{Sugar、TOKYO VICE、Fallout、そして VIENNA BLOOD (04/19/2024)}←、私立探偵のハードボイルドな作品にしては、なにか変な感覚だと何度も見直していたが、Episode 6の最後でとうとう明らかになった。
今回も変だ。番犬のドーベルマン二匹を睨むと犬はおとなしくなって寄ってくる。脇腹を深く刺されても自分で大きなナイフを抜く。簡単には倒れない。これまでもタフ過ぎると感じさせる場面は何度かあった。病院にも行こうとしない。おかしい。最後、「しばらく帰ろう」と言って、一人になり、何やら首に注射をする。変色・変身というか、変頭・顔・・・えっ、宇宙人!?
当然予告編に出るわけはないし、ボーナス・コンテンツ「ジョニー・シュガーとは?」の最後は「誰にでも秘密はある。特にシュガーには」で終わる。「特に」と言うより、special、特別な秘密がある。
直木賞作家が語る書店業界の大問題【豊島晋作のテレ東経済ニュースアカデミー】(2024年5月22日) テレ東BIZ チャンネル登録者数 200万人 3.5万 回視聴 4 日前。今村翔吾 - Wikipedia。
興味深い試み。動線に本屋があるとうれしい。昔は待ち時間に本屋に入るのが楽しみだった。駅にある本屋は重要だろうね。通り道だから。シェア型書店でうまく経済性が満たされればいいね。
今は、個人的には、溢れた蔵書にもない本は、図書館+Amazonの古書・Kindleから調達するので、書店・本屋は雑誌や新しいSFを確認するためのツールになってしまっている。そして最早、街や旅行に出ない限りは書店・本屋に入るチャンスはない。
すごいな。チェックし切れないだろう。
生活世界から。心は存在しない。【ビジュアルシンカー3】#324 ゆる言語学ラジオ チャンネル登録者数 26.7万人 146,246 回視聴 2024/04/20 人間に心は存在するのか?今回は「言語化できないことに興奮する」「五感だけでなく思考すらも辻褄合わせ」「人文書は取りこぼした価値観を知れる」など、人文書から得られる価値について話しました。が現れたので見た。「関数に合わない何かがあるなら自由意思はある」と、世界モデルを関数で表せるならば。世界モデルと自由意志の用語の並びに反応してしまった。
量子論的関数ならばどうかということになるのではと。
最近、自由意志が存在していないという話には、自由意志 - Wikipediaにあるベンジャミン・リベット - Wikipediaの「自発的な筋運動の際に観測される準備電位(readiness potential)についての研究」が持ち出されることが多い。この議論にも、「自由意志」をどう定義するのかという問題がある。それから、意識と無意識に境界があるのかどうか。そういうよりも、意識と無意識がどう違うのかという問題もある。別のものなのか。相互に影響していることには疑いはないだろう。
{LIB: 精神の哲学・肉体の哲学、形而上学的思考から自然的思考へ、木田元著、計見一雄著、講談社、2010.3}←の問題意識もかかわっている。「意識とは?」(233ページ)、「自由意志はあるか」(236ページ)あたり。これらの中で、「リベの実験」や「志向性」の話も出てくる。
{05/04/2024: [日記]涙の素 - 神の物理学 蘇る素領域理論}←(2017年)に端を発して、「脳と心の量子論」(1998年)を見直している。そのあとどこに到達していたのか。「神の物理学 蘇る素領域理論」付録の中込照明先生の「モナド論的あるいは情報機械論的世界モデルと量子力学(数理的考察)」は1996年に出ている。
脳と心の量子論から
「脳と心の量子論」の結論(まえがきにかえて)の最初に「心とは、記憶を蓄えた脳組織から絶え間なく生み出される光量子(フォトン)の凝集体であり、場の量子論によって記述されるその物理運動が意識である。」とある。
「脳と心の量子論」の目次を残しておく。
目次
0 結論(まえがきにかえて)
「エルヴィンさん」とはシュレディンガーのこと。
Hameroff, S; et al., eds. (1999). Toward a Science of Consciousness III - The Third Tucson Discussions and Debates. MIT Press. - Google ブックス(The Science of Consciousness - Wikipedia、ツーソン会議 - Wikipedia)を調べると、保江先生は中込先生を世界に売り込んでいる。
量子モナドロジーの理論
・・・
・・・モナドロジーは、本来の形では、人間の本性や意識を説明するにはあまりにも単純なものだった。しかし、モナドロジーの正式な構造は現代の最前線の物理学に実装して、「量子モナドロジー」と呼ばれる非常にシンプルだが魅力的な概念的基盤を与えることができる (中込 1992)。量子モナドロジーは、量子論と相対性理論の統合、量子力学の観測問題の解決、時間の概念の導出と理解、「今」の理解、自由意志の問題の解決、心身問題の解決を可能にする可能性がある。
(324p.、部分訳、中込 1992: Teruaki Nakagomi, Quantum monadology: a world model to interpret quantum mechanics and relativity, Open Systems and Information Dynamics, vol. 1 355-378, 1992.)
ツーソン会議もOut of their minds: wild ideas at the ‘Coachella of consciousness’ | Consciousness | The Guardian(Tom Bartlett、Tue 19 Jun 2018 06.00 BST)を読むと混沌として、スピリチュアルに掻き回されているようだ。会場で演奏された『スティービー・ワンダーの「スーパースティション(Superstition、迷信)」には「理解できないものを信じると、苦しむことになる」という一節が含まれている。』らしい。最新情報はThe Center for Consciousness Studiesを参照するとよい。
「2024 TSC April 30th Annual Conference Videos」にはExperimentalではあるが、HEALING DEMO BY DR. & MASTER SHA AT SCIENCE OF CONSCIOUSNESS CONFERENCE 2024 on Vimeoへのリンクもある。
「TSC 2024 Tucson 30th Anniversary 」の項には、「Ken Mogi」の名前も見える。「クオリア」を信じると苦しむことになるのかもしれない。【イーロン・マスク氏は脳にチップを埋め込む】意識を機械に移植することは可能か/東京大学准教授の渡邉正峰氏の問い/意識と主観の関係/ニューロサイエンスの未来【EXTREME SCIENCE】 PIVOT 公式チャンネル チャンネル登録者数 168万人 224,617 回視聴 2024/01/10{十夜一冊 第千八百夜 渡辺正峰「脳の意識 機械の意識」 (2019/11/17)}{哲学の見取り図(2) - 「存在と無」を読む (8) (2020/02/01)}←。
TSC 2024 Tucson 30th Anniversary
Conference Sessions by Day
・・・
Tuesday 4/23 C 1 - C 10 Concurrents
C-1 IMPLICATIONS OF ARTIFICIAL INTELLIGENCE - Ken Mogi, Jonathan Erickson, Bill Mensch, Rizwan Virk, Maria Howard, JF Pagel (Chair)(Catalina J)
観測問題の本質と解決(保江邦夫、ノー トルダム清心女子大学情報理学研究所、「第41回 物性若手夏の学校」、1996年)も参考になるだろう。この不完全なテキストを完成させたものが、「神の物理学 蘇る素領域理論」ということになるのだろう。未完成・未記載の「7 観測問題の解決」「8 自由意志と意識(テキストには含まれない)」、「9 中込の新世界観と実在(テキストには含まれない)」が、「神の物理学 蘇る素領域理論」の「9 形而上学的素領域理論」以降の章に相当すると考えられる。目次は次の通り。
それはともかく、保江先生は、梅沢博臣・高橋康の量子場脳理論(「脳と心の量子論」)と中込照明の量子モナド理論、自らの形而上学的素領域理論の三つを打ち出しているのだが、それらの関わりをもう少し統合的に説明してほしい。
唯心論物理学の誕生
唯心論物理学の誕生|中込照明|海鳴社|電子書籍|shinanobook.com|シナノ(1998年)。ここから「万物の起源」(2023年)に到達したはずだが。Teruaki Nakagomi - My portal - researchmapを見ると、論文としては1992年に1報、1995年に1報、2003年に2報がある。
出版年から、前者2報が「唯心論物理学の誕生」、後者2報が「万物の起源」に関わるものと予想される。
それはともかく、「唯心論物理学の誕生」が主著と言えるだろう。中身が凄い。よく読まないと・・・sinanobookの電子書籍インターフェースも素晴らしい。PCのWEBブラウザから読むのがお勧め。目次からのアクセスや表示拡大縮小も自在、栞や付箋、ペンのインターフェースもあり。
「唯心論物理学の誕生」目次
中込照明著「万物の起源」(海鳴社、2023年)
「万物の起源」の194ページに「スウェーデンボルグの霊界」(第四章 霊界編 -この世と霊界は一体である-)という項が現れた。{書痴と紙タイムマシーン (2014/05/25)}{CoT: ・・・スヴェーデンボリ(Swedenborg)の「The Spiritual Diary」(角川文庫に「霊界日記」という翻訳があるらしい)。}←({CoT: 大江先生のように、本の森に潜んで地下茎をつないでいく作業を少しずつ進めていくしかないのではと思ったりしている。}←)を思い出した。
霊媒の話で印象に残っているのは、Apple TV+の「The New Look」。どこまでが実話かは知らないけれど、事実にインスパイアされたとしている。強制収容所に送られたクリスチャン・ディオールの妹の状況・運命を占う場面が何度かある。傑作。クリスチャン・ディオール - Wikipedia。
目次を残しておこう。
「万物の起源」目次
どこまで読み込み、読み出せるのか。極限を目指すが、予約、依然として拡大中。
今後の展開に関わる蔵書ビジュアルリスト
画期的なまとめ・論考となるか、『西山陽大、田中成典、「量子場と脳、その歴史と新展開」、科学基礎論研究 Vol.51, No.1&2 (2024) 57~73』が出た。{05/04/2024: [日記]涙の素 - 神の物理学 蘇る素領域理論}{05/17/2024: [脳科学]脳と心の量子論から唯心論物理学の誕生、万物の起源へ}←に見られる梅沢・高橋・治部・保江・中込先生全員の論文・著書等を参考文献に含むものだ。楽しみではある。
「量子脳理論」には様々なレッテルが貼られており、その多くは、それが現実とはかけ離れた想像上の産物であり、生物学的には、あるいは物理学的にも荒唐無稽のモデルであるというものである。しかしながらその歴史を辿ると、Penrose、Umezawa、Takahashi、Yasue といった著名な物理学者たちがその研究に取り組み、数多くの論文が出版されている。現在、脳機能を表現する量子モデルとして最も信憑性の高いと思われるものの一つは、脳内の水と電磁場の結合系を対象とするものであるが、それは物質科学的には極く自然な設定であると思われ、「ニューロンとシナプスによる情報処理」というパラダイムから逸脱していることが脳科学の研究コミュニティーの多くから黙殺されている主要な要因と考えられる。しかしながら、こういった「ニューロン・ドクトリン」だけでは説明しきれない部分を「水と電磁場の量子脳モデル」が補うことができる可能性は大いにある。また、物理学的な批判の主要なポイントの一つである量子的デコヒーレンスの問題も、後述するように、現実的な物理化学パラメーターの範囲内で回避されうるという議論や理論も提案されている。意識とは何か、また、記憶とは何か。そういった科学におけるハードプロブレムの解決に向けて、量子脳理論、特にここで紹介する量子場脳理論は一つの道を提供する。
(上記論考の『西山陽大、田中成典、「量子場と脳、その歴史と新展開」、科学基礎論研究 Vol.51, No.1&2 (2024) 57~73』、「1. はじめに」の最初の段落を引用。ボールド体箇所は引用者による。)
{05/21/2024: [脳科学]量子場と脳、その歴史と新展開(2024)}←の続き。『西山陽大、田中成典、「量子場と脳、その歴史と新展開」、科学基礎論研究 Vol.51, No.1&2 (2024) 57~73』の著者を調べると、Holographic Brain Theory: Super-Radiance, Memory Capacity and Control Theory(Int. J. Mol. Sci. 2024, 25(4), 2399; https://doi.org/10.3390/ijms25042399)が出ていた。Akihiro Nishiyama, Shigenori Tanaka, Jack A. Tuszynski and Roumiana Tsenkovaが著者の論文。著者・所属・要約だけ訳出しておく。
Akihiro Nishiyama 1、2、3、* , Shigenori Tanaka 1、ジャック・A・タジンスキー 4、5、6とルーミアナ・ツェンコワ 2、*
- 神戸大学大学院システム情報学研究科〒657-8501 神戸市灘区六甲台1-1 tanaka2@kobe-u.ac.jp
- 神戸大学大学院農学研究科アクアフォトミクス研究室〒657-0851 神戸市灘区六甲台1-1
- 湯の里アクアフォトミクス研究室 〒648-0086 橋本市
- DIMEAS、トリノ工科大学、Corso Duca degli Abruzzi 24、I-1029 トリノ、イタリア
- アルバータ大学物理学科、11335 Saskatchewan Dr NW、Edmonton、AB T6G 2M9、カナダ
- データ科学工学部、シレジア工科大学、44-100 グリヴィツェ、ポーランド
* 連絡先: anishyama@people.kobe-u.ac.jp (A.N.); rtsen@kobe-u.ac.jp (RT)
要約
ホログラフィック脳理論に対応する量子電気力学を研究する。それは、人間の脳内の記憶を記述するためにPribramによって導入された。まず、ホログラムのコヒーレント光源のために、非相対論的荷電ボソンを使用した量子電気力学の超放射解 (水分子立体構造状態のモデル) を導出する。次に脳新皮質の記憶容量を推定し、光情報を操作するためにバイナリホログラムを適合させる。最後に、生物学的な水の分子立体構造状態を含むホログラムを操作するための制御理論を導入する。数値シミュレーションを使用して階層的モデルにおいてホログラフィーの目的の波形がどのように実現されるかを示す。
(Nishiyama, A.; Tanaka, S.; Tuszynski, J.A.; Tsenkova, R. Holographic Brain Theory: Super-Radiance, Memory Capacity and Control Theory. Int. J. Mol. Sci. 2024, 25, 2399. https://doi.org/10.3390/ijms25042399 より引用・翻訳)
ちなみに、本論文は、「Nishiyama, A.; Tanaka, S.; Tuszynski, J.A.; Tsenkova, R. Holographic Brain Theory: Super-Radiance, Memory Capacity and Control Theory. Int. J. Mol. Sci. 2024, 25, 2399. https://doi.org/10.3390/ijms25042399」として引用するようにとされ、the terms and conditions of the Creative Commons Attribution (CC BY) license (https:// creativecommons.org/licenses/by/4.0/)下に配布されている。
ホログラフィック脳理論によると脳の記憶容量は2.5PB(1PB=1000TB)になるそうだ。従来の1bit/シナプスから求める脳の記憶容量は30TBに過ぎない。治部眞理・保江邦夫著「脳と心の量子論」(講談社、ブルーバックス、1998年)によれば、梅沢-高橋先生の量子場脳理論は記憶容量が無限大になり、想起したり、連想したりできるのだとか。
{05/22/2024: [脳科学]ホログラフィック脳理論}←の続き。Nishiyama, A.; Tanaka, S.; Tuszynski, J.A.; Tsenkova, R. Holographic Brain Theory: Super-Radiance, Memory Capacity and Control Theory. Int. J. Mol. Sci. 2024, 25, 2399. https://doi.org/10.3390/ijms25042399の「1. Introduction」の日本語訳。
人間の脳は、世界で最も複雑で魅力的な構造の1つである。人間の脳の機能に関与する分子機構についての疑問は、何十年にもわたって神経生理学者だけでなく情報科学者、生物物理学者や心理学者にとっても大きな関心を集めている。その種類、脳細胞の組織的な構造やその電気的、生化学的活動については多くのことが知られているが、私たちの記憶がどこに保存されているか、脳細胞による情報処理における分子機構がどのようなものであるかなどの謎めいた問題についてはほとんど知られていない。認知の背後にあるこれらの分子機構についての推測はたくさんある。最近、少なくとも一部の認知機能が量子レベルで動作している可能性について激しい議論が注目の的となっている。
ノーベル賞を受賞した神経科学者エリック・カンデルは、私たちが学んだように、化学的信号がシナプス接続の構造を変化させることを発見した。[1]。彼はまた、短期記憶そして長期記憶は、長期増強(LTP)と呼ばれるプロセスでシナプスを介して伝達される電気信号によって形成されることを示した。具体的には、反復的なシナプス前刺激はシナプス後感度を高め、シナプスを強化する。これは、ニューロンが一緒に発火し一緒に配線すると言うことによって的確に表現されている。LTPは学習と記憶の性質を垣間見せてくれたが、問題はさらに複雑であるように見える。まず、長期記憶は持続するが、LTPはシナプス強度に永続的な変化をさせず、数時間から数か月で減衰する。第二に、LTPベースの記憶モデルは信号忠実度の損失の問題を抱える。第三に、記憶には、何らかの方法で統合する必要がある巨大な神経回路を含むさまざまな感覚入力に渡る情報の同化が必要である。最後に、外部刺激はそのコンテキスト内で関連付けられ、新しい経験は、現在の状況、過去の経験、さらには将来の予測によっても影響される。これをシナプスベースのコンピューティングだけで説明するには、脳の能力を簡単に超えてしまう可能性がある。これは、学習・記憶機能のために脳内の別のレベルの計算が必要であることを示唆している。
人間の心の複雑性を適当に説明するのに古典物理学が適切かどうかの疑問は、古典的な神経生理学の支持者と脳が意識的な経験を創造するときに実際にどのように機能するかを究極的に説明するものとしての意識への量子アプローチを強く支持するその反対派の間で明確な境界線があり、激しく議論されている。量子物理学を使用して脳を説明する最初の試みの1つは1967年にRicciardiと梅沢によって作られた [2]。脳の活動の実験的観察に基づいて、彼らは、脳は外部環境からの刺激によって特定の量子状態に励起されることができると提案した。したがって、情報は短期記憶を表す量子励起状態として脳にコード化されていると考えることができる。このコードは、その後、巨視的な量子場によって表現される学習と長期記憶を説明するボーズ・アインシュタイン凝縮によって最も低い量子エネルギー状態に転送される。脳内の記憶は、超電導媒体の場合と同様にボーズ・アインシュタイン凝縮体の単一の実体のように作用する量子場の理論真空の拡散した非局在領域に保存される [3]。このモデルは量子脳ダイナミクス(QBD)と呼ばれ、脳機能は脳の動的な状態における自発的な対称性の破れの現れであると提案する [4]。その後、脳を一つの部分がニューロン内の古典的な電気化学的相互作用と、2つ目は、記憶の創造と維持に対応する巨視的な量子状態からなる物理的なハイブリッドシステムとして見るように拡張された。これは後にDel Giudiceとその共著者によって具体化された [5, 7]。治部と安江は、内部電磁場で相互作用する脳内の水分子の双極子場を含めた [4]。QBDの拡張には樹状ネットワークやニューラルネットワークと同様、微小管を含めた。微小管は通称「超輝き」というプロセス中に中空コア内に電磁場を生成するレーザーに似た非線形光学デバイスを形成すると予測された。これらの微小管ネットワークで起こると提案されている光コンピューティングは認知機能の基盤を提供すると考えられた。
私たちの脳内の主観的な経験に関係する記憶の物理的なメカニズムは何か? それはまだ開かれた質問である。人間の脳で生成される記憶には、コンピュータの記憶とは異なるいくつかの特徴があることがわかっている[8]。私たちは歌やメロディーを逆方向ではなく順方向に思い出す(連続パターン)。一部の情報が与えられると、私たちは自動連想的に記憶全体を思い出す(自動連想想起)。記憶は新皮質の階層、すなわち領域 V1、V2、・ ・ ・、V5で視覚処理 (階層内の貯蔵)のために加工される。記憶は不変形式のパターンとして保存される。コップを飲むとき、お茶を飲むとき、すべての動作は毎回異なるが、それらを一つの動きとして認識する。記憶には拡散した非局所的な特徴があり、脳の特定の領域に局在しない [9]。脳の一部が損傷しても記憶は被害を受けていない残りの領域によって呼び戻される [10]、それは潜在能力として知られる [11]。特定の記憶が失われるかどうかは、質量作用原理として知られている脳内の広範囲にわたる病変の規模によって決まる [9]。記憶は脳の損傷に対して堅牢である。記憶のこれらの特徴を説明するために、Pribramは記憶と知覚の理論の候補としてのホログラフィック脳理論を提案した [12, 13]。ホログラフィーは、Gaborによって発明された媒体上に3次元情報を記録する技術 [14]は、脳内の記憶に関する様々な特徴を上記のように説明することができる。古典的なホログラフィーにおいてさえ、同時光学情報処理は光波の重ね合わせにより達成できる。 Pribram が採用したホロノミー (量子ホログラフィー) は、「細胞」相空間に樹状受容野のパッチを送ることによって小さな領域に大量の情報が格納されるという有用な特性をもたらす。パッチ内の情報が絡み合うけれども、パッチ間で協調的な情報処理はコヒーレントに達成され、デコヒーレンスはプロセスの局在化を引き起こすことができる [15]。Cavagliaらは、最近、量子コヒーレンスを伴うニューロン膜双極子振動を含む脳におけるホログラフィックパラダイムを提案した [16]。 Pribramの協力者は、量子脳ダイナミクス(QBD)の具体的な自由度、つまり脳の量子場理論 (QFT)、すなわち水電気双極子場と光子場を提案した治部と安江だった [4, 17, 21]。脳の量子場理論(QFT)は脳内の記憶の形成を説明すると予想される仮説の1 つである。QFT、つまり量子力学とは区別され、両方の微視的な度合いを記述する。量子力学的意味での微視的自由度と古典的意味での巨視的物質の両方の記述に適用される [22]。これは治部・安江アプローチと呼ばれ、ペンローズ=ハメロフの意識へのアプローチ と区別される[23, 24]。
QBD理論は1967年のRicciardiと梅沢による記念碑的な著作に端を発する [2]。これは、1978年から1979年にかけて梅沢、スチュアート、高橋によってさらに発展された [25、26]。1968 年、Fröhlichは、Fröhlich凝縮と呼ばれる、長距離相関を伴う量子コヒーレンスをもつ生物学システムのBose-Einstein凝縮を提案した [27, 28】。1976年に、DavydovとKislukhaは、Davydov解と呼ばれるタンパク質フィラメントとしてタンパク質分子のαヘリックス構造の一次元鎖に沿って伝播するコヒーレント双極子孤立波解を提案した [29]。QFTではコヒーレント孤立波は局所的な自由度として伝播し、熱効果によるエネルギーを損失なく保存および伝達する [3]。Fröhlich凝縮とDavydovの孤立波解は、等価なハミルトニアンをもつ非線形シュレーディンガー方程式に現れる静的及び動的特徴を表す [30]。1980 年代に、Del Giudice らは、生物学的システム力学の記述に量子場の理論的手法を使用することを提案した [31, 34]。彼らは、水分子の回転自由度を考慮した水双極子と光子の量子電気力学(QED)におけるレーザーのような挙動を研究した [33]。QEDの枠組みの中で、Preparataは、1954年にDickeによって初めて導入されたコヒーレントな超放射解について議論した [35, 37]。最近Kepplerが人間の脳におけるグルタミン酸の一貫したドメインの実現可能性を調査するためにPreparataによって導入された QED 理論の定式化を採用した [38]。Kerskensによる最近の実験研究は、脳内に出現する励起状態の量子もつれの存在を示唆している [39]。Dottaらは、被験者は非常に暗い環境で光を想像している間に、頭部からの光子の放出が増加したことを示した [40]。Kauffmanらは、私たちの心による測定は、実際の出来事に対する状態の量子の重ね合わせで現れる可能性を変換すると提案した。 [41, 42]。 QBD では、記憶は量子回転対称性自由度の破れに現れる真空に相当する [4]。したがって、それは、ホログラフィック脳理論とQBDの統合を示唆する論理的結論である[19, 43]。あるいは、開放系における南部-ゴールドストーンボソンの圧縮されたコヒーレント状態を用いた散逸量子脳理論を採用するかもしれない [44]、これは、→{Person: Vitiello}によって以前に提案されたフラクタル関数表現と等価である [45, 46]。
QBDで提起された主な批判は、提案された量子状態の熱的デコヒーレンス現象の役割に関するものである [47]。脳システムは熱すぎ、湿気があり、騒音が多すぎるため、脳の量子コヒーレンスは維持することができないと主張する。デコヒーレンス時間の大きさは、Tegmarkによると10-20秒と見積もられる。しかしながら、彼の分析にはいくつかの大きな問題がある。まず、彼は水分子の質量を~18×940MeVのようにする。QBD の水の回転自由度の巨視的次数を推定するには、慣性モーメント~4 meVの逆数または水分子場と光子場から形成されるポラリトンの質量を使用する必要がある。さらに、彼は、デコヒーレンスの時間スケールを関連する Na イオンの数106で割る奇妙な手順を採用している。さらに、脳を開放システムとして考える必要があり、生きていくための代謝エネルギーが常に供給される。Fröhlichモデルでは、物理システムはエネルギー供給と温浴に接続されている [30]。開放システムでは、次のことを行う必要がある。エネルギー供給から熱浴までの物理システムを通してのエネルギーの流れの量子コヒーレンスのデコヒーレンスと誤り訂正のバランスを調査する。彼のデコヒーレンスに対するアプローチにはこのような種類の分析が欠けているため、結果として得られるデコヒーレンス時間の推定値は非現実的に小さい。
また、水分子に注目する理由についてもコメントする必要がある。神経科学と生理学の主流では、生理学的プロセスでは、ほとんどの研究者が人間の脳の構成要素、ニューロン、タンパク質、DNA、イオンなどを研究しており、水分子を単なる不活性溶媒媒体とみなす。この見方では、水は主役の一つではなく脇役の役割を果たす。しかしながら、脳全体の長距離相関を達成するためには、脳全体に存在する自由度が必要となる。→{Person: Lashley}は、神経系組織の未解決の問題と神経細胞の限られた経路における大量の興奮を指摘し、これはLashleyのジレンマと呼ばれる [48]。このような自由度の最も可能性の高い候補は、光子と水分子です。量子脳力学では、私たちの意識経験を形成する内部組織からなる脳全体をカバーする光子と水を主要なアクターとして採用する。脳は、一方では古典的なニューロンとグリア細胞の混合システムであり、他方では光子と水分子の量子自由度が混合されたシステムである。後者は場の量子論(QFT)の法則に従う。 QFTでは、物理システムにおける巨視的な秩序を表す自発的対称性破れ(SSB)を採用する。秩序は、SSBに現れる質量のない南部-ゴールドストーン量子による長距離相関によって維持される。脳内の QFTの巨視的な秩序を採用して、多量の興奮を記述する。さらに、水は荷電イオンの動的効果の増幅器でもあり、細胞骨格の双極自由度である。かなり大きな双極子が水双極子の向きに影響を与える [33]。微小管内のチューブリン二量体の電気双極子が双極子間相互作用により周囲の水双極子に影響を与える。逆に周囲のグループとしての水分子は細胞骨格の動態にも、特に微小管が平行な束を形成するニューロンに影響を与える。かくして、水の双極子とイオン、タンパク質などの構成要素は動的に相関している。また、脳脊髄液は電気伝導率の高い媒体であり、脳のあらゆる領域にわたる電磁信号伝送に非常に適している。これは、構成要素の局所イベントは、水双極子を介して脳全体に容易かつ忠実に伝達される可能性がある。微小管励起に関する最近の実験研究では、ナノメートルおよびナノ秒スケールでの量子効果の存在が示されている[49]。
私たちの脳がホログラフィーの言語を採用しているかどうかは、外部刺激によってホログラムを操作することによって調査できるかもしれない。最近報告された私たちの視覚的主観的経験を操作するための侵襲的刺激実験は、たとえば[50]に記述されている。私たちは非侵襲的な方法を好む。非侵襲的な神経刺激方法は、数十年かけて開発されてきた[51]。頭蓋磁気刺激(TMS)のようなBarkerによる独創的な仕事[52]に由来している。直流頭蓋電気刺激[53] および交流頭蓋電気刺激 [54]、近赤外線を用いたフォトニック手法 [55, 56]、超音波法[57, 59] も神経精神疾患を治療するために開発・応用されている。この論文での私たちのアプローチはホログラフィック脳理論におけるホログラムの非侵襲性操作に基づいている。ホログラムの制御理論としてリザーバーコンピューティングまたは形態素計算 [60, 62]を採用している。
この論文の目的は、ホログラフィック脳理論における超放射ソリューションを導き出すことであり、新皮質の記憶容量を推定し、主観的経験を含むホログラフィック記憶を操作するための制御理論を導入することである。まず、Pribramが提唱したホログラフィック脳理論に対応する非相対論的荷電ボソンを用いた QED 理論を採用する [13]。そのQED 理論はホログラフィーで干渉パターンを実現すると期待されている超放射コヒーレント光子放出を伴う水分子の分子構造状態のモデルに相当する。次に、超放射放出の波長を使って、ホログラフィック脳モデルの記憶容量を推定できる。最後に、形態学的計算的アプローチ [62]を採用してホログラムを操作する制御理論を提案する。脳脊髄液、硬膜、頭蓋骨で覆われた新皮質のモデルとして多層の階層を採用している。水分子の立体構造の密度分布の階段関数の関与するバイナリホログラムは階層内の多層を伝播する外部入力電磁場によって実現される。
本論文は以下のように構成されている。セクション2では、Pribramによるホログラフィック脳理論に対応するQEDのフレームワークで超放射解を導出する。セクション3では、私たちはQEDのホログラフィックな側面を示し、脳新皮質の記憶容量を導出する。セクション4では、バックグラウンドフィールドゲージのQEDで時間発展方程式を導出し、コヒーレント荷電ボーズ場の望ましい波形(ホログラム)が数値シミュレーションでどのように達成されるかを示す。セクション5では、私たちの結果について説明します。セクション6では、結論コメントと視点を提供する。光速を持ったナチュラルユニットを採用し、プランク定数ℏを1に設定する。計量テンソルは次のように設定する。ημν = diag(1, -1, -1, -1) ここで時空添え字 μ, ν = 0, 1, 2, 3 および空間添字 i, j = 1, 2, 3 である。
思わぬところで、LINEとYouTubeが導く。第27回西念寺降誕会~講話「ありのままで生きる」ほか~ 伊万里ケーブルテレビジョン[公式] チャンネル登録者数 3800人 316,081 回視聴 2022/07/18 大坪町にある浄土真宗本願寺派の西念寺で開かれた、親鸞聖人の生誕を祝う降誕会(2016年)をお送りします。▼講話「ありのままで生きる」 ノートルダム清心女子大学 保江邦夫教授。いくつかのYouTubeを話題の流れでいろいろと調べながら見ていたのだが、YouTubeが自動的に選択した動画。
それを見て、保江邦夫 - Wikipediaにある神の物理学: 甦る素領域理論 | 保江邦夫, 松井守男 | Amazonを読むべきと思わせた。それらの動画で直接取り上げられたわけではないが、現在の問題意識と響きあった。
保江邦夫著「神の物理学: 甦る素領域理論」(海鳴社、2017年)
保江先生の西念寺の講話「ありのままで生きる」の内容を含む、それ以上の内容がある。葦原瑞穂著「黎明」の第二章の副読本として世に問うという話が書かれている。付録として中込照明、高知大学理学部情報科学科の「モナド論的あるいは情報機械論的世界モデルと量子力学(数理的考察)」が収録され、これを手本としているとか・・・その付録には、畏友保江先生の励ましと理解によって1992-1995年の論文を発展させたものと謝辞がある。さて・・・
湯川秀樹が提唱した素領域理論、それはニュートン以来の物理学を根底から問い直す壮大なものだった。テンデモノニナラナイ(点で物にならない)と冗談半分でいっていた湯川。質点など領域のない点を中心に展開してきたこれまでの物理学に、素領域という概念を持ち込み、そこから物理学を組み替える! その結果形而上学をも含む世界の組み替えにいたる物理学が、ここに誕生。
素領域理論とは懐かしい。今、形而上学の行方に興味を持っていることもある。ニーチェが「神は死んだ」と言ったわけだが、宗教や芸術の存在をどう捉えるかという問題が残っている。ソクラテス以降のプラトニズム、形而上学(神の存在を前提とする)を否定できるのか。
ちょっと引用、マッハが出てきた・・・
9
形而上学的素領域理論
・・・
ところで、一般相対性理論を考案していたアインシュタインに強い影響を与えたオーストリアの物理学者に、エルンスト・マッハがいる。マッハは超音速の速度指標の単位に名前を遺しているが、それは音速を超えた速度で大気中を移動する飛翔体が生み出す衝撃波の存在を初めて写真で捉えることに成功したことによるものだ。このような実験物理学での業績に加えて、「物体の慣性はその物体と宇宙空間に存在するその他のすべての物体との相互作用によって生じている」とする「マッハの原理」を提唱するなど、理論物理学の根本問題についても深い議論を残している。さらには死後の世界についても研究していた精神物理学者グスタフ・フェヒナーに傾倒し、霊魂や神といった形而上学的な考えを完全に排斥する一般的な物理学者とは一線を画していたようだ。
実はエルンスト・マッハの名前は形而上学、特に神秘主義哲学において、「私とはなにか?」という究極の問いに対する暗示的な答と目されている「首のない自画像」を描いた哲学者として知られている。
家内が死後の世界はあると思うと言っていた。涙が出てきた。
付録の中込照明先生の「モナド論的あるいは情報機械論的世界モデルと量子力学(数理的考察)」にある次の部分について、少し考えたい。
2. モナドと精神について: 人間の精神活動のほとんどは機械 (頭脳=コンピュータ) として理解できる。すなわちアルゴリズム化できると考える。とりわけ、無意識的行動は100%機械であると考える。しかし、先にも述べたように、意志意識の最終的根拠はモナドによる飛躍と世界認識にあると筆者は考える。そこで、脳の中にはモナドの原始的意志意識を拡大する装置があるはずであると考えなければならなくなる(このような考えはライプニッツ的ではなくデカルト的であるという指摘を哲学者のG. Globus教授からいただいた[6 私信]。確かにそうかも知れないが、本論文の主旨からして、それはどちらでもよいことである。)。現時点において、それがどのようなものになるかは全く見当もつかないが、当面の課題として、モナド・モデルの中で、このような装置の理論的可能性を示すことが挙げられる。
雨が降り続いている。最近は雨が多い。単なる印象なのかどうか。向こう3か月の天候の見通し 全国 (05月~07月) 予報のポイント 暖かい空気に覆われやすいため、向こう3か月の気温は全国的に高いでしょう。 前線や湿った空気の影響を受けやすいため、向こう3か月の降水量は西日本太平洋側と沖縄・奄美で平年並か多いでしょう。
雨が降ります 雨が降る いやでもお家で 遊びましょう 大風呂敷ましょう 畳みましょう (北原白秋的)
雨音が続いていると、何か物悲しい。今日は母の日。娘から花を贈ったと。
イオンの食品値付けの変化や低価格自社製品の強化を見ていると、いかに消費を引き出そうかという工夫の繰り出しがある。定番の商品も目立って上がると買わなくなる。消費者もないものはないで済ませる。一回の買い物、クーポンなどで100円節約できて喜ぶのもつかの間、再エネ発電賦課金単価が1kWhにつき3.49円(税込)と上がり、電気代が1000円/月上昇、簡単に吹っ飛ぶ。イオンはWAONポイントがあるから、この利用もメリットがあるというか、使わないと損と言うべきか。
ノンアルビール6缶に1本サービスを付ける(-15%)のはコスパが悪いと思ったか、息が続かない。横一線一並びの価格が、とうとう特定メーカーのブランドだけ50円引き(-8%)の次善策に打って出た。メーカーも大変だね。競争は消費者にとって頼みの綱。いずれにせよ、コストパフォーマンス。安くていいもの、欲しいもの、必要なものを買うことに徹するしかない。
RECEMARUの支出グラフ - 食費
ここ3カ月の食費の増大は半端ではない。5月分の結果が出たところで、原因究明のための解析予定。物価上昇は3-4%どころではないだろうと思われるのだが。
きせかえ家計簿アプリrecemaru[レシマル]は、レシートを撮影して商品ごとに価格も読み込めるところが素晴らしい。店名、日付や時間、総額なども読み取る。イオンのレシートも最初は不安定だったが、最近は確実に読み込める。商品名の手修正分も学習しているように思える。賢くなっていると感じる。
雨が降り出した。天気予報通り。雨音が物悲しい。
最近「イコライザー」シリーズ3作品をFinal(3)から逆に全部見た。Finalというタイトルはまだ見てなかったような気がしたので確認のために見始めたのだが・・・最初の作品は特に印象的、{移りゆく日々 (2019/03/07)}{イコライザー(THE EQUALIZER) (2019/03/09)}←、簡易食堂の窓際のいつもの席で「老人と海」を読みながら、カウンター席にいるシンガーソングライターの才能がある若い娼婦と話すイコライザーは奥さんを亡くしている。一生の間に読むべき100冊の本を読んでいる。奥さんは97冊まで読んでいた。イコライザーは91冊目。なぜ読むのと聞かれて、次に会う時に話をするためにと。
(ネタばれ有り)ロバート・デ・ニーロが老保安官として出演しているので見た「ワイルド・リベンジ」(Savage Salvation - Wikipedia; 2023年)は、婚約者の最愛の女性を違法薬物の摂取で失った主人公が、麻薬密売組織を相手に復讐の闘いを挑む話。「Wash Me in the River」という公開タイトルもあるらしいが、亡くなった婚約者を川で清める場面があり、死ぬと(魂が)川から海へ流れ込むという比喩が語られ、人が死ぬと最愛の人が海の入り口で待っていてくれると。主人公も復讐を果たした後、川で清めてもらう場面で終わる。「Outer Range」の「Time is a river, this is a destiny.」の朗誦と響きあった({05/23/2024: [SF]Outer Range、神の計画、Dark Matter、機械、Constellation、量子}←)。
予約を全体がうまく回るように的確にするには、何を読みたいのか、何をまず読むべきかを考える仕組みが必要だ。最近は検索→予約かご→予約→借出のサイクルを回していたのだが、予約かご100件、予約20件、借りている資料10件満杯が常態化しつつある。読みたい本が予約かごに入りきらなくなった。以前、本棚も使い始めたのだが、どう使うのか、よく考えなかった。これを活用しようといろいろと考えた。
検索結果のリストから、まず本棚に登録し、分類された本棚から、→予約かご→予約という手順を踏むと、予約かごを探し回る必要がなくなる。
本棚は10件まで作れ、それぞれ100件まで登録できる。したがって、本棚に登録できる上限は1000件である。本棚を活用して予約の手順を代えるだけで、予約かごの機能は最大で11倍になる。
一方、貸出履歴も1000件が上限である。年間200冊を借り出すと仮定すると、5年で満杯になる。これを前提に考えると別にデータベースが必要になりそうだ。
借出冊数/月 と 累計推移 2021-05~2024-04
累計冊数(566冊)にズレ(16冊)を見つけたので、データの取得をやり直した。最大50件しか表示できない。コピペで新しいデータ部分だけ継ぎ足すのは危険。貸出履歴全リスト(566冊): 20240503/貸出履歴重複書籍単一化リスト(455冊): 20240503。パターンマッチのテキスト処理の基本を使うだけ。機械的なものは自動化できるが、意識的なものは当然できない。当たり前だ。
{更新日記言語 (2022/03/12)}{図書館駆動型読書論 XII 文章は1~4次元空間 (2022/08/12)}{動画をプログラミング - 考えるための日記を目指して (2022/10/29)}{図書館駆動型読書論 - 何を読むのか: 永田希著「積読こそが完全な読書術である」(イースト・プレス、2020年) (2023/10/26)}{雪の降る街を思い出だけが通り過ぎ (2024/01/24)}←の最後にある『「日記に図書館管理システムを埋め込もう」計画始動。』をようやく具体化する切っ掛けに辿り着いた。
実際のところ、データベースにどのような機能が必要かということはよく考える必要がある。思考を強化することが目的なわけで・・・問題は記憶には限界があるということ。結局、日記を書くだけで充分とも言える。日記を検索すれば、以前、関連して何を考えていたかがわかる。外部記憶は思考を強化できる。
なぜ、その本を借りたかったのか、借りて読んで期待通りだったのか、期待以上だったのか、期待外れだったのか等々。しかし、そんな表的思考もあまり意味がない。無駄が多い。興味のあるものだけに言及するだけでよい。それでなくとも言い足りないことだらけ。1847夜 『オズの魔法使い』 ライマン・フランク・ボーム - 松岡正剛の千夜千冊の如く。
県立で借りるものも増えてきた。県立図書館貸出記録 20240506。
今日の借出ビジュアルリスト
結局、データベースは図書館に任せるのがよい。それ以上のものを別に作るのはできたとしても無駄が多い。読むのに注力する。
コンピュータの前に長く座ることができるようになってきたが、記事数が増えない。苦しきことのみ多かりき。
最近、いろいろ読んでいるとつながりが見えてくる。{05/04/2024: [日記]涙の素 - 神の物理学 蘇る素領域理論}←については、おそらく形而上学を素領域理論に取り込むことができるということを具体的に理解することが必要。ニーチェによってソクラテス・プラトン以来の形而上学が否定され、反哲学という流れが生まれたが、ハイデガーやウィトゲンシュタインが到達したのは、言語の中に存在論を見出すことができるという認識らしい。しかし、ある意味、構造主義さえ、形而上学と見做すことができるかもしれないわけだ。近年話題のマルクス・ガブリエルの新実存主義にも形而上学の復活が見て取れるかもしれない。サルトルへの回帰だ。方や物理学もある意味行き詰っている。万物理論がいまにもできそうだという雰囲気はあったけど、ダークマターや意識の解明など簡単ではない。物理学と哲学は融合しつつあるようにも見える。まだ安易な見方に過ぎないようにも思えるが、・・・まだまだ読むべきものがある。
とうとう、県立の方も借出しが10冊になった。これで図書を計20冊を借出している。読めるのか問題が極限に達した。
読めるのか問題の極限 - おまけの怪獣8号
怪獣8号 - Wikipedia。Prime Videoでアニメを見始めた。マンガを確認。アニメは原作マンガに忠実。これは傑作だね。漫画は読むのは早いから、読めるのか問題には関わらない。
名人戦第4局2日目の最中、図書館経由イオンに出かける。雨は夜まで降らない。県立2冊返却、トマセロの「ことばをつくる」とトマス・リッドの「サイバネティックス全史」({05/17/2024: [図書館]読めるのか問題の極限 - おまけの怪獣8号}←)。市立に一冊返却、「怪獣8号」。新しい借出しは、永田希著「再読だけが創造的な読書術である」のみ。「現象学の根本問題」と「脳の大統一理論」の2冊を借り直したので、借出し10冊を維持({05/11/2024: [読書]虚しき日々の読書かな}←)。
借出し・借り直しビジュアルリスト
永田希著「再読だけが創造的な読書術である」はあまりピンとこない。再読自体が普通のことだからだろう。本を初読で読み切ることはめずらしいし、もう一度確認したいと読み直すことも普通だ。その時に新たな発見をすることも珍しくない。
「積読こそが完全な読書術である」は、積読というネガティブな言葉をポジティブに変えてみせたところが良かった({10/26/2023: [図書館]図書館駆動型読書論 - 何を読むのか: 永田希著「積読こそが完全な読書術である」(イースト・プレス、2020年)}←)。そして、積読して読むときは再読になる。時を経て読み直そうとするときは、新たな問題意識を持っているので、読み方が違ってくる。そういう意味では創造的な読書術とも言えるだろう。読書している人なら誰もが経験していることだ。内容を確認するために借出した。一種の読書論・経験として読めばいいだろう。
既に県立に2冊予約しているので、借出し10冊を維持していくことになるだろう。
名人戦第4局は先手豊島将之九段が勝ち切った。将棋の後手で勝つのは難しいことを再認識させた戦いだった({雪の金沢対局 2日目(1/29、日曜日) (2023/01/31)}{CoT: 将棋は先手有利。後手は、先手がなんらかのミスをするまで持ちこたえないと勝てない。渡辺明名人理論。}←)。
図書館からの借出し状態をリアルに把握する方法を考え始めた。借りているものを常に想起してどう読むかを考えることを支援するシステム。
20240523市立状態
実は形而上学的素領域理論や唯心論物理学、ホログラフィック脳理論に至るまでの経緯は極めて複雑だ。借出している書籍の変化にも大きく影響を与えている。底流では途中から「形而上学」という言葉の意味を追求し始めている。表層では「ゆる言語学ラジオ」が「ピダハン」({再帰のない言語 (2017/09/17)}{ピダハン (2024/04/04)}←)を取り上げたところが出発点であり、それが生成文法や今井むつみ先生を追求し始めたところが震源である。が、表層も底流の形而上学追求の影響を受けて、木田元先生の反哲学の潮流に乗り換えた。まだ四つぐらいある潮流は合流点に辿り着いていない。
そもそも保江邦夫先生の「脳と心の量子論」を結果として読み直すことになったのも、W氏のブックカフェ後継LINEで、たまたま紹介のあった保江先生出演エンタメ系スピリチュアル、【岡京!】天才科学者が計算した隕石が衝突しても「安全な場所」とは?! 哲理学作家さとうみつろう『神さまとのおしゃべり』チャンネル チャンネル登録者数 40万人 38万 回視聴 1 か月前を内容確認のために見たからだ。これがYouTubeの中で{05/04/2024: [日記]涙の素 - 神の物理学 蘇る素領域理論}←につながった。岡京というのは岡山京としたほうがわかりやすい。保江先生が岡山のノートルダム清心女子大学の先生だったというつながりがあるのだろう。岡山空港は日本で一番標高の高いところに存在する空港で、滑走路も長く、超大型機が離着陸でき、隕石が海に落ちて巨大津波が押し寄せてもここに飛行機で逃げてくればよいという話。岡山遷都が岡京という言葉になっている。話はさらに続く。
どう辿ったところで、同じところに戻ってくる。哲学・反哲学(→{05/24/2024: [哲学]木田元の反哲学})、生成文法か認知科学(経験)的言語学か({04/06/2024: [言語]CHOMSKY.INFOとChatGPT、そしてEverett}←)、万物理論、プログラミングとAI({04/08/2024: [A.I.]Neural Turing Machines}←)。しかし、今回、潜在していた要素として浮上したのが形而上学、すべてをつなぐのは形而上学なのではないかという予想だ。その意味を追求する必要がある。直感的にそう思わせたのは「形而上学的素領域理論」だった。
05/19/2024: [経済]物価攻防戦の続き。先の記事で、全然(書店|本屋)に関係ないけど、{[日記]思考し続ける人の「思考の未来」 (2023/09/02)}{CoT: イオンでハイカカオチョコレートの50円値引きのクーポンが出ていたので、一つお買い上げ。これも値上げ前の価格を憶えていないとお得かどうかはわからない。商品価格データベースが必要かもしれない。食料品の値上がりは相当なものになっているのではと最近レシートの合計額を見ながら思う。10%は恐らく行っている・・・過去のレシートと比較してみるか・・・}←を見つけた。
過去のレシート
高カカオチョコレート、昨年の9月は418円、今は698円、一時は708円まで上がった。いい加減にしろと、買わなかったら、698円で高値安定。ポリフェノールを何から取るのがいいか検討中。5g(ポリフェノール147mg)×42枚入り。3枚/日・人で消費。
なぜか、598円の値付けで販売されることが二回あった。
5分で分かる効果 カカオポリフェノール・カカオプロテイン | みんなの健康チョコライフ | 株式会社 明治 - Meiji Co., Ltd.。ポリフェノールの種類と効果と摂取方法 | 健康長寿ネット。
最近は、大手食品メーカーも防戦に入った。ベストプライスのチェダーチーズ(198円)に対抗して、6Pチーズは48円引きの値付けになり、さらに30円引きのクーポンが付いている。それでも30円高い。ノンアルコール6缶もトップメーカーが50円引きに参戦。今日は、大手コーヒーメーカーの280g入り袋(498円)に100円値引きクーポンが付いた。めずらしい好条件なので購入。毎日二匙2杯分で半月/袋ぐらいしか持たないから、安い時に買うのが吉。
最近、テレビ代わりのYouTubeからいろいろ面白いものが出てくる。【文藝鼎談】富岡幸一郎×浜崎洋介×水島総「失われた日本を取り戻せるか?」 日本を取り戻す! チャンネル登録者数 144人 11,132 回視聴 2024/03/16を時々涙ぐみながらずーっと見ていた。年を取ると振り返る過去ができる。そして、20年以上日記を書き続けていると、何が起こったんだろうと思う。脳天気なことを書いていた頃を恨めしく思ってしまう。
三島由紀夫から村上春樹まで戦後の過去を辿る。三島由紀夫については、1970年の市谷の割腹自殺、「仮面の告白」、「太陽と鉄」、「葉隠入門」が取り上げられた。村上春樹は、浜崎先生には反発しかなかったと評判が悪く、水島先生は「海辺のカフカ」で終わったと。同じようなことを荒川洋治先生も言われていた。村上春樹には日本的抒情が存在していない。「風の歌を聴け」({十夜一冊 第四百九十夜 風の歌を聴け (2013/05/04)}←)は日本語の感覚に合わないので、英語で草稿を書いて、翻訳したらしい。
村上龍の「限りなく透明に近いブルー」({危機意識 (2005/10/23)}←)、田中康夫の「なんとなく、クリスタル」({言語と物 ⅩⅩⅩⅧ - ポストモダンと文学 Ⅱ (2007/07/16)}{十夜一冊 第二千百七十夜 田中康夫著「33年後のなんとなく、クリスタル」(河出書房新社、2014年) (2022/10/09)}←)も併せて話題に上がる。共通の透明性は、(日本語の)実感、リアリティが失われた時代の証左というような話の流れ。今は、文学も良くも悪くもビジネス化しており、芥川賞も古井由吉の「杳子」の面影もない。そのような文学の衰退は政治の衰退と軌を一にしていると。
もっとも、村上春樹は「職業としての小説家」({十夜一冊 第九百四十夜 村上春樹 『職業としての小説家』 - 小説のアイデア (2015/10/10)}{十夜一冊 第千二百八十夜 川上未映子訊く、村上春樹語る「みみずくは黄昏に飛びたつ」(新潮社、2017年) (2017/05/05)}{考える人 季刊誌2010年夏号 特集 村上春樹ロングインタビュー (2017/05/23)}←)にもあるように50か国語に翻訳されていて、世界に読者を獲得していることも事実。いろいろな見方があってよいだろうけど。
浜崎洋介氏は広島のド田舎出身なのだそうだ(物心がついてからという意味のようで、Wikipediaによれば、生まれは埼玉県大宮)。中上健次が卒論。文芸評論家と称しているが、現代小説に興味はないとか。小林秀雄、福田恒存、江藤淳、柄谷行人までぐらいにおいて文芸評論が成立する。浜崎洋介 - Wikipedia。
もう一つ上げておくと、【東京ホンマもん教室×表現者クライテリオン】藤井聡・浜崎洋介対談完全版 前編 TOKYO MX チャンネル登録者数 39万人 5.1万 回視聴 1 年前 【東京ホンマもん教室×表現者クライテリオン】藤井聡・浜崎洋介対談完全版 後編 山本七平・小林秀雄から解く令和日本の闇(藤井聡×浜崎洋介)、日本人もましな人がキチンといるなあと感心している。ものすごく勉強している。木田元先生を思い出すぐらい。これを最初に見たかな。もう飽きるほど見たけど・・・
【冒頭30分】浜崎洋介×與那覇潤「日本人にとって村上春樹とは何か」 文藝春秋 電子版 チャンネル登録者数 10万人 2.3万 回視聴 9 か月前 に配信済み。村上春樹そのものの明確な動画があった。まだ次々に見ている・・・「街とその不確かな壁」(新潮社、2023年;{十夜一冊 第二千二百夜 マーカス・デュ・ソートイ「知の果てへの旅」- What We Cannot Know (2023/04/16)}←)には、古井由吉の「杳子」({日本語の行方 (2014/01/28)}←)や三島由紀夫の「金閣寺」({流跡 - 新潮 2009.10 (2009/11/20)}←)に似ている部分があると、文藝春秋電子版購読への呼び水が語られる。
履歴を確認すると最初に見たのは、なぜ、日本に希望がないのか?現代日本最大の問題点|浜崎洋介 神社チャンネル チャンネル登録者数 26.9万人 3.3万 回視聴 3 週間前、いや、メモの内容と違う、違うな。もっと前にあるはず。日本哲学と西洋哲学の大きな違い|浜崎洋介×川嶋政輝 むすび大学チャンネル チャンネル登録者数 50.9万人 5.5万 回視聴 13 日前だね。切れ味が鋭いと思わせた。
追悼 ポール・オースター、「人生が袋小路に入り込んだとき」に背中を押してくれる物語の紡ぎ手 | Vogue Japan。
最後まで読んで、泣いてしまった。『ムーン・パレス』ポール・オースター、がんで闘病中と公表 “がんの国”での生活に妻「本物の愛の仕事」 - ねとらぼを知っているから。
今日は、懸案の、家内が最後に育てていた、一度色が薄くなって萎れかかった葉のコーヒーの木を大きめの鉢に植え替えた。色が薄くなった葉が茶色に枯れてきたので、このまま育てるのはむずかしいと思った。根がびっしりと詰まって、鉢の底からはみ出ていた。自宅に戻った時、色が薄くなり項垂れた葉を見て助かるだろうかと水をやると、しばらくして新しい鮮やかな緑の小さな葉が少し出てきていたので何とか育てようと思っていた。
東浩紀 - Wikipedia。哲学の先端は東浩紀にありそうだが。{リアルのゆくえ (2008/08/25)}{CoT: 「「リアルのゆくえ」の中の「実存」という用語が僕の脳髄の奥底を刺激する。後に唯一つ取り残されている領域「サルトル」を。「思索」は事物を若返らせ、そして自己との関係を熟成させるものだ。}←を読んで蔵書を発掘してみた。
東浩紀関連蔵書ビジュアルリスト
{返却日駆動型読書論 - 「ゲンロン 0 2017 April 観光客の哲学」(genron)と『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』(2020年、中公新書ラクレ) (11/21/2023)}{LIB: ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる}←もある。
東浩紀関連Kindle蔵書ビジュアルリスト
{[哲学]哲学の見取り図(3) - ゲンロンβ28,β29 (2020/02/08)}{十夜一冊 第二千二百四十夜 東浩紀著「訂正する力」(朝日新聞出版、2023年) (12/08/2023)}←。
何か忘れていた。
一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル(講談社、2011年)
{言葉と物 2.0 ルソー (2011/12/18)}{エクリチュールへ戻ってきたものの - J. デリダ著、足立和浩訳、「根源の彼方に グラマトロジーについて」(現代思潮社、1972年; 原著: Jacques Derrida, DE LA GRAMMATOLOGIE, 1967) (2024/02/08)}←。
僕の嗜好・思考を読んだのか、25年後の『存在論的、郵便的』から『訂正可能性の哲学』へ(1) 脱構築研究会 Association for Deconstruction チャンネル登録者数 3910人 3.1万 回視聴 8 か月前 25年後の『存在論的、郵便的』から『訂正可能性の哲学』へ──東浩紀氏とのディスカッション(2023年9月2日)が現れた。最後の分析哲学への批判・違和感の話が最高におもしろい。関係者が面食らっているところが。違和感があるのは、分析哲学が使用する言語自体を明確に定義しようとするところ。言語は明確に定義できないのが本質だから。
僕が思うに、フッサールの超越論的現象学の原因はそこにある。{05/06/2024: [図書館]図書館駆動型読書論再び 3 - 読む記憶}{CoT: ハイデガーやウィトゲンシュタインが到達したのは、言語の中に存在論を見出すことができるという認識らしい。}←、言語の中に存在論を見ることができるのも、そこに言語の本質があるからである。
25年後の『存在論的、郵便的』から『訂正可能性の哲学』へ(2) 脱構築研究会 Association for Deconstruction チャンネル登録者数 3910人 1.1万 回視聴 8 か月前、25年後の『存在論的、郵便的』から『訂正可能性の哲学』へ(3) 脱構築研究会 Association for Deconstruction チャンネル登録者数 3910人 1万 回視聴 8 か月前が続いている。
まだ、東浩紀を十分読めていないまま、流し読みしつつ書き続けるわけだが、「訂正する力」にもあるように、言葉の使い方のルールは変化する。それを変えるのは、自分自身ではなく、観客や審判というわけ。これは社会学的な色彩の強い見方なので、もっと一般的には、言語的認知に対する生活世界・環境世界からのフィードバックで変化すると考えてもよいだろう。言語的認知とは何かという問題は生ずるわけだが。ウィトゲンシュタインの言語ゲーム論の有効性を指摘している。
もうどういう観点からの検索で見つけたかわからなくなったが、おそらく量子モナド論を調べていたときだった。中村豊著「超越論的世界像 : フッサール現象学の世界像」、空間・社会・地理思想、12 巻、p.137-152、2008を見つけた。著者は故人と注が付いている。調べると、中村豊 (地理学者) - Wikipediaだとわかった。フッサールもモナドという用語を使っていると初めて認識した。
・・・日本の認知地理学のパイオニアであった中村豊氏もほぼ同じ時期に逝去された。哀悼の意を表したい。そして私に寄稿の打診をいただいていた,結局は遺稿となってしまったが、認知地理学の回顧とその解釈の稿を掲載することにもなっている。戦後生まれの早世の損失は学界にとって計り知れないが,同時に今年は地理思想史科研の30周年でもあり,戦後派も戦後史としてその研究対象になるのかもしれない。学界の生き残りに功を奏すかどうか不分明ではあるが,この雑誌の役割はこうしたところにもあると信じている。
(「水内俊雄「編集後記」『空間・社会・地理思想』第11号、2007年12月28日、奥付」より該当箇所引用)
これを読めば、フッサールの現象学の総体をざっくり把握できそうだと感じた。
もう6年も経ったかと、信じられない思いで、実質的に消滅している、とあるLINEのアナウンスのメッセージを取り出した。もうそれしか痕跡はない。「マルクス・ガブリエルには興味があります。2018年1月の「現代思想」誌で「非自然主義的実在論のために」 という二段組18ページの記事を読みました。まだ、何を言いたいのか、よくわからないというレベルですが。「非自然主義的」という立場が何をもたらすのか、何を意味するのかが知りたい。」メモ代わり。
当時の日記には{実在論と存在論 2 (2018/03/11)}{ブックカフェ21の翌朝 (2018/07/29)}←が残っている。が、答えた記憶はない。本当にそうかな。ずっと課題と思っていたような気がするが。
おそらく何か考えだすだろう。
{04/26/2024: [図書館]図書館駆動型読書論再び - 木田元先生の著書 - 本を借りると蔵書も増える}←に木田元先生の著書のビジュアルリストがある。日本の哲学者で最も凄いと思わせる人だった。ハイデガーから西洋哲学全体を徹底して読み、哲学-反哲学の流れを鮮やかに解き明かした。これが哲学の座標軸・羅針盤になる。
唯一の欠点はサルトルを評価しない、貶す(「小粒」とか、「評論は一流、小説は二流、哲学は三流」とか言う、ひどい)ところだが、ビジュアルリストから抜けていた{LIB: 「哲学以外」(1997年)}に「哀悼 J・P・サルトル - 思想への責任のとり方について」(298ページ)を見つけて、まあいいか、許そうと思った。サルトルからさっさと構造主義へ鞍替えし、ファッション化する哲学に警鐘を鳴らしている。
サルトルの意味については、形而上学の理解を通して、考えることになるだろう。ハイデガーには形而上学入門がある。
自然科学が形而上学に成り代わったつもりだったがそれはとんでもない間違いだったという話になるのかもしれない。いや、実はやはりそうだったという話になるのかもしれない。
YouTubeで{情報熱力学、コルモゴロフ複雑性 (2023/07/25)}←を思い出していた。
読むべきものが溢れている。うれしいような、悲しいような。追いつかない。貸出を回さないと予約に到達しない。
処理中ビジュアルリスト
{LIB: ヘルマン・リュッベ著、川島秀一他訳「歴史における意識 主観性の現象学のための研究」}←を少しメモして返却。
・・・ヘルムホルツは、周知のようにこうした仕方で、外界認識を、主観が自己の神経細胞の刺激を外的原因の結果として解し、そのようにして原因に遡って推理する際の因果推理のメカニズムとして記述した。 「いったい、我々は、最初どのような仕方で我々の神経感覚の世界から現実の世界へと到達したのであろうか。明らかに、ただひとつの推理によってのみである。すなわち、我々は外的対象が現に存在することを我々の神経刺激の原因として前提しなければならない。というのも、原因がなければ結果はありえないからである」。この理論は、十九世紀の六十年代には、 外界問題の解決の試みとして極めて成功した。同時にそれは、因果性という根本原則を、それが主観に外的実在を開示するので、それ自身の外的実在の経験の構成要素とはなりえないようなアプリオリな根本原則であると解することによって、新カント派的なカント革新を準備した。
フッサールは、そのような認識論が主観とその世界との関係を世界内の諸事物の関係という類比に従って記述しようとする原理的に誤った試みであるとして、因果性の原則に異議を申し立てた。主観的意識と現実性との関係は、この現実性自身を自然科学的に客観化する理論のなかに誤った仕方で引き入れられる。「自然科学的規範に従えば、意識を事物化することはほとんど避け難い。そしてそのことは、最初から我々を矛盾に巻き込むのであり、その矛盾からは常に新たに矛盾に満ちた問題設定や、誤った方向に向かう傾向が生じてくるのである」。主観はそれ自身の生と認識活動の主観として総じて主観たりうるが、その主観をそうした活動の背後に遡って捉え、次いでこの活動を、それを通じて主観が現実と接触するようなメカニズムとして解釈することは不合理である。さらに、この接触が実現される場合に主観はそれはそれで一般に初めて主観として存在するのであるが、この接触を主観の主観性に端的には与えられないようなメカニズムに帰せしめることも不合理である。この主観性においては、視覚経過の光学と生理学も、「因果推理」と同様に生起することはない。すなわち、たとえばそうした考察の連関でしばしば持ち出される網膜上の倒立像はそれ自身見えないのである。 次に、その像を逆さ眼鏡で直立させた場合でも、その像は同じく見えはしない。そのときに人が見るのは倒立した世界であり、何らかの意味で光学や生理学に属するものが見えるわけではないのである。
それに類似した考察に基づき、フッサールは、自然科学的問題設定のもつ客観主義から首尾よく解放されえなかったグノーシス的諸理論に抗して、主観性としての主観を記述的、 現象学的分析論の自立的なテーマとして奪還した。こうして主観を客観主義的把握の枠から解放することで、ロマン主義的な陪音を交えずに、「自然的世界概念の再獲得」と呼ばれるものが同時に遂行された。この自然的世界概念は、そこから主観がかの収縮自我の形態で追放されてしまうような世界に関する概念ではなく、主観が生と認識を遂行するときの世界、 そこでは世界が自分の世界であるようなあらゆる活動を行う主観が属しているものとして生起する世界に関する概念である。フッサールの場合には、そうした反省において、「自然的世界概念」もしくは後に名づけられた「生世界」概念は、客観化する 自然科学でいう現実性の概念からは切り離される。この切り離しは、その非常な困難さが、哲学史的に過去のものになってしまった後には容易に過小評価されるような出来事であった。十九世紀の後半になるまで、哲学の分野のいたる所で、生世界(引用者注; 「生活世界」と訳すべきでは?)は自然科学の対象としての世界と自明的に同一視されていたが、それは両者の差異に関する無知の結果である。そしてこの差異が初めて生じたのは、精密諸科学の進歩に伴い、この科学の語る実在がその尺度において、我々の生きている世界ではなくなればなくなるほど、この実在に関する科学的認識がより精密でより豊かなものになるということが最終的に看過されないものとなった場合である。・・・
(前掲書、10-11ページから引用、晃洋書房、1988.6;ボールド体部分は引用者による)
この時点で、「意識」の問題は、意識されており、現在でも変わっていないわけだ。この話は、フッサールの「ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学」(細谷恒夫・木田元訳、中公文庫、1995年;中央公論社、1974年;底本は1954年だが1935-1936年が最後の論考)に端を発しているのだろう。第二部は「近代における物理学的客観主義と超越論的主観主義との対立の起源の解明」である。なぜ、現象学が超越論的になるのだろう、現象学って、名前からして、自然科学ではないのかと思っていたわけだが、ようやく疑問が腑に落ちた。なぜ、50年前、フッサールが重要だという言説が存在したのか、その意味が、今になってようやく分った。しかし、今や、自然科学さえ超越論的になりつつあるのかもしれない。
しかし、超越論的である部分をどう表現したのかが問題。普通にやると、文学になってしまうのでは・・・結局、ポストモダンにつながっていく。そういう観点から、ポストモダンを見る必要があるということ。
4月の初めだったか、閑舎さんにコロナ後初めて会う機会を得た。そのとき、NIFTYのLaCoocanが依然としてhttp(Hypertext Transfer Protocol)のままなので、https(Hyper Text Transfer Protocol Secure)に移行するにはどうするのがよいか相談。さくらインターネットなら共有SSL(Secure Socket Layer)を利用すれば無料との話があり、試してみようと思った。調べると、ライトプランでOK、PerlのCGIも使える。14日間の無料お試しができる。単にファイルをコピーすれば済むことにはならないが、ほぼそれに近いことになるだろう。https://textworld.sakura.ne.jp/renewal.html を試してみた。取り敢えず使える。
CGI以外は単にコピーするだけで動く。そのままでいいかどうかは別にして。CGIはパーミッションを755に合わせ、スクリプト中のドキュメントルートを書き直せば一応エラーを吐かずに動く。
デスクトップCGIもサイト依存の記述が多いので、見直す必要あり。面倒だな。全体的に見直して、合理化したほうが良いかも。いずれにしても面倒^^;
と言いながらも、前に進める必要がある。今、必要なものは今のやり方でSAKURA用に書き換えたつもりのものを9本準備した。うーん、まだおかしいね。FTPが動かないな。新しい枠組みを作るだけの価値があるかどうか、何が新しいのか、価値があるのかどうか、今年いっぱい考えてみよう。
Outer Range - Wikipedia、Dark Matter (2024 TV series) - Wikipedia、Constellation (TV series) - Wikipedia。いずれも暗く不気味な話で最初は入りにくいところはあるが、何か惹かれる作品群。
「Outer Range - 領域外」のシーズン2を見終えた。「Time is a river, this is a destiny.」が心に響いてくる。
詰将棋解答選手権(第21回・2024年)の第10問、若島正作が話題になった。参加者が誰も解けなかった第10問を藤井聡太八冠が30-40分程度で解いたことが話題になったのだ。いろいろなところで、若島正氏の名前を聞くので、「盤上のファンタジア」(2001年)を図書館で借りてみた。詰将棋についてずーっと疑問に思っていたことが書いてあるし、第一問の一手詰めから奥が深い、なるほどと思い購入した。
藤井聡太八冠は10000問は解いたとどこかで聞いたので、ぴよ将棋の一日一問の実戦詰将棋(ぴよ将棋実戦詰将棋有段問題全問チャレンジ)だけで10000問に到達するには23年以上掛かるし、少し変則的なルールから本式の詰将棋にもチャレンジしようと思い始めた。若島正氏のこの100問をまず見てみようと思っている。この解説は詰将棋に内在する問題に気づかせてくれ、「盤上のファンタジア」は詰将棋の全容を把握するためには絶好の問題集と思えた。
棋士の頭には頭の中に盤面があるという話は多いが、藤井聡太八冠の頭には、棋譜の文字列の並びがあるという話もある。対局中の棋譜の確認の目的はそれぞれの指し手の消費時間の確認だという話は多いがどうなんだろうか。人間の記憶と思考はどうなっているのか、将棋で考えるのも興味深い。
名人戦第三局二日目は封じ手、1六角から終局まで、藤井八冠が危なげなく徐々に有利を拡大させていった。ずっと何か申し訳ないような顔が印象的だった。伊藤匠七段との叡王戦第三局の最初は疲れが顕著に表れていたように思えた。集中力を欠いていた。
過密日程が最大の敵かもしれない。
宇宙空間は想像以上に「混雑」 新種の浮遊惑星に約3万個の新小惑星を発見。オリオン大星雲の「爆発の指」や浮遊天体 ウェッブ望遠鏡が撮影 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)など貴重なリンク満載。