鈴木敏夫氏の話から興味を持って、図書館で貸出してもらった。団塊の世代がどう取り上げられているのかを調べた。
その生まれたての新しい社会に、買いもの好きの若者たちの大群が戦後はじめて、そのすがたを街頭にあらわした。それが団塊の世代です。マンガ雑誌であれなんであれ、かれらはすでに新刊の本を読み捨ての消費財としてあつかう習性を身につけはじめていた。すくなくともそれ以前に若者だった人間の眼にはそう映った。そりゃそうでしょう。かれらより十歳ほど年長の私がなんとか自信をもって買えたのは、せいぜい古本と電車の切符ぐらいのものだったのですから。
(211ページ)
津野海太郎氏は1938年生まれ。団塊の世代よりも10歳年長である。
「読書と日本人」は「日本人の読書小史」と「読書の黄金時代」の二つに分かれている。「日本人の読書小史」は日本にはしっかりした読書史というものがないのに気付いて、取り組んでみたという。そして、「読書の黄金時代」のほうは、「二十世紀読書論」というが、実質的に第二次世界大戦後の出版文化の隆盛と衰退を描いている。ビジネスの出版(定義の問題はある、WEBパブリッシングを考慮するとどうなるのか、我々はWEBを読んでいる)は衰退するかもしれないが、読書が本当に衰退するかどうかという問題がある。
ビジネスとしての読書とほんものの読書を混同するとへんなことになる。「読書と日本人」の論旨も混乱が認められる。読書の経済的価値と読書の個人的価値は無関係だからだ。
紙媒体とデジタル媒体の本に差異があるのは当然だが、これはセットで考える必要がある。そして、それらを越えるものを目指す必要がある。大岡信のガリ版テキストの輪読(181ページ)も青空文庫や初期電子本時代の自炊(249-250ページ)も同じこと。「それでも人は本を読む」というわけだ。
出版業界の現状は、出版のトレンド - Google 検索: 【2022最新】出版業界の今後はどうなる?市場規模データから繙いてみたでよくわかる。これからはPODだという見方もあるが・・・、PODとは「Print On Demand」の意味。
プリントオンデマンドで出版された書籍二点
僕の持っている勁草書房の坂井秀寿著「日本語の文法と論理」はPOD版(表紙はカラーだが、中味はモノクロ)で2000年発行の3000円、今発行されているのは2002年のオンデマンド出版で4180円也。エー・エム・コンサルタント発行(アスラン書房発売)のジョセフ・W.ウェブ、リチャード・マイケル・ロマノ著『未来を破壊する Disrupting the Fututre - 厳しい印刷市場の進路を示す「新しい常識」』は2012年発行。フルカラーだけど、インクジェット印刷だろう、滲みで画質は今一つ。
子供の書籍離れなど無い…小中高校生の平均読書冊数など(最新) - ガベージニュースのような統計情報もある。
【読書余滴】読書道楽の7つの要件 〜加藤周一自選集9〜 - 語られる言葉の河へ。「団塊の世代」とは、第二次世界大戦後のベビーブームで生まれた世代で、1947〜1949年に生まれた約689万人を指す。堺屋太一の「団塊の世代」という小説によって生まれた言葉だと思う。団塊の世代 - Wikipedia、団塊の世代 (小説) - Wikipedia。鈴木敏夫氏によれば、この世代は読書と教養に価値を置いていた唯一の世代で、この後、特に最近は本を読まなくなったと。津野海太郎著「読書と日本人」(2016年)にそう書かれているらしい。「団塊の世代」に関する最近の話題は、「団塊の世代」ジュニアの世代、今の40歳代に日本の人口分布のピークがあるということ。
なぜか、ここに辿り着いたのは、次のツイートのPodcastを聴いたから。
今日は「『鈴木敏夫とジブリ展』について鈴木さんが受けたインタビューの模様」をお送りします??
— ジブリ汗まみれ (@renga_ya) May 15, 2022
自身が体験した約8800冊の書籍や映画作品をどのようにして選んだのか、探っていきます。
この後11時から#TOKYOFM #JFN 38局ネットでO.A??#ジブリ汗まみれ #鈴木敏夫https://t.co/4C7X31AcIm
「読書道楽」という言葉が出てきて(エアチェックを聴きなおすと出てこないな、あれ)、検索すると、加藤周一のほうが引っ掛かった。鈴木敏夫氏には「仕事道楽」か「映画道楽」という著書しかないと思う。
それはともかく、加藤周一の話がある意味中心だった。高橋さん(高畑さんのことだったかな?)という名前が出てきていたけど。その人が加藤周一を好んでいた。宮崎駿、高畑勲氏との対話では本の話がよく出てくるので、話についていくためには本を読んでいないと話にならなかったということもある。読書と教養については、○紫の豚日記○ 【スタジオジブリの教養】鈴木敏夫を宮崎駿につなげた232冊+αに関連した話題がまとめられている。
鈴木敏夫氏は、自身が読まれた8800冊の本全体を一堂に集めてみてみたいと思われ、整理して、あるところに並べてみられたらしいのだが、自ら見すぼらしく感じたと、ツイッターでもつぶやかれている。「さみしかった。これしきの人生だったのか、寂寥感に包まれた。凝縮してみるとたったこれだけだったか」と。とりなす読売新聞のインタビュアーの話をいちいち遮って繰り返された。僕は一生に5000冊も読めば大したものじゃないかと思っているけどね。
70年なら、1年100冊(3〜4日/冊)で、7000冊ということになる。最近、必ず毎日読んでいるのだが、とても3〜4日/冊では無理、2週間/冊という感じ。寝る前に少し繙く頻度だからね。後の時間はインターネット経由の情報収集・解読に明け暮れている。それが最近読書が流行らない大きな理由だと思う。
今日は暑い一日だった。室温が28℃を越え、29℃に迫った。5月というのにもうすぐ冷房が必要になるだろう。夏日。
毎日、図書館の蔵書検索をしては予約している。予約が20冊に達すると、利用可能になったものを貸出ししないと新たに予約できない。初めてそういう事態に直面した。明日、取りに行こう。しかし、このペースで利用可能になると貸出しているものも返却する必要が出てくる。うまくサイクルを回す必要がある。これが読書道楽かどうかは定かでない。
村上RADIO - TOKYO FM 80.0MHz - 村上春樹、「ラバー・ソウルの包み方」。聴くのを忘れないように。
藤井聡太叡王 vs. 出口若武六段。45手目の6八王が意味がわからないというところで、しばらくABEMAの解説も揉めていた。しかし、手待ちのような王の動きはAIはよくやる手だと思う。深く意味は考えたことはないけど・・・手損が不利だということに直結しないというだけに過ぎないと思うのだが・・・藤井叡王の三連勝で終わってしまうのか、出口六段が一矢報いるのか。
8六金に、出口六段、角を切った。同歩に7六銀に対して、木村九段、7七歩の解説に、55手目、藤井叡王、6六角と出る。不思議な手と。56手目、ABEMA最善手、7七歩打、その通りに進むが、後手期待勝率44%。
さて、遅い昼食の後、外出。身の回りの品を買って届けた。不足している食品を補充して帰宅。76手目、後手出口六段、4二玉、藤井叡王77手目最善手、2一飛で期待勝率50%。出口六段善戦。
2一飛と指さず、7三歩成、同桂、7四歩打、81手目、同桂成で期待勝率50%。
82手目、6五角打、83手目、ABEMA最善手、7八銀、期待勝率50%。
84手目7八銀、7七歩打、同玉、86手目7六歩打で期待勝率50%。ここで一分将棋に入った。
途中で逆転の芽もあったけど、先手109手で藤井聡太叡王勝利、防衛を決める。
和気藹々の感想戦に出そうもないので、4二銀打でなく、AI的には逆転の芽があった4二角打はどうだったかと外野から質問が出た。
一分将棋では最善手の積み重ねで進むことは少ない。ぎりぎりの読みと判断の積み重ねの中で、勝敗が決まる。
我がびよ将棋は二段ピヨ基氏とレーティング対局に戻っている。結果は三連敗だが、少し手が読めるようになったと思う。なにしろ無制限ヒント対局を100局はこなした。ある程度の経験を実際時間を掛けて積んだ。ぴよ将棋の実戦詰め将棋を試してみると、有段者の問題も解けるようになっている。さてさてという感じ。しかし、場当り式の取り組みでは、ここらへんがもう限界とも思う。
初防衛インタビュー。最後のところで負けの場面もあったと思うので、まだまだというコメントもあった。2一飛と打ったところ以降が問題だった。
大盤解説会で、出口六段が泣かれたそうなのだが、それについての感想を聞かれて、終盤は難しい厳しい局面が続いていたので、それは自然だと思うと答え、自分の気持ちもそうなると思うと・・・
木村一基九段のABEMAのポイント解説はわかりやすい。なるほど、そういうことだったのか・・・
ほぼ飽和状態のメディア環境で、日本のものを見た。ストーリーも近未来環境のいずれもなかなか奥が深い。想像力を刺激される。攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society - Wikipedia。Amazon Prime。たまたま見たのは、レンタル版と括弧つきだった。そのせいか絵は平板だった。絵よりも重要なのは思想だからね。辛うじて思想を支えていたけど。まあ、元の士郎正宗の絵は飛んでいるから。「3D」版を探してみるか・・・
何もかも書き記すことは不可能だ。偶然性と運命の中で、何かが書き残される。
名人戦第4局。 - 渡辺明ブログに4六銀打ちの話が書いてある。AI的にも最善手だったはず。
昔の日記はリンクに語らせようとした。しかし、リンク切れになれば、タイトルしか残らない。千夜千冊に教えられて、引用に語らせるようになった。当然とは言え。そして、短いが要約と解釈に語らせるようになる。ここまでくれば、自分の言葉で語ることになる。時間があればそこまで到達する。今でもまずはリンクだけを残すところから出発する。とにかく何かを始めないことには何もできない。過去を辿ると、いろいろと書いている。そこからどう思考が発展していっているかが問題だ。思考の辿る道。それを自動的に辿る仕掛けとは・・・
「BREAKING! Tesla Model Y and Model 3 Outsell All Other Cars Including ICE in CA」というTorque Newsのノーティフィケーションで知って、ネタ元を調べると、Tesla Model Y and Model 3 outsell all other cars (including ICE) in California in Q1 2022 - Drive Teslaらしいが・・・次のツイートをリソースとしている。
Tesla's Model Y and Model 3 were the two best-selling vehicles in California in Q1. Not just electric vehicles, ANY vehicle. @elonmusk $TSLA
— Rob Maurer (@TeslaPodcast) May 18, 2022
1. Tesla Model Y - 21,812
2. Tesla Model 3 - 21,506
3. Toyota RAV4 - 15,990
4. Toyota Camry - 12,257
5. Honda Civic - 11,057
Teslaの勢いはまだまだ加速しそうだ。ラグジュアリーカー分類の車(Luxury Compact SUV: Tesla Model Y 21812; Near Luxury: Tesla Model 3 21506)がダントツのトップに並ぶとは?!、3位は、「Compact SUV」分類の「Toyota RAV4」、15990台となる。日本車はカリフォルニアでは人気がある。
封じ手、8八香の予想。(775) 【対局Live】将棋・名人戦第4局1日目 渡辺明名人 vs 斎藤慎太郎八段 (5月19日) - YouTubeより、封じ手局面から検討(300秒)、Suisho5/dlshogiの予想は共に8八香、互角。
ABEMAの斎藤慎太郎八段の65手目、最善手8八香なら、期待勝率は50-50の局面。そこから明日始まれば、まだスリリングな展開になるだろう。
更新日記を書き続けている最も大きな理由は、ある思考の起点から、より新しい思考・情報を生み出すことを自動化(補助あるいは支援)するシステムを生み出すためである。しかし、より新しいとはどういう意味かという問題はある。意味を生み出すのは指向性、あるいは志向性、あるいは嗜好性というような方向性を決めるものかもしれない。新しいとは差異があるという意味に過ぎないかもしれないが、なぜ、そのような思考を生み出そうとするのか、動機・目的という問題があるわけだ。
ケイス淀橋時代のshi3z氏のポッドキャストから聞き齧った「アソシアトロン」と「中野馨」を15年前ぐらいに調べて、実はそれをずっと引きずっている。私自身にとってだが、まったく色褪せていない未解決の課題であると思う。中野馨先生の著作を最近再度調べて、「脳をつくる - ロボット作りから生命を考える」(共立出版、1995年)を古本で入手した。「bit」誌の連載に手を加えたもので、まったく興味深いものだ。
中野馨編著「ニューロコンピュータの基礎」(コロナ社、1990年初版第一刷、2003年第7刷)の「1. 神経回路網の情報処理」の最近の研究状況の中には(16ページ)、福島邦彦先生のネオ・コグニトロンも上げられている。
見なくっちゃーと思っていて、ようやく見たけど、最後に中野馨先生とアソシアトロンが出てきた。
{YouTube: (40) shi3z & drikinのAIドリフト「AI研究者がオーディオ沼にハマる理由」第1634話 - YouTube(2022/04/14)}。最近、羽生善治九段がツイッターを始められて、「{Twitter: 深層学習の生みの親と言えばトロント大学のジェフリー・ヒントン先生ですが、 忘れてはならないのがその原型のネオコグニトロンを作ったのが福島邦彦先生で、もっと評価されてほしいと思っています。}」とツイートされた。深層学習の先駆者福島氏と松原東大教授が予見、第3次AIブームと汎用AIの可能性 | 日経クロステック(xTECH)(田島 篤 日経BP コンシューマーメディアユニット、2021.04.20)へのリンクを付けて。
福島邦彦先生らの「視聴覚情報処理」(森北出版、第1版第1刷: 2001年、第7刷: 2020年、序文・まえがき・目次・参考文献・索引を除いて158ページ、全部で186ページ)によれば、ネオコグニトロン自体は視覚系の神経回路モデルでパターン認識と関係がある。聴覚情報処理については第5章60ページぐらいが割かれているが、聴覚系のモデルについては生理学的なメカニズムのモデルと心理学的なモデルの両方が存在する。
「視聴覚情報処理」は基礎情報工学シリーズ(飯島泰蔵編集)の一冊(19)。視聴覚現象自体が、どこまで正確に把握されているのか、測定されているのか、人間の脳内現象・知覚である以上、少なくとも脳全体の関連を理解しなければ、実際のところはわからないのではと思われる。技研OB福島邦彦さんがフランクリン財団よりバウワー賞(科学部門)受賞|技研だより|NHK放送技術研究所(技研だより 2021年 5月号 TOP NEWS)では次のように言われている。
我々が“目で見る”ということは視覚の情報処理です。この他の感覚、聴覚や触覚などについてもどのような情報処理がされているか調べていく必要があると思います。人間のモチベーションとか創造力を発揮する脳の領域があって、そのあたりについては、生理学的にはほとんどわかっていません。
今のところ10個程度の脳細胞を同時に観察することはできると思いますが、100億個以上の脳細胞を同時に観測したり、その相互作用を解明することは、まだまだ難しいと思います。そこで、神経細胞がまとまった集合体としてどのようなメカニズムで情報処理をしているのかを調べるのに、AIが活用できるのではないかと思っています。そのメカニズムを神経回路としてモデル化ができれば、非常におもしろいと思いますし、それを今のAIに応用すればより高度なAIに進化させることができると思います。
名人戦は朝日新聞社と毎日新聞社の主催、大和証券グループの協賛、第三局はアゴーラ福岡山の上ホテル&スパでの九州開催ということで、九州電力、QTnetの協力となっている。YouTubeによる両新聞社の配信も少しずつこなれてきている。ABEMAは名人戦に関しては少し遠慮気味な感じ、一日目は解説なしを通している。第三局の二日目はフルに解説が入る様子。一日目はABEMAと両新聞社の配信の両方を見た。15年前から朝日新聞社が主催に入ったらしい。今回は80期、歴史のある名人戦こそが最高峰とぶち上げていた。読売新聞社主催の賞金額が最も多い竜王戦が最も上位という最近の風潮に逆らっているのだろう。名人戦三連覇を達成したことがあるのは、ご当地福岡市出身の佐藤天彦九段{AIと将棋と人間 (04/05/2022)}←しかいないという話も飛び出した。今期、渡辺名人が防衛すれば二人目の三連覇となる。{YouTube: (30) 【名人戦開会式Live】渡辺明名人の王手か、斎藤慎太郎八段の逆襲か 意気込み語る開会式【第80期将棋名人戦・第3局】 - YouTube}参照。
さて、封じ手は7三歩成。昨日、局面編集で並べた封じ手局面は細かい歩の配置が間違っていた。第二局の棋譜から編集したので端歩などが違っているのに、途中で気づいた。朝食を摂りながらの観戦では、手順が読み取れていない。ただいま、先手55手目、6三角成。再度、局面編集して、再スタート。
7二金、1六馬、6五歩と進む。大きな駒音を立てて、先手59手目、4八玉。
朝日新聞社の{YouTube: (30) 【名人戦対局Live】王手か逆襲か▲渡辺明名人ー△斎藤慎太郎八段【第80期将棋名人戦・第3局2日目】}、二日目は解説は入らない様子。【将棋名人戦を写真で】「ウルトラ超急戦」 第3局もう主導権争い:朝日新聞デジタルのなどのWEB記事は有料会員記事。
毎日新聞社の{YouTube: (30) 【対局Live】将棋・名人戦第3局2日目 渡辺明名人 vs 斎藤慎太郎八段 (5月8日)}は昼から及川拓馬七段の解説が入る。名人戦第3局「1日目にしては濃密」 及川拓馬七段が読む2日目 | 毎日新聞などのWEB記事はすべて見れる。棋譜だけは会員限定。
後手60手目、6六歩と取り込む。これをどう受けるのだろうか。素人目には難しい局面のように思える。まだ、期待勝率は先手に振れていて、53%。Suisho5も互角(201)最善手7八飛としている。ABEMAも同じ。
7八飛と最善手を指した。62分を費やした。名人は、首を捻られていたので、4八玉がどうだったかと思われたのだろう。
後手、次の手は、ABEMAの候補手の期待勝率の差を見る限り、手が広そうだ。Suisho5は5四馬、互角(212)を示している。300秒、5分の思考時間の設定で動かしている。ABEMAの最善手は変動している。考慮時間16分で昼休みに入った。
正午から、{YouTube: (36) 【名人戦解説Live】及川拓馬七段が第3局を徹底解説 渡辺明名人vs斎藤慎太郎八段(8日正午〜)}だけど、せっかくの解説が聞きづらい。周辺のノイズもあるし。
後手斎藤八段、5四馬と最善手を指した。考慮時間47分。昼食を調達にリトルマーメイドまで走って帰ってきたところ。V8のランドクルーザーを駐車場の特に狭くなっている駐車スペースと示されていない(推奨ではない?)ところに鮮やかに出し入れするのに感嘆しつつ、帰ってきた。
先手63手目、最善手8七馬でSuisho5: 互角(250)/dlshogi: 先手有利(591)。ABEMAは6七歩で先手期待勝率56%。
最善手、8七馬に続いて、6四銀、7六馬、同馬、同飛、8七角打と進んでいく。ここが分かれ道。6六飛がAI最善手、7八飛が次善手。ABEMAがおかしくなった。途切れ途切れの音声の長いコマーシャルが入る。将棋に戻ったが、異常が続く。名人も長考を始めた。15分経過。ABEMAの最善手は7八飛に変わる。先手期待勝率56%。Apple TV+に切り替えて、「テヘラン」を映す。音声は正常であることを確認。ABEMAに戻す。音声は正常になる。こういうものなんだよね。24分経過。
6六飛、5四角成と進む。渡辺名人の手番、71手目、Suisho5の最善手は7七桂、互角(261)。ABEMAは8五歩で先手期待勝率57%。考慮時間29分。残時間接近中。
7七桂と指した。後手72手目、Suisho5の最善手は7六歩打、互角(272)、dlshogiも同じだが、先手有利(396)。ABEMAも同じBset候補手で先手期待勝率54%。斎藤八段の残時間、2:08、渡辺名人、2:43。手数から考えると、まだ先は長そうに見えるが・・・どこが変曲点なのか・・・
そろそろ変曲点なのか。庭仕事を終えて戻ってくると、まだ進んでいない。70分の長考。藤井猛九段の解説によると、これから進むと、激流に入るので、なかなか手が出ないところという。残時間、1時間を切るまで、もう少し考えるだろうと。7六歩と打った。74分。残時間、1:15。
4五角打、同馬、同歩、5五角打、7六飛、1九角成。変曲点が現れた。先手有利に振れ始めた。4五角打のところが7七歩成ならまだ互角だった。79手目、3七桂なら先手期待勝率65%。
3七桂と指した。いろいろな手があるが、当然、後手には先手有利な手しかない。先手が間違ってくれないとどうしようもない。ABEMAは後手80手目、7五歩で先手期待勝率63%。
ゆめタウンに夕食の買い物。帰宅すると、7五香、5六飛、7七香成、同銀、6三金と進んでいた。4六桂打、3一玉。
この後の先手6六銀がSuisho5によれば悪手。6五歩打、5五銀、同銀、同飛、2五桂打、そして2八歩打が悪手、とうとう後手優勢に。3七桂成、同玉、2五桂打、4八玉、2八馬。Suisho5の最善手5八玉、後手優勢(-897)、dlshogiは最善手3九香打、後手優勢(-1264)。ABEMA、5八玉、後手期待勝率79%。激変。藤井猛九段解説では渡辺名人の疲れが原因だろうと。長い間決定的な差を与えなかった斎藤八段の粘りが勝機を見いだした。6五飛。100手目は最善手3七桂成。5九玉、4七成桂、6三飛成、5二銀打、6六龍。斎藤九段の残時間5分。名人59分。
結局、この後、勝機を逃さず、後手134手で斎藤慎太郎八段勝利。1勝2敗の戦績に。
渡辺名人が投了された後、図書館の本を一冊返す必要があるのを思い出して、車で走り、産業会館のロータリーに停車して待つ間に、返却ポストに投函してもらった。
帰宅して、藤井猛九段の初手からの解説をABEMAで見る。プロの将棋を見るのは勉強になる。感想戦は新聞社のYouTube録画が出るはず。{YouTube: (86) 【名人戦感想戦Live】斎藤慎太郎八段が第3局で初勝利 終局後インタビュー・感想戦を対局室からライブ配信(2022年5月8日) - YouTube}。勝利者インタビューでは、2五桂打で相手の玉が見えた、粘ってよかったと。ずっと苦しい状態が続いた。まだ、対策が足りていないと考えている。渡辺名人は中盤以降、方針が決まらなかったと、6三金以降、難しくなったとか・・・感想戦はまたにしよう・・・
名人戦第3局。 - 渡辺明ブログに結論がある。
久しぶりに千夜千冊と「セイゴオほんほん」を調べる。ウクライナ情勢の話が何らかの形で表れているに違いないと。1798夜 『リモノフ』 エマニュエル・キャレール - 松岡正剛の千夜千冊と1797夜 『ユーラシアニズム』 チャールズ・クローヴァー - 松岡正剛の千夜千冊。セイゴオほんほん - 松岡正剛の千夜千冊。予想していたものは当然の如く見つかったけれども、予想外のものも見つかった。湖北の長浜やその南の彦根を廻ってきたばかりだったので、先に読んでいればもう少し興味の持ち方のレベルを変えることができたのにと思った。
近江はちゃんと議論されていないままの大事な地域である。かつては白洲正子の『十一面観音巡礼』、『近江山河抄』、『かくれ里』(いずれも講談社文芸文庫)が、最近は今谷明の『近江から日本史を読み直す』(講談社現代新書)、千城央の『近江にいた弥生の大倭王』(淡海文庫)、澤井良介の『邪馬台国近江説』(幻冬舎)などがあるけれど、まだまだこれからだ。とくに比叡と山王日枝の関係、坂本職人文化の底力、逢坂山と蝉丸、天台本覚思想、天海の事績と思想、芭蕉の近江、近江八景の意図、琵琶湖をめぐる見立ての歴史が解けていない。
(出典: ほんほん46 吉右衛門・近江ARS・オミクロン株 2021年12月8日(水))
琵琶湖・近江初心者なので、少しずつ調べていこう。もちろん、ウクライナ情勢を理解するためにはもっといろいろと探らねばならない。
滋賀県、近江の琵琶湖周辺の地図を眺めていると比叡山延暦寺が湖西・湖南にあることに気付いた。滋賀県に最初に降り立ったのは、2015年の7月25日だったことがメールを調べてわかった。Becky!はフォルダことに検索できるので絞り込みが簡単、大変便利だ。検索が瞬時に終わる。この時の旅行のことは日記にも書いていない。膨大な写真のコレクションを調べても簡単にはわからない。日付がわかったので、写真を調べた。たいした写真は残っていないが・・・
大講堂
東塔(とうどう) | 境内案内 | 天台宗総本山 比叡山延暦寺 [Hieizan Enryakuji]。国宝の根本中堂は東堂境内にあるのだが、重要文化財の廻廊を含めて離れて眺めることしかできなかったと思う。写真が残っていないところを見ると、撮影禁止だったか、しずらい雰囲気だったかだろう。
法華総持院東塔
先手129手で大橋貴洸六段勝利。ShogiGUIでも後手6七銀打に対して先手6七金と取るところから並べてみた。先手有利から一時は後手有利に逆転したが、再度逆転し、先手勝利となった。人間には、天才をもってしても読み切れない局面の連続だった。
藤井竜王をもってしても読み切れない局面の中で、持ち時間が無くなったことが最後まで響いた。一分将棋になって、大橋六段の考慮時間中に、しばらくしてお手洗いに立ったことが余裕のなさを現わしていた。大橋六段は胡坐を組み直して考え続けた。それでも最善手を指し続けることは難しかった。魔の局面の連続は形勢の逆転をもたらしたが、有利を維持することも難しかった。
このお二人の将棋のこれまでの観戦記録は{のんきに将棋観戦しつつ (2017/11/30)}{ご無沙汰日記 (2020/06/10)}←にある。本局の結果、大橋貴洸六段の四勝二敗の戦績となる。
それはともかく、Suisho5とdlshogiの両方を動かしたが、GPUが非力な我がPCでは、本将棋に関してはdlshogiによる検討はむずかしそうだった。Suisho5はほぼABEMAと一致していたが・・・
HEROZ、「棋神アナリティクス」の提供を開始 - HEROZ株式会社(ヒーローズ)のニュースリリースが出た。まともにdlshogiの性能を出すためには強力なGPUが必要なのだろう。
我輩のぴよ将棋(初段+)の最近の戦績は五段+(Lv34)に六段+(Lv37)の無制限ヒント対局で14勝17敗と負け越し。将棋は甘くない。序盤・定跡の研究が必須だという結論をズルズル追認し続ける結果になっている。自分の頭でキチンと考えないと強くなれないだろう。無制限ヒント対局からそろそろ離れる必要がある。二段に勝つためにはどの程度の序盤・定跡の研究が必要かという問題に置き換えられる。
コロナ禍やウクライナ戦争の終息をいつまでも待つわけにもいかず、それ以外の理由で過去予定していて止む負えず中止した旅行のことも時折話題になる。何年ぶりだったか。帰りの新幹線で東京や大阪の感染者数が減少していることが報じられた。少し安堵しつつ、このままどこまで終息するのかわからないにしても、なんとかなってほしいと願うばかりだ。
新幹線で米原に向かう
滋賀県に入り、車窓より撮影。天候、生憎、雨。滋賀県東近江市, 五個荘新堂町付近。
初めて、{Google Maps: 滋賀県}に降り立った。新幹線で米原に降り、北陸本線に乗り換えて長浜駅に向かう。黒壁スクエアが最初の経由地。黒壁スクエアでは最初は雨で盛り上がりに欠けたが途中から運よく雨が上がった。
黒壁スクエア、北国街道の翼果楼
写真左手に翼果楼がある。
黒壁 - 滋賀県長浜市 ガラスの街「黒壁スクエア」。黒壁スクエア - Wikipedia。
黒壁スクエアで、特に興味を持ったのは「赤こんにゃく」。三二酸化鉄が食品添加物の着色剤として使われている。
赤こんにゃく 1
「派手好きな信長がこんにゃくまで赤く染めさせたとか」と説明されている。味は普通のこんにゃくとそれほど変わらない。
赤こんにゃく 2
「近江八幡市の左義長(さぎちょう)祭りという火祭りが由来。安土城下で行われていたもので(今でも毎年3月に行われている)、城主の織田信長もその祭りで赤い長じゅばんで踊り狂ったといわれています。その火祭りにちなみ、こんにゃくを赤くしたといわれています。」と説明書きにある。
この後、長浜から近江塩津行の快速で北陸本線を北上し高月駅で下車、タクシーに乗り換えて、奥びわ湖、尾上温泉、旅館紅鮎へ。一泊して、翌朝、タクシーで高月駅近くの{Wikipedia: 向源寺}、渡岸寺観音堂に向かう。国宝の木造十一面観音立像を拝観するため。
徒歩で高月駅に戻り、米原を経由して琵琶湖線で彦根駅へ。彦根城を見た。博物館は「井伊の赤備え」の鎧など、歴史的な資料が充実していた。城まで山登り、彦根城の観覧は30分待ちの長蛇の列だったが、無事に見終えて、麓に降り、買い物をして帰路につく。
to be continued...写真は切りがないので、どこかで・・・