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日記: Text World | 脳髄の日記 | 第四の日記 | jscripter's Twitter | Facebook | Myspace(記事抄録や関連メモ: コメントはこちらにどうぞ)

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3/31/2018 (Sat.)

最近、Podcastでbackspace.fmを聴きはじめた。Podcastは2005年ぐらいから聴いていたが、リバイバルしたのが、Rebuild.fmにLarry Wallのエピソードがあるのを知ったときのこと。そして、Rebuild.fmの中で、バイリンガルニュースを知り、backspace.fmを知ることになった。現在、少しずつ過去に遡って聴取中。おそらく、すべては聴ききれない。既に配信回数は400回を超えている。

今年の始めか、昨年の年末ぐらいの回で、探し物を代わりにしてくれるロボットが欲しいというような話題が出た。これは確かに欲しい。最近、一度行方不明になって見つけた本が再度行方不明になって見つからない。タグをつけておくという話はあるわけだが、あらゆるものにタグを付けておくのは手間もかかるし、コストもかかる。デジタルで読書日記は書けるとしても、デジタル情報を本という物理的実体と結びつけるのは、そう言う意味で難しい。

「10億ドル企業」は夢物語に? Yコンビネーターのイヴェントに揃った「ニッチ」な投資先たち|WIRED.jpには次のようにある。

カメラを使ったアプリでは、例えばクルマの鍵や眼鏡が部屋のどこにあるかを教えてくれるものや、エクササイズの様子を撮影するとアドヴァイスをくれるものなどがすでに存在する。・・・

この内容で検索しても具体的なものはなかなか見つからない。その中で、おもしろそうで注目したのは、Google Clipsはウェラブルなスマートカメラ――予想外の新製品に驚きの声 | TechCrunch Japanだけど。頭の中でうまくすればできるのではと妄想しはじめたところだった。これなら試してみたい。が、Google Clips supported devices and OS requirements - Google Clips Helpということと、日本での発売はまだ・・・

更新: 2018-03-31T19:46:28+09:00
3/30/2018 (Fri.)

今日の帰宅時外気温、18℃。白く透明な月が青白い孤空に浮かんでいる。すぐそこにあるみたいに。手で掴めそうだ。あっという間に時は過ぎ去る。この日記でそんな当たり前のことを何度書いたことか・・・

過去を振り返るようになっては終わりだ。大江健三郎先生は、自分の書くものがすべて自らの著作からの引用になったときが終わりだと言われていたが・・・まあ、そこまで到達するには無限の時間が掛かる。

未来が見えているかと言うとそれも危うい。毎日、世界認識問題を解いている。新しい分野は苦しい。苦しさの中でなんとかもがく。もう止めとこうと思ったり、いや、そういうわけにもいかないと思ったり。しばらくすると、少しはその世界が見えてくる。ほっとする。認知科学の実験のようなもの。毎日そんな具合だ。やれやれ・・・これが未来かな・・・

更新: 2018-03-30T23:52:12+09:00
3/29/2018 (Thu.)

今日の帰宅時外気温、21℃。昨日20℃。今週は暑くなるらしい。もう木曜日。いろいろとテーマが増えて、疲れ気味。一人では限界がある。Apple Chicago event 2018 live blog, start time and more | CNETASCII.jp:紙の時代は終わらない、HPの研究者がそう自信をもって言う根拠は? (1/4)

一昨晩、Apple Special Eventを見ようかと思っていたが、疲れていたので、早めに就寝。朝、ニュースを調べて、リアルタイムで見るほどでもなかったと・・・昨晩、Apple TVのApple Eventで視聴しようとしたが、再生しようとすると、一つ前の昨年9月のクパティーノのSteve Jobs Theaterのイベントが再生されてしまう(今日も状況は変わらないね)。仕方がないので、Fire TV StickでFirefoxを立ち上げて、Apple Events - Keynote March 2018 - Appleを再生。

Apple Pencilは是非使ってみたいが、32GB、WiFiのiPadとPencil、スマートカバーに加えて、本体のカバーを加えると、おそらく6万円は超えるだろう。試したいだけでは、気軽には買えない。まだ、ジョブズが最後にプレゼンしたiPad 2を今でも使っている。以前、二種類のデジタルペンを試したが、継続して使う機会はない。

9.7インチではおそらくお絵描きには小さ過ぎる。そんな予感はするが、素早く指先で拡大して細かなところを仕上げることができる操作性はPCでは得られない。

ヒューレットパッカードの研究者が「紙の時代は終わらない」と言われているそうだが、ディスプレイだけですべてを済ませるのは難しい。思索を深めるためには手に取って触ることが必要。ノートに書きだして考えるとわかるという実感が得られやすい。

デジタル本の限界・問題点は、Kindleなどのデバイスのリストを見ないと本の存在を忘れること。吉田秀和先生は300冊ぐらいの本と300枚のレコードを持って、都市から数十キロの自然の豊かな郊外に住みたいと書かれていた。加えて、図書館でゆったりと調べることができる環境も欲しいと。僕にはPCとインターネットも不可欠だけど・・・

3/25/2018 (Sun.)

魚住恵ピアノリサイタル フランス近現代作品の魅力 シリーズ第2回 -こだまする鐘の音- <演奏とお話>。魚住恵ピアノリサイタル - フランス近現代作品の魅力-花鳥風月-(演奏とお話) (05/14/2017)の続き。

パンフ・プログラム・チケット

パンフ・プログラム・チケット

紙屋町、カワイ広島にあるコンサートサロン「パーチェ」で15:00開演。満席。


テーマは鐘の音。ヨーロッパでは鐘の音は生活の様々な場面に溶け込んでいる。魚住先生はプロジェクタで楽譜や資料を映しながら、鐘の音の該当部分を簡単に軽やかに弾いてみせられる。作曲家の解説もあるので、どんな人がつくったのかもわかって親しみが湧く。みんな身を乗り出して熱心に見ていた。リサイタル当日が、偶然、ドビュッシー没後100周年にあたり、ドビュッシーは1918年の3月25日に亡くなった。こういうセミナーとコンサートの組み合わせはめずらしい。すべてが丁寧に説明されたうえで、演奏も曲全体が示される。貴重な体験だと思う。

プログラム

プログラム

前半はラヴェル。そして、「お話」があって、休憩。後半は、メシアン、リリ・ブーランジェ、そしてドビュッシー。アンコールは子供の領分の第6曲、ゴリウォーグのケークウォーク。


僕が一番感動したのは、ドビュッシーの映像、第2集、第2曲「そして月は荒れた寺に沈む」の途中、ふと、紡ぎ出される音に建築を感じたこと。荒れた寺のイメージがその瞬間、連続的に造形されるように聴こえた。一時の夢、幻想のようなものかもしれないが・・・。音の回廊、時の回廊が現れた。こういう感覚は生の演奏の時にだけ起こるような気がする。帰宅して、チョ・ソンジンとミケランジェリの演奏で聴き直してみたのだが、そのような状態は、露ほども再現されなかった。

ドビュッシーに対する関心が深まったのは、吉田秀和先生の「私の好きな曲」に、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンから最も独立した芸術を作るのに成功した天才に、フレデリック・ショパンとクロード・ドビュッシーの二人を上げなければならないと書かれていたからだ。ドビュッシーで選ぶとすれば「前奏曲集」がよいとされていることも一貫していることに、「名曲三百選」と合わせて今回確認していて気付いた。ドビュッシーをじっくり聞きなおす機会が得られそうだ。

魚住先生は前回のリサイタルで前奏曲集第1巻から3曲、第2巻から3曲、今回は第1巻から2曲を演奏された。次回があるとすれば、ドビュッシーずくしのリサイタルも興味深いかなと思ったり・・・

更新: 2018-03-31T08:25:08+09:00
3/24/2018 (Sat.)

Appple TVでprimeビデオを見終わって、ホーム画面に戻すと、Apple Eventのアイコンがある。開いて見ると。

Apple Special Event

Apple Special Event

「イリノイ州シカゴのレーン・テック・カレッジ・プレップ・ハイ・スクールで開催されるスペシャルイベントを視聴しよう」とある。


既にいろいろなニュースで見慣れたアイコン。

もう大体何が発表されるのかもわかっているようだ。シカゴなので時差が14時間。朝の10時からだとすると、日本では翌日の午前12時(0時)。水曜日か。0時からなら、見ざるを得ないか。いつもの西海岸の開催だと、時差が16時間、午前2時からなのでよほどのことがないと無理だが。

ブックカフェ 18(1/28)は中島正博著「持続可能な発展のための人間の条件」(大学教育出版、2005年)だった。メモは8ページあるけど、未だに記事にできていない。【大前研一「2018年の世界」】世界中が「低欲望社会化」する中、日本は美しい衰退に向かう | マネーボイスのような記事を見ると、どこかで取り上げる必要がある。が、今日のところは、カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳「忘れられた巨人」(ハヤカワepi文庫、2017年; 原著「The Buried Giant」、 2015年)。

いつもの元安橋にて

いつもの元安橋にて

堺町、Uluruで10:00amから。基本のWYSJに加えて、N先生、Yさん、久しぶりにMさんが参加して、7名に。


蕾の桜と原爆ドーム

蕾の桜と原爆ドーム

日本全国8時では、桜の開花は3/22-26ぐらいの予報だったと思うが、広島は3/22だったそうだ。


もっとも、全部読めてなかったので、中途半端な参加になってしまったが、これはいいなあと思う本で、じっくりと大切に読みたいと思った。忘れられた巨人とは何を意味しているのかということなのだが、忘却された記憶を意味しているらしい。「霧」が記憶を覆い隠すもの(?)として登場する。

S氏は「わたしを離さないで」と「浮世の画家」も読まれたようだが、やはり記憶が題材になっているそうだ。M氏は「忘れられた巨人」を単行本(2015年)を持ってこられ、他に「わたしを離さないで」と短編集「夜想曲集」を読まれたそうだ。

「わたしを離さないで」はわたしを離さないで | Digital HD, Blu-ray, DVD | 20th Century Fox JPの映画化で話題になった。このような物語をどんな話かを知った上で、如何に読ませることができるのかと思っていたが、とても良いという話だった。

僕は「充たされざる者」の最初の方を読み掛けで、やはりおもしろいなと思いつつ、まだ先に進めていない。他にも読むべきもの、考えたいことが有り過ぎでなかなか読み進めない。

記憶が時系列的には並びにくいという話がMさんから出て、確かにそうだと思う。随分昔の話だったと感じていたのが、時間が明確な事象との関係から、感じていたよりも近いと思い直すことがある。記憶というものは原理的・本質的に時系列的ではないのかもしれない。あるシーンを思い出すのに、時間の流れを辿るという操作はない。古い記憶でも瞬時に思い出せる。MさんのFacebookの記事が時系列的記憶を支えているという話が現代的であった。

N先生は自分の外部記憶装置は奥さんだと言われていた。女性は昔のことをいろいろとよく覚えている。

自らの実体験による、五感を経由して獲得した記憶と単なるメディア経由の情報の受容による記憶とは異なる。Sさんは、実際、見たこともない北極熊とか鯨とかは本当に存在するのだろうかとふと感じることがあると。

常識というものがいかに形成されるかという問題とつながる話かもしれない。認知科学の話題なのだろう。今の時代においては、科学は日常的な思考に深く浸透していて、科学的な物の見方は当たり前になっている。科学的な考え方は、現実世界の観測からの仮説形成、実験的検証に基づく。そのようにして歴史的に蓄積されてきたのが知識である。それがすべてではないが、基本的には知識を基にして演繹的に考えるわけで、知識によればホッキョクグマもクジラも存在することは当然という前提があるのだが、論理ではなく、感覚的に本当にいるのだろうかとふと考えてしまうわけだ。

しかし、科学にも限界がある。これは本質的な限界であり、理性の限界とか、知性の限界とか言われる。限界があることを証明するのは数学である。ジェイムズ・D・スタイン著「不可能 不確定 不完全 -『できない』を証明する数学の力」(ハヤカワ文庫、ノンフィクション、2012年)が「ハイゼンベルクの不確定性原理」「ゲーデルの不完全性定理」「アロウの不可能性定理」という三大「できない」証明を検証している。「できない」という否定的な命題の証明が、実は新たな視野を切り拓く不可欠の契機になるというお話。以上、裏表紙の解説からの引用。

記憶から認知論まで話題は広がり、ゲームの話が出て、これからはVRでその世界に入り込んで感覚的に認知することができるようになるかもしれないと話すと、既に人間はスマホの二次元のゲームでさえ、そのゲームの世界に没入して楽しんでいると。人間はスマホの小さな画面にさえ、意識を投影することによって、想像力を羽搏かせることができる。最近、Amazonのprimeビデオのエピソードを続けて見ていると、その世界が実際にあるかのように感じられて、思わず我に返ることもある。

さて、「忘れられた巨人」は、記憶についてどのような見方をしているのか、念頭において読み進めよう。エドウィンと竜クエリグとの関係をどう考えるべきかという疑問が、N先生から出されたので、そこも読み取りたい。「霧」も一つの謎のキーワードなのだが、「蛇」についての表現も謎になっている。エドウィンと「蛇」は関係がある。第1部の間に2度出てくる。第1部、第5章の終わりに出てくる蛇の記述は不思議なものだが、特に明確な説明がなされないままに物語は進んでいく。蛇と竜は関係があるのだろうか。ようやく第1部を読み終えて、第2部、第6章(195/478ページ)に入った。物語には謎が必要なのだろう。

平和記念公園の桜も開花

平和記念公園の桜も開花

川沿いは、まだ、つぼみだけの桜も多いが、公園内の通路沿いの桜は一、二分咲きといったところか。


いつもの御幸橋から、晴れ

いつもの御幸橋から、晴れ

S氏と本通り交差点で別れて、歩いて帰宅。途中、市役所前交差点のリトルマーメイドでパンとコーヒーで軽く昼食を済ませる。


カズオ・イシグロ、読むべき作家を見つけたのかもしれない。

更新: 2018-03-25T12:29:41+09:00
3/21/2018 (Wed.)

The Perl Conference 2018, June 17 - June 22 in Salt Lake City, UT2018.12 Remotely Edument | Weekly changes in and around Perl 6からRemote Debug Support for MoarVM | 6gutsへ、さらにOf sisters, stacks, and CPAN | 6gutsからAn Open Letter to the Perl Communityへと彷徨っていた。

新しい動きはないか検索していると、Elizabeth MattijsenさんのThe State of the CPAN Butterfly Plan - The Perl Conference 2018を見つけた。The Butterfly Perl 5 Projectも良い話になっていくといいかなと思う。Perl5がMoarVM上で動いてさらに発展していけばこれに優るものはないかもしれない。当面、performanceの問題はあるのかもしれないが。

TPC2018では、当然、Sawyer X氏のPerl 5.28 and Beyondがある。Beyondで何が語られるのか。

トークの中で特に興味を唆られたのは、Bruce Gray氏のPerl 6 and the Emergent Program.*。emergentというのは創発という意味で使われているのだろうと思う。Emergent algorithm - Wikipediaを参照。おそらく、人工生命に関係するものだろうね。

さて、そろそろノートのPerl6やPerl5を更新して、最先端に追いつこうかな。

Enter the Edument Team

At Edument, the company where I work, we're keen to support Perl 6 and drive it forward. Last summer, we released Cro(Cro - elegant reactive services in Perl 6). In the autumn, we started work on our next Perl 6 product - which we'll be announcing in just a couple more weeks. Along the way, we realized that it really needed Perl 6 to have a better debugging solution. So what did we do?

(Remote Debug Support for MoarVM | 6guts)

Jonathan Worthington氏によれば、今月中ぐらいには、Croに続く新しいPerl6製品が出るそうだ。何が出るのか楽しみ。

話は変わるが、Jnthn氏の記事の中に、MessagePack: It's like JSON. but fast and small.が出てきたので調べると、インプリメーンテーションリストにGitHub - pierre-vigier/Perl6-Data-MessagePack: Message pack implementation for perl6 / msgpack.org[Perl 6]はあるが、Perl5がないので、検索した。Search for "messagepack" - metacpan.orgの筆頭には、Data::MessagePack - MessagePack serializing/deserializing - metacpan.orgがある。安心した。

更新: 2018-03-21T19:30:24+09:00

朝、ツイッターで世界がぼくたちに追いついてきたんだ──ベックとコーネリアス、25年の友情と音楽制作を語る|WIRED.jpの記事を見つけて、ベック、一瞬、ジェフ・ベックかなと思ったが、当然、違うよね。ジェフ・ベックは今でも大活躍のようだが、既に確立した存在だ。アルバム「Wired」のかっこいい印象的なジャケットが思い浮かぶが、1976年の作品。新しい「Beck」は誰か、どんな音楽を作っているのだろう。ベックは音楽の歴史そのものだ! 『メロウ・ゴールド』から新作『カラーズ』まで――ベックのオリジナル・アルバム・ガイドで来日予習!  | TURNという凄い記事を見つけたので、iTunesで検索して、最新のアルバム「Colors」を聴いた。

大体、何か聴いていると、通りかかった家内がコメントするのだけど、朝だから元気のいいのを聴いているのと言う。昨晩、Chill Mixのプレイリストを見て、これなら聴いてみたいと思うリストねと言った。もちろん、最初はビル・エヴァンスだったのだけど、小曽根真なども並んでいる。今朝は、朝に相応しいプレイリストを聴いているのだろうと思ったわけだ。

それなりに音楽として認めた感じのコメントだったということは、悪くないということだ。実際、聴けるね。アルバムを調べてみると1994年まで遡る。「Mellow Gold」が最初なんだろう。カテゴリはオルタナティブ。「世界がぼくたちに追いついてきたんだ」というWiredの記事の意味が分かる。少し聴いてみよう。

僕らジャズ・ロック・フュージョン世代にとっては、オルタナティブは今一つのカテゴリではある。TURNの記事にはブルースの影響があるとしているので、新しい音楽を通して、それがぼくの心に響くのだろう。

ジェフ・ベックも調べると毎年アルバムを出している。久しぶりに聴いてみよう。

3/20/2018 (Tue.)

「中国人の部屋」の核心は「マニュアル」にある。これは部屋全体の持つ機能を動作させるプログラムだ。プログラムには機械的な操作が記述されているだけだ。そうである以上、部屋をロボットのような姿に変えたとしても、心があるようには見えない。

・・・心をもつもたないは、機能ではなく、その機能が何のためにあるか、つまり機能の目的の存在様式の問題なのである。

(63ページ)

「ロボットに心をもたせるために」(62ページ)の一節。そうして、「生存の目的をもつロボットだけが『意味』を理解する」(64ページ)が見えてくる。そこを過ぎると、ようやくもう一度、第1章「意味」の「後半の課題」(65ページ)、認知科学に到達する。

焦らず、一歩一歩進もう。他の本、カズオ・イシグロの「忘れられた巨人」があるので、しばらくといっても、来週までのことだが、お休みするけどね。

それはともかく、マニュアルやプログラムは人間が書いていることは指摘しておこう。中国人の部屋のマニュアルを本当に書けるかどうかは別にしてだけど・・・思考実験もむずかしい。

更新: 2018-03-20T23:12:03+09:00

次、何を見るかと調べ始めた。「Bosch」か、「高い城の男」を期待していた。

BOSCH/ボッシュ - Wikipediaによれば、シーズン4は4/13に配信予定。シーズン5も制作決定とのこと。素晴らしい。

高い城の男 (テレビドラマ) - Wikipediaによれば、シーズン3が2018年に配信予定とか。うれしいね。

「Twenty-four」で始まったプライムビデオのシーズン視聴。次から次へと見たくなる中毒性を持つ作品は貴重だ。

3/19/2018 (Mon.)

中国語の部屋のサールがタンパクマニアの件、この点を少し精査したい。

・・・サールの論点はもっと踏み込んだ次の点にある。そもそもアルゴリズムに従って動く計算システムは知能を持てない。なぜなら計算とは定義上形式的記号操作なのだから、そこには意味の理解がない。しかし知能にとって意味を理解するということは不可欠の要素だ。

さらにサールは、人間の脳は明らかに意味の理解を生み出す能力をもっているが、コンピュータはもっていない、もっと言えば、神経タンパク質はもっているがシリコンはもっていない、とまで主張する。サールに言わせると、意味の理解は光合成のような生物学的現象なのである。クロロフィルが光合成に欠かせないように、神経タンパク質は意味や、ついでに意識に欠かせない。少なくとも金属やシリコンは神経タンパク質の代替物にはなり得ない。どうもタンパクマニアだなあ。

(51ページ)

ここからなかなか前に進めなくなってしまった。取りあえずは進んでみているが、本当にそんなことをサールは言ったのだろうか。

・・・サールは、タンパク質は意味を生むことができるがシリコンはできない、とどういうわけだか断定する。サールは、意味の理解の有無を素材の問題にしたがる。これは的外れだ。われわれの脳が意味の理解を生み出せるのは、それがタンパク質でできているからではない。タンパク質が生命とともに歩んできた分子だからである。シリコンにはまだその歴史が欠けている。

(64-65ページ)

これらの部分は科学的に厳密さが足りないと思ったので、サールの議論を正確に知りたいと考えたのだが・・・もっとも「意味」、「意味の理解」とは何か、うまく定義できているのだろうか。もう一度読み直そうか・・・いや、よく考えると今それを解明しようとする途中なのだった。

それにもかかわらず、僕には、トダヤマ哲学入門においてサール先生の言われることはもっともと思える。神経タンパク質という用語は正確性に欠けると思う。少なくとも神経細胞とシナプスが構成する集合構造が意味を支えているはずと思う。おそらく様々な記憶を保持する構造でもあるはずだし、言語を司る生得的構造でもあるはずだ。シリコンはそのような構造を自然に持つことはない。無機物で生きていないのだから当然・・・生命と非生命の違いだ。コンピュータはOSなどのソフトウェアも含めて人間が作り上げた思考のための道具だ。

グーグル、量子計算機を年内に実証へ 日本経済新聞 2018年3月18日

グーグル、量子計算機を年内に実証へ

実用化には時間が掛かるが、原理的な部分を確める。


山折哲雄氏、私の履歴書(18) 日本経済新聞 2018年3月18日

山折哲雄氏、私の履歴書(18)

宗教学者の大学時代。同人雑誌の回想。コンピュータの時代に人間とは何かを考える。千夜千冊に1667夜『宗教を生みだす本能』ニコラス・ウェイド|松岡正剛の千夜千冊が登場した。


まだまだ、人間の思考は奥が深い。どのようにして、宗教心をシミュレートできるのか。プログラマの端くれはプログラムが何ができるのか、ある程度知っているが、人間の心と同様にプログラムに記述できるアルゴリズムの深いところまでは知らない。やはり、バックプロパゲーションや深層学習を真剣に学習する時が来たのだと思う。

更新: 2018-03-19T23:48:39+09:00

シーズン7からは有料、エピソード1はHD画質もSD画質もレンタル100円。エピソード2-7はHD画質300円、SD画質250円。2010年に購入した32インチのBRAVIA KDL-32EX300で見ているので、SD画質で十分と思っている。エピソード1は試しにHD画質にしてみたが、多少緻密で鮮明な感じもしたけど、ほとんど変わらない。見始めればSD画質に不満を感じるわけでもない。二人で見て、シーズン7、1600円也。安いと思う。

シーズン7で物語は完了していない。シーズン8は2019年公開に向けて、絶賛制作中とか・・・

ネタバレはなしで語るとすれば、特筆すべきは、会話が洒落た警句やジョークに満ちていて、それが楽しみや救いの大きな部分を占めていると言える。ある意味、人間如何に生きるべきかを問う、哲学的でもある。物語としては、殺伐系(backspace.fm、yukaさん)で暗い画面も多く、ここまでやるかという表現も多いわけだが、展開はダイナミックで、美術的にも素晴らしい。

しばらく我が家のブームだったPerson of Interestも既に見終わってしまったし、それに代わったゲーム・オブ・スローンズは2019年のシーズン8までしばらくお休み、他に見るものを見つけといてとのお達し。

PodcastのRebuild.fmやbackspace.fmで噂の他の作品は、Netflix。さてさて・・・

更新: 2018-03-21T12:28:35+09:00
3/18/2018 (Sun.)

速報:WWDC 2018は6月4日から開催! 進化した「iOS 12」、そして新型「iPad Pro」にも大期待! | ギズモード・ジャパン

取りあえずスケジュールに入れておこう。

3/16/2018 (Fri.)

帰宅時(3/15)、車が表示する外気温17℃。今朝はコートを着ずに出た。帰りの出発時には少し雨が落ちていたが、帰宅する頃にはとっくに止んでいた。ここのところ、戸田山和久著「哲学入門」を調べながら読んでいる。

知らない名前が次々に出てくる。調べないと読み進めないぐらい。もう一つは、哲学の言葉がわかりにくいことが問題。それも調べる必要がある。さてさて・・・

日を跨いで寝た翌日、本日の帰宅時外気温、9℃。今朝もコートは着なかったが、寒い。三寒四温という言葉は元々冬の気候の特徴なのだそうだが、春先にも使われるということのようだ。

少しずつ、メモでも残さないと、本は付箋だらけになり、そもそも何に付けたのかがわからなくなる。いつものことだが、なんとかならないかと思案している。デジタルにせよ、アナログの手書きにせよ、日記を付けるのが最も確実な方法だ。取りあえずPost-Itでメモを書いておいて、ノートに貼り付けるという方法もある。

Searleの心・脳とプログラム・コンピュータ比較問題の論文(1980,2002)

Searleの心・脳・プログラム・コンピュータ問題の論文(1980,2002)

この日記を書きながら、75x75mm2のPost-It、100枚x10個を注文した。1枚当たりのコストは0.8円程度。


「心は脳のプログラムか?」という問題が「中国語の部屋」(MINDS, BRAINS, AND PROGRAMS、1980年)という思考実験を生み出した。「脳はデジタル・コンピュータか?」という問題が、2002年の論文となっている。いずれも「No」だ。トダヤマ哲学入門の「中国語の部屋」は48ページからはじまる。

2002年の論文「Is the Brain a Digital Computer?」には、もう一つの問題が掲げられている。脳の操作はデジタル・コンピュータでシミュレートできるかという問題だ。これには「Yes」という答えが与えられている。

脳の操作をなぞることはできても、コンピュータには意味が理解できないというのが「中国語の部屋」の論点である。ようやく付箋(1)を記録できたかな・・・

付箋(1)はどれ?

付箋(1)はどれ?

一応、十夜一冊 第千四百七十夜 戸田山和久著「哲学入門」 - AIの時代に入って (03/01/2018)の続きということで。


03/04/2018: [千夜千冊] 1665夜 ロドニー・ブルックス「ブルックスの知能ロボット論」がこの次に位置づけられる。もう一つ注目しているブログはブルックスの知能ロボット論 - 人工知能に関する断創録。ここにはBrooksの「表象なき知能(Intelligence without representation)」と「象はチェスをしない(Elephant Don't Play Chess)」の論文が紹介されている。トダヤマ哲学入門では66ページに初めて「表象(representation)」が出てくる。

Rodney Brooks論文

Rodney Brooks論文

Intelligence without representation(1987)とElephant Don't Play Chess(1990)。


千夜千冊においては1606夜『心と脳』安西祐一郎|松岡正剛の千夜千冊も見逃せない夜なんだろうと思う。手持ちの関連図書を見つつ、もう少し整理してみよう。

『心と脳』安西祐一郎、千夜千冊1606夜関連蔵書

『心と脳』安西祐一郎、千夜千冊1606夜関連蔵書

後、手持ちでは、津田一郎著「カオス的脳観」とウィーナー著「サイバネティックス」が抜けていた。すべて合わせると60-70冊ぐらいが関連図書として上げられているので、実際のところ、全部読もうとすれば大変だ。


「心と脳」についてはまた立ち戻ることになると思うので、トダヤマ哲学入門に沿って前に進もう。

第1章「意味」を読みながら、気になるところを順に調べていくと、次第に読むべきものが増えていく。これは困る。下手をすると本を読み終えることができない。まず、結論を述べてくれるといいのだがとぼやきつつ、まずはしっかり読んで論旨を追っていこうと思う。

もう一度、序「これがホントの哲学だ」に戻って、ノート1ページ分のメモを取った。序も、11-34ページ、24ページに及んでいる。次々に疑問が湧くのだが、次々にその疑問が解消するように展開される。「意味する」は物理的相互作用ではないので、心の世界に属するものだという二元論から、「意味」を物の世界観に描きこむにはどうしたらよいかという話に展開される。結局、最後に残ったのは、「システムの進化」あるいは「表象の進化」という概念だ。意味は最初から存在しているわけじゃない。発生しているという考え方だ。

序のメモを取って丁寧に確認していくと、「表象」という言葉は、意味などの「存在もどき」を発生的観点から見ると、『生物の「表象」能力の格段の高まりが動因になっている』との記述の中に本書で初めて現れていた。肝心な部分を読み飛ばしていた。心おきなく、既に大体は読み終えた第1章「意味」(35-106ページ)を辿りなおそう。

目次から章立てを抜き出すと、次のようになっている。

いつも本を読むときは、まえがきとあとがきから読むのだけど、今回はなぜか「序」から入ったあと、続けて第1章「意味」を読み始めた。もちろん、購入する時はあとがきも眺めたはずだけど、意味論には興味があるからだ。本書には注がないので少しイライラしたが、「参照文献と読書案内」が章ごとにまとめられている。412-439ページ、解説付きなので、長く詳しいので許そう。少しフォントが小さいので本文と比べて1行多い17行。文字数も44文字と4文字多い。28ページ(本文33ページ相当)に及ぶ文献と書籍案内だ。できれば、参照文献は注としてマークしてほしかったし、読書案内は分けてもらうとうれしかった。特に、51ページのサールのタンパクマニアの記載はどの論文なり著書を根拠にしているのか知りたかった。「中国語の部屋」が最初に記述された論文にはないと思う。

あとがきには、哲学を特徴づける仕方として、「概念工学」という見方を提示されている。その次の段落を引用しておこう。

哲学は概念づくりを生業とする。「本来の機能」も、デネットのデフレ的な自由意志の概念も、ある理論的目的のために案出され改訂された概念だ。私はドゥルーズはホンに苦手で、何度読んでも投本断念。そのドゥルーズが、哲学とは概念を創造することだと言っているんだそうだ。ここだけは、私にもハゲシクわかるし、賛同する。

(444ページ)
更新: 2018-03-18T20:39:06+09:00
3/15/2018 (Thu.)

スティーブン・ホーキング氏が死去、76歳 - BBCニュース

言葉もない。

ホーキング先生の著書とホーキング先生の名前を冠した本

ホーキング先生の著書とホーキング先生の名前を冠した本

もっと、持っているかもしれないけど、取り敢えず見つけた本。


Stephen Hawking, a Physicist Transcending Space and Time, Dies at 76 | WIRED

更新: 2018-03-15T20:36:54+09:00
3/12/2018 (Mon.)

二週連続で、日曜日、海際に散歩。

遠くに海霧のある風景

遠くに海霧のある風景

遠すぎて海霧が確認しずらい。


遠くに海霧のある風景 2

遠くに海霧のある風景 2

これならなんとかわかる。


この魚、何の魚?

この魚、何の魚?

鯉のように見えるのだけど、塩水に淡水魚の鯉が棲めるのかな。


少しずつ、写真を整理しよう。宇品1万トンバースには先週の日曜日、かごしま丸が停泊していた。鹿児島大学水産学部の調査船のようだ。

鹿児島大学水産学部、かごしま丸

鹿児島大学水産学部、かごしま丸

かごしま丸 - Wikipediaによれば練習船。


かごしま丸、前部

かごしま丸、前部


かごしま丸、後部

かごしま丸、後部


今週は海上保安庁の天洋が停泊していた。

海上保安庁、天洋

海上保安庁、天洋

天洋 (測量船・2代) - Wikipediaによれば、中型測量船。HL04と書かれている。


まずはこれぐらいで。

天洋 2

天洋 2

前の方から見たほうが船らしく見える。


海上保安庁の巡視艇、しまぎり、PC41

海上保安庁、しまぎり型巡視艇

ことなみ型巡視艇 - Wikipedia


測量船HS-27くるしまと巡視艇CL-24、あきかぜ

測量船HS-27くるしまと巡視艇CL-24、あきかぜ

はましお型測量船 (2代) - Wikipediaすずかぜ型巡視艇 - Wikipedia


更新: 2018-03-13T23:55:25+09:00

今日の帰宅時の外気温、15℃。先週の土曜日、昼から散歩を兼て、遠回りでゆめタウンに向かう。その道端で見つけた。

路傍の花

路傍の花

タンポポなんだと思うけど。


日記だから、日常的なよしなしごとをスケッチのように書き留めようとは思いつつ、なかなか記録しきれない。時の過ぎ去るのに任せるのだけど、書こうと思って記憶には残っていることもたくさんある。昨日のことも、先週、先々週、もう1年以上前のことも・・・

3/11/2018 (Sun.)

実在論と存在論 (02/12/2018)から。哲学をわれわれの手に取り戻すことこそが倫理だが、もう一度考えさせた。なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ) | マルクス・ガブリエル, 清水 一浩 |本 | 通販 | Amazonのカスタマーレビュー。

ここで何かをすぐ語ることはむずかしい。問題を整理しなければ、言葉の定義が曖昧だからだ。思弁的実在論、非自然主義的実在論、・・・。現代思想の2018年1月号は「現代思想の総展望2018」の特集になっていて、千葉雅也、グレアム・ハーマン、マルクス・ガブリエルがそれぞれ書いている。「ラディカルな有限性 思弁的実在論の二〇年とその後」、「オブジェクトへの道」、「非自然主義的実在論のために」だ。これらをもう少し読んでみよう。「なぜ世界は存在しないのか」のアマゾン・カスタマー・レビューを参照しつつ。

言葉だけで世界を捉えようとすると曖昧になる。言語のゲームになってしまうからだ。言語のゲームの特徴は明確なルールがないことだ。だから曖昧な話になりやすい。マルクス・ガブリエルの「非自然主義的実在論のために」には、いくつかのバージョンの実在論が簡単に定義され、問題が整理される。そこら辺の手際は良い感じ。

更新: 2018-03-11T23:18:51+09:00

Barclays Says AirPods Continue to Grow, HomePod Sales Have Been Underwhelming - Mac Rumors2018 iPhones: Everything We Know | MacRumors。もう、ワクワクしないかな。年初から、既に予測されているのではおもしろくないという感じ。

次に出てくる新しいもの。それは何かを考えてみようと思ったのだが、何も浮かんでこない。発想の貧困・・・

もっとも、人工知能以上におもしろいものを想定すること自体がむずかしい。人工知能そのものを今年は追求することになりそうだ。もう一つのキーワードとして、人工生命というのもあるわけだが・・・

更新: 2018-03-11T23:05:12+09:00

QRCodeの生成をめぐって、スクリプティング言語ともう一度向かい合う。問題はスクリプティング言語のレベルにはないのだけど。ややこしいのはWindows 10の日本語ユーザー名の問題があるからだ。これは当然のことながら日本語だけではないらしい。過去もロシア語でもという話は読んだことはあった。問題はモジュールのインストールで生ずる。少なくともWindows XPでは、インストール場所をC:\ドライブのルートにしておけば、日本語ユーザ名は問題にならなくなったと思う。

もう一つの問題はWindows 10のユーザー名はWindows 10新規マシンの場合は日本語ユーザー名にはならないらしいことだ。メールアドレスの最初の五文字が自動的に設定されている。過渡期のマシンだけの問題になってしまうと困るのだけど。誰もがマイナーな問題と考えて、置き去りにされてしまいそうだ。

ASCIIのユーザー名のアカウントも作って使い始めたが、そのアカウントでインストールしても、Usersフォルダのユーザー名として使われるわけではない。

そんなところからの出発。どうもPerlは新しいモジュールをインストールできない。いずれ、もう一度、Strawberryで確かめようとは思っている。

昨今のスクリプティング言語の状況を見ていると、Deep LearningによるAIの復活で、ライブラリの充実度でPythonが大きな注目を浴びている。マイクロソフトがPythonをWindowsのマクロ言語としてOfficeに組み込むかもしれない。「Excel」に「Python」が統合される? Microsoftがアンケートを実施中 - やじうまの杜 - 窓の杜という話だ。

そこで、現実的な問題として、Pythonの様子を調べてみようと、qrcodeのライブラリをインストールしようとして、やはり日本語ユーザー名問題にぶつかった。調べてみると、Message 206938 - Python trackerで対応できるということで、即実践したのが、昨夜の結果。直接、参照したのはpip install でUnicodeDecodeError が発生した際の対処(日本語を含むパスで) - Qiita

それではRubyはどうなっているのか。日本発のRubyはさすが、この問題をクリアしている。ruby 2.5.0p0 (2017-12-25 revision 61468) [x64-mingw32]をRuby Installerでインストールして試した。MSYS2も入った。一次元/二次元バーコードを生成する for Ruby - Qiitaは丁寧に説明されている。gemで問題なく必要なライブラリをインストールできる。その成果。画像ファイルではなく、base64でエンコードしたテキストデータを使う。なるほど。この方法を使えば、テキスト処理だけでいけるね。

Rubyも25歳。もしOSに断絶があればRubyは死んでいた可能性が高い、まつもと氏がRuby25周年で講演 - SideCI BlogRebuild.fmの宮川氏がRubyまつもと氏に聞いた、Ruby開発の10の論点 - SideCI Blog「SideCIのようなツールが開発プロセス中に存在するのは、ぼくが理想とする世界の一部を実現している」(まつもとゆきひろ氏) - SideCI Blogが25周年の記事として出ている。

Perl 6は、意味論というか、最も哲学的な関心から見ているけど、人工知能の時代、さて、プログラミング言語がどう発展していくのか、楽しみだ。昨晩、久しぶりにActiveState | Open Source Languages Companyのサイトを覗いて、ActivePerl5.24をインストールしたのだけど、Go言語やRuby、Lua、Node.jsのサポートも始めている。Tclは前からあったかな。昨晩、ActivePerlのPPMライブラリにQRCode関係のライブラリがないので、以前インストールしていたStrawberry Perlのcpanmでインストールしようとしたが、うまくいかない。UnicodeDecodeErrorになっているのだろうと思う。そして、エラーメッセージが黒地に赤は見ずらい。いや、build.logを見ていると簡単ではない。Imager(::QRCode)をインストールするためのライブラリを見つけられないのか・・・

更新: 2018-03-12T20:00:33+09:00
3/10/2018 (Sat.)

QRcode Reader 2in1 - Android app on AppBrain。同じ作者で、5000万ダウンロードされているものに、QR Code Reader - Android app on AppBrainがある。

最近、QRコードに凝っている。これを知的生産の技術に組み込みたいと思うのだが、まだまだ、活用にはほど遠い。

カメラ・スキャン画面

カメラ・スキャン画面

稲妻のマークはフラッシュライトの点灯用。コードを認識すれば自動的に消灯する。これは他のスキャナー対比、かなり得点が高い。特に夜、手元のラベルを読みとる場合は。他のスキャナーが読み取れない小さなQRコードでも簡単に読み取れる。


QRコード生成メニュー画面

QRコード生成メニュー画面

このコード生成が実用的かどうかについては検討中。


URI読みとり結果メニュー画面

URI読みとり結果メニュー画面

リンクをSNSでシェアしたり、メールで送ったりは他のリーダーソフトでも可能。


驚いたのは、暗い時にフラッシュライトでコードを照らして読みとることができること。ただ、少し起動が遅い。これまで見た中で、起動が速いのは、QRコードスキャナー - Google Play の Android アプリ蔵書マネージャー(本や漫画をバーコードでサクサク登録・グラフで確認・新刊検索・本整理) - Google Play の Android アプリは設定で外部スキャナーとして選択できる。

様々な性格を持つアプリを使いこなして、役に立てるというのが現段階にある。

試しに、Pythonのコマンドラインで我がサイトのQRコードを生成してみた。Pythonの「qrcode」を使ってQRコードを生成する - Qiitaを参考に。

images/2018/03/qr_rndiary_s.png更新日記

動くね。何か、考える切っ掛けになるかも・・・QRコードを生成するツール、アプリやWEBサイトはいくらでも見つかるのだが、自動化が難しい。

更新: 2018-03-11T00:55:12+09:00
3/9/2018 (Fri.)

【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】Armが深層学習向けに拡張された新GPU「Mali-G52」などを発表 - PC Watch

Arm、エッジデバイスに機械学習をもたらす「Project Trillium」を発表 - CNET JapanArm's Project Trillium offers the industry's most scalable, vers - Armの実体化。

凄い時代になったものだ。Edge deviceは、すなわち、IoTデバイスということ。いよいよ、IoTと深層学習が出合うことになる。そして、結果として、コンピュータ・デバイスの低価格化がいっそう進展することになるだろう。だからこそ、あらゆるものにコンピュータが浸透していく。

更新: 2018-03-10T13:55:24+09:00
3/6/2018 (Tue.)

2018.10 Pragmatic Perl | Weekly changes in and around Perl 6

Pragmatic Perl Interviews 2013-2015

Pragmatic Perl

とにかくかわいい表紙。17件のインタビューのうち、Perl 6について何か含むものが10件。総計120ページ以上のロングインタビュー。インタビュアー兼編集者はВячеслав Тихановский - search.cpan.org(Viacheslav Tykhanovskyi)。


ゆっくり読んで、追記しよう。

まずは、インタビュイーについてCpan(Comprehensive perl archive network)ヘのリンクをリストしてみた。

更新: 2018-03-07T20:40:40+09:00
3/4/2018 (Sun.)

シリコンバレー101(745) ブロックチェーン導入でFortune 500企業から頼りにされる学生集団 | マイナビニュースネタ。久しぶりに取り上げる。

まあ、少し勉強して損はないのかもしれない。

さて・・・ブロックチェーン - Wikipediaあたりから。

1665夜『ブルックスの知能ロボット論』ロドニー・ブルックス|松岡正剛の千夜千冊ネタ。現時点の最新夜。

ドゥルーズ関連では、1082夜『アンチ・オイディプス』ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ|松岡正剛の千夜千冊があるのだが、これを読むとガタリとの共著、『アンチ・オイディプス』と『千のプラトー』の入手を迫られる。これまで、避けてきたことだが・・・当面はパス。手持ちのドゥルーズをある程度読み解かないと。

この両著には「機械」という言葉が頻出するらしいのだが、これはいずれ覗いてみる必要はありそうだ。

最近、それはともかくが多いが、それはともかく、知能ロボットのほうに。戸田山先生の「哲学入門」の最初の考察の結論に、「生存の目的を持つロボットだけが『意味』を理解する」というものがあり、これが「MITのロボット工学者ロドニー・ブルックス(Rodney Brooks, 1954-)の見解と重なる」(64ページ)としている。それ以降、認知を後半の課題として取り上げている。

さらにそれはともかく、正剛先生は「Subsumption Architecture」(包摂アーキテクチャ)を取り上げられて前半で解説されている。新山氏はIntelligence without representation / Rodney Brooksで、「Subsumption Architecture」は学習可能であることを指摘されている。最近の機械学習で注目されているとすれば、そういうことになる。

Multi-Objective Deep Q-Learning with Subsumption Architecture - Arxiv Vanityのような進行中の研究が見つかる。

更新: 2018-03-04T11:59:18+09:00

ツイッターから。是愁さんのところは今日は今年初めて20℃を超えるかもしれないとサクランボの芽のふくらみを伝えていた。広島南区の予想は最高気温19℃、最低気温8℃。言葉が失墜、「物語」なき憲法論 寄稿、哲学者・國分功一郎:朝日新聞デジタルの関係をリツイート。

今日は、Markus Wulfmeier氏からフォローしてもらったが、将棋ウォーズにある史上最強に弱いPonanzaの話|山本 一成@Ponanza|noteのツイートに「いいね」と興味をもたれたようだ。最近は日本語のツイートでも、ビジュアルに興味を持てば、簡単に翻訳できるので読まれたのかもしれない。尤も日本語が読める方もおられるとは思うが。調べてみると、Research - Markus Wulfmeierに詳しいが、最先端の機械学習とロボティクスのオックスフォード大学の研究者。Markus Wulfmeier - Google Scholar Citationsもフォローすることにした。

「物語」なき憲法論については、次の部分に興味を持った。憲法問題に関わる部分ではないが。

私の愛読する樋口陽一氏の文章は、口調こそ硬いけれども、門外漢を排さぬ不思議な柔軟さを備えている。奥平康弘氏は軽妙な語り口のエッセイストとしても有名だった。思えば、最近活躍する若手憲法学者、木村草太氏の本にはエンターテインメント小説的な要素が強い。憲法学者の言葉が広く読まれてきたことは戦後日本の特徴かもしれない。

どうして憲法が文学と関係を結ぶのだろうか。それはおそらく、憲法が専門的・技術的でありながらも、それを支えるために何らかの物語を必要とするからだ。

(言葉が失墜、「物語」なき憲法論 寄稿、哲学者・國分功一郎:朝日新聞デジタル)

これを読んで、ポストモダン哲学は文学的だと思っていたので、なるほど、言語的創造力を極限まで突き詰めれば、どのような題材も文学になっておかしくはないと。哲学にも物語が必要だと考えることができる。ドゥルーズの「ヒューム」を読みながら、今更ながらそう思った。物語が欠落することの方が問題なのだ。

「意味を理解するロボットあるいはコンピュータを作るにはどうしたらよいか」という課題は「物語を語れる・・・」という課題に書き換えてもよいかもしれない。意味の理解を元に、なんらかの語り・会話・行動ができなければ、それこそ意味がないからだ。意味を理解できたことを確認するためには、出力が必要なのである。

それでも足りないか、まったくおもしろくない。入力された情報から問題を作って、さらに必要な入力を求め、あるいは探し、問題を解いて、あるいはここまではわかったという、答えを出力することが必要だ。そこまで到達できれば、役に立つ。

人間は自分である程度できるから、そこまではなかなか求めようとはしないのだけど、現代のように情報が溢れてくると、コンピュータが少しでも代わってやってくれれば助かるみたいな事態になりつつある。情報も入手可能なのだ。もう少し自動化を考えようという気持ちになってきた。

更新: 2018-03-04T12:08:36+09:00
3/1/2018 (Thu.)

哲学茶会Vol.4のE先生の推薦図書を取り上げよう。ただいま、58/446ページ付近を漂流中。戸田山和久著「哲学入門」(ちくま新書、2014年)。

戸田山和久 - Wikipediaによれば、戸田山先生は科学哲学者と目されている。哲学には、分析哲学とか、論理哲学、言語哲学など様々な用語があるが、どういう位置付けになるのかというと、明確に書かれたものは見当たらないが、分析哲学に近いものだろうと思われる。このような分類は曖昧なものに過ぎない。分析哲学同様の現代の哲学なのだと思っておけばよいのだろう。論理哲学は定義好きのはずだが、言葉の世界は曖昧だ。科学哲学という言葉は最後に出てきた哲学の分類だろうと思う。いや、まだあったかな^^;)

戸田山先生が上げられている科学哲学者(だと考えられる哲学者、12ページ)は、科学哲学 - Wikipediaにはリストされていないので、リストを作っておこう。

「ドゥルーズは言うにおよばず(だってわからないんだもん)。」と切り捨てられる(12ページ)。仕方がないかな・・・でも、やはり少し癪に障るよね。僕はドゥルーズが直接関係している著作を10冊は持っているわけなので。

ドゥルーズを、ミシェル・フーコーは20世紀最大の哲学者と呼んだわけだし、フーコーの「言葉と物」は、吉本隆明が「読書の方法」の「現在を読む」の項において、サルトルの「存在と無」とともに一冊選ぶとすれば、このいずれかだと言った。これをドゥルーズを尊重する理由とすることは、他の権威に依存した物の見方に過ぎないとも言えるが、客観的には、少なくとも、ある人が読んで、そういう解釈が存在したことを意味している。

脱線ついでに、E先生のヒュームやニーチェは科学の影響を受けているという話を確かめてみよう。調べてみると、ドゥルーズの「ドゥルーズ・コレクション I 哲学」(宇野邦一監修、河出文庫、2015年)には「ヒューム」(279ページ)がある。

・・・ヒュームの経験論は、その用語が出現する前のものであるが、一種のサイエンス・フィクションの宇宙である。そこには、SFのように、不思議で未知なる虚構世界の印象があり、別の生命体が眺める世界の印象がある。しかし同時に、私たちの世界はすでにこんな世界であり、私たち自身がその別の生命体であるという予感がある。これと並行して、サイエンスや理論が転回する。理論は「調査」になる(この概念の起源はベイコンにある。後にカントは、理論を法廷と見なす際に、その概念を想起し、変形して合理化することになる)。サイエンスや理論は「調査」である。言い換えるなら、実践である。すなわち、経験論が記述するところの虚構に見える世界についての実践であり、実は私たちの世界であるところの経験論の世界の内部での実践の合法性の条件の研究である。理論から実践への大いなる転回だ。・・・

(「ドゥルーズ・コレクション I 哲学」、小泉義之訳「ヒューム」、279-280ページ)

人工知能は「探索」と「評価」の組み合わせからなっている。「調査」とは、探索して評価することである。要は人工知能は科学なのだ。ドゥルーズはというか、ヒュームは間接的にそう言ったことになる。

それはともかく、本書で漂流中だったのは、チューリング・テストや精神分析医型プログラム「イライザ」、サールの「中国人の部屋」を通して「意味」を考え始めたからだ。「中国人の部屋」の話を正確に把握する必要があると感じて、原文を当たるためにサール(Searle)の論文「MINDS, BRAINS, AND PROGRAMS」{Searle, John. R.(1980) Minds, brains, and programs. Behavioral and Brain Sciences 3(3): 417-457}を調べ始めた。

最初の問いには「意味を理解するロボットあるいはコンピュータを作るにはどうしたらよいか」という問いが置かれている(37ページ)。AIの時代に入って、何と時宜を得た問いだろう。・・・この本は大変おもしろい。考えるネタ満載かもしれない。

更新: 2018-03-02T22:42:22+09:00
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