時は過ぎ行く。1月も終わり。気温は朝には10℃あった。3月中旬並みだそうだ。帰りは少し気温が下がった感じ。今日は、茂木健一郎をカテゴリに加えた。kenmogiのページにある講演のMP3ファイルをiTunesにダウンロードした。アーチストに茂木健一郎の名前、アルバム名に講演タイトル、ジャンルにMP3ファイルの置かれている段落の分類タイトルを入力した。CD-Rに録音して車で聞こう。講演はわかりやすく話されるので、本を理解するのにも役立つ。小林秀雄賞を受賞した「脳と仮想」は考える人の「仮想の系譜」連載を新たな観点から加筆、まとめたものらしい。
2004年10月3日 福井ライフアカデミー講演、脳科学の最前線 〜脳と心の不思議な関係〜から。重要なこと。実際に経験してみること。実際に出力してみること。そうすると情報のループが閉じる。生き生きとした好奇心を持っていること。感情に大きく影響を与えるのは、身体である。直感・創造性を支えるのは脳につながる内臓感覚である。ある種のゆとりが大切。意識と無意識の関係が問題。思い出せない記憶ほど重要なものはない。これが広大な無意識として現在の意識を支えている。過去を大切にすることが創造的に生きることにつながる。
序章が、川端康成の「弓浦市」という短編についての話から始まる、ダニエル・L・シャクターの『なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか』(6/22/2005 (Wed.)[日記] 夏至を過ぎて)。物忘れ、忘れっぽさ、思い出せない、混乱、暗示されやすさ、書き換え、つきまといという7つの記憶上の問題について書いてある。「弓浦市」は物忘れなのか、偽の記憶なのか、記憶の書き換えなのか、身に覚えのない話についての話である。
記憶を補強する話ばかり書いているが、忘れたい記憶もあるわけで、忘れないと精神衛生上よくない場合も多い。人間は忘れる動物である。覚えておきたい記憶だけ、都合よく記憶する方法を考えよう(^^)
けいはんな社会的知能発生学研究会の著者は10人。著者関係のリンクのリスト。
4/9/2005 (Sat.)[蔵書目録] 考える脳 考えるコンピューター (On Intelligence W)の記事で書名だけを上げた「知能の謎」の初めを少し読み始めた。序論は、瀬名秀明氏の担当である。単独性(特別性)は普遍性(観念)と対に、特殊性は一般性(概念)と対になるという話の前に、柄谷行人氏の「探究U」における「単独性と特殊性を混同してはいけない」という話が紹介されていた。概念と観念の定義がどう違うのかというと、概念は客観であり、観念は主観であるように思われる。英辞郎でそれぞれ引いてみると、似たような語が当てられる。
養老世界観では、概念世界と感覚世界に世界を整理したのだが、観念世界は感覚世界に属するのだろうと思われる。個性は単独性(特別性)に現れるからである。このような世界観が認知発達ロボティクスにも重要な観点を与えるらしい。
ミンスキー氏の「情動機械」の表現の階層の図には、"CORTICAL COLUMNS"と"Neural Networks"付近の背景にしっかりと書き込まれている。皮質の円柱構造に表現の階層が存在しているのだろうか。記憶はどのようにして蓄えられているのだろうか。言語として蓄えられているのだろうか。画像や音声のパターンはどのようにして蓄えられるのだろう。記憶の実体は神経細胞の結びつきの構造なのか。デジタルなのかアナログなのか。まだまだ、わからないことばかりのように思える。
コンピュータで脳をシミュレートしようというのは進化の方向からは逆だというのが、養老先生の意見で、コンピュータ自体が脳が進化して脳の一部と化したものだという認識なのである。最早、コンピュータは脳である。都市が脳化社会であるのと同様な意味ではあるが・・・
しかし、人間の記憶力や連想力は極めて限定されていると感じることが多い。よく忘れる(^^;)これを助けるためにはカードを繰ったり、日記を書いたり、読み返したり、連想のキーとなる様々な入力を脳に加える必要がある。思考こそが脳の栄養なのである。
ほぼ、記憶の問題についての連想はここらで打ち止めだろう。今日はリンクを残すだけにとどめよう。
ほぼ5年間日記を書き続けてきた。最初はサイトの更新記録を残す必要があると思って始めただけで、本格的に日記を書くつもりはなかった。しかし、「情報は、ひとりでいられない」わけで、情報は他の情報と結び付き、次第に増殖を始める。私の心の中に次第にK-linesやK-treesが形成されていく。日記における情報処理を考える場合には、心の中だけの話ではなくて、心の社会にあるK-linesやK-treesと日記という心の外部に記録された情報-知識との相互作用が問題となる。
外部に記録する情報-知識は、日記においては時系列に記録されていく。更新日記では様々なインデックスを自動生成したり、更新日記を検索して得られた記事のリストを日記に記載することによって記事を関連付けている。最近では、日記の文章を推敲したり、足りない部分を追加したり、間違っている部分や書き方の規則が変化している部分を必要に応じて修正したりしている。書籍データはMicroformatで埋め込みはじめた。そうすることによって、得られた情報-知識の再利用を容易にし、知識をより使いやすく整理し、発想を定着させていくことができる。
問題は、時系列的な構造が強すぎることである。時系列的構造は短期的には有効なのだが、カテゴリーが多岐に亘り、情報が多すぎると、長期的な利用にはむしろ不便である。目的に応じて、必要な情報だけを表示するような仕組みが必要かもしれない。
ミンスキーの「情動機械」のドラフトの8章§8-7.「記憶と表現」にある「表現の階層(A Hierarchy of Representations)」の図に、K-lines and K-treesという層があるのだが、知らない用語なので気になってGoogleで検索すると、「心の社会」にある用語らしい。調べると、第8章「記憶の理論」の8.1に「K-lines:記憶の理論」がある。
『この理論では、学んだことの一つひとつを初めて学んだエージェントたちに結び付けて覚えていると仮定して、・・・』、『K-ラインは、その人が心の中でよく行っている仕事をするときには、以前似たような仕事をしたときに用いたいろいろな考えで、心の中を満たすようすることができる』。KはKnowledgeを意味し、関連のある知識を結び付けて同時に活性化させることができるのが、K-linesということになる。
人間の記憶は曖昧なものであり、いろいろと記憶を探っているうちに、芋ずる式に連想によって全体を一気に思い出すことはよく経験する。これがK-linesということになるのかもしれない。K-treesというのは単線ではなく、複線構造を持ったK-linesのことを指すのだろう。・・・「心の社会」第8章8.9「知識の木」によれば、関係のある複数のK-ラインが階層的に結び付いた構造を言う。
「心の社会」を「情動機械」を媒介にして読み始めたのだが、「表現の階層」の図にある各階層を「心の社会」の各章に対応させて、上位から下位に並べてみよう。Narrative Stories(第26章 言語フレーム) --- Trans-Frames(第21章 トランスフレーム) --- Frames(第24章 フレーム) --- Semantic Networks(第6章 洞察と内省) --- K-lines and K-trees(第8章 記憶の理論) --- Neural Networks(第20章 文脈とあいまいさ) --- Micronemes(第20章 文脈とあいまいさ)となる。
「心の社会」と「情動機械」の第8章ドラフト安西祐一郎訳、「心の社会」、産業図書、平成11(1999)年6月30日、第1版第14刷、第1刷:平成2(1990)年7月20日、[THE SOCIETY OF MIND, Marvin Minsky,1985,1986,Simon & Schuster, Inc.]、574ページ、4300円、ISBN4-7828-0054-1 著、
「意識する心」を読みながら、他の本へ触手を伸ばす。ジョン・ホーガンの「科学の終焉」から、ロジャー・ペンローズの「ペンローズの量子脳理論」(10/14/2001[書籍購入記録] これも久しぶりかな)。
「科学の終焉」の第7章神経科学の終焉にはミンスキーの話が出ていて、『・・・脳が特定の1組の原理あるいは公理にまとめることができるかもしれない、というのは夢物語に過ぎない。「なぜなら、我々は公理によって定義されている数学的世界ではなく、現実の世界を扱っているからだ」。』(271ページ)とある。「心の社会」や「情動機械」を理解するためには、ホーガンによるミンスキーの人となりと考え方についての解説を読んでいて損はなさそうだ。
『あるテクストの唯一正しい解釈はそのテクスト自身と主張する文藝評論家のように、ミンスキーは、我々の人間らしさは、それ以上還元できない(irreducible)のだとほのめかしていた。・・・彼独特の斜に構えた方法で、ミンスキーは、<どうやってあなたが意識的だということが私にわかるのか>問題は、超えることができないことを白状していた。・・・ミンスキーは、過激な還元主義者だという世評に反して、実際には反還元主義者だ。ミンスキー流ではあるが、ペンローズ以上に、むしろロマンチックでさえある。ペンローズは、心がたった一つの準量子的なトリックに還元されるかもしれないという希望を抱いている。ミンスキーはそのような還元は不可能だと言い張っている。なぜなら、多様性こそが、心の、すべての心の、人間と機械に等しくある心の本質だからだ。・・・』(筒井康隆監修、竹内薫訳、「科学の終焉」、徳間書店、1998年1月15日、第1版、第3刷、第1刷:1997年10月31日、[THE END OF SCIENCE、1996年、John Horgan、Addison Wesley Longman,Inc.]、490ページ、2500円、ISBN4-19-860769-9の275-276ページ) 著、
「情動機械」の表現の階層の図を見て、ミンスキーは最先端の還元主義者であろうと思っていたのだが、その思想の本質を見極める必要がある。
「科学の終焉」と「ペンローズの量子脳理論」「Javaの生みの親」に聞く「AJAX、LAMP、Ruby on Rails」 - CNET Japanネタ。
Web開発において、Java Studio Creatorを推奨しているが、作ってもJavaサーバーでないと動かないし、有料だし、趣味的プログラマにはどうしても視野からはずれてしまう。ただ、『ただ1つ、スクリプト言語の作成者には、もっと変わったものを作ってほしいという願いを抱いています。』や『真に革新的かつ興味深いことを行える広大な領域があるのに、人々は表面的な違いだけを求めているようにわたしには思えると言いたかったのです。』などのコメントはおもしろい。
1/15/2006 (Sun.)[Apple] Apple not TV関連ネタ。昨年末のHotwired(翻訳は新年)にViiv対応Mac mini登場の観測に関する記事が出ていた。
ようやく、「意識する心」を読む準備ができたのかもしれない。概念世界と感覚世界を循環する意識という概念が手持ちの様々な本を開かせて、内容の点検をはじめさせたのだが・・・今こそチャーマーズの「意識する心」を読むタイミングであろうと思わせた。2段組の500ページを越えるこの大著に取り組むためにはそれなりの心構えが必要なのである。
序の最初は、『意識は最大の謎である。』で始まる。端折ると『・・・第U部では意識の還元不可能性に焦点を合わせる。第3章では、標準的な還元による説明では意識を説明できないことが論じられる。私はまた、神経科学や認知科学その他の分野で研究者が提起した、さまざまな還元による説明に批判を加える。これは単なる否定的な結論にとどまらない。ここから、満足できる意識の理論は還元によるのでなく新種の非還元的理論でなければならないことが導かれる。第4章ではこれらをさらに一歩進め、唯物論が偽りであり、二元論の一形式が真であることを論じ、意識の非還元的理論が取らなければならない一般的な形の概略を述べる。・・・』ということになる。
このような考え方、物理理論を超える理論を考えることができれば、哲学の復権につながるだろう。人間とは何かを考えるために、物理理論を超えることは必要なことだろう。少し驚いている。
ディズニー、ピクサーに買収提案へ--70億ドル提示、ジョブズは取締役に - CNET Japanネタ。さて、・・・・・
現実になったようだ。ディズニーのピクサーからどのような作品が生み出されるか。期待して待とう。[Added: 2006-01-25]
[Added: 2006-01-28]
オープンソースのDTPソフト「Scribus 1.3.2」がリリース --Windows版も登場 (MYCOM PC WEB)ネタ。日本語DTPがどこまでできるのだろう。
IBM、非構造情報処理技術「UIMA」のコードをオープンソースコミュニティに公開 - CNET Japanネタ。GATEが絡んでいる。
LaCoocanのText Worldのサイトで、Perl5.8を使って、デスクトップで動かしているCGIの移植を始めた。
rss_ff.cgi/rss2html.cgiを当面は「メモるシステム」をはずした状態で移植していく。取り敢えず動いている。Semantic Reader経由のものは当面は動かないが・・・
TSperlで試験にPerlが出題されるという話題が出たので、調べた。
Perlのスクリプトを正規表現を含めて読める能力が要求される。Perlの文字列のシングルクォート中での動作やダブルクォートでの変数展開、バッククォートでのコマンド実行などを組み合わせた例が書いてあったりするので、一応使えるレベルでないと難しそうだ。
情報処理技術者試験に必要とされるプログラミング能力は、C,COBOL,Java 及びアセンブラ言語(CASLU)の4言語。C、C++、Java、表計算言語、スクリプト言語、PostScript、PASCAL、LISP、Fortran、COBOL、SmallTalk、Perl、SGML、HTML、XMLは読めて理解できる必要があるらしい。COBOLができる必要があるというのは、スクリプタには荷が重そうだな。でも、最近はCOBOLにもフリーの実装があるので、学習は容易かもしれない。少し参考になりそうなリンクも集めてみた。
@niftyのLaCoocanのサービスによって、好みのBlogアプリのインストールが可能になった。@niftyのホームページサービスではCGIの利用に限界があるので、本格的なBlogアプリのインストールは無理だった。http://text.world.coocan.jp/にblosxomをインストールする。
hail2u.netのblosxom starter kitを使わせていただく。style-sites.cssの色彩は趣味でないので、配色などを変更する。なんとか、更新日記風の雰囲気になった。blosxomは記事のタイトルを最初の行に書くだけで、2行目から自由にHTMLを書けるのが特徴だ。
ヒットカウンターが欲しいなと思って、Pluginsを調べたけどよくわからないので、メーリングリストを調べると、運良くトップにmrpandmilo氏の新しいプラグインの記事が見つかった。セットすると動き始めた。ラッキー(^^)v このプラグインは各記事ごとのヒット数を記録する。プラグインのhitcounterをpluginsディレクトリに送り込み、$hitcounter::countをテンプレートに相当するstory.htmlにセットするだけでよい。ただ、読み込むたびにカウント数が増えていく(^^;)
最近思うのは、養老流に言えば、どちらかというと感覚世界から概念世界に戻ってきたなということ。現実的であることだけがよいわけじゃない。
日記を付けるという作業は感覚を概念化することなのかもしれない。日記が脳の構造を作り変えつつあるのかもしれない。
ということは、いや、これは逆かもしれない。概念を感覚化するのが日記なのかもしれない。いずれにせよ、認識するのは脳だ・・・脳は身体の一部であるから、考えるということは概念の身体化ということになる。考えるということは意識と身体の間の循環であると言えるのかもしれない。身体=無意識という式が浮かんだ。
考えることが、概念世界と感覚世界の循環を円滑にすることになる。「無思想の思想」の表紙に引用されている『・・・真理は自分の「手に入ったり」、言葉で「これだ」と示すことができるようなものではない。それはひたすら「追い求めるもの」である。暗黙のうちに真理を追う。ひょっとすると、それがもっとも真理に近づく道であるのかもしれない。その態度こそが、真の「無思想の思想」なのかもしれないのである。』と帯の『そろそろ借り物の思想は棚上げにして、自分のからだで経験し、自分の頭で考えてはどうか。「無思想の思想」は捨てたものではない。』は、まさに「自ら考えよ」ということを指し示していることに気が付いた。考えることを『あきらめない。怠けない。』現実からの帰還とは考える世界への帰還ということである。
『坂本---音っていうのは物質の振動なんです。音楽っていうのはそれを人間が組織化する行為というか、パターンを作ることなんです。しかしものと触れあう、感じあうことがだいぶ失せてきちゃいましたね、この十年ぐらいで。どんどん脳化している、脳が作り上げるバーチャルな世界で環境を全部埋めつくそうとしている。・・・』(辺見庸、坂本龍一著、「反定義 新たな想像力へ」、朝日文庫、へ3-1、196ページ)
この前に、『辺見---・・・カブールにいって、あれだけ原始時代のようなところなんだけどなぜかほっとするのは、デジタル音が一つもないんですよ。風の音とか犬の鳴き声とか。夜、風にのって凄まじい犬の遠吠えなんかが聞こえてくる。それとコーランを念じるうなり声。「うわー、音ってこんなに深くて宗教的なものだったのか」って思いましたね。』とある。
もう少し、メモッておこう。『辺見--- ・・・いま、物語なんて何も面白くない。八十年代は十年かけて大きな物語を徹底的に嘲笑し、否定しましたしね。ポストモダンは「反物語」だったんだと思います。それと、徹底した「反身体」だったでしょう。連中は体臭さえ嫌がったじゃないですか。反物語も反身体も、新世紀まで続いている流れです。ぼくはね、それに風穴をあけたのが、9・11なんだと思っている。・・・』(159ページ)こういった思索について、まだ自分に十分に重ね合わせてコメントを思いつけないのだが、「反物語」や「反身体」ということは、考えることの否定であったのではと思ったりする。
なかなか洒落た表紙デザインになった。今月の特集は「マルチコアにおけるソフトウェア」、最近はCPU絡みの特集が多い。
情報処理2006年1月号私の情報整理術は永田周一氏の「創造につながる情報整理」。関連リンクを残しておこう。
編集系独白には、『編集子にはEmacsのエディタがあれば十分で、「お魚ちらちら状態」(木村泉:ワープロ作文術、岩波新書306)の構成法が自分にも当てはまると思っている。』とある。
論文や本を執筆する場合には何があれば便利かなと思う。結局は細部が重要である。細部がなければ全体はない。細部から全体を構成する。要は延々と書くしかないわけだ。文を書くだけなら、エディタがあれば十分だろう。アウトライン・プロセッサには、ArrangeNoteがある。エディタで階層型テキスト形式で書いておいて、ArrangeNoteにインポートして章や項の配列構造を編集することもできるだろう。図や表の配置を含めた編集をする必要がある場合には、やはりOpenOffice.orgのWriterを使うことになるだろうなあ。[Revised: 2006-01-21]
20世紀の名著名論の名著には、DiestelのGraph Theoryが取り上げられた。
Diestel: Graph Theory4/7/2005 (Thu.)[Computing] GraphVizでグラフ理論のお勉強
ジュンク堂で偶然見つけたので、購入。「超バカの壁」。「バカの壁」、「死の壁」の続編、読者からの質問への返信という位置づけだが、単に答えるという内容でもない。自分で考えよというのが根本にあるので、ノウハウ的な回答というものは存在しない。「無思想の発見」や他の本の別の切り口からのわかりやすい説明でもあったりする。あとがきの最後に『私が考えていることは、虫の話を除けば、これでほぼおしまいである。ここまで吐き出せば、残りわずかの人生、あとは虫だけで十分じゃないかと勝手に思っている。』(190ぺージ)とある。[Revised: 2006-01-21]
養老先生もようやく虫以外の言いたいことはこれで終わりらしい。後は虫の本を楽しみに待てばよい。
昨年刊行された「私の脳はなぜ虫が好きか?」にも『・・・博物学、自然史は、死んだようで、なかなか死なない。なぜならそれは、この本でも述べたように、人の生き方だからである。ともあれここまで意識的にせよ無意識的にせよ、そうした生き方を目指してきたということは、ありがたいことだった。まだ寿命のあるかぎり、こうした仕事を続けたい。もう自然史に没頭しても、かまわない年齢であろう。読者の理解を願う。2005年6月箱根・仙石原にて』(226ページ)とある。この本は日経エコロジー1997年6月号から2002年6月号に連載された「養老孟司の蟲のまなざし」に加筆したものなので、蟲についてはこれからまだまだお書きになるのではと思う。[Added: 2006-01-21]
第64回 ライブドア粉飾決算事件でITバブルは弾けたのか - nikkeibp.jp - 立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」ネタ。
結論は、バブルじゃない。ITはますます現実的な影響力を持ちつつある。Googleの話だけどね。
少し前までは大体は先生の言われることはわかったかなと思っていたのだが、最近は養老先生の本をすべて読み尽くそうかと思い始めた。「無思想の発見」を読んだからである。そして、教育の試論、「養老孟司の<逆さメガネ>」を読み始めたからである。もう既に26冊ぐらい読んできたが、ようやく先生が何を言いたいのか、わかってきたような気がする。
現代人は「利口なバカ」であって、昔の人のほうが人間通だった。現代人は、文武両道、知行合一の意味を理解する必要がある。脳への入力は身体に出力される。学習とはそのようなサイクルを経る必要がある。
ニフティからメールが届いた。「高機能&大容量のホームページサービス登場!」、ラクーカン lacoocan:@niftyである。
そうねえ。サーバーサービスに近いのだろうなあ。12ヶ月、税込み5,670円。ディスク容量、2GB。Perl(5.8.7)、PHP(4.4.1)、Ruby(1.8.4)が使える。使ってみるか。アカウントはtextで取れた(^^)v FTPでアクセスしてみると、ライブラリも完備。ある程度は使えそうだ。サーバーはZeus/4.2になっている(Zeus Technology Ltd.)。
いざとなると寂しいが・・・結局、新生1年で購読更新しなかった。本屋で見つけたので、記念に買ってきた。時代は変わるということだろう。
日経バイト2006年1月号2地点のデータをdata.xmlに追加してみた。しかし、再読み込みをしても、ブラウザを再起動しても、地図上に表示されない。ブラウザをFirefoxからIEに切り替えてみる。IEでは問題なく表示される。キャッシュの問題かな。Firefoxの拡張機能のIE ViewやIE Tabに人気があるのはそれなりに理由があるということだ。
Firefoxの地図にも今日は追加データがマーカー表示された。[Added: 2006-01-17]
(rest)「無思想の発見」から引用(164ページ)。『無と空で、世界ができるか。できると私は思う。だって、コンピュータはまさにゼロと一だけでできているではないか。無にゼロを当て、空に一を当てれば、コンピュータの世界がたちまちできてしまう。ふたたび世間の常識は言うであろう。現実はどうなる、と。だからそれは感覚世界のことでしょ、と私はいう。概念世界は、要するに無と空で作れてしまうのである。それだけのことですよ、とお釈迦様はいった。かどうか、実は私は知らない。・・・』
第6章の「無思想の由来」からもっと引用してもよいのだが、本をすべて引用してしまいそうなので止めておく。結局、概念世界は無と空であり、感覚世界は現実であるということである。だからどうなんだと言えば、そういうもんなんだよとお釈迦さんに諭されるわけである。まあ平たく言えば、概念世界で思い悩むなよ、現実は四苦八苦だけどがんばれってことになるのかもしれない。
過激な題名だが、脳内が何に汚染されるのかと考えさせられる。まだ読んでいないので、書評だけから憶測して書くのだが、見出しに「精神科医が説くゲーム、ネットという麻薬」と書いてあるから、ゲームやネットが麻薬であり、脳内がゲームやネットによって麻薬的に汚染されるということになるのだろう。医療少年院勤務の精神科医、岡田尊司氏が著者というから、問題があることは事実だろう。心して読む必要があるかもしれない。12/30/2005 (Fri.)[PlayStation] MGS4のデモ画面を見ても極めてリアルなもので、このようなゲームをしてどのようにおもしろいと感じるのだろうと思ったりするが、その世界に入り込んでしまうと人間がどのような影響を受けるのかはよくわからない。体験しないとわからない世界だろう。
「脳内汚染」を求めて、未来堂書店とTSUTAYAを覗いてみた。が、なかったので、同様に過激な題名を持つ、デジタル家電が子どもの脳を破壊する」、講談社+α文庫 162-2 B、2005年1月20日第1刷、238ページ、838円を購入。少し読んでみた。基本的には、「TV・ビデオの長時間視聴は子どもの脳の発達に悪影響がある。子どもの脳は影響を受けやすい。これは若ければ若いほど環境への適応能力が優れていることと関係がある(脳の可塑性と柔軟性)。良い方向にも変化できる代わりに、悪い方向にも変化する可能性がある。デジタル家電は道具である。ホームページを作ったりすることはデジタル家電を使いこなす良い方法である。家族で共有するメディアとして使いこなそう。」と極めてわかりやすい話だった。脳の発達とTV・ビデオ、コンピュータの影響の関係についてはまだよくわかっていないが、『子どもの脳とIT機器とのかかわりは、子どもの脳が、必ず「発達し変化し続ける状態」にあるということを前提として考えなければならない・・・』ということである。養老先生によれば(養老孟司の<逆さメガネ>)、子どもの成長にテレビがどのように影響を与えるのかを研究しようとすると、10-20年は掛かるそうだ。まだ研究は始まったばかりらしい。 著、「
それから、養老先生の筑紫録の話、「子どもを襲った"都市化"」にもあるように子どもが外で遊ばなくなった。身体を動かさない。これがまたよくない。身体を動かすことが、IT機器漬けの解消にもなるのだ。脳で考えるだけでは足りない。感覚世界は脳化社会の解毒剤なのだ。身体で考えよう。
おそらく、コンピュータは書物や会話などと同様に脳の拡張として機能する。道具が人間の手足の拡張として機能するのと同様である。子どもへの影響も大きいだろう。コンピュータを如何に使いこなすかは人間の成長にとっても重要なことだと思われる。コンピュータを能動的・創造的に使うことが、コンピュータ上で動作するゲームなどのソフトウェアによる仮想的(非現実的)な知識体系に脳を侵略されないためにも必要なことかもしれないのだ。人間は道具を使う動物である。
新聞の記事などをスキャナで読み取るのはやはり面倒。デジカメで代用できないか試してみた。要は体裁ではなく読めれば目的は達せられる。
マクロモードで、フラッシュを焚けば、少しピントが甘くても十分読める。メモには十分だ。
脳内汚染(毎日新聞 2006-01-15 今週の本棚 鹿島茂評)
テレビを視聴していると、この画面を切り取ってコメントを付けて保存したいという瞬間がある。無論録画という通常のニーズはあるのだろうけど、録画についてはこれからはiTunesなどで配信してもらうのも一つの方法になるのだろう。テレビ画面を切り取るのに最近はデジカメで画面を撮影しているのだが、手元にデジカメを置いておくと、手軽で機動性がある。ポイントはフラッシュをOFFにして撮影すること。
サムネイル画面
フルスクリーンモードで起動されるスライドショーで記憶が呼び起こされる。編集画面で入力したコメントも一緒に表示される。
1/10/2006 (Tue.)[養老孟司] 自然に帰れ - 筑紫録×養老孟司 (筑紫哲也NEWS23 RCC 22:53- 2006-01-10)
Picasa2でデジタル写真は管理するのだが、フォルダにダウンロードした写真をPicasaに読み込ませ、すぐに表示させるためには、Picasaのフォルダの画面で、右クリックして保存フォルダを開くを選択するとよい。無論、予め、「ファイル」→「Picasaにフォルダを追加」でフォルダの登録は必要である。
Jobs氏の講演終了とともに膝から崩れ落ちる:IT Proネタ。おもしろい記事で、ホーム・ネット戦国時代の構図を掴むことができた。
一見、Appleはテレビというメディアを意図的に避けているように見える。iMacのFront Rowと呼ぶ全画面インターフェースでApple Remoteコントローラで選択できるメディアは、Photo、ホームムービー、DVDと音楽である。ここにテレビという選択肢はない。ジョブス氏がテレビのような受動的なメディアは嫌いだからというのが理由というのは大変穿った見方だが、興味深い。しかし、iTMS-iTunesでは既にTV番組が配信されつつあり、米国のiTMSサイトに行けば、TV Showという項目がある。iTunesを使えば、1.99$でビデオを購入して、テレビを能動的に視聴できるのである。わざわざ、Macでテレビを見るようにすることは、このライフスタイルを否定することになる。それにMacでテレビを(受動的に)見たい人がどれだけいるだろうか。ながら族で見るならテレビを使えばよい。コンピュータは能動的に使うものである。こちらが本当の理由だろう。iTunesのTV配信が伸びれば課金も下げることが可能だろう。既に変化は始まったのである。
それでも、ビジネスとしての可能性がある以上、いずれ、MacとHDディスプレィとの組み合わせで、TVを含めたホームネットワークが提案されるだろうが、TV機能は付加的な要素に止まるのではと思う。TVの場合、TVチューナーや録画機能を満たすソフトウェアやハードウェアがないとシステム的に完結しない。今のところ、それらの要素はAppleにはない。
当面、次の焦点は、Intel内蔵のMac miniの性能とFront Rowインターフェースの採用だろう。iMacに対して、Mac miniをどう位置付けるか。単なる高性能低価格Macなのか。Intelチップ採用の理由は消費電力当たりの性能だけだったのかどうかが見えてくるかもしれない。Mac miniをデジタルTVに接続してTVコントローラ的なソフトウェアを搭載するのだろうか。やはり、MacをTVに直接接続するとは考えにくい。コンピュータをTVに接続すると使いにくくなって不自由である。AirTunes+AirMac Express(アップル - AirMac Express)がヒントになるのかもしれない。Macに保存されたリソースをテレビでも見ることができるというのがスマートである。テレビはテレビに任せればよい。
いい言葉。デジタルが人々の生活の中に浸透し始めた。日記がわりにブログを書き始めた人が目立ってきた。年賀状にブログのURLを書いてくる人がいる。一昔前なら掲示板CGIの利用のようなものである。コンピュータやインターネットの背景にある仕組みをそれほど知らなくても、Webブラウザからテンプレートを使って簡単にブログを書き始めることができるらしい。自分の趣味に合ったテンプレートやサービスを探し出して、情報発信ができるようになったことは柔らかいデジタルライフの出発点なのだろう。
僕は、そのテンプレート部分を自分で作り出し、自在に変更し、新たな表現に結び付けることに興味があるので、通常のテンプレートによるブログサービスを使うことはないかもしれない。カスタマイズの可能な度合いが高まれば、実質的にプログラミングと同じになるだろう。テンプレートの利用とプログラミングの両方から、様々なサービスの利用を考えることができる。一つはAppleのiLifeやiWebであり、もう一つはGoogleのGoogle Desktop API、Google Maps API、Google Homepage APIであり、Google Web APIだろう。みんな同じ方向を目指している。
問題は何を表現するのかであり、どのような表現方法が必要なのかということである。
地図を切り替えることも可能になった。地図の中心の緯度、経度データとマーカーのXMLデータファイル、ズームの数値を指定するようした。地図のサイズはHTMLで指定する。
Javascriptの表現力も大したものだと思い始めた。data.xmlというXMLファイルからマーカーのデータを読み込む。今のところ、写真の撮影地点の緯度と経度、説明と写真画像ファイルの相対URLが記載されている。data.xmlは、OpenOffice.orgのCalcの表をエディタにコピーしたタブ区切りテキストから、Perlスクリプトで生成している。文字コードはUTF-8が前提なので、Perl5.8を使うのが便利だ。SJISの更新日記に混在させることは難しいかな・・・そうでもない。別フレームにすればいいか。
一応のレベルに達したかな。
Walking World ProjectをGoogle Mapsに移植することにした。簡単に写真地図が作れそうだ。
オンキヨー、AV-PC市場に参入、インテル Viivテクノロジー搭載パソコンで - CNET Japanネタ。確かにPCに最も近いオーディオはオンキョーが生み出しているように見える。
マッシュアップ--仮想空間と現実をつなぐ地図 - CNET Japanネタ。
Google Maps APIを使って比治山を表示してみた。しかし、ページのロードが重い感じ。カウンタCGIがいろいろと動いているし。しばらく試してみて・・・やはり別ページにしよう。Walking Worldの緯度データはずれている感じ。
Intel CPU搭載のiMacとMacBook Proの発表。既に山ほどニュース記事が出ている。基調講演の全体を見ようと思えば、AppleのサイトのQuickTimeのページからアクセスできる。
Linux(Vaio)マシンにつないでいたスピーカが壊れていないのかどうか、Dell2マシンにつないで試した。Dell2マシンから、Dell3マシンのサーバーで動いている「メモる」システムにアクセスして、PerlcastのPodcastを再生した。最新のインタビューが再生される。ぼんやりと、Dell2のFirefoxから、Dell3のFirefoxのブックマークを使えるんだよなと思って、少し感動する。「メモる」システムを使えば、各マシンに蓄積された情報を、LAN内の他のマシンからwebブラウザを経由して使うことができる。当たり前といえば当たり前のことだが、便利。自画自賛。昨日の日記。
「メモる」システム on LANタグ--ロボット検索への挑戦 - CNET Japanネタ。これおもしろいね。
一種の知識循環型データベース(11/18/2004 (Thu.)[Computing] 知識循環型データベース)のような考え方である。情報・知識も人間が使ってこそ意味があるということだろう。人間中心のコンピューティングが大切だ。
新しくなったGoogle Videoを見ていたら、日本の番組もある。モームスとボブ・サップのバラエティ番組。なんといったらいいのか。
番組表に慣れていると、おいおい、検索で番組を探すのかっていう気もするが・・・
morning musume vs. bob sapp感覚に帰れ。田んぼを元に戻せ。田舎参勤交代論。僕らはどうしたいのだろう。
B・ゲイツら、CESで「Windows Vista」をデモ - CNET Japanネタ。このCESのデモビデオは見る価値があるかもしれない。
まったく新しいOSが登場するのかもしれない。しかし、相当高性能のPCを必要とするのではと思わせる。各ウインドウを3次元で斜めから表示して、マウスで前後に動かせる。IE 7のタブも一味違う感じ。各タブのサムネイルを表示する。
XML.comのAtom Feed(Atom 1.0)を解析できるように改造。0.3と1.0それぞれ1件ずつのAtom Feedでのチェックなので取り敢えず動いたというレベルである。少し工夫したのが、属性のキーと値の取得を一般化したところ。属性の並ぶ順序までは決まっていないので、順序に依存しないようにした。RSSではできるだけ属性の取得はしないようにしていたが、Atomではメインのlinkタグから属性を取得する必要性に迫られた。ご参考まで。atom2htmlへ。
atom2htmlのAtom 1.0対応オライリーのXML.comのサイトにあるAtom Feedを調べてみると、既に先走って1.0対応(Atom Vocabulary)になっているが、itunesのPodcastへの名前空間の拡張がなされている。Atom 1.0のlinkタグのrel(relation)属性には'enclosure'があるので、おそらくこれを使えばいいのではと思うが、itunesの再生用には使えないのかな・・・現ページ(XML.com: The Courtship of Atom)などの記事には、Podcastデータそのものはないので、iTunesのRSSタグが使われているのは次の三つだけ。
<itunes:author>O'Reilly Media, Inc.</itunes:author> <itunes:category text='Technology' /> <itunes:explicit>no</itunes:explicit>
iTunesがPodcastの普及に一役を買ったことは間違いないことで、Podcastの利用形態として、iTunesを使用することは一般的だろう。オライリーのAtom Feedにitunes名前空間の拡張があるので、iTunes RSS Tagsを調べてみた。Apple - iTunes - Podcasts - Technical Specificationに詳細がある。現時点では、RSS 2.0に使うことを想定しているものである。使い方を事細かく指定してある。
試しに、XML.comのAtom FeedをiTunesの詳細設定→Podacast登録に入力するとあっさり読み込まれた。feedのtitleタグとsubtitleタグが取得されている。おそらくAtom Feed対応済みなんだろう。
iTunesに読み込まれたXML.comのAtom FeedhTunes(rss2html podcasting)のページにあるPerlcastなどのPodcast配信用のRSSはiTunes RSS Tagsを持っている。iTunesにおいてもメディアファイルへのリンクはRSS 2.0のenclosureタグを使用している。
VaioにインストールしていたVine Linux 3.0の音が出ない問題で、Vine Linux 3.1をアップグレードインストールを試みたが、その瞬間にシステムがクラッシュしてしまった。リブートできなくなってしまったので、結局、フォーマットして3.1をフルインストールすることに。
GETAやPerl5.005_04はインストールしなおす必要はあるが、家内のデータはMSN上にあるので痛くも痒くもない。Firefoxを取り敢えずダウンロード・インストールして、MSNをホームページに設定し、友人達のページのリンクをショートカットにしてデスクトップに並べると環境は簡単に再生。こういう時はサーバー側にデータがあるとメリットがある。
Vine Linux 3.1をインストールすると、ビープ音は出るようになった。デスクトップ右上にあるタスクバーのスピーカ・アイコンからも斜めの赤線も消えた。ただ、まだ、lineoutに接続したスピーカからは音が出ない。Podcastをxmmsで再生すると、音声出力の周波数分布表示は動いている。スピーカが悪いのかな。システムの起動は早くなり、Firefoxは明らかにキビキビ動くようになった。3.1へのアップグレードは一応成功と言っておこう。
「実践実用Perl」講座 (]]V) におけるrss_ff.cgiの問題、「1/4/2006 (Wed.)[Perl] 「実践実用Perl」講座 (]]V) - RSSフィードリストやブックマーク検索が動かない事情」記事への対処と1/8/2006 (Sun.)[XML] ATOM記事のAtomリーダーをセットにして、「atom2html」のページを作成したので、ご参考にしていただきたい。
Perlやライブラリのインストール関係で困っておられる方もいらっしゃるようだが、遠慮なくご質問をいただければと思う。プログラミングそのものよりも、インストール関連の問題がプログラミングに取り組む障害となるのは残念である。確かにまったく経験のない方には、インストールの敷居が高いことは間違いない。Google Packのようにインストールやアップデートを容易にすることは大切だろうと思う。
言わずもがなだけれども、hTunes、 Semantic Readingやatom2htmlのページにあるスクリプトは、リンクにカレット(カーソル)を合わせて、右クリックで「名前を付けてリンク先を保存」してください。保存するときにファイル名を"***.cgi"までとして、"_***.txt"の部分を取っておくと便利でしょう。無論、後から、renameしてもOK。
Google Videoのページにようやくアナウンスが出た。米国だけの販売になるらしいので、インパクトが・・・
rss2html.cgiをATOMに対応させようかなと思ったことは何度かあったのだが、通常はRSSフィードが一緒に置いてあるので、必要性が感じられず、そのままになっていた。Google BlogのBloggerサイトはFeedがATOMだけなので、仕方ないなと重い腰を上げて、対応させようと昨晩から試していた。RSS族の解析と同じループの中に取り込むのは煩雑になるので、rss2html.cgiをベースに新しく書き起こすことにした。Google BlogのATOMフィードのみのテストだが、なんとか動いている。
atom2html.cgiで表示したGoogle BlogブックマークにRSSとは別にATOMというフォルダを作って、登録していくことにした。rss_ff.cgi等のフィードリスト表示用のCGIは、フォルダによって起動するCGIを変更するようにしているので、RSSとATOMを一緒に取り扱える。
Google BlogのATOMフィードの出力のみを頼りに書いたので、正式なスペックも確認しておこう。属性が付いている要素が多いので、RSSとは少し勝手が違う。
Google Blogが使っているATOMはバージョン0.3である。まだ、これからの感じだ。スペックは動く可能性が高いから、現段階であまり真剣にやっても仕方ないだろう。
同じような規格ばかり作っても仕方がないというのが本音である。要は目的が重要である。むしろ、RSS 1.0を拡張する方向の提案をしていけばいいと思う。そうすれば、簡単に互換性を維持できる。新しく追加されたメタデータ-データを使いたい場合にのみ、アプリケーション側を拡張すればよいことになる。しかし、RSS 1.0が良いのかというとまた感心しないのだが・・・それにすぐに使いたいということもあるだろう。規格の改定までは待てないということになる。そうしているうちに似たような規格が乱立するというわけだ。テキスト処理の観点から見ると要素の多少、違いがあるだけで、どれも同じだろうということになる。これはなかなか凄いじゃないと思わせるRDFなり、XMLなりを見てみたいものだ。
調べてみると、Atomについては、Software Design 2005年1月号に「次世代Webテクノロジ Atom基礎講座」の記事が掲載されていたので少し読んでみた。充実したまとめになっている。AtomはIETF(The Internet Engineering Task Force)で標準化が検討されており、かなり練られた印象を受ける。今後は重要な規格になるのだろう。"The Atom Syndication Format"自体は、RFC4287として、昨年12月に公開されている。"The Atom Publishing Protocol"については、Internet-Draftが今年の元旦に公開されている。今年はAtom元年になるのかもしれない。
話は変わるが、このようなRFCやドラフトのようにページがフォームフィード文字で区切られている昔ながらのテキスト文書を印刷するには、OpenOffice.org Writerで、LF区切りで読み込み、全選択して、1ページがWriterの1ページに収まるように、フォントにCourier Newの10ポイントを選択するとよい。タイプライタで打ったように印刷できる。同じ等幅フォントのMS ゴシックでは10ポイントでは小さすぎ、形も様にならない。MS Pゴシックなら9ポイント。
The Atom Syndication Format(RFC 4287)とThe Atom Publishing ProtocolのインターネットドラフトGoogle denies Google PC reports | News.blog | CNET News.comによれば、Google PCは既に1月3日(PST)の時点で否定されている。遅れたニュースに踊らされた感じ。新しいニュース。
Larry Pageの基調講演開始と同時に、CNET News.com 4:00 PM PSTの記事で既に全容は明らかになった。Google Video Storeは"available soon"ということで、まだ動いていないようだ。
Google PCに対応するものとして、GoogleはGoogle Packというソフトウェア・パッケージをフリーで提供する。内容は、"Google Talk, the Google Toolbar, the Google Desktop, Google Alerts and the Google Video Player, as well as third-party software including the Firefox browser, anti-spyware from LavaSoft, Adobe PDF Reader 7, Norton's antivirus program, Trillian Instant Messenger and RealPlayer"である。このラインナップだと、対象のOSはWindowsだろう。自動的にアップデートされるらしい。日本語版はどうなるだろう。Gmailを使えば、インターネット関係はGoogle Packで完結するだろう。これにOpenOffice.orgを加えれば、PCデスクトップが完成する。
Googleパックのサイトを調べると、上記のリストのうち、Google AlertとGoogle Video Playerはなくて、Google Earth、Google Pack Screensaver、PicasaとGalleryPlayer HD Imagesがある。Google Alertはメールサービスだし、Google Video PlayerはFlashで動画を再生する仕組みだから、ブラウザ上の話になる。
なぜか、Google PCが出たという記事が・・・このモックアップは、MIT Media Lab: $100 Laptopだけど・・・Google Packも価格2ドル?・・・Google Packのサイトには、そんなことはどこにも書いていない。
噂が飛び交う「グーグルPC」--登場の可能性を探る - CNET Japan、グーグル、ビデオオンディマンド・サービスを発表へ - CNET Japanネタ。事実は明日の昼ぐらいに判明の予定。
グーグルにとって脅威はWindows Vistaだろう。ビル・ゲイツ、CES基調講演--Vistaの機能やHD DVD戦略を発表 - CNET Japanや【レポート】CES 2006 - Microsoft基調講演、クロスデバイスを実現するソフトの力 (1) 2010年を想定したデジタル・ライフスタイルの提案 (MYCOM PC WEB)の記事にあるPhoto GalleryやSidebarの機能は、GoogleのPicasa2やGDS Sidebarを思い起こさせる。Internet Explorer 7も出る。Googleが新しくリセットされたWindows Desktop上での戦いを不利と見て、自分でコントロールできる独自のプラットフォームを求めてもおかしくないかもしれない。最初からインストールされているアプリケーションが有利であることは間違いないのである。インターネットから新しいアプリケーションを自在にダウンロードしてインストールして使いこなす人は普通のユーザーとは言えない。
Windows上にはGDSとWebブラウザを統合したGoogleブラウザが登場する可能性もあるだろう。
UIEngineが生み出す新しい家電のコンテンツサービス - CNET Japanネタ。
Life is beautifulは今まで知る機会がなかったのが不思議なぐらいのブログ。ブックマークにRSSへのリンクを登録。UIEngineもおもしろそうだが、手付かず。
スラッシュドット ジャパン | Google PCの噂ネタ。日付変更線を跨いでいた記事なので、移動。ほんとかいなと思いながら、本当だとおもしろいと思う。明日ぐらいに事実が判明するだろう。注目。
Links on the Semantic Web | Decentralized Information Group (DIG) Breadcrumbsネタ。
Tim Berners-Lee氏のブログを読めば、Semantic Webにおいて今、何が注目され、何が問題なのかがよくわかる。表題記事のメインテーマはTabulator: Async Javascript And Semantic Webである。複数のFOAF(Friend-of-a-Friend)ファイルをダウンロードして統合された表示を行うことができるようなツールである。FOAFについはdW : XML : XMLウォッチ: XMLとRDFによる友達の検索が参考になるだろう。
RDFを使って、どのような情報を発信するのか、また、それをどのように活用するのかについては、まだ模索の段階が続いている。RSSはニュースサイトやWeblogによって普及し、RSSによってWebサイトの記事の更新状況の把握とともに記事自体を共通のインターフェースを通して取り扱うことが可能となった。しかし、RSSのリンクは通常のWebのリンクと同様にWebページやページ内のアンカーへのリンクである。Tabulatorが目指すのはRDFファイルに含まれる意味的なリンク(RDF)を辿ることである。
新春早々、Firefox版のRSSフィードリスト(rss_ff.cgi)やブックマーク検索(favorites2_ff.cgi)がうまく動かない。スクリプトは変えていないのだから、bookmarks.htmlに触ったとき、何か変更してしまったかなといろいろと調べてみるがわからない。PyJUGのFireFox 用 Python サイドバー日本語版の記事を読んで、昨日試したのだが、どんな仕組みになっているのだろうとエディタに読み込んで調べていたのだ。
ブックマーク検索で、"."で検索しても、1500件程度あるすべてのブックマークが表示されない。検索結果を見ると途中で止まっているように見える。ブックマークファイルの該当部分を調べると、10-30KBもの大きな、base64で符号化したアイコンデータを持つブックマーク行になっている。
Runtime Errorが出たブックマークのICON属性データjperlの正規表現によるパターンマッチの7KBの制限に引っ掛かってRuntime Errorが出ているのだろうと納得。URLとタイトルの取得の仕方を変更して、それぞれ別のパターンマッチで取得するようにすると、問題なく動くようになった。パターンマッチする文字列の長さを約7KB以下にすれば問題はなくなる(「実践実用Perl」271ページ)。rss_ff.cgiのブックマークを読み取っている部分だけ引用しておこう。#の行が元のパターンマッチである。
open(IN, "<$bookmarks"); while(<IN>){ $_ = $s->set($_,'utf8')->sjis; if($_ =~ /^\s+<DT><A HREF="([^"]+)"/i){ $url = $1; if($_ =~ />([^<]+)<\/A>$/i){ $favorite = $1; }else{ next; } # if($_ =~ /^\s+<DT><A HREF="([^"]+)"[^>]*>([^<]+)<\/A>$/i){ # $url = $1; # $favorite = $2; if($favorite =~ /$pattern/io){ $url_encoding = &juri_encode($url); $favorite_encoding = &juri_encode($favorite); print "<font color=\"#000000\"><tr bgcolor=\"#eeeeee\"><td><a href=\"$url\" target=\"main\">$favorite</a></td><td>$url</td><td><a href=\"$cgidir/memol_edit.cgi?url=$url_encoding&title=$favorite_encoding\" target=\"main\">メモ作成</a></td></tr></font>\n"; } } } close(IN);
『心というものは、まさに複雑きわまる代物であって、それを、ここで始まりあそこで終わる、というような物語の型にあてはめることができないのである。人間の知能は、もつれたクモの巣のなかの関係にたとえることができる。クモの巣をほどいてまっすぐにしてみても、何の意味もないのである。』マービン・ミンスキー著「心の社会」のあとがきの最初のほうに書かれている。12/31/2005 (Sat.)[Semantic Web] 忘れるな - RDF-structured informationの記事にあるように、セマンティックウェブがクモの巣なのは当然なのである。
松岡正剛の千夜千冊「心の社会」にも紹介されているが、「心の社会」は有名な本なので知っている人は多いだろう。翻訳は1990年(原著は1985,1986年)に出た本で、僕もどこで知ったかはとっくの昔に忘れたけれども、2001年にようやく購入していた。更新日記を検索した結果とマービン・ミンスキー氏のホームページ。
マービン・ミンスキー氏は、「心の社会」の続編とも言うべき「感情機械」、うむ「情動機械」のほうがよいかな、を執筆中で、ホームページにドラフトを公開して、コメントを募集しており、アマゾンでは既に注文を受け付けている。刊行は2007年元旦である。ドラフトを読んで予習しておくとよいかもしれない。
ミンスキー氏の考え方は、心を心ではなくなる要素にまで還元して説明できる必要があるというものであり、その要素をエージェントと呼ぶ。様々な機能を持つエージェントが協調して心を形作るのである。一種の機械論に近いわけで、普通の機械と違うのはresourcefulnessという特性を持つ機械であることである。これは機械の通常の定義とは異なる。resourcefulness(臨機応変)という概念は、単に程度問題で、誰がその条件を満たしていると判定するのか疑問であるような気もする。むしろ、closeな(staticな)情報系に接続しているのか、openな(dynamicな)情報系に接続しているのかということのほうが、重要な気がするところではある。すなわち、closed world machineか、opened world machineかということである。ただ、十分にresourcefulnessであれば、近似的に問題はないと考えることは可能だろう。
The Emotion MachineのChapter 8 Resourcefulnessには、知識表現の複数の方法が示され、さらにそれらの方法を脳がどのように組織化しているかまで踏み込んで説明している。表現のヒエラルキーという図は大変興味深いものである。
世間並みに何か書いておこう。
今年の注目点はいくつかある。Playstation 3とWindows Vistaの登場が大きなもの。Playstationは単なるゲームマシンではなくてコンピュータになるのかどうか。Vistaは結局何を変えるのか。MacのIntelマシンがどのような形で出てくるのかもおもしろいだろう。
Parrotについては、0.4.0のLuthorが昨年の12月4日にリリースされていて、Unicodeやencoding関連も進んできている。既に30を越える言語がParrot上で動作させるための準備を進めている。Parrotさえ完成すれば、さらに数多くの言語がサポートされることだろう。今年どこまで進むのか期待している。当面はPerl6に関しては、PXPerlなどを使ってPerl6/Pugsで予行演習である。
Google Desktop Searchはデスクトップサーバーで動作するはずだが、GoogleでWeb検索をするとGDSの検索結果がWeb検索結果の先頭に同時に表示される。調べてみると、GoogleのWeb検索に組み込まれたiframeにGDSへ同内容を問い合わせるリンクが張られており、GDSの検索結果がiframeに表示される仕組みになっている。このようにWebとDesktopのデータを融合させる仕組みはデスクトップサーバーがあれば簡単に実現できる。一昨年、「実践実用Perl」で提案したWebとデスクトップの融合について、今年も様々なアイデアが登場するに違いない。
もう一つ言及しておく必要があるのは、ご存知、Semantic Web/W3Cの動向。Tim Berners-Lee氏のブログが出てきたのは楽しみである。
当然、スクリプト言語においては、Python、Ruby、Tcl/Tkの動向は重要である。その他、Prolog、Scheme/Lisp、Squeakなどのプログラミング言語にも興味がある。どの言語を使うのかは、何をしたいのか、あるいは何ができるのか、容易にできるかという動機付けに大きく依存する。
その他、宇宙論、統一理論等の動向。脳科学、認知科学、知識表現や人工知能研究の動向。
以上、展望というよりは、製品へのミーハー的関心であったり、より進歩したコンピューティングやSemantic Webの構築において何をウォッチすべきかという話であるが、結局、行き着く先は人間とは何かについて考えることになるという予感がある。養老先生の本も増殖中だが、今日アマゾンから到着したメールによると、とうとう「超バカの壁」という本が出るそうだ。コンピューティングとバカの壁になんの関係があるのかというと、なんにでもバカの壁はあるという当然の答えが出てくる。バカの壁を認知科学では「遍在する認知障壁」と呼んでいる(ウソ^^;)。[Revised: 2006-01-02,4]
やはり抜けていた重要項目リスト。[Added: 2006-01-03]
本サイトではスクリプト言語の応用を中心において、各種コンピューティングの発展についてウオッチしていく。
まずは雑談というか、やっていることから。Dell2を小さな書斎に移動したため、入れ替わりで家内用のPCがLinuxになってしまった。デザインはおしゃれなライトグレーのVAIOなので、ビジネスライクな濃紺のDell機よりはいいのだが、よく考えると音が出ないのがネック。Vine Linux 3.0を載せている。右上のバーのスピーカーのアイコン上に赤い斜めの線が走っていて、カレットをあわせるとオーディオデバイスがないと表示され、クリックすると/dev/sound/mixerがないというエラーになる。/devを開こうとすると落ちてしまう。
VMwareにインストールしているVine Linuxを見てみると、バージョンは3.1。試しにDell3(Dimension 4700C)の「メモる」システムにアクセスして、RSSフィードリストからPerlcastのPodcastを再生してみる。Podcastのmp3ファイルはxmms(X Multimedia System)に関連付けられていて、見事に再生される。
xmms on Vine Linux 3.1 on VMwareさて、MPlayer - The Movie Playerのような動画のプレーヤーもLinux上で動作可能であるが、Linuxでインターネット・サーフィンというのは現実的なものなのだろうか。最近、Windows上でもIEを使う場合が多いなあと思う。まあ、そんなことより、まずはオーディオを動くようにしないと・・・Linuxのバージョンを上げるのはどうするんだろ・・・このマシンにはGETAやPerl5.005_04をインストールしているから、単純にインストールしなおしも困る。アップグレードインストールというのがあるらしいが・・・
明けましておめでとうございます。本年も良い年でありますように。
昨年の動向をまとめたニュースや2006年の展望についてのニュースが次から次へとたくさん出ている。
その中でもWindowsの歴史を辿る【特集】Windowsの20年 - その足跡のすべて、そしてVistaへ(MYCOM PC WEB)は年表も整備されていて貴重な資料だろう。今のところ、Windowsを中心にコンピューティングの世界が展開しているのは間違いない。それにしてもBill Gates氏がMicrosoftを設立したのは1975年、既に30年が経過している。今年は、Vistaで何が変わるのか楽しみである。
展望2006:アテンション・エコノミーの本格化 - CNET Japanの記事も新しい視点をいくつか提供している。一つは、情報の発信は増えたが、消費は増えておらず、アテンションを引き付ける情報だけが消費される傾向が強まるということ。もう一つは、情報の囲い込みがはじまりつつあるということ、いわゆるサーチエンジンが見ることができないWeb(The Invisible Web)が増える傾向にあるということ。当然のことながら、そのようなことは以前からあったことで、どの程度のシェアを得るかが問題だろう。@niftyのように会員でなくてもオープンにサービスを提供しようというモデルもある(会員をもっと優遇することも考えて欲しいね)。このような話は以前も書いたことがあるような気がしてきた。
【インタビュー】超並列アーキテクチャとディペンダビリティ - プロセッサ開発の今後 (1) データフローマシンとアウトオブオーダー処理技術 (MYCOM PC WEB)ネタ。昨年(1/1/2005 (Sat.)[日記] 謹賀新年と初夢)は連想プロセッサの話だったので、今年も何か記事が出るのではと期待していた。マルチコアを越えるマイクロプロセッサ技術の話で期待に違わない内容である。
【レポート】2005年、家電/オーディオ/ビデオに何が起こったのか (1) 薄型大画面テレビにフルHD化が進行中 (MYCOM PC WEB)ネタ。薄型平面テレビ、モバイルオーディオプレーヤーの普及、ニッケル水素電池への注目等、我がサイトの注目点に一致している部分も多い。