千夜千冊エディション 文明の奥と底 (角川ソフィア文庫) | 松岡 正剛 |本 | 通販 | Amazonの最初に895夜『モーセと一神教』ジグムント・フロイト|松岡正剛の千夜千冊が置かれている。
実は、「マインズ・アイ」の序章でフロイトをジョン・ロックとその後の思想家との対比によって見事に位置付けているのを読んで、フロイトを明確に取り上げた記憶がないことに気付いたが、検索するといろいろと出てきたので少し驚いた。
心を分割して意識を無意識と区別して取り扱うことの意義がどこにあるのか。千夜千冊でも読みながら、少し考えてみよう。意識と無意識はある意味溶け合っているとも思えるのだが。
GHELIA(ギリア)は、データを入力すれば自動的にAIが適当に解析してくれるシステムみたいなものを作ろうとされているようだ。大変興味深い話ではあるが、そう簡単ではないだろう。ある程度、入力するものの性質や目的に応じて処理することを考えなくてはならなくなるはずだ。
Perlなどのパターンマッチによるテキスト処理では、ある程度のパターンを想定して、処理を書く。パターンを柔軟に記述するために正規表現(regex、regular expression)がある。これがまさに人工知能なのだと僕は思っている。
おそらく、パターンを抽出するプログラムというのもあり得るはずで、それをディープ・ラーニングで行うという話になるのだろう。自然言語においては、単語や文法というパターンがあるので、当然そのパターンは抽出できるはずというか、自然言語の場合は、人が読めばわかるということになる。機械が読んでわかるというのはどういうことなのかを考える必要があるはず。意味の世界である。
ただ、言葉には意味が無い という話 | saihate Blogということもあって、意味なんか関係なく処理できる可能性もある。機械的に処理しても、人間が読めば意味が出てくる・・・なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ) | マルクス・ガブリエル, 清水 一浩 |本 | 通販 | Amazonには「意味の場」という概念が出てくる。存在するためには意味の場が必要なのである。
それはともかく、機械が意味を理解するとは思えないが、機械が出力するレポートに意味を見出すことは、おそらく可能だろう。ということで、この日記でも少しずつ実験をしていくかもしれない。
どういう切り口でやるとおもしろいのか、少し考えている。人工生命とか、そういう切り口は当然あるのではと思っている。
機が熟しているのかどうか・・・テーマとしてはずっと昔からある。古代ギリシア哲学のように。
enchantMOON発売から今日で5周年。この五年で起きたことを振り返る - THE長文日記ネタ。最近、backspace.fmでenchantMOONの名前が出たので、「オゥ」と思い出していたのだが。
GHELIA(ギリア)の話は、どこかで読んで知っていたが、今年の七夕の5周年の長文日記は見逃していた。どこかとは、第二創業期のベンチャーが内装に投資した理由 : 情熱のミーム 清水亮 - Engadget 日本版じゃなくてUEI、ソニーCSL、WiLの三社、ヒトとAIの共生環境を構築するGHELIAを設立 | Sony Computer Science Laboratories, Inc.のプレスリリースの方かな。
今後何が起こるのか、楽しみだが・・・GHELIA。
いや、記事が多過ぎるけど。
ようやく、約束の本を通読して、なんらかの簡単なまとめを作ろうかと思っている。Kindleで読んだので少し実感が乏しい。大体の構想を練りつつ、もう一度見直しながら、メモでも作らないと。これは紙のノートにメモしていく感じで進めることになるだろう。本当は、メールの対話形式というのが、生産性が高いのだが。自分だけでは対話はできない。コンピュータと紙のノートとの融合を目指しているが、本当にそうなるべきか・・・紙に文字を書くために手指を使うのと、コンピュータのキーボードで手指を使うのとは、脳への影響の与え方は何か違いがあるだろうか。紙のノートを使うことによって、より生産性や創造性は高まるだろうか。そのためにはノートをどのように使えばよいのだろうか。
キーボードからの入力は線型的な情報にしかならない。少なくとも文字入力は、テキストの文字列が伸びていくだけ。テキスト文字列は改行で区切られ、行単位でテキスト処理するという世界ができあがる。これはこれで得意分野なので、いかようにも対処できるわけだが・・・
一方、紙に書くと、文字列の塊や挿入・削除や上下左右への矢印で一杯になっていく。図的な表現も出現する。非線型な世界になる。ノートの書法という世界がありそうだが、これはそれほど明確な決まりがあるわけではない。コンピュータとどう連動させるのかという問題もある。さて、これは実験的な世界である。
タブレットのデジタルペン入力も過去いろいろと試したが、手書きとデジタルを結びつけるペン入力の情報処理技術としてもっとも有望だったenchantMOONの発展の道が閉ざされたので、停止状態。Appleやマイクロソフトのデジタルペンは試してみたいところなんだけど・・・今のところ、紙ノートを優先。コスト・パフォーマンスがあまりにも違い過ぎる。
昨年の今頃はクラッシュから、なんとか回復してホッとしていたころ。しかし、それはまだ終わっていなかったことが今年の6月から7月の初めにかけて判明。仕方がないと捉えていたPCの筐体に籠る熱が根本問題ということが明確になった。RAM異常に対して繰り返していたお呪いは筐体内の温度を下げるための作業に過ぎなかったと思われる。PC前面の吸気口を塞いでいた埃を除くことによって、この問題は全面解決したと思われる。今のところ、この夏、何の不具合もない。
世界は全体を把握するには広すぎる。そういうことを実感できるようになったのは最近のことだ。あらゆるものにアクセスできる。大昔は世界が狭かった。本も書店に並んでいるものしかなかった。もちろん、取り寄せれば別の話だが。音楽もレンタルはあったが、LPやCDを購入するのは経済的な意味でも限界があった。ラジオをエアチェックするにもカセットテープという限界があった。今は音楽はApple Musicなど、定額料金でほとんどすべてを聴ける。本だけはそういうわけにはいかないが・・・オンライン書店で広範囲の書籍に手が届くし、過去の古本も入手可能になった。Enrico Rava / Stefano Bollani - The Third Man (CD, Album) at Discogsの一曲がApple MusicのChill Mixで流れたので、MENUの「アーティストへ移動」から、ピアニストのステファノ・ボラーニのアルバムを調べる。静かな洒落た曲だった。Santa Teresa - Composition by Stefano Bollani - Discogs Tracks。
ステファノ・ボラーニは単なるジャズ・ピアニストというわけではもない。リッカルド・シャイーとライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とラヴェルのピアノ協奏曲を録音している。これがなんとも良い。二楽章のAdagio Assaiの緩やかさが・・・ゆったりとした気分にさせてくれる。
チック・コリアと共演している「Orvieto」というアルバムを聴いている。現代曲的。アルバムのタイトルから考えると、イタリアのオルヴィエートで共演したのだろう。
Enrico Ravaというトランぺッターと共演しているアルバムもいくつかある。「The Third Man」(第三の男)は二人のコラボ。今は、New York Daysを聴いている。ピアノの詩人というだけあって静かな曲が多い感じがする。心が休まるかもしれない。
Enrico Rava - Wikipediaを見ると、エンリコ・ラヴァは79歳。アヴァンギャルド・ジャズのカテゴリに入っている。なるほどという感じ。元々、トロンボーン奏者だったが、マイルス・デイヴィスを聴いた後、トランペットに転向したという。79歳という年齢が裏付ける。マイルス・デイヴィス - Wikipediaによれば、マイルスは1991年に亡くなっている。僕が最初に出会ったマイルスのアルバムは、復帰作のMiles Davis - The Man With The Horn at Discogsだったと思う。1981年か。もちろん、それ以前から知っていたわけだが、マイルスの歴史を遡ったのはその後だったかもしれない。
日曜日、茶論記憶の哲学茶会Vol.6?の後、家内に頼まれていた「フジコ・ヘミングの時間」の予約をするためにサロン・シネマに向かった。N先生は八丁座でついでに映画を見られるらしい。E先生とは、サロンシネマのある東急ハンズでばったり出会うのだが。みなさん、いろいろとお忙しい。
サロンシネマと八丁座は鑑賞日の三日前から指定席券を買うことができる。指定席の販売状況を見るとまだ20席も売れていない感じなので、迷ったが、お勧めの席を聞いて、一枚購入。以前、満席でせっかく来てもみれなかった無念さが記憶に残っていた。「この世界の片隅に」を見ようとして、Fitbit、Apple、人工知能のための哲学塾、ファミ通へ、そして、チョムスキー・・・ (2017/01/09)とこの世界の片隅に (2017/01/14)の時のこと。
結局、当日行くとほぼ満席で、前もって購入していた意味はあったらしい。二度手間であるし、やはり当日行く人も多いのだ。
フジ子・ヘミング - Wikipediaによれば、大ヒット中。家内の評価もよかったという話。
僕は仕方がないので、話を聴きながら、Apple Musicで、いろいろと聴いてみる。やはり、この音の出し方は柔らかくて他では聴けないものだなと思う。Wikipediaの語録がおもしろい。「私はミスタッチが多い」と自任し、「直そうとも思わない。批判する方が愚かしい」と。絵を描くのが得意というか、これも天才。映画の撮影中に14歳の時の絵日記が発見され、それも出版されるという。
フジコ・ヘミング「憂愁のノクターン」
ジャケットの絵はフジコ・ヘミング本人の作。素晴らしい才能。
天は二物を与える。
中國新聞、2018年8月25日、映画大好き「フジコ・ヘミングの時間」
記事を書いていたら、中國新聞の記事を持ってきてくれた。「音に生きる飾らぬ日常」とある。人間的に魅力があった。ピアニストとして好きなわけではなかったけど、見直したと。
マネージャーを付けず、全て自分で決める。一日の練習時間は4時間。音を大切にするのに聴力が十分でないことに苛立つ。人間、それでも努力を続けていく。
暑い夜が続いている。またエアコンは夜の間点けっぱなし状態。それでも一度は暑くなって目は覚めるが、よく眠れている。アマゾン・プライム「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」もエピソード11に到達。オープニングクレジットの映像はどう見ても、ルネ・マグリットのイメージだなといつも思う。主演のSteve BuscemiがBowler hatをかぶった紳士の姿はそのものに見える。
エピソード12に到達。シーズン1が終わるが、個性が存在感を際立たせるMichael Pittの役柄の行方が大変そうだ。シーズン2は大荒れになる。Kelly Macdonaldは小柄で純良で魅力的なのだが小悪魔でもある二面性を示す、最後に戻ってきてよりを戻す。
人生の変転を鮮やかに描き出す。味方になったり敵になったり・・・殺されかけたり、殺したりと殺伐系でもあるが・・・お互い騙したり、脅したり・・・どこで折り合うか、リアリズムそれ自体がロマンチックで魅力的な映画だ。あれ、長いなと思うと、シーズン2のエピソード1に入っていた。
副題が「How to Think Like a Computer Scientist」となっている。だいぶ前に紹介はしたが、僕自身、それほど中味を調べたわけではなかった。もう一度、中味をチェックしはじめた。「Learning Perl 6」で感触は掴んだが、もっといろいろな観点でみたほうがよい。Grammarをチェック。
サンプルは規模が大きいと理解するのが大変だし、小さすぎると意味を持たせるのは難しい。
調べ始めるとなかなかおもしろい。さて、調べていこう。
Think Perl 6 - Green Tea PressからPDFをダウンロードできる。
My-dateのサンプル(255ページ)が、Grammarの例として直観的にわかりやすい。こんなふうに使うものなのかと思わせるところがよい。ただ、この例では、parseするだけなので、文法にあっているかどうかをチェックすることしかできない。
次の項、「Grammar Inheritance」、「Actions Objects」では、parseすることによって、必要な内容を抽出したり、抽出した内容から、新しいものを生み出す方法が示される。
W氏が新たに設定した問いは、そういうことだった。哲学101問から、サイモン・ブラックバーン著「ビック・クエスチョンズ 哲学」(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2015年)へ移った。好著だ。参加者、8名と盛況・満席。
僕自身はわかりあえるはずだというスタンスなのだが。みんなそうでもない。むしろ、僕は少数派だった。いや、よく考えると、わかり合うことはむずかしいと思った。分かり合えるべきである、そうでないと困るだろうという気持ちが事実に目隠ししたかなと会の途中で思った。
芸術家たち、Hさん、Sさんともそれほど理解してほしいと作品を作っているわけではない。むしろ、わかると言われると「むっ」とすると。そんなに簡単にわかられてたまるかという感じ。確かにそうかもしれない。あまりわからないと言われても困るらしいが・・・
ヘイト・スピーチなどは拒絶する。理解しない。それは当然。相手の言うことは、相手の立場に立って理解できるが、同意できないという場合はあるという話には、みんな同意した。
別の用事で不参加のY氏のLINEでの感想。「人間社会の豊かさの源が言葉の意味の曖昧さにあるのでは。程よい曖昧さは大切なのかも」という。理解できるかどうかということに関してだけ言えば、お互い都合よく理解できる場合はあるという、実際的な面だけでなく、「言葉の意味の揺らがない世界は味気ないはず」という所に結びついている。こちらは理解し合えるかどうかという話よりも、むしろ言語の創造性に結びつく話かもしれない。奥が深い話だ。
実は、金川欣二著「脳がほぐれる言語学 --- 発想の極意」(ちくま新書、2007年)の38ページに「コンピューターのプログラムのように誤解が排除された世界はつまらない。一つしか正解のない世界におそらく進歩はない。人間は一人一人が違う答えをもっている。」と書かれている。これに近いか、そのものと感じた。[言語学]言語学のお散歩 (2007/08/12)には、プログラムでそれを越えられないかという話を書いているが・・・
主題に関わる議論はそういうところかな。次回は「私たちは何を知っているのか?」をW氏は取り上げられた。
著者のサイモン・ブラックバーン - Wikipedia。ここにはアリストテレス協会の会長としての役割も果たされたという記載がある。「理解し合えることはできるか?」の章でもヘラクレイトスやクラテュロスに言及される。哲学というものはギリシアにまで帰るものなのか。W氏は「ソクラテス以前の哲学」も持っておられた。ソクラテス以前の哲学 (文庫クセジュ 487) | ジャン・ブラン, 鈴木 幹也 |本 | 通販 | Amazon。
忘れていたけど、理解し合えない象徴として、バベルの塔が出ているのだが、これは天に届く塔を建設をしようという人間の思い上がりに神が怒って、建設している人間たちの言葉を通じなくして、建設作業を混乱させ、そのせいで塔が崩壊したというお話。正確には、バベルの塔 - Wikipediaを参照。だいぶ話が違うか。でも僕の話の方がもっともらしいかもね。
最近、Twitterのツイートが自動的にFacebookに流れなくなったような気がするけどね。8月からかな。お蔭様でFacebookの記事が伸びなくなった。まあ、いいけど。それを意識する必要があるかも。数日前にAmazonから届いた「お知らせ」メールのタイトルに、古田徹也著「言葉の魂の哲学」(講談社選書メチエ)があったので、気になって開くと、筒井康隆著「誰にもわかるハイデガー: 文学部唯野教授・最終講義」が、その下に連なっている。
えーっ、最終講義とは言え、「唯野教授」に続編!?、と調べに行く。どんな本だろうと、いつものことながら、誰にもわかるハイデガー: 文学部唯野教授・最終講義 感想 筒井康隆 - 読書メーターをチェック。「文学部唯野教授」のハイデガーについての講義部分(第5講「解釈学」)の話題を見つけて、そんなところあったっけと調べる。なるほどと・・・
本日記を調べると、小説の書き方 - 文学とは何か 現代批評理論への招待 (12/06/2014)の記事も出てくる。
文学部唯野教授、文学とは何か、存在と時間
ハイデガーを理解するための方法とはというわけだが・・・
今朝は外気温が23℃。湿度も低い。室温が28℃なので窓を開放した。夕方、最高気温の32℃を示している。既に窓は閉まっている。19時を過ぎると30℃まで下がる。エアコン29℃設定で、室温27℃。
ジュラシック・ワールドを調べると、「ジュラシック・ワールド3」の監督が発表!2021年に公開へが見つかる。他人事など心配することもない。脚本を誰が担当するのかとみると。
トレヴォロウは「パシフィック・リム:アップライジング」のエミリー・カーマイケルと共に3作目の脚本を執筆する。原案はトレヴォロウとデレク・コノリー(オリジナルの「ジュラシック・ワールド」を共同執筆した)。・・・
(「ジュラシック・ワールド3」の監督が発表!2021年に公開へ)
ここで、名前だけは聞いていて、気になっていた「パシフィック・リム」などの予告編をPrime Videoで見ると、真にガンダムという感じ。パシフィック・リム (映画) - Wikipediaによれば、SF怪獣映画ということになっているが。パシフィック・リム: アップライジング - Wikipediaは続編。エミリー・カーマイケルのWikipedia日本語版はないので、Emily Carmichael (filmmaker) - Wikipediaを載せておこう。トレヴォロウについてはColin Trevorrow - Wikipediaを参照。
Prime Videoの「次に観る」に並んでいるのはほとんどが見たものばかり。たくさんあり過ぎて日記に取り上げる機会もないが、なぜかな。ようやくトップに「BOARDWALK EMPIRE」と「パシフィックリム」が並んだ。ボードウォーク・エンパイアは禁酒法時代の米国のお話。知っている名前ではアル・カポネが出てくるぐらいだが、昔のお話しとしても、様々な人間を描いていて、なんだか魅力がある。最近、継続して見始めた。ゲーム・オブ・スローンズのHBO制作。五つ星。
外気温26℃なのに暑くなってきた。おかしい。エアコンを28℃設定に。室温26-27℃。日曜までは最低気温も少し低めだが、火曜日からは、また最低気温で夏日だ。
まだまだ、あるのだが・・・時間が足りない。一日が過ぎ行く。そう言えば、また、メールが届いていたけど・・・
(追記) デレク・コノリーについては、映画版「メタルギアソリッド」の脚本家に「ジュラシック・ワールド」のデレク・コノリーが抜擢が見つかる。この記事の中に映画版「メタルギアソリッド」の監督がIGNに“小島愛”語る 小島秀夫は監督を「天才」と絶賛へのリンクがある。情報のつながりで興味はいろいろと広がっていく。「キングコング:髑髏島の巨神」も出てくる。書物と同様に、情報の連環には切りがない・・・Derek Connolly - Wikipedia。
昨日から、「Learning Perl 6」とPerl 6 Documentationを調べながら、スクリプトを書いては試している。どのように書けば、どう動作するかというのは、実はサンプルスクリプトしか頼りにならない。あるいは、最も有効なのは、サンプルや経験を頼りに、自ら試してみること。WEBを検索してサンプルになるようなスクリプトが都合よく見つかればラッキーだが、まだ、Perl 6のリソースは少ない。今の段階では「Learning Perl 6」が、かなり頼りになると感じ始めている。が、今回見つけたようなことはどこにも書いていない。Perl 5で同じような書き方を経験しているから、見つけることができる。コンテキストが頼りなのだ。コンテキストに沿って書けば、Perlは動作する。そういうインスピレーションの源泉となるような書物が必要である。隅から隅まで知っているような。
盆休みも終わりに近づいている。お墓参りから、お寺さんを迎え、親戚・家族との会食、見送りでメインの行事は終わり。
昨日はようやく「ジュラシック・ワールド/炎の王国」をイオン・シネマで見てきた。子供連れで満席。子どもが見る映画だから字幕版は夜一回しかない。吹替え版で我慢する。最早、映像自体で驚くことはない。ストーリーが最大の売り物にならなくてはならない。及第点だとは思う。予想外の展開でもあるが、結局、次はどういうお話にするのだろうと他人事ながら気になる。エンディング・クレジットの前後で、ジュラシック・ワールドを垣間見せるのだが・・・
「平和の夕べ」コンサートを切っ掛けにネルソン・フレイレのアルバムをいろいろと当たって、ブラームスのピアノ協奏曲のつながりで、マウリツィオ・ポリーニを最新のものも含めて随分聴くことになった。ポリーニはやはり素晴らしい。どういう状況でも聴き続けられるのは、ビル・エヴァンスなのだけど。
さて、哲学の話も実は途切れたわけではない。まだ、冨田恭彦先生の著書をさらに調べていく予定だが、手持ちの本も豊富だし、今は、「マインズ・アイ」を読み掛け。『コンピュータ時代の「心」と「私」』という副題が付いている。編著者がD・R・ホフスタッターとD・C・デネットで、ボルヘスをはじめとして興味深い著作者が並んでいる。さてさて、「Perl 6」もあるが、気を取り直して・・・他にも読んで感想をまとめることを約束している本が気になっている。こちらも少しずつ消化しよう。
休み中にも夜中の仕事メールが飛んでくる。ご苦労さん。休みも出勤しているのだろうか・・・休み明けに詳細は読ませてもらおう。まあ、つい休み中でも仕事のことを調べ始めてしまうからね。いろいろ興味のあることが多過ぎる。
もっと他にも「日々の泡」がある。壊さないように気を付けて・・・
わからないことが残っていると癪。ここまできたら解決しないと。できるはずだし。
# read entire file as Windows-932 Str my $text_contents = slurp "/mnt/c/sites/textworld/renewal.html", enc => "windows-932"; my $in = 0; my @lines = $text_contents.lines; for (@lines) { if m:i/\<DL\>/ { $in = 1; }elsif m:i/\<\/DL\>/ { $in = 0; } if $in { s:g/\"\;/\"/; s:g/\<\;/\</; s:g/\>\;/\>/; for my $matches = m:global/href\=\"(<-[ " ]>+)\"<-[ \> ]>*\>(<-[ \< ]>+)\</ { for $matches.kv -> $mnum, $match { # say $mnum, ' : ', $match; # say $match[0], ' : ', $match[1] my $num = $mnum + 1; if $match[0] ~~ m/^http/ { say "ext-link: $num : $match[0] : $match[1]"; } else { say "int-link: $num : $match[0] : $match[1]"; } } } } }
これなら一行でマッチする数が多くても、ロジック的には問題なく取り出せる。.kvメソッドは、連想配列のキーと値を同時に取り出せる。いろいろ調べていくと、単純な配列ではなく、かなり複雑なデータ構造になっている。しかし、前のスクリプトで試して、配列のデータ要素にアクセスできることはわかっている。それに基づいていろいろとスクリプトを試した。結果として、連想配列になっていて、キーはその時マッチした0をスタートとする回数で、値はマッチした部分のリストになっている。値の方にはパターン全体にマッチした文字列も合わせて持っているようだ。ただし、値のリストとして取り出せるのは二箇所で部分マッチした文字列である。
rn_crawler.p6 rev.0.0.1
更新日記を様々な観点からデータベース化・構造化するスクリプトを考えている。これまで書いてきたものもそうなんだけど・・・断片的・・・世界とのつながりも含めて、もっと詳細に調べて、表現・レポートする。新しい記事を書くための材料を提供するようなデータベースとしての表現がどんなものになり得るかを追究している。
Bashの出力を見ると、日記記事の一つの段落に三つの外部へのハイパーリンクが存在する場合があることがわかる。
ということで、期待通りの処理ができるようになった。25〜30年前にPerlを使い始めたころの充実感・ワクワク感が蘇ってくる。さて、正規表現の書き方を含めて、大体のことはわかってきた。正規表現は、Perl 5よりも整理されていてわかりやすいかもしれない。それは他の構文についても言えるように感じる。これからは、まったく新しい要素、やはり、Grammarあたりを調べていこうか。Perl 6の本質が現れているのかも・・・
少しずつ、調べていく。もちろん、Perl 5のアナロジーで。気づくのはPerlの精神の存在である。とにかく、何ごとも簡単にできるようにしようということ。ただ、根本的に異なるのは完全なオブジェクト指向になっていること。これを少しずつ学んでいく必要があるみたいだ。Perl 5のつもりだけだと困惑するだろう。
# read entire file as Windows-932 Str my $text_contents = slurp "/mnt/c/sites/textworld/renewal.html", enc => "windows-932"; my $in = 0; my @lines = $text_contents.lines; for (@lines) { if m:i/\<DL\>/ { $in = 1; }elsif m:i/\<\/DL\>/ { $in = 0; } if $in { s:g/\"\;/\"/; s:g/\<\;/\</; s:g/\>\;/\>/; for my $matches = m:global/href\=\"(<-[ " ]>+)\"<-[ \> ]>*\>(<-[ \< ]>+)\</ { # say $matches[0][0], ' : ', $matches[0][1] if $matches; if $matches { #say $matches; if $matches[0][0] ~~ m/^http/ { say "ext-link: $matches[0][0] : $matches[0][1]"; } else { say "int-link: $matches[0][0] : $matches[0][1]"; } if $matches[1][0] { if $matches[1][0] ~~ m/^http/ { say "ext-link: $matches[1][0] : $matches[1][1]"; } else { say "int-link: $matches[1][0] : $matches[1][1]"; } } } } } }
上のスクリプトでは、更新日記の一行に複数のハイパーリンクがある場合にもマッチして取り出せるようになっていて、ハイパーリンクの配列がURLとタイトルの配列を持つ多変数配列として取り出せるように一行のスクリプトで書き表せるところが、凄い。ただ、まだ、うまい取り出し方がわからない。この場合、普通の配列のように.shiftが使えないので、実用的に取りあえず、ハイパーリンクを二つまで取り出せるように書いた。(前回に書いたスクリプトは最初にマッチする一つしか取り出せない。)
最初のほうで、デスクトップのパス上のテキストファイルを取り込むのに、slurpを使っている。啜るという意味だ。書き出すほうには、spurt、噴き出すというメソッドがあるのだが、それとセットみたいな感じ。Perl 5にはなかったが、なかなかいかしている。簡単に書ける。linesのメソッドと併用すればテキストファイルを行単位で配列に簡単に取り込める。この簡単さはたまらない。
slurpのところのもう一つの要点は、SJIS日本語のテキストファイルもcp932(windows-932)で読み込めば、そのままUTF-8で取り扱えること。世の中の流れ、UTF-8の文字コードを中心にしていくことにすれば、何の支障もない。出力もWindowsなら、コマンドプロンプトもPower Shellも「chcp 65001」でUTF-8のコンソールに設定して使えばよい。WSLのBashならそのままで問題なし。
そろそろとにかく意味のあるものを書き始めようと...
use HTTP::UserAgent;
my $ua = HTTP::UserAgent.new;
$ua.timeout = 10;
my $url = 'http://text.world.coocan.jp/renewal.xml';
my $response = $ua.get($url);
if $response.is-success {
#say $response.content;
;
} else {
die $response.status-line;
}
my @lines = $response.decoded-content.lines;
my $link = "";
my $title = "";
for (@lines) {
s:g/\"\;/\"/;
s:g/\<\;/\</;
s:g/\>\;/\>/;
if /href\=\"(<-[ " ]>+)\"<-[ \> ]>*\>(<-[ \< ]>+)\</ {
$link = $/[0];$title = $/[1];
if $link ~~ m/^http/ {
say "ext-link: $link: $title\n";
} else {
say "int-link: $link: $title\n";
}
}
}
perl6 on Ubuntu on WSL
上記のスクリプトをWSLのUbuntuコンソールで実行した画面。
上記のスクリプトは、更新日記上の記事(ATOM出力)に含まれるハイパーリンクとそのタイトルを抽出するスクリプト。更新日記内のハイパーリンクと外部のハイパーリンクを区別して抽出する。
URLの内容を取得することなどに利用できるモジュールは、LWP::Simpleではなく、HTTP::UserAgentを使うことが推奨されている。
サブマシンのrakudoのフォルダを調べてみると、やはり、最近のRakudo Starはライブラリをzefでインストールすることになっているようで、日本語ユーザー名のWindows 10 Proでは、今のところライブラリ・モジュールを使えない。その場合、モジュールを使おうと思えば、WSLのRakudo Starが必須である。
確認のために、2014年からインストールしてきたRakudo Starをすべてアンインストールして、rakudoフォルダと日本語ユーザー名のユーザー・フォルダの隠しファイル、.perl6と.zefを削除し、まっさらにして再度Rakudo Starをインストールしてみたが、.zef\storeのなかは完全に空だった。Chocolateyも使ってインストールしてみたが、同じこと。
PS C:\WINDOWS\system32> perl6 -v
This is Rakudo Star version 2018.06 built on MoarVM version 2018.06 implementing Perl 6.c.
PS C:\WINDOWS\system32> zef list
Failed to open file C:\Users\日本語ユーザー名が文字化け\.zef\store\MANIFEST.zef: No such file or directory
PS C:\WINDOWS\system32> zef info HTTP::UserAgent
Failed to open file C:\Users\日本語ユーザー名が文字化け\.zef\store\MANIFEST.zef: No such file or directory
アスキー文字列ユーザー名に設定されているWindows 10 Proサブマシンで作業してみると、Rakudo Starをインストールするだけで、上記のスクリプトは問題なく動作する。フォルダを調べるだけではどのようにライブラリがインストールされているのかわからない。
「zef --help」でコマンドを調べて、infoコマンドでHTTP::UserAgentモジュールを調べた。WSLの場合。サブマシンでも同様の結果だった。
jscripter@Dell4:~/perl6$ zef info HTTP::UserAgent ===> Updated cpan mirror: https://raw.githubusercontent.com/ugexe/Perl6-ecosystems/master/cpan1.json ===> Updated p6c mirror: http://ecosystem-api.p6c.org/projects1.json - Info for: HTTP::UserAgent - Identity: HTTP::UserAgent:ver<1.1.46>:auth<github:sergot> - Recommended By: Zef::Repository::Ecosystems<p6c> - Installed: Yes, as HTTP::UserAgent:ver<1.1.45>:auth<github:sergot> Author: github:sergot Description: Web user agent License: MIT Source-url: git://github.com/sergot/http-useragent.git Provides: 12 modules Support: # bugtracker: https://github.com/sergot/http-useragent/issues # source: git://github.com/sergot/http-useragent.git Depends: 10 items
ATOM: language-perl6ネタ。AtomのPerl 6サポートは非常に早かった。
「Ctrl+Shift+B」で編集しているスクリプトを実行(run)することができる。スクリプトの編集・デバッグ環境としてかなり使えると思う。
Perl 5のDATAセクションに代わるもの
perl - Does Perl6 support something equivalent to Perl5's __DATA__ and __END__ sections? - Stack Overflow。Perl5のDATAセクションはよく使うので調べた。Podのブロックをdataという名前で使っている。ちなみに「Learning Perl 6」にはPodに関する記載はない。一人の力ですべてを書き尽すには、「Perl 6」は巨大すぎるかもしれない。Perl 6 Documentation。
ZedやTera Padのようにスクリプトを編集中のテキストに対して実行できるともっとおもしろいのだけど。
Perl6の開発環境はかなりのレベルに達している。さて、Perl 6で何をするのかということ・・・まずは、じっくりと「Learning Perl 6」と向き合おうか・・・
「perl」関連のAtomパッケージは、Search Packages: perlにリストされる。
メインマシンでRakudo Perl6開発環境が整った今、気になっていたモジュールがどんな使い心地か試してみようと、zefで「Inline::Perl5」をインストールしてみることに。Rakudo Starをインストールする途中で「Inline::Perl5」モジュールがインストールできないというようなメッセージが出ていたこともある。
jscripter@Dell4:~$ zef install Inline::Perl5 ===> Searching for: Inline::Perl5 ===> Building: Inline::Perl5:ver<0.35>:auth<github:niner> /usr/bin/ld: cannot find -lperl collect2: error: ld returned 1 exit status make: *** [/home/jscripter/.zef/store/Inline-Perl5-0.35.tar.gz/Inline-Perl5-0.35/resources/libraries/libp5helper.so] Error 1 The spawned command 'make' exited unsuccessfully (exit code: 2) in method build at /home/jscripter/.zef/store/Inline-Perl5-0.35.tar.gz/Inline-Perl5-0.35/Build.pm line 21 in block <unit> at -e line 1 ===> Building [FAIL]: Inline::Perl5:ver<0.35>:auth<github:niner> Aborting due to build failure: Inline::Perl5:ver<0.35>:auth<github:niner> (use --force-build to override)
いろいろググってみると同様なことになっているらしい。
jscripter@Dell4:~$ find /usr/lib -name libperl* /usr/lib/x86_64-linux-gnu/libperl.so.5.22 /usr/lib/x86_64-linux-gnu/libperl.so.5.22.1
「cannot find -lperl」と言われてもね。よくわからない。zef can't install Inline::Perl5. Maybe Build.pm can't create the "resources" directory. - Issue #100 - niner/Inline-Perl5 - GitHubあたりの情報を理解できればなんとかなるかもしれないのだが。話が複雑すぎる。
Install fails on windows 10 x64 - Issue #105 - niner/Inline-Perl5 - GitHubによれば、Windows 10上で動かせるのは間違いない。サブマシンではこの方法を確認してみよう。
それはともかく、さらに英文情報を調べると、Help building Inline::Perl5 : perl6が見つかる。他の情報で見つけて気になっていた「libperl-dev」がやはり足りないのだろうと。
jscripter@Dell4:~$ sudo apt-get install libperl-dev [sudo] password for jscripter: Reading package lists... Done Building dependency tree Reading state information... Done The following additional packages will be installed: libperl5.22 perl perl-base perl-modules-5.22 Suggested packages: perl-doc libterm-readline-gnu-perl | libterm-readline-perl-perl The following NEW packages will be installed: libperl-dev The following packages will be upgraded: libperl5.22 perl perl-base perl-modules-5.22 4 upgraded, 1 newly installed, 0 to remove and 175 not upgraded. Need to get 10.1 MB of archives. After this operation, 15.1 MB of additional disk space will be used. Do you want to continue? [Y/n] Y Get:1 http://archive.ubuntu.com/ubuntu xenial-updates/main amd64 libperl5.22 amd64 5.22.1-9ubuntu0.5 [3,396 kB] Get:2 http://archive.ubuntu.com/ubuntu xenial-updates/main amd64 perl amd64 5.22.1-9ubuntu0.5 [238 kB] Get:3 http://archive.ubuntu.com/ubuntu xenial-updates/main amd64 perl-base amd64 5.22.1-9ubuntu0.5 [1,284 kB] Get:4 http://archive.ubuntu.com/ubuntu xenial-updates/main amd64 perl-modules-5.22 all 5.22.1-9ubuntu0.5 [2,645 kB] Get:5 http://archive.ubuntu.com/ubuntu xenial-updates/main amd64 libperl-dev amd64 5.22.1-9ubuntu0.5 [2,545 kB] Fetched 10.1 MB in 30s (333 kB/s) (Reading database ... 30642 files and directories currently installed.) Preparing to unpack .../libperl5.22_5.22.1-9ubuntu0.5_amd64.deb ... Unpacking libperl5.22:amd64 (5.22.1-9ubuntu0.5) over (5.22.1-9) ... Preparing to unpack .../perl_5.22.1-9ubuntu0.5_amd64.deb ... Unpacking perl (5.22.1-9ubuntu0.5) over (5.22.1-9) ... Preparing to unpack .../perl-base_5.22.1-9ubuntu0.5_amd64.deb ... Unpacking perl-base (5.22.1-9ubuntu0.5) over (5.22.1-9) ... Processing triggers for man-db (2.7.5-1) ... Setting up perl-base (5.22.1-9ubuntu0.5) ... (Reading database ... 30642 files and directories currently installed.) Preparing to unpack .../perl-modules-5.22_5.22.1-9ubuntu0.5_all.deb ... Unpacking perl-modules-5.22 (5.22.1-9ubuntu0.5) over (5.22.1-9) ... Selecting previously unselected package libperl-dev. Preparing to unpack .../libperl-dev_5.22.1-9ubuntu0.5_amd64.deb ... Unpacking libperl-dev (5.22.1-9ubuntu0.5) ... Setting up perl-modules-5.22 (5.22.1-9ubuntu0.5) ... Setting up libperl5.22:amd64 (5.22.1-9ubuntu0.5) ... Setting up perl (5.22.1-9ubuntu0.5) ... Setting up libperl-dev (5.22.1-9ubuntu0.5) ... Processing triggers for libc-bin (2.23-0ubuntu9) ... jscripter@Dell4:~$ zef install Inline::Perl5 ===> Searching for: Inline::Perl5 ===> Updated cpan mirror: https://raw.githubusercontent.com/ugexe/Perl6-ecosystems/master/cpan1.json ===> Updated p6c mirror: http://ecosystem-api.p6c.org/projects1.json ===> Building: Inline::Perl5:ver<0.35>:auth<github:niner> ===> Building [OK] for Inline::Perl5:ver<0.35>:auth<github:niner> ===> Testing: Inline::Perl5:ver<0.35>:auth<github:niner> ===> Testing [OK] for Inline::Perl5:ver<0.35>:auth<github:niner> ===> Installing: Inline::Perl5:ver<0.35>:auth<github:niner>
あっさりとインストール完了。これで、WSL上でも使える。zefのテストも完了。
深夜の大熱戦! 羽生善治竜王が深浦康市九段との通算80局目に勝利 順位戦A級、今期初勝利 | AbemaTIMES。一昨晩、最後まで観戦していた。終局は0時50分ぐらいだったと思う。
終わりは、深浦九段の最後の粘り、詰むのか、詰まないのか、息詰まる戦い。一分将棋。感想戦をもう見る気力はなかったが、何かでもう一度振り返ってみたいぐらいのギリギリのやり取りの連続だった。
一昨日、brian d foy氏からDropbox経由で届いた。初めて、赤の斜め線の入っていないドキュメントが読めるのでうれしかった。早速、15章の正規表現を読み始めた。断片的には理解しているのだが、一度は系統立てて通して読む必要がある。当然、サンプルを動かしたい。
Windows 10 Pro上のPerl6バイナリ配布ではメインマシンの日本語ユーザー名ではzefインストーラが使えないし、Macも同じ。Linuxマシン調達の方向性もあるが、WSL(Windows Subsystem for Linux)をもう一度試してみようと思った。Source - Install Rakudo Star - Rakudo Compiler for Perl 6 Programming Languageにある。ソースからコンパイルしてインストールする。もう過去、2016年、2017年と二度試しているが、うまくインストールできなかったと思う。
今回はインストールできた。途中の「make rakudo-test」ではいくつかDubiousのエラーになったぐらい。Bash on Ubuntu on WindowsでもWSLのUbuntuのコンソールのいずれも同じ結果が得られた。lp6の簡単なサンプル・スクリプトをvimで編集して動作させたが問題ない。
新たな問題は、Unicode実装の最先端を走る「Perl 6」の出力するバラエティに富んだフォント。かわいい絵文字を使ったサンプルはWEBブラウザでは問題ないだろうが、WSLのBashでは、現段階ではWindowsのフォントシステムを利用しなくてはならない。選択肢から色々試してみても絵文字を使えるフォントがないように見える。Linuxでは自前でSymbolaというtruetypeフォントをインストールすればよいらしいということで、黒地に色付きのコンソールの文字が見難いことも合わせて、フルのLinux環境も試してみたいと思い始めた。やはりChromebookかな・・・
WSLやコンソールの色の問題は、Windows 10のWindows Subsystem for Linux(WSL)を日常的に活用する - ククログ(2017-11-08)に詳しい。
このブログでWSLをどのように使うものなのか、初めて理解した。WindowsのPerl6スクリプト開発用フォルダにWSLからシンボリックリンクを張って、スクリプトの編集はWindows上のエディタを使う、スクリプトの実行はWSL側でというのが便利そうだ。
lp6 environment on WSL
WSLからシンボリックリンクを張ったWindows上のフォルダに存在するforest_fire.p6をWSL上で実行している。
これで実際うまく動く。しばらく遊べそうだ。
もちろん、日本語ユーザー名のWindows 10 Pro上、Rakudo StarのWindows用バイナリ配布で、perl6が動作しないわけではない。キチンと動作する。単にzefインストーラがエラーになって、新しいモジュールをzefで追加インストールしたり、アップデートできないだけの話。バイナリ配布に含まれるモジュールは当然動作する。従って、配布に含まれていないライブラリ・モジュールを使う必要がない場合やアカウントに日本語ユーザー名を使っていない場合には、特にWSLにRakudo Starをインストールして使う必要はない。
News: A Conversation With… :: The Perl Conference in Glasgow :: Europe :: 2018。聴くべし。
The Perl Conference in Glasgow :: Europe :: 2018。Schedule: Thursday, 16 August 2018 :: The Perl Conference in Glasgow :: Europe :: 2018。
「Gloria」は言わずと知れた「Larry Wall」の奥さんの名前。Perlの名前も「Gloria」が候補だったこともどこかで読んだことがある。
今日はいろいろな情報が入ってくる。その情報は下手をすれば入ってこない情報であったかもしれないのだが、誰かさんのさじ加減のお蔭で入ってくるようになった。みんな、ほとんどの人はそれほどの関心はない。添付ファイルの中身を見ていない可能性も高い。まあ、別になくても周辺の断片情報から想像はついていたのだが・・・事実の重みは推論を上回る。具体性・正確性が高まる。
さてさて、話は変わって、昨年から予想していたことが実際に起き始めた。起きないはずはないのだが、現実の難しさも合わせて見えてくる。なるほど・・・と思う。ある意味、素晴らしいとも言える。が、・・・想像の範囲内だから、むしろ真実味が増す。あってもおかしくない。そのほうがもっともらしい。
だからどうしたのだということになる。が、・・・考えるしかない。ロードマップが与えられた。
昨晩聴きそびれたネルソン・フレイレがブラームスのピアノ協奏曲の2番をリッカルド・シャイーのライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と録音したアルバムで聴いている。「平和の夕べ」コンサートで広響と演奏したのと同じ曲。静かなピアノと弦との掛け合いが美しい。
お疲れモード。毎日、疲れるために出社しているようなものだ。何かすれ違いばかり。いい加減にしようかと思ったり、そういうわけにもいかんと思ったり、行きつ戻りつ・・・
要は知らないことを如何に理解するかに関わっている問題なのだが、まだまだ、前近代的レベルにとどまっている。自分の中では少しずつ前進しつつあるというのが慰めではある。
当面、自分だけのことを考えて進むしかないかも・・・どこに到達すればわかったということになるのか。
今日はネルソン・フレイレ(Nelson Freire)のシューマン:ピアノ作品集を聴いている。子供の情景の「第12曲 眠りに入る子供」が静かに流れている。
続けて、マルタ・アルゲリッチと共演・競演したラフマニノフ・ラヴェル・パガニーニの二台のピアノのための三曲、それぞれ、組曲 No.2、La Valse、パガニーニによるテーマの変奏曲を聴いた。
さらに、ブラームスのピアノ協奏曲の1番と2番をリッカルド・シャイーのライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と録音したアルバムを聴いている。第1番のオーケストラの迫力と緊張感が凄い。はて、疲れを忘れて聴き入る。
今日は昼から、例年の「平和の夕べ」コンサートに出かけた。暑いので仕方がない、車で。しばらく、駐車場を探してうろうろ。下手なところに停めると、電車で来て、歩くのとそんなに変わらない。ようやく広島文化学園HBGホールの近くに見つける。ネルソン・フレイレと広響のブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調を聴くのが目的。
21列目、少し後ろだったが、ピアノを弾くのが見える左側だった。鍵盤の上を軽やかに手指が踊るというのが相応しい。超速弾きでも弱音でもまったく揺るがない、驚異的、余裕の超人的テクニック。ネルソン・フレイレ - Wikipediaによれば、73歳だが、ピアノの前に座れば完全に超人。演奏は明瞭で力強く柔らかい。長時間の演奏をものともしない。アンコールも二曲で答えられた。
コンサート・パンフとネルソン・フレイレのページ
以前はマルタ・アルゲリッチとのラ・ヴァルスの共演で知られていたらしいが、最近はアルバムも多く出てきている。少し、Apple Musicで聴いてみよう。
まず、バッハ、ブラームス、ショパンのピアノ作品を聴いた。いずれも今日の演奏から伺える素晴らしさだ。
帰宅すると、エアコン28℃設定で室温29℃。外気温を調べると34℃。7月のツクツクホウシも出てくるのをやはり間違えたかとどこかで思っているに違いない。Apple Musicのチル・ミックスにビル・エヴァンスの「What Are You Doing the Rest of Your Life?」が流れて、タイトルの言葉の意味に身をつまされる。長い夏だ・・・What Are You Doing The Rest Of Your Life? | Groovy Groovy 〜and all that jazz〜によれば、悲しい歌ではない・・・恋愛歌。
サールの言語行為論はざっと流したけど一応完読。サールはデイヴィドソンと対比されることになる。内容的にはシリーズの他の書に登場したテーマを掘り下げている。同じテーマなので学生の登場人物は変えてある。
印象に残ったのは論理実証主義が唯物論であるという説明。デカルトの心と身体は別という心身二元論は具合が悪い。科学の時代には相応しくないからだ。心は身体の機能として説明できるはずだという科学的思考が唯物論。実際のところ、これも未だにうまくいかないところが、本当におもしろいわけで・・・なかなか難しくて結構。考える余地がある。
サルトルの実存が本質に先立つという話も、最後のほうで本格的に登場する。最後はローティで締め括られる。「共に生きてくれる人たちが存在することによって、われわれは、自分の考えに対して誰かが異論を唱えてくれる可能性を、確保することになるわけです」、「人とともに生きながら、様々な問題に対処するための、もっといい考えを模索していく。そこに、ローティは希望を見るんです」、「彼は、やってみるしかないじゃないか」、「諦めたらそれで終わり。なんとかしたいなら、頑張ってみるしかないじゃないかというメッセージだと、僕は受け止めています」と。
I started at Edument in 2010, as the first employee. I spent my first five years at Edument working in Sweden, doing a mix of teaching and consulting. These days, I'm living in Prague, and have started a new Edument office here. I've been taking a much-needed break from teaching and have been enjoying focusing more on consulting and building products.
A few years before joining Edument, I got involved with Perl 6 development. Back then, there was a lot of skepticism over whether the language would ever reach a stable specification and a production implementation. I'd been especially interested in compilers, runtimes, concurrency, and language design during my time at university. Perl was at the heart of my first business, started when I was a teenager, and I delivered numerous web application projects using it. So, helping with Perl 6 felt like a nice way to give back to the community that had freely given me a tool that I used to make a living for many years.
And what a ride it's been! Not just in that I came to play a key role in delivering the language and implementation, but every bit as much for the people I've had the pleasure to work with along the way.
(A Chat with Jonathan Worthington, Creator of Comma, a Perl 6 IDE Built on Top of the IntelliJ Platform | Company Blog)
Jnthn氏は、6guts | Tales of Perl 6 guts hackingにあるように2010年からPerl6の開発を続けている。2015年のクリスマスにはRakudo Perl 6の最初のリリースが実現した。Perl 6 Programming Languageを参照。最新の6gutsの記事は、Redesigning Rakudo's Scalar | 6guts。パフォーマンスを向上させるための開発は依然として継続している。
また、Jnthn氏が所属しているEdument - The knowledge based company within ITからは、Cro - elegant reactive services in Perl 6とComma - The Perl 6 IDEが相次いでリリースされている。
上記の引用は、Perl 6の統合開発環境、Commaのクリエータとしてのインタビュー記事の一部だが、Perlはティーンエイジャーでスタートした最初のビジネス、数多くのウェブ・アプリケーション・プロジェクトの核心だったとしている。根っからのPerl(5)ユーザーでもあるわけだ。Perlの有効性をよく知っているからこそ、遺伝子を引き継ぐPerl6の開発を継続されているのだろう。頼もしい。これからも期待している。
「Learning Perl 6」を検索すると、米国アマゾンでは9/25にリリースするとしている(Learning Perl 6: Keeping the Easy, Hard, and Impossible Within Reach: brian d foy: 9781491977682: Amazon.com: Books)。日本アマゾンには、10/5が出版日として入っている(Amazon | Learning Perl 6: Keeping the Easy, Hard, and Impossible Within Reach | brian d foy | Software Development)。
サブタイトルが「Keeping the Easy, Hard, and Impossible Within Reach」、「やさしいこと、むずかしいこと、そして不可能なことに手が届く」。期待して待とう。
合本版、完読。哲学の見方が変わっていく。デカルトから始まって、ロック、バークリ、カントへと至る認識論的転回、さらに論理実証主義からヴィトゲンシュタイン、ラッセル、ライル、ムーアなど日常言語学派、言語論的哲学に至る言語論的転回。さらにはカルナップ、クライン、デイヴィドソンからローティへと至る哲学の最前線、解釈学的転回。これらはすべてつながっている。そう言う見取り図が得られる。
しかし、カントについて冨田先生は新しい見方を持っておられるらしい。今度の新しいカント関係の著書はそこに焦点を当てられたものなのだろう。既に何冊か、カントについての著作をお持ちだ。
さて、言語を正しく使うという考えかたは叶わぬ夢となる。言語は新しい多様な表現を生み出していく。創造性にこそその本質がある。理想言語というものは存在しない。変化するのが言語の本質である。そういう不確実な世界の中で人間いかに生きるべきかという問題への答えを示したのがローティと言うことらしい。「春麗ら」に続く・・・
07/25/2018: [哲学] 十夜一冊 第千五百九十夜 冨田恭彦著「科学哲学者柏木達彦の春麗ら―心の哲学、言語哲学、そして、生きるということ、の巻」に柏木達彦シリーズ五部作と生島圭シリーズ三部作に関連する著作リストを残してきているけど、20年ぐらい前の06/24/2018: [哲学] 十夜一冊 第千五百二十夜 冨田恭彦著「哲学の最前線 ハーバードより愛をこめて」が、たまたま僕にとっての出発点だった。
柏木達彦シリーズと生島圭シリーズは相互作用をしながら発展していく。対象の哲学者は重なるのだけど、ボキャブラリの複数性という話にあるように、同じテーマでも複数の観点から語られえる。その実例にもなっているように思った。
だいぶ以前から、パット・メセニーとの共演で知っているピアニスト。Apple Musicの「For You」で「ブラッド・メルドー、隠れた名曲」というプレイスリストがあったので聴きはじめた。このピアニストの幅の広い音楽性が心を打つ。リストの最後から二つ目「ブレイム・イット・オン・マイ・ユース」が掛かっている。静かなトリオの曲。伴奏の左手の音が遠くで深く響く。
最近、「For You」で聴きたい曲を探すのに苦労していた。一週間に一度更新されるチル・ミックスは一日で聴いてしまう。他に出てくるアルバムなどは大体聴いたことがあるものばかり。これまで聴いていないわけではないけど、ブラッド・メルドーのアルバムを今一度漁ってみよう。
After Bach
誰もがバッハに戻りたくなるのかも。
さて、しばらく静かに聴こうか・・・もちろん、既に聴いたことはあるのだが・・・