. 2022-04-02
  10. 2022-04-03
  11. 2022-04-07 検討済み
  12. 2022-04-18
  13. 2022-04-19
  14. 2022-04-25 検討済み
  15. 2022-04-29
  16. 2022-05-19
  17. 2022-05-24
  18. 2022-05-28
  19. 2022-05-29 検討済み(二通りの詰み筋がある。初手、2二飛打あるいは2二金打が見えていないが、捨てる手なので難しい。)
  20. 2022-05-31 検討済み(5手目、2二龍と切るところでつまずいていた。)
  21. 2022-06-10
  22. 2022-06-25 検討済み {07/18/2022: [将棋] ぴよ将棋、実戦詰将棋研究 (2)}←
  23. 2022-07-12 検討済み {07/16/2022: [将棋] ぴよ将棋、実戦詰将棋研究}←
  24. 2022-08-04 検討済み(7一角打ちは読めても、6二角成への手順が見通せていなかった。)
  25. 2022-08-21 検討済み(11手詰、初手、7四飛打からの手順の検討が足りなかった。5手目、8二銀打で簡単に詰む。)

早く解けなかったものを検討しなければ・・・実戦詰将棋のメニューから詰将棋の棋譜をファイルに保存できる。これをShogiGUIに読み込み、水匠やdlshogiなどの将棋AIで検討する。もちろん、ぴよ将棋自体でも検討できるが、複数の候補手を見ることができない。

8月の終わりのまとめとする。有段200問クリアに変更、継続して取り組む。

更新: 2022-08-31T16:05:08+09:00

[戦争] ザポロジェ原子力発電所の危機

ザポロジエ原発、原子力事故を辛うじて回避=ウクライナ大統領(ロイター) - Yahoo!ニュース(8/26(金) 7:13配信)にもあるけど、日経、2022年8月29日、2面、「ウクライナ原発続く砲撃」「ロシア「核燃料施設を直撃」」(ドバイ=福富隼太郎)の記事。

早く戦争を終わらせないと、原子力の惨事に結びつく危険性が高い。信じられないことだ。