tsnetworkc3.png更新日記 - 日曜プログラマのひとりごと
更新日記インデックス | 更新日記URLインデックス | 更新日記画像インデックス
+ Subscribe to RSS1.0 | + Subscribe to Atom1.0

日記: Text World | 脳髄の日記 | 第四の日記 | jscripter's Twitter | Facebook | Myspace | Mastodon(記事抄録や関連メモ: コメントはこちらにどうぞ)

| 先月 | Monthly Index | Timeline | Mobile版 powered by iUI
1/28/2020 (Tue.)

一昨年は、柴田正良、戸田山和久、冨田恭彦の各先生の本を読んで、特に冨田先生はたくさん読んだ。そうして、さらに調べてみると、冨田先生は最近はカントについて本を書いていることが分かって、あれあれ、なんでカントなのと思ったんだね。クワイン、デイヴィドソン、ローティじゃなかったのと?

そうして、最近流行のマルクス・ガブリエルのWikipediaを見ると、カント哲学の復活を目指していると書いてあった。

よく考えると、ミシェル・フーコーの博士論文の副論文「カントの人間学」の序論が「言葉と物」に発展したわけで。カントは重要な位置づけなのだ。フーコーの盟友、フーコーに二十世紀最大の哲学者と言わしめたドゥルーズにも「カントの批判哲学」などのカントに関する著作がある。

to be continued...とはいうものの、一行や二行で哲学が語れるのもおかしい。サルトルは現象学を学んだとは言え、「存在と無」ではフッサール(フッセル)やハイデガーを批判している。「存在と無」の副題は「現象学的存在論の試み」なのに・・・カントについてはどう考えていたのか・・・

更新: 2020-01-29T23:43:03+09:00
1/26/2020 (Sun.)

サンデーモーニング。グレタさんら若い世代からの抗議。

日本の政治の状況に、どうしたらいいんだろうと、いつも思うわけだが、妙案がない。政治人材不足としか思えないというか、選挙でよいと思う人を選びようがないわけで、民主主義が機能しない状態が続いている。若い世代からの抗議は、よく聞くと、実は資本主義への抗議なのだという解説もあった。

はて、昨日のブックカフェでは山本太郎の説得力(?)や渡辺喜美の話が出ていたけど・・・調べてみるかな。資本主義が機能するのは経済発展が続くことが前提。人口の増大によって、温暖化気候変動、資源の枯渇、食料・エネルギー不足が予想される未来にどう対処していくのか。ガンジーのような人が出てくるしかない。それが、今はグレタさんなのかもしれない。

何度も「資本主義」の話題を取り上げているが、一人ではどうしようもないわけだ。当然のことながら。

上海マテリア・メディカ研究所、中国科学院、上海科学技術大学の共同研究チームは、新しい肺炎に治療効果があるかもしれない古くて伝統的な漢方薬のグループを発見しました(Google翻訳)これは物凄いスピード!中国科学院と上海科技大学らの研究チームが新型コロナウイルスMpro蛋白の結晶構造を既に決定・・・、ツイッターで見つけた記事。武漢在住の日本人大学関係者のリツイートから辿った。

武漢の封鎖状況のテレビ報道に心配していたが、ツイッターからの情報で少し安心した。頑張ってほしいね。

1/25/2020 (Sat.)

今日、ブックカフェの最初で地球温暖化の話題が出た。自分としても少し整理しておこう。

最近は整理した情報が目立つようになってきた。

少し前までは、太陽活動からみて、地球は氷河期に向かっているから問題ないというような話が流れていたが、これについては、それでも寒冷化が正しいと思っている方へ 世界でも撤退が目立つ温暖化科学への懐疑論(江守正多) - 個人 - Yahoo!ニュース(2015/12/7)を調べてみることがよいだろうと思う。

問題がどのように解決に向かうのか、地球上の資源の枯渇やエネルギー不足を補う知恵が生まれてくればよいが・・・

1/22/2020 (Wed.)

1730夜『見えないものを集める蜜蜂』ジャン=ミシェル・モルポワ|松岡正剛の千夜千冊。見えないものを集める。おそらく、何かを読んで解釈し、理解することを意味するのだろう。それは自分に必要なものを集めるのだろう。他の場所に自分自身を読んでいるのだろう。

最初の「新しい年になっていよいよ綴ることが息苦しくなってきて、それなのに片付けなければならないものはわんさと待っていて、何か割りの合わない一年になりそうだと思いつつ、・・・」を読んで、他人ごとではないなと思いつつ、大変ですよねと笑ってしまった。千夜千冊エディションの頻繁な刊行はかなり大変なはず。

結局、「編集力」をポチってしまったけどね。宣伝がうまい。まあ、僕にとって、松岡正剛は「知の編集術」であり、「知の編集工学」であったわけで、仕方がない。そこから「千夜千冊」に嵌ってしまった。しかし「千夜千冊」は後付け。元々の指向は梅棹忠夫の「知的生産の技術」だった。更新日記もその延長線上の産物なのだ。編集はその次のステップ。そこで毎日苦しんでいる、あるいは楽しんでいる。見えないものを集めるために。そして、見えないものを見るために。

更新: 2020-01-22T23:04:04+09:00

先週土曜日に昼から出掛けた。しばらく待って地下駐車場に入る。目を奪ったのは、ドガの「リハーサル」、今にも動き出しそうなバレリーナたち。これだけでも見る価値があるかもしれない。これは実物の絵でないとわからないと思う。真に印象なのだ。

シダネル、ブーダン、コロー、マリスなど、一部の絵は撮影可。人気の絵の絵葉書は売り切れ。シダネルの「月明かりの入り江」の大きめの複製を額と共に購入。

パンフ・出品目録・チケット

パンフ・出品目録・チケット

常設展は大幅に衣替えしたので、是非見るべし。


昨年末のピーター・バラカンさんの「The Lifestyle MUSEUM」によると、最近はアート・ブームらしい。バンクシー展が例として出た。バンクシー - Wikipedia。Banksy。謎がいいね。

1/21/2020 (Tue.)

是愁さんのツイッターが日曜に明日は大寒と告げた。「だいかん」と読む。本日帰宅時の外気温は7℃と思ったら、市内に近づくと10℃を示した。20時の気温は9℃。あまり寒くない。

20時20分に速歩に出掛けた。ジェイミー・カラムの歌を聴きながら。少しテンポが早いのとバラード調でゆったりとした曲があるが、それには合わせずに、小走りに近いテンポで歩く。3379歩=実質25分の行程。最短記録だ。早く歩くと歩数が少なくなる。大股になっている。

1/19/2020 (Sun.)

大英図書館には毎年300万件の書籍が追加されるという。誰が分類し、意味づけして理解するのだろう。毎朝、NHK-FMの「古楽の楽しみ」の放送を耳にして、そう言えば、FMは毎日、音楽などの放送を延々と流し続けているが、他に何を放送しているのだろうか、と問題意識を持った。日曜、朝、将棋番組を見つつ、NHK-FMの番組を調べてみた。

NHKオンラインから、NHK-FMのアイコンをクリックすると、名演奏ライブラリー - NHKが放送中であることがわかる。

名演奏ライブラリー ▽名バイオリニスト スターンが奏でる20世紀音楽集 - NHK。また、新たな情報に絡めとられる自分を意識することになる。たまたま、中野雄(たけし)著「丸山眞男 音楽の対話」(文春新書、1999年)に、次のようにあるのを昨晩目を留めたばかりだったからだ。

「いつか君の持ってきてくれたヴァイオリンの諏訪内(晶子)君のエッセイの中に、アイザック・スターンから、『自筆譜を読んで勉強しなさい。自筆譜を見ると、作曲者の性格が分かる』と忠告を受けるシーンがありましたね。あれは面白かった。ぼくはスターンのこと、あまり評価していなかったけれど、音楽に対する姿勢だけは見直したね」

(上掲書、126ページ)

丸山眞男は著名な政治・社会学者。丸山真男 (2006/12/13)。

受信料と公共放送についてご理解いただくために: インターネット活用業務「NHKプラス」の開始がある。三月に試行サービス開始らしい。最早、メディア情報量は人智を超えているのだが。

更新: 2020-01-21T23:48:51+09:00

サンデーモーニング。何度も報道されているが、火災が終息する気配がない。一部の地域は雨が降って、火災は終息したが、今度は逆に洪水被害が起きている。

早く火災が終息すること祈るしかない。オーストラリア森林火災、世界はどんな援助を? 何が必要? いらない援助とは? - BBCニュース

オーストラリアの森林火災は、この地球の未来を“予言”している|WIRED.jp。いかに大変なことか。

サンデーモーニングは単なる災害ではなく、人災だと言っていたが、人災という分類も必要だろうか。

更新: 2020-01-19T09:08:25+09:00
1/16/2020 (Thu.)

backspace.fmでネタバレ番組をやるというので、一旦聴くのを中止して、日曜日にバルト11に見に行ったが・・・大してネタバレにもならなかったような気がした。

手に汗を握る展開が少し弱い。ストーリーが平板な感じ。それなりにアクション映像的に凄いという評価はあったが・・・

さらに新しい三部作が制作予定とか。スター・ウォーズシリーズ - Wikipedia

昔の初期の映像の想像力・造形力は画期的だった。ワクワクした。それが今はなくなった。その原因はどこにあるのか。コンピュータグラフィックスのなんでもありの刺激に慣れてしまったからか。デザインの問題なのか。よくわからないね。SF的な想像力で印象に残っているのは、最近ならマトリックスかな。最近といっても、1999-2003年の話だけど。アバターは2009年。日常が最早SF的だからね。そこを超えるのはむずかしい。

ちなみに、最近のAmazon PrimeはBBCものばかり見ている。ミス・マーブルからファーザー・ブラウン、チェスタトンのブラウン神父だね。そして、THE GAMEのシーズン1、MI5もの、これはなかなか見せた。深刻なリアリズムとしれっと密かに滲ませるユーモアの組み合わせがイギリス的なのか。今はMcMafia(マクマフィア)、ロシアやプラハが舞台となって、これもよしという感じ。すべて人間臭いドラマだ。日本物は「無限の住人」、アニメーション、設定自体がおもしろくて、必然的にグロテスクにならざるを得ないが、悪くない。こちらは生物学・医学的SFという位置付けも可能かもしれない。

更新: 2020-01-19T11:40:43+09:00

先週、土曜日昼から出掛けた。すごくよかった。久しぶりのホームラン。岸田劉生がどんな画家なのか、麗子像だけではわからない。麗子像だけでは地味な感じで、あまり期待せずに出かけたのだが・・・

静物画、掛け軸とか色紙、本の表紙絵に代表される装飾的な絵、ユーモアのある中国風の絵などが印象的だった。抽象的な横に長い絵もあった。これがお土産の絵葉書にあればと思ったのだが・・・

ひろしま美術館のディスプレイ

ひろしま美術館のディスプレイ

展覧会の雰囲気が少しは伝わるかも。ディスプレイの左上に並んだ絵の内側は静物画。渋いね。ブドウと林檎か柿が並んでいるが、画面構成が斬新。絵葉書で買ってきて眺めている。背景の灰色の壁面は中央で二つに分かれている。手前の黒は机の表面なのだろうが、立体的ではなく、壁面と合わせて画面が三分割されている。その机の上に果物が二つ並んで描かれている。右側の果物は色や形は林檎のように見えるが、いくつか並んだ表面の黒っぽい跡が柿の表面を想起させる。


岸田劉生 - Wikipediaを見ても、岸田劉生はわからないだろう。

岸田劉生展パンフ・チケット・出品作品リスト

岸田劉生展パンフ・チケット・出品作品リスト

「写実」から「写意」へが副題。160点余りの作品のほとんどは笠間日動美術館からのものだ。


更新: 2020-01-18T11:11:03+09:00
1/15/2020 (Wed.)

サー・アンドラーシュ・シフ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲演奏会|東京オペラシティ コンサートホール。1/5と1/12のクラシック音楽館で昨年11月の演奏会の放送があった。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲は5番まで、それも後期以前に書かれたとシフの説明があった。なにしろ、ピアノソナタは32曲もある。4番はシューベルトが書いたような曲だと。シューベルトはピアノ協奏曲を作曲していない。

シフの演奏はさらっとしていて淡々と弾いていくように思える。曲が簡単かと錯覚するぐらい、凄いテクニックがあるのだと思い返す。淀みない。昔のシフはバッハのCDでよく知っていたが、その演奏に似ていると言える。今ではベートーヴェンのピアノソナタも11枚のCDに全曲を収めている。調べると、シューベルトのピアノソナタ全集、モーツァルトのピアノソナタ、ピアノ協奏曲などなんでもあり。要はどんなものでも簡単に弾きこなせるということなんだろう。

思い起こすと、弾き振りで、楽譜を見ている様子はなかった。録画で見直すと、練習の時はピアノの上に楽譜が閉じられたまま置かれている。演奏会では楽譜なしで、カペラ・アンドレア・バルカ(Cappella Andrea Barca)の指揮を始める。ベートーヴェンもそうしたのだそうだ。ベートーヴェンは即興演奏もするピアニストだった。

Cappellaは礼拝堂、Andreaはアンドラーシュのイタリア名、Barcaはイタリア語の小舟(ハンガリー語のシフ)の意。a cappellaは「無伴奏の」だけど、協奏曲だから無伴奏ではない。礼拝堂では無伴奏で合唱することから、転じて、アカペラという。シフによれば、ほとんど冗談の命名だとか。

更新: 2020-01-18T08:44:51+09:00
1/13/2020 (Mon.)

お正月は15日までだと思っていたが、最近はもう飾りは外している。雪が降るのが遅い新記録になりそうだと話題が出ている。もし降らなければ次の冬まで持ち越しにするのだろうね。晴れた朝、山々が白っぽく見えるので何だろうと思っていたのだが、太陽の光が当たる角度によって、その散乱光がそう見させているのだろう。

さて、少し月の写真を集めておこうか。月そのものが鮮明に映っているわけではないのだが。

1月3日

1月3日

恒例の「かなわ」での会食の帰り。


1月10日

1月10日

今日は満月だなあと帰ってきたのだが、確認すると、ほとんど満月だけど、その夜半過ぎ明け方に満月になったはず。宮島上空で明るい月が棚引く雲を照らすと雲が真ん中から左右に割れていき、しばらくすると消えてしまったように見えた。雲が月光で蒸発したのかと思わせた。


1月11日

1月11日

Night Walk No.34。日付としては満月の夜。


1月12日

1月13日

Night Walk No.35。少し上の方が欠け始めている。


1月12日

1月13日

車の映り方がおもしろい。


さて、いろいろとあるけど、・・・

更新: 2020-01-15T19:48:11+09:00

似て非なるもの。Vookshelfと同じ発想の名付け方。PCを起動して、Gmailをチェック。家族型ロボットLOVOTと一緒に家で暮らしてみた。まさか……裏切られた予見 | ハフポストを読む。今日は祝日、成人の日。ロボットの日ではない。アレクサに「電源を入れて、アンプの入力をテレビに切り替える」ように指示する。Apple TVのリモコンでテレビのスイッチを入れるとAbema TVの将棋チャンネルを調べて、LIVEでなければ、Musicに切り替える。リモコンの指示部分は学習リモコンを使って自動化できるが、指示の組み合わせを一つの音声指示にまとめられるかどうか、方法などを調べる必要があるんだけど・・・それが面倒・・・まあ、適当でいいという話になってしまう。

ビル・エヴァンス・トリオの「LIVE IN STOCKHOLM, 1965」を見つけて聴き始める。ラウンド・アバウト・ミッドナイトから。ジャズはインプロビゼーションで同一曲でも同じ演奏はない。特にBill Evansの場合は。ビル・エヴァンスは「Kind of Blue」に「Imporvisation in Jazz」というタイトルのライナーノーツを書いていて、インプロビゼーションは日本の水墨画(視覚芸術)のようなものだと言っている。筆の勢いに自らの構想とリアルタイムの意図を載せて描く。最後にマイルス・デイヴィスがセッションの前にどのようなスケッチ・セッティングを伝えたかをまとめている。Bill Evans' Kind Of Blue Liner Notesにある。僕はCDのライナーノーツで見たのだけど。

LOVOT[らぼっと]。ロボットではなく「らぼっと」と読ませる。LOVOTの持っている現実世界のスケッチとセッティングはどうなっているんだろう。

昨日の日経にトロント大学名誉教授のジェフリー・ヒントン先生がインタビューに応じて、汎用AIの実現の可能性について語っている。

現在のAIスピーカーやチャットボットは質問に答えるが、内容は理解していない。ヒントン氏によると、将来は「AIが相手の考えを理解して自然に会話できるようになる」といい、あらゆる目的に応用できる汎用AIが実現する可能性がある。

(日本経済新聞 2020年1月12日 第7面 「AI第一人者に聞く未来像 思考を理解 自然な会話に」)

パーソナルでもロボット的なものを様々なツールを組み合わせて作れる時代になってきたということなんだが、自分でカスタマイズできるロボットも出してほしいかも。調べれば既に存在しているかもしれない。取りあえずはアレクサをもう少し調べてみようか。赤外線リモコン学習デバイスを組み合わせればもっといろいろできるはず。

更新: 2020-01-13T11:56:22+09:00
1/12/2020 (Sun.)

LINE経由、1世紀かけても終わらない ラテン語辞典づくりに生涯をかける人たち:朝日新聞GLOBE+

TLLの編集は、数少ない古典学者のために、とてつもない量の汗を流すことでもある。どんな言葉も、それがどう用いられたかを知ることには、とても大切な意味がある――文学の解釈を助けるだけではない。言語そのものとその歴史を理解するのに欠かせない――という考えがそこにはある。

ラテン語は、かつては広大なローマ帝国という現実世界の言語だった。それから、精神の営みという広い世界で用いられるようになった。それが今では、バチカンの壁の中という狭い世界で(訳注=公用語として)使われているに過ぎないか、教育のために「生きたラテン語を」という一握りの熱心な人々によって支えられているぐらいだ。

・・・

しかし、欧州では1千年以上も文語世界の支配的地位を占めていた。「だから、人類の歴史を見る上で重要なカギを握っている」とTLLの編集責任者ミヒャエル・ヒッレンは語る。

(朝日新聞GLOBE+、ニューヨークタイムズ 世界の話題 2020.01.1、Annalisa Quinn (c)2019 The New York Times、抄訳から引用)

この記事は西欧の文化の価値観を教えてくれる。素晴らしいね。これを読んで、日本語の世界で思い出したのは、白川静先生の「字統」、「字訓」、「字通」の漢字の世界の辞書の話。もう一つあるとすれば、本居宣長だろうけど、ラテン語辞典「Thesaurus Linguae Latinae」はスケールが違う。一生を掛けたとしても、とても一人の人間がやり遂げることができるものではない。累積で500人もの専門家が関わってきたという。

一千万枚のカードは数としても半端でない。既に辞書作りは125年を経過。2050年ぐらいに完成する予定とか。更新日記も19年間でまだ7500記事に満たない。

もっとも大英図書館は1億7千万〜2億件の資料を収集しているという。British Library - Wikipedia。数えきれないだろう。“知の殿堂”大英図書館でマグナ・カルタなどの貴重な資料を無料見学|エクスペディアを見ると、楽しそうだ。

1/9/2020 (Thu.)

昨年の新しい日記分類で最も記事の多かったのが、「歩く」。夜、速歩で30分歩く。約3500歩。健康とか、食事とか、医療とか、運動とかは何か気が乗らなくて、あまり取り上げない方針だったが、世界を構成する一部であることは間違いない。

と言いながら、特に大したことを言うわけではない。ウォーキングなら「そぞろ歩き広島」シリーズとほとんど変わらないスタンス。

今晩は21時ぐらいから歩いた。同じコースを27分で歩けた。まあ、歩くだけならこんな程度でOK。今日のBGMはキース・ジャレット、ハイドンのハープシコード組曲。なかなか落ち着いた感じで地味に聴かせる。快適だった。イヤフォンはApple標準添付。音場も自然で広い。結局、オーディオは音源が良ければすべてよしみたいなところがある。

1/8/2020 (Wed.)

今朝の外気温15℃には驚いた。春の嵐、春一番。風が強い一日だった。帰宅時外気温は11℃。ここ数日、日記は放ったらかしで、スクリプトを書き続けている。Raku/Perl6の昨年末の状況を復習していると、そろそろリハビリと。書いているのは、jperlの多次元配列スクリプトなんだけど。それはともかく、恒例の作業を済ませておこう。

2001-2019年日記生産量・記事数推移

2001-2019年日記生産量・記事数推移


  1. 日記: 55
  2. Apple: 25
  3. 将棋: 15
  4. 歩く: 14
  5. : 10
  6. 千夜千冊: 10
  7. A.I.: 9
  8. 哲学: 8
  9. Jazz: 8
  10. クラシック: 7
  11. Video: 7
  12. Podcast: 6
  13. Perl 6: 6
  14. 映画: 6
  15. Music: 6
  16. アニメ: 4
  17. 物理学: 4
  18. 天候: 4
  19. ゲーム: 4
  20. 季節: 4
  21. Google: 4
  22. ブログ: 3
  23. マイクロソフト: 3
  24. Media: 3
  25. Perl: 3
  26. 脳科学: 3
  27. Raku: 3
  28. 災害: 2
  29. 輸送: 2
  30. アート: 2
  31. : 2
  32. 数学: 2
  33. 遊び: 2
  34. 養老孟司: 2
  35. : 2
  36. 松岡正剛: 2
  37. ジョナサン・アイブ: 2
  38. 文学: 2
  39. プログラミング言語: 2
  40. Wired: 2
  41. Icon: 2
  42. Computing: 2
  43. TS Network: 2
  44. 知的生産の技術: 2
  45. 村上春樹: 1
  46. Facebook: 1
  47. 天体: 1
  48. Printing: 1
  49. 旅行: 1
  50. ロック: 1
  51. FM: 1
  52. 歴史: 1
  53. 環境: 1
  54. YouTube: 1
  55. 科学: 1
  56. ドキュメンタリー: 1
  57. Demis Hassabis: 1
  58. 更新履歴: 1
  59. WiFi: 1
  60. PC: 1
  61. 経済: 1
  62. スマートフォン: 1
  63. 社会: 1
  64. 植物: 1
  65. : 1
  66. 文化: 1
  67. 小説: 1
  68. Internet: 1
  69. Amazon: 1
  70. Wearable: 1
  71. ソニー: 1
  72. ニュース: 1
  73. TV: 1
  74. 電話: 1
  75. 人工生命: 1
  76. Bach: 1
  77. Computer: 1
  78. 拡張現実: 1
  79. 量子コンピュータ: 1
  80. 人物: 1
  81. Kindle: 1
  82. IT: 1
  83. Application: 1

このデータは更新日記の年次のインデックスを作成すると作られるのだが、定例の記録の形としては残していないが、作成しようと思えばいつでも作れる。2016年から日記生産量記事の中にコピーしている。これを見ると、ここ数年は80前後のカテゴリーについて書いている。日記というカテゴリーがいつも一位だけど、日記なんだから当然だね。分類を細かくしていくのを避ける役目もある。

更新: 2020-01-13T11:22:12+09:00
1/4/2020 (Sat.)

三賀日が過ぎて、既に十冊以上の本が一旦収まった書棚から取り出されて、机に積み重なっている。更新日記は、基本的には、考えて辿る道筋をリアルタイムに記録するというスタンスで書いている。ただ、思いつくままの時間的に線型な記述では見えないもの、読めないものが一杯あるのも事実だ。それは日記の記事をvertex(頂点)あるいはnode(節点)とすると、内在するurlが明示的なedge(辺)の先のvertexとなることによって、内容を補完することになる。更新日記内に向けたリンクは過去の記憶を辿る道筋となり、外部へのリンクは世界につながる。実際には、それだけでは足りない潜在的な仮想のリンク(edge)があって、続く日記の記事にリンク先(node)が現れる。この潜在的なリンクは言わば未来につながる。そうして日記はプライベートなものにならざるを得ず、arc(弧)によってつながれ、時系列に延々と伸びていくのだ。

一つの日記の記事の中に複数のnodeが存在している。ある意味、nodeは多重化されている。通常、日記としての記事単位の時系列の有向グラフとしてのnodeと意味的な内容的・テーマ的nodeと構造的な構文的・表現的nodeが存在している。もっとブレイクダウンして考える必要がありそうだが、今日のところはこれぐらいにしよう。

1/1/2020 (Wed.)

朝7時過ぎに宇品波止場公園に出掛けた。7時13分着。市営駐車場は1時間まで無料。今年の広島県の日の出は7時17分。宇品波止場公園に来たのは01/01/2017: [日記] 宇品波止場公園からのUFOと初日の出から3年ぶり。

これまでの経験から、絵下山山頂から太陽が顔を覗かせるのは、天文学的日の出時刻から25分後ぐらい。日の出時刻少し前に到着したとすると30分は現場で待つ覚悟がいる。調べてみると、順調に初日の出を拝んだのは、謹賀新年 2009年丑年元旦以来四度目。一昨年は黄金山山頂から。謹賀新年 - 初日の出、パンゲアを照らすか (01/01/2018)

初日の出を見に宇品波止場公園に集まる

初日の出を見に宇品波止場公園に集まる

7時14分。


初日の出前、鴎が飛ぶ

初日の出前、鴎が飛ぶ

7時32分。


初日の出

初日の出

7時44分。


初日の出、海面の輝き

初日の出、海面の輝き

7時49分。さあ、帰ろう。


初日の出は快晴だった

初日の出は快晴だった

元旦は大快晴。7時50分。


さて、初日の出を拝んで心機一転となるだろうか。昨晩は一心不乱に本を整理していた。IUT理論の衝撃は対称性・群論への道を開き、ディープラーニングの深化も群論につながっていることがわかった。Raku/Perl6はjnthn氏のCro/Commaを基盤にして応用においても相当な進化を続けている。マクロはRaku/Perl6にAPIとさらなるパフォーマンスの改善をもたらすと期待されている。Raku/Perl6の集合論関係の演算子、Sets, bags, and mixesをチェックしよう。Day 25 - Calling Numbers Names | Raku Advent Calendarには数論を取り扱う方法が示されている。年末には、なぜか、あらゆるところから保型形式とか、ホモロジーとか、群論に関わる用語が頻出してきた・・・

年末は加藤文元著「宇宙と宇宙をつなぐ数学」で読み納めと思っていたのだが、気になっていた中沢新一著「レンマ学」を調べると『レンマ学』(講談社) - 著者:中沢 新一 - 中村 桂子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWSが出てきて、上記リストのYouTubeを見始めてしまった。そんな感じで大晦日はいつのまにか過ぎて行ってしまった。

望月新一と中沢新一、どちらも「新一」だねとこの日記を書きながら気が付いた。「レンマ学」のほうは、群像に連載されていて、2019年1月、レンマ学[第十二回]で第一部が完結となっていた。この回のタイトルが「芸術のロゴスとレンマ」である。

千夜千冊では、中沢新一の著書として979夜『対称性人類学』中沢新一|松岡正剛の千夜千冊を取り上げているが、多少持て余し気味だ。次の最後の方の箇所。

一言、註釈をしておくと、この文章で、「分類上ちがうものの間に深い共通性のあることを見出す能力」という箇所は、まったくぼくが考えていることと同じである。ぼくはそれを「編集能力」と言ってきた。

けれども、この能力が、さて無意識をあらわしていたり、無意識との逢着をめざしているかというと、ぼくのほうが自信をなくしてしまうのだ。おそらくは、ぼくのような思考方法は「いつか」のための、「どこか」のための、少数のための方法なのである。

(出典: 979夜『対称性人類学』中沢新一|松岡正剛の千夜千冊)

しかしながら、中村桂子氏にも「レンマ学」を取り上げざるを得ない理由がある。

ところで、このロゴス一辺倒に変化が出始めている。一つは量子力学などロゴス型に収まりきらない学問が生まれてきたことである。生物学はまさにそこにいると言えよう。生きものがそういう存在なのだから。もう一つは、ロゴス型の知がつくり出した現代科学技術社会に問題が山積し始めていることである。

そこで「レンマ」である。大乗仏教の思想家たちが、縁起の論理によってこの知性を捉え、『華厳経』にそれが記されている。ただし、これを東洋の知と捉えてロゴスと対立させては意味がない。知性には、ロゴスとレンマとがあり、それを結合した「学」を創り出す時が来ているのだ。それが著者の思いであり、評者もその挑戦を重要と考える。

(出典: 『レンマ学』(講談社) - 著者:中沢 新一 - 中村 桂子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS)

モノと心を統合する理論を作るのが最終目的である。ロゴスとレンマがどうつながるのかが示されるはずである。ちなみに中沢新一氏は生物学から宗教学に転じた理科系の人なのである。脳の情報処理はコンピュータと同じだと言い切られる。そこは多少いかがなものかと思うが、無意識は脳にはないということなのだろうか。身体全体にあるということか。中村桂子先生が「量子力学などロゴス型に収まりきらない学問が生まれてきたことである。生物学はまさにそこにいると言えよう。生きものがそういう存在なのだから」と言われている。なるほど、正にそういうことなのかと思った。物から、なぜ心が生まれるのか。もうひとつ前に、物から、なぜ生命が生まれるのかということもある。『レンマ学』(中沢 新一)|講談社BOOK倶楽部

更新: 2020-01-01T21:23:40+09:00

隣家の屋根に猫が座っている。カーテンを開けて窓から見つめると向こうもじっとこちらを見つめている。何もしなくてもいずれ逃げだす。危険な状態は避けるのだ。それでなくても今日は外は寒いし、栄養状態は良さそうだが、重なった屋根の隙間にいずれ入り込み、見ていない間にどこかに去ってしまう。

あれれ、いつの間にか、年を跨いでた。大晦日のない日記はこれまでなかったと思うのだが。明けましておめでとう。

| 先月 | Monthly Index | Timeline | Mobile版 powered by iUI
2001年版 | INDEX | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2002年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2003年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2004年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2005年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2006年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2007年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2008年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2009年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2010年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2011年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2012年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2013年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2014年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2015年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2016年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2017年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2018年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2019年版 | INDEX | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2020年版 | INDEX

(C)jscripter