スーパーカミオカンデでニュートリノ振動を観測することによってニュートリノの質量が0でないことが、戸塚洋二らによって初めて証明された。
ということは、ニュートリノは光速に近づくことはできるが超えることはできない。まだ、学者たちはこれをネタにツイートしている。確かに現代においてはもっともロマンチックなネタだろう。
「タイムマシンの作り方」でゾンマーフェルトの予見を知って、大学の時、ほとんど勉強しなかった電磁気学の参考書として購入したゾンマーフェルト理論物理学講座「III 電磁気学」(講談社、1969年;:原著: 1948年)を思い出した。引っ張り出して眺めると、位相速度は光速を超えることができることなどについての記載がある。この書はセクション38「一般相対論、重力と電磁力学の統一理論」で終わる。今頃になって読み返す時が来るとは、ほろ苦く懐かしくも、少しうれしい時を過ごした。タキオンの予想を見出す代わりに、電磁気学の教科書にゲーテのファウストの引用を見つけるとは・・・
ニュートリノの速度ネタで、ツイッター経由のわけわかなブログを読まされたりしたので、ブルーバックスに超光速粒子、タキオン関係の本があったはずと探し出した。それがニック・ハーバート著「光速突破は難しくない! タイムマシンの作り方」(講談社、1989年)である。もうページが日に焼けた一冊だが、原題はNick Herbert「FASTER THAN LIGHT」(1988)と正に時宣を得たタイトルである。
下手な解説はボロが出そうなので、タキオンというものがどういうものかをリストアップしておこう。
まあ、これだけでもおもしろい話なのである。タイムマシンの話が報道に出てくるのも、本書が元ネタの可能性が高い。しかしながら、高エネルギー宇宙線の観測など、自然界では、まだタキオンは見つかっていない。ニュートリノの速度が光速で、質量がないということは、カミオカンデの観測でほぼ立証されたのではなかったか。タキオンが見つかるのは辞書の中だけとか^^;)
油断するなここは戦場だ : 科学と報道の間で (ニュートリノの速度と光の速度)ネタ。
まあ、そう目くじら立てるほどの問題ではないような気もする。ものの見方の問題であって、実害はない。むしろ、静かにチェックしているよりは物理学にみんなが関心を持つほうが有意義なのでは。なにしろ、OPERAによるニュートリノの速度の測定についての論文が出されているのだから。
むしろ、興味があるのは、ニュートリノの速度が誤差程度だけわずかに速いとして物理理論構築に及ぼす影響がどの程度なのかである。とても画期的な新理論が出来上がるとは思えないような気がするだけ^^;)
すなわち、ニュートリノのほうが光よりも速いという理論があるのかどうかが知りたいわけだ。
大栗博司のブログ : 光よりも速くも出たね。
今年の春の連休は恒例の旅行に出掛けられなかったので、秋に京都に日帰りバス旅行。京都市美術館で、話題の「フェルメールからのラブレター展」と「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」が同時に見れることも強い動機になった。
旅程は次の通り。
池の向こう側の建物は存古楼で、室内楽(ピアノトリオ)のコンサートの練習をしていた。
地蔵菩薩の横に置いてある。
左側がワシントンナショナルギャラリー展、右側がフェルメールからのラブレター展の入り口。
フェルメールの絵だけがリアルに現代的な雰囲気を持っているのが不思議に感じられる。17世紀の絵画がそのような印象をあたえるのは現代的な顔の表情の表現にある。
絵は修復されたと言う。修復前の絵に現代的な表情の痕跡を見出せたら安心できるだろう。
ワシントンナショナルギャラリー展ゴッホの自画像が初めて日本にやってくるのが売り物だった。それもいいが、白い薔薇の絵が大変よかった。カンバスのミニチュア複製画を入手した。背景がやはり白を基調にしているが、斜めの模様の様な表現は何を現しているのだろう。白いカーテンかなにかなのかな。
他には、セザンヌの淡く薄く塗られた見慣れた風景画ではなく、輪郭のはっきりした静物画や人物画を見て、こんな絵も書いたのかと認識が変わったことが収穫だった。
「KDDI反撃 iPhone販売独占崩す」と日経が本日(9/23)付けで報じた。Web刊では9/22付けで「iPhone争奪戦の舞台裏 孫氏も世界の流れに勝てず」(ジャーナリスト 石川 温氏の署名記事)を、本日は「iPhone販売「もろ刃の剣」 KDDI、料金戦略どう築く」を掲載している。
2011年3月期 第3四半期 決算説明会 | ソフトバンク株式会社では、ソフトバンクはアップルと独占的な契約は結んでいないとしている。今回、KDDIはアップルと契約条件が折り合って、販売を決めたに過ぎない。ドコモはまだというだけだろう。まだまだ余力のあるドコモとソフトバンクの影が迫っているKDDIとの違いが現れた。
日経の本日のWeb刊が報じるように、ソフトバンクとKDDIのiPhone本体価格と通信料の条件が同じになるかどうか。次のステップの問題だろう。
競争が激化して、モバイル通信料金が下がるのはユーザーとして歓迎だが、さて、何処に行き着くのか・・・
と、まとめたのはいいが、「KDDIがiPhone販売」の陰でささやかれる ソフトバンクがほくそ笑む意外な理由|inside Enterprise|ダイヤモンド・オンラインのニュースが話題になっている。まだ、交渉中なのかな・・・まさかとは思うが・・・
何が本当なんだか、アップルの10月のイベントを待とう。
これが本当だとして、万物理論の根幹を揺るがすことになるのか、そうでないのか。
それにしても、論文[1109.4897] Measurement of the neutrino velocity with the OPERA detector in the CNGS beamの著者として記載されている研究者は38組織、173名(スクリプトが間違っていなければ^^;)に及ぶ。世界を転覆する研究をするにはそれぐらいの人々の英知を必要とするのだろう。
台風15号の被害が伝えられている。昨日の広島は朝、風は強かったが陽が射すぐらいの天候だった。雨も降らなかった。今日も朝から快晴。なんだか申し訳ないような・・・
東京では娘も帰宅難民だったようだが、会社に残っていたらしい。危険がいっぱいの世界。
iPadでカード式情報整理術 Headspace - W&R : Jazzと読書の日々ネタ。
HeadspaceでiPad上のアプリの使い方を解析する。ニュース、ブラウザ、エディタ、ストレージ系のアプリのうち、ニュースとストレージが結びついていない。単にニュースをそのままコピペしてストレージしていないところが素晴らしい。ニュースには「外の今」が、ストレージには「自分の過去」がある。これをつなげるのがブラウザであり、新たな情報を生み出すのがエディタということになる。
昨日、昼に向かう。駅前大橋南側交差点東側から車を橋上で車列に割り込ませてもらって、駐車。8階で大昔に親父が購入した小磯良平の陶板画に額を誂えて注文。11階のイタリア料理Berrettoのパスタとピッツァを食す。10階に下りて、ジュンク堂で本をチェック。
福屋広島駅前店のイタリア料理店から広島駅を望むジュンク堂は本の配置とレジが改装されている。コンピュータ関係が見当たらないので探すと、北西の隅に追いやられていた。天井が高く、八丁堀天満屋のマルゼン・ジュンク堂よりは明るい感じだ。ワンフロアーの中央にあったレジも壁際に移動したので開放感もより大きくなった。住み心地^^;)は良い。
思想地図beta Vol.2は中味を見てからと思っていた。特集「震災以後」。帯の「喪失と希望 一冊あたり635円が義援金となります」が殺し文句で購入。1905円+税。猪瀬直樹、村上隆との対談がVol.1と同様に目玉でおもしろい。猪瀬直樹から「村上春樹は1984年で成長を止めている。家長になることを選択していない。」という観点が示される。それは日本社会に蔓延しているのかもしれない。
PerlとJavaScript関係を再チェック。「初めてのPerl 第5版」にはbrian d hoyも著者に入っていることに気づく。5.10ベースの本で分厚くなっているが、プログラミングPerl2分冊には遠く及ばない。Unicode、locale関係などは弱い。i18n(internationalization)やl10n(localization)関係は、英語圏の著者にあまり多くは期待できない。しかし、perllocaleをチェックしてみるべきという示唆は得られたのでチェックしてみたが、日本語圏では無関係のお話のようだ。
JavaScript関係は、Ajax関係は一応入手しておくべきなので、「JavaScript & DHTMLクックブック 第2版 Webエキスパート必携テクニック集」(Danny Goodman著、村上列訳、オライリー・ジャパン、2008年)を購入。中味をチェックしてみたが、混沌の塊だという印象は否めない。しかし、それがわかるように書いてあるところが凄いとも言える。細部に神は宿る。普通は奇麗事のように書いてあるので、使おうとすると泥沼に踏み込んでいるような気持ちになってしまうのだ。しかしながら、いずれにせよ、踏み込みにくいというのが実情だろう。少しずつ取り入れることができるようであれば便利なのだが・・・事情を詳細に理解するためにもう少しいろいろと読んでみよう。
昨日昼から福屋駅前店経由で出掛けてきた。広島市現代美術館の第8回ヒロシマ賞受賞記念 オノ・ヨーコ展「希望の路」、常設展『コレクション展 2011-II つくる、ゆく、ヒロシマに想う』、ゲンビどごても企画公募2011展。オノ・ヨーコ展と常設展と合わせて、1000円也。
ゲンビ・パンフレット類常識的な感動が得たいなら常設展へ、池田満寿夫や横尾忠則などをリバイバルしよう。企画公募2011はAIR SHODOUで是非遊んでみよう。鑑賞者と相互作用する美術の新しい試みがある。「希望の路」はどこまでも鎮魂の気持ちで静かに歩こうではないか。
最もお勧めは企画公募2011のアンケートに答えること。アンデルセンのパンなどがもらえて、大変お得。10月10日まで。毎日アンケートがあるかどうかは定かでない^^;)
本日(9/18)付日経は「揺らぐ世界経済 リーマン破綻3年 下」で「新興国変調、外需に影」とし、最後に「日米欧と新興国が危機認識を共有し、成長持続へ協調するほかに世界経済安定の道はない。」と結んでいる。「下」は、経済金融部の荒井康夫氏の署名記事となっている。
「新興国を中心に強まっている景気の先行き不安が強まっている」というOECDの景気先行指数のデータを国別にグラフ化したものが掲載されている。OECDの元データに戻って、期間を2009年9月まで遡って、韓国を加えたものが次のようになる。
Composite Leading Indicators (MEI): Data extracted on 17 Sep 2011 06:48 UTC (GMT) from OECD.Stat日本のCLIが最も良いというのに驚くわけだが、最近の円高もこのようなデータに基づくものなのだろうか!?そして、その円高によって企業の日本脱出が促進される。その帰結はと考えていくと、わけがわからない話になっていく。
それ以前に人口の多い新興国を含めた世界が必要としている資源・素材や食料・水などが安定して供給される状況が実現できるのだろうかと不安になる。とっくの昔に資源・食料獲得競争は始まっているのだろう。このような資源問題のシミュレーションは既に研究されて発表されているのだろうか。
それはともかく、先の記事には次のようにある。
「中国に頼るのではなく、財政赤字の削減と雇用創出に自ら取り組むべきだ」。14日、中国・大連市で演説した温家宝首相は、欧州の債務危機に関連し「今後も欧州投資を拡大する」と支援姿勢を示す一方、先進国に自助努力を求めた。
極めてバランスの取れた考えである。さて、自助努力とは・・・
冷泉彰彦著『from 911/USAレポート』第532回が、「今週の木曜日、15日というのは、2008年にリーマン・ブラザース証券が破綻した3周年に当たります。」とJMM [Japan Mail Media] No.653 Saturday Editionで伝えた。
時間は否応なく過ぎゆく。9月7日付け日経は1面トップで欧州のギリシャ危機など、「欧州不安 再び市場混乱」と報じた。9月15日付け日経は「揺らぐ世界経済 リーマン破綻3年」として特集を1面に3回シリーズで連載しはじめた。
冷泉氏のレポートは共和党が多数を占める米議会の支持率が12%と低迷しているのを指摘して、オバマ民主党だけでなく、共和党も求心力を失っているとしている。最後の結論は次の通り。
そんなわけで、アメリカの政界は、民主党も共和党も求心力を失って漂流している、それが2011年9月の状況だと思います。アメリカがそんな状態ですから、益々世界は相対化し、無極化しつつあると言えるでしょう。ただ、アメリカから見ていますと、その先に「大破綻」がありそうとか、この先には「闇」しか見えない閉塞感というのは、余りないのです。欧州通貨にしても、自国の景気や雇用にしても、「今が最悪期」で、ドラマチックではないにしても、この先には薄明かりが見えている、そんな奇妙な楽観主義もあるのです。オバマが妙に自信満々なのもオバマ個人の資質だけとも言えないのです。
JMM [Japan Mail Media] No.653 Saturday Edition【発行】有限会社 村上龍事務所【編集】村上龍
しかしながら、9月15日付け日経は「エルピーダ 国内生産の4割台湾へ 汎用半導体を全面シフト 円高長引き再編」とトップで報じている。今日(9/18)付け日経はトップで「製造業、中堅も東南アへ 車部品など、今後3年で350社 円高、大手に追随 商社、工業団地を造成」と伝えた。日本と米国はどのように事情が違うのだろうか。
政治が漂流する中で、経済においては着実に変化が進行している。この現実の変化がどのように社会に影響を与えていくのか、日本では薄明かりが見えていると楽観的に言えるのかどうか、誰もが確信を持てないままに漂流を続けていくのだろうか。
十七夜も撮影を試みたものの、なかなかノウハウの蓄積もなく、十六夜月(いざよいづき)との違いを捉えられぬ。暑き日々。
立待月宮島上空の月が瀬戸内海上に揺らぐのを睨みながら帰宅。デジカメの電池が切れかかっていたのを思い出し、充電してから撮影してみた。三脚にカメラをセットして、光学10倍ズームでフルに拡大して、焦点を合わせてシャッターを切る。PENTAX Optio RZ10。なんだか、月が地球に近づいているような気がするが・・・
ツイッターにも載せたけど、いずれは消え行く運命にあるのだろうから縮小版を載せておこう。
十四夜の月今のお月様。(#^.^#)
雲の群れ 月現れる 中秋に
中秋の 月を見上げる 追憶と
広島の 十六夜の月 輝けリ
ふーむ。さて、どうなることやら・・・僕は時折、G2010の電子書籍を購入しているけど、他は紙の本だね。
音楽よりは、電子化されにくいのではと思う。音楽はいずれにしても音波であって、物理的な存在としては違いはない。本の場合はイメージや文字を紙に印刷して固定化した物質と液晶などのディスプレイイメージという大きな違いがある。
昼から散髪に出かけて、終わるとゆめタウンに向かう。空には曇っていて積雲が多いが、陽射しは暑い。昼前の外気温は31-32℃。少し低い感じの湿度は秋の微かな気配を感じさせたが、紀伊國屋書店から帰ると汗だくだった。
本川逹雄先生の「生物学的文明論」とモーリス・メルロ=ポンティの「知覚の現象学 ラジオ講演1948年」を携えて帰ってきた。いずれにも、科学的なものの考え方だけでは世界を認識するには足りないというような視点があると感じている。
Apple Seeds New iTunes 10.5 and iWork for iOS Betas to Developers - Mac Rumorsネタ。
既にiCloudはある程度動いているように思われる。昨日ダウンロードした「911からの10年 テロ戦争とは何だったのか?」のアプリがハングしたので、一旦終了、アプリを削除して、「購入済み」の「iPodに無いアイテム」から選んでiCloudから再インストール。見事に成功。
9/9に、iTunes 10.5 beta 8、Apple TV Software beta 6、iWorks for iOS beta 3がデベロッパーに提供された。AirPlayの改善が待たれる。
わたなべさんも話題にされているぐらいなので、使えそうな感触。fladdict - 1480円で海外ドラマ見放題のhulu.jpが素敵すぎる件ネタ。
新し物好きとしては、すぐに登録はして覗いたけど、申し込みまでは踏み込んでいない。様子見。今のところ、米国のテレビドラマまで見る余裕があるとも思えないし、Apple TVの動きを見てからかな。
日本のテレビのコンテンツはNHKが主体。視聴料を支払っている視聴者が、オンデマンドで自由に視聴できないこと自体が問題なのだ。と非難の矛先を他のところに・・・
やはり、アーカイブがクラウドに構築されれば、DVRは絶滅危惧種になるね。
本当にそうかどうかはBBCの先例から学ぶべきだとは思う。DVRは画像情報編集機に進化する必要があるのではないか。
JMMから冷泉彰彦「911からの10年 テロ戦争とは何だったのか?」の電子書籍がAppStoreに出た。『[JMM652Sa]「遠ざかる911、特別な存在から降りつつあるアメリカ」from911/USAレポート」』のメールで知った。編集長 村上龍 Japan Mail Mediaのメルマガは無料だし、配信を受けるのはお薦め。
新しいメルマガは、アメリカは対テロ戦争から撤退しつつあり、世界に展開し得る唯一の軍事大国から変貌しつつある、内向きの国内政治状況を伝えている。そして、米国は、もう一つの大きな特徴を持っている。先進国の中では特殊な国で、移民によって人口は増えているし、出生率も高い。消費地としては有望で、経済が成長する可能性のある国なのである。日本は少子・高齢化で人口の減少は避けられないと考えられている。
おとといだったか、フランスのジャック・アタリ氏が、先進国はこの10年間、テロと戦ったかもしれないが、テロの原因である「貧困」と戦わなかったと苦言を呈していた。世界が不安定になる根源は「貧困」にある。この問題とまともに向きあうべきだと。
日本は震災・水害や円高によって、世界の貧困よりは足元の問題の解決に国民の目は向いているだろう。さて、我々はどこに向かうのか。自分ができることに取り組むしかないのだろうなあ。
テレビが特集している。未だ、石巻では7500人が避難所・仮設住宅に入れない状況が続いている。買い物をしたり、医療を受けるための交通機関のない仮設住宅は自家用車が必須になる。健康が心配だったり、車がなく、やむおえず、水や電気のない全壊の住宅に住んでいる人もいる。公共交通機関などの準備が遅れている。
対応が遅れるのは、なぜか。何が問題なのかがわかりにくい。大変なことは間違いないのだろうけど・・・
ようやく完読。訳者、鈴木恵のあとがきを含めて、新潮文庫、558ページ。
彼の数学では、気品はπと同義だ。疑問の余地なく存在はするが、正確には突き止められない。
(264ページ)
数学が登場するといっても上記のような比喩的なもの過ぎない。したがって「追跡する数学者」というタイトルが適しているかどうかは疑問だが、「アーマ・アーキュリの351冊の本」という原題の351冊の本もすべては登場しないことは数えるまでもない程度なので、まあどっちでもよいかな。と、毎度どうでもよいことを書き付ける。
一冊だけ日本の小説が登場する。ミシマの「気品ある海から堕ちた船乗り」で「フサコ」という名前が出てくる。アーマが「ピーター・ナヴラティル論」でペーパーバックの表紙について語る。もちろん、三島由紀夫の「午後の曳航」の「房子」のこと。上記の引用部分はそのあたりにある。
「追跡する数学者」には多くの現代の小説のように、三島のような明確な物語と表現するものがあるわけではない。もっとこの小説を味わうためには、最初から最後まで登場するセルバンテスの「ドン・キホーテ」についての知識と理解があったほうがよさそうだ。
各種デバイスをシームレスに統合(動画) - WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズムネタ。nsquaredのseamless computing。
時代の移り変わりを感じるデモ。なかなかおもしろいが、データの標準化が進まないと自在なコンピューティングは難しい感じがする。いわゆるデータ駆動型コンピューティングの一種なのだろう。
もう一つ考えたのは、データをデバイス間でやり取りするプロトコルの標準化をしてほしいということ。基盤にはクライアント-サーバーモデルがあるのだろうか。今後注目していきたい。
最近のトピックスをまとめると、じわじわ逆襲に来ているのが見えてくる。
絶滅危惧種のDVRを進化させることができる可能性があるのは、ソニーぐらいしかない。これまで、アップルに先行していろいろ新しいものを生み出しているのに普及しない。ようやくソニールームリンクなどに結実し始めた。ソニールームリンク | サポート・お問い合わせ | ソニーや商品の特長 | BDZ-AT770T | ブルーレイディスク/DVDレコーダー | ソニーなどを参照。難点は過剰な仕様と高価格。Apple TVは8,800円だよ^^;) このままでは、テレビのクラウド化を防げない。
少なくとも、「torne 2」をCS/BS/CATV録画を可能にすることを急ぐこと^^;)PS3のブラウザの改良はまだなのかな。あるいは合わせてメインメモリの増設とかね。ゲームマシンはホームPC化しないと生き残れない。PS4 + torne2に期待するということかもしれない。大人は単なるゲームマシンに興味を持ちにくくなってきているはず。実用的なiPadなどに関心が分散している。
既に、TokBoxがビデオのレコーディング/アーカイビングAPIを提供, 収益化にも取り組むのようなものも出始めている。最先端は先に先に進んでいる。
台風12号の中心は中国地方を縦断して日本海に抜けたが、大型の台風のため、むしろ周辺の紀伊半島が大水害となった。降雨量は二千数百ミリに及んだそうだ。このような水害は、生まれてはじめての経験だとお年寄りが述べておられた。
広島では、津波を想定して、6m水位が上がるとどの範囲が水没するかを、広島工業大学が衛星写真をベースにした3次元地図でシミュレートする方法を開発したそうだ。広島市の三角州の部分はほとんど水没する。頭を出すのは黄金山、比治山、江波の皿山ぐらいだ。さて、シミュレートできたのはよいが、それでどこまでの自然災害を想定して対策を立てるのか、答えはあるのだろうか。
Dropboxと連動するPDF作成アプリ Noterize - W&R : Jazzと読書の日々とGoogle、終了予定サービスを発表 「Google Desktop」や「Web Security」も - ITmedia ニュースネタ。
これまでPDFは「他の人が作ったもの」でした。iPadはビューアになっていた。もちろんiPadは、閲覧ツールとして完成度が高い。人に見せるとき、パソコンよりも手軽に扱えます。iPadの世界では、PDFが印刷物の代わりをしています。
でももしPDFを「自分が作るもの」にするのなら、7notesHDで下書き、Dropboxでシェア、このNoterizeで推敲という流れが今なら出来そうです。貯めるのも、SideBooksで賄えるし。作成ツールも揃ってきた。
そもそも、アイデアは「机の前」では浮かばない。自由なアイデアは、そのものがモバイルな存在。動きの中で生まれてきます。それを捕まえるには、「書くこと」に専念できるツールが必須になる。文房具のように、それ自体は透明であるもの。
iPadはまだ、存在を隠し切れてないと思う。iCloudが稼働し、保存先を意識しなくて済むようになれば、変わってくるのだろうか。でもTwitterとの連携が強化されるのは、何か違うんだよなあ。
W&R : Jazzと読書の日々は僕が好んで読むブログなのだが、前者の記事は大変興味深い。iPadが欲しくなってしまう記事である。
確かにPDFは情報を表示するためのデフォルトのフォーマットになっている。しかしながら、自分で自在に編集できないことがネックになっている。フリーソフトを組み合わせていろいろと加工したりまとめたりできるし、最近では注釈を付けることがAdobe Readerで可能になったけど、文書編集するために使いやすいフォーマットとは言いがたい。OOo Writerなどでまず編集しておいて、PDFとしてエクスポートするのが通常である。
ユーザーの視点に立てば、PDF文書を加工したり、注釈を付ける仕事を自在化したいというニーズを理解できるはずだ。Noterizeがどこまでそのようなニーズに答えるのか是非使ってみたいものである。
僕がいつも思うのは他人から与えられたものだけを組み合わせて何かを実現するのは難しいということだ。そして、他人から与えられるものやサービスに頼ることはリスクが大きい。危険を分散しておく必要があるし、自分である程度、情報処理できる手段を持つことが必要である。具体的にはプログラミングである。幸いにデータの標準化は進み、データを組み合わせて自由に表現することもHTMLなどで簡単にできるようになっているのだ。最早自分ですべて処理可能な時代なのである。そうではあっても有用なアプリは使ってみたい。想像力を刺激するアプリが欲しい。
後者の記事は、ちょっと残念。特にGoogle Desktopは大変便利なのにと思う。「技術」の時代は終わり「経営」の時代に変わる--AppleとGoogleの変貌の意味のような記事も出た。すべてがクラウドベースになっていくというのは幻想だと思うのだが・・・せめて、アップルはそれを理解していると期待している^^)
テレビの将来はクラウド化にあるの記事の現状分析も興味深いが、クラウドが成功するかどうかはユーザーサイドに立ち、かつ利益を上げるモデルを作れるかどうかに掛かっている。DVRが絶滅危惧種のままで進化しないのか、予想外の進化を遂げることができるのかは、torneのようなテレビ・アプリケーション・デバイスの動向に掛かっている。
昨日、iTunes StoreからiTunesアラートが届いた。The Beatlesの「1」というヒットチャート1位となった曲を28曲集めたコンピレーション・アルバムでiTunes LP付きだ。1700円。最近、Let it beを購入していたのでちょっと迷ったが、購入。ビートルズが初来日した時の騒ぎを思い出しながら。
WindowsのiTunesからダウンロード。Apple TVからiTunes LPが再生できないか、AirPlayを試していたところ、途中でマシンが突然ハング。Ctrl+Alt+Delも効かない。ハードディスクのアクセスランプが点灯していないのに少し安心しながら、電源ボタンを三秒間押し続けて切る。
再起動すると、「深刻なエラーから回復しました」というポップアップが出る。強制終了した場合に出るメッセージ。iTunes LPの「1」をAirPlayは避けて、再度再生開始。しばらくすると突然、ブルースクリーンが出現。これはやばい。
再度、強制終了、再起動。iTunesを起動。MacBookを起動してホームシェアリングでWindowsのiTunesのライブラリから「1」のiTunes LPを再生。AirPlayでApple TVを選択。かなり順調に再生できたが、途中で音声が途切れる。AirPlayをApple TVからコンピュータに切り替えるとMacBookから正常に音が出た。
うーん。まだiTunes LPをAirPlayで再生するのは止めておいたほうがよい。WindowsはAirPlayでなくても危ないかもね。最近、AppleSyncNotifier.exeがなんたらかんたらというエラーメッセージが毎回Windows起動時に出てくるんだけど、何か関係があるのかも。
AppleSyncNotifier.exeのエラーiTunes LPはiTunes Storeの売り物なので、AirPlay/Apple TVへの対応は重要事項のはず。近いうちにAirPlay/Apple TVのアップグレードのあることを期待している。ビートルズのコンピレーション・アルバム「1」の登場もそれが近いことを伺わせる。と、僕は勝手に思っている。
もちょっと説明しておくと、iTunesからのAirPlayは楽曲の再生だけなら問題ない。iTunes LPの再生は画像の再生も伴う必要があるわけだが、画像は再生されず、音声のみの再生になる。どっかでそういう話は出ていたと思うから、今はそうなるはず。
次の実験はiCloudが出てからにしておこう。バックアップはとっていないしねえ。TimeCapsuleが欲しいかもね。
ISIS本座 - 『仏教の東伝と受容』菅野博史・木村清孝・采睾晃・河野訓・船山徹・沖本克巳・横井克信 松岡正剛の千夜千冊ネタ。
膨大な知識量に圧倒されて、どこまで進めるのかと躊躇している自分がいる。仏教の理解という意味だけではない。あらゆるところに膨大な知識が存在していて、理解を阻んでいる。
どのように自分の理解のために知識を編集し得るのかが問題なのだろう。しかし、それはある程度は中に入り込まないと見通しが得られないだろう。
AmazonがKindleタブレットを7インチにとどめたのは賢明―モックアップ写真あり!ネタ。
おもしろい話。確かにiPadは高価($499)なので簡単には手を出しにくい。$250でAndroidマシンにもなるなら、まず試してみようと思うかもしれない。日本でのサービスが充実すれば、非常に現実的な話になる。注目していこう。
動画:レノボから199ドルの7型 Androidタブレット IdeaPad Tablet A1。これもお買い得^^)かもね。
「Windows 8」のUI、「Metro」と従来型の両方が利用可能に--MSのシノフスキー氏が明かす - CNET Japanネタから、マイクロソフト、「Windows 8」で新しくなるファイル管理について説明 - CNET JapanとMS、Windows 8で刷新する「Explorer」の詳細を明らかに--リボンUIを採用へ - CNET Japanを読んだ。まだ、XPのおまけみたいなExplorerを使っている身としては、基本的なExplorerのレベルでの進化は歓迎したいと思った。
最近、デスクトップのファイルシステムをローカルサーバーのURLにマッピングしてアクセスすることを考えつつあるのだが、基本のExplorerを抜きにするのは難しそうだと思っている。
ChromeBookの使い勝手など調べてみたいなとも思ったり、Macはどうなっているんだろうと思ったり。まあ、Mac OS Xの背後にはBSDがあるはずだけど。
Metroに関しては、最近、Windows Phone 7.5のコマーシャルを見るので、なかなかおもしろいとは思っている。
Twitterのドーシー会長からデベロッパーへ:Appleと共に全く新しいレベルへ飛び立とうネタ。
最近、ネットサーフィンの起点はTwitterであることが多い、もちろん、検索、ニュース・メールやフィード、Facebookも使うけど、圧倒的にTwitterである。フォロー数は拡大する一方で、まだいろいろな人々というか、関心のある情報^^;)が見つかる。情報は人にくっついている。
WebページにもTwitterのフォロー・ミーのリンクが設定されていることが多くなっているから、Webページをブックマークしたり、フィードを購読したりするだけでなく、Twitterのフォローを加えることが大変多くなっている。
TwitterがiOSアプリのリアルタイム・コミュニケーション・レイヤーになれば、さらに便利になるだろう。旅行日誌も写真を含めて、リアルタイムでTwitterで生成することになるかもしれない。
雨が間断なく降り続く。四国では避難しているところもあるそうだ。雨量は台風が直撃する四国・中国地方よりも東日本のほうが多くなる予報が出ている。
気象庁の台風情報を見ると、中心から東側のほうが暴風域が3割ぐらい広い。少し外が静かになった。台風は北上を続け、今日は一日掛けて中国地方を縦断するような進路を取る。975hPa、最大風速30m/s、大型。
午前中に高知に上陸するようだ。速度が遅いので、雨量が気になる。近畿・東海地方が600-700mmの予想。