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7/31/2022 (Sun.)

今日は図書館に取り置きになっている6冊の本を取りに行った。昨日返した6冊に加えて、今日は2冊を返した。今日借り出した本のうち5冊は将棋関係。そのうち漫画が三冊。他の二冊が取り置き期限日になっている将棋AI関連、二冊とも購入依頼したもの。既に他の人の予約も入っている。残りの一冊は横尾忠則著「原卿の森」(文藝春秋、2022年)。

さて、どこに焦点を当てようかと、模索する日々が続く。正剛先生に聞いてみようという人は多い。ほんほん52 書物こそ梁山泊である 2022年6月17日(金)を開く。「横尾忠則の『原郷の森』(文藝春秋)が途方もなくおもしろかった。」を見て、予約したことを思い出した。あれあれ。人間の記憶なんてこんなもの。することも同じ。繰り返し。

確かに霊界のシンポジウムというか、パーティーになっている。

過去の「ほんほん」を辿っていると、現在の最大関心事に辿り着いたが・・・

これは大きな教訓である。私たちは同じような過ちを犯し続けているため、分野としてまだ十分に学んでいない。このことを理解し、効果的に抵抗するためには、これらの間違いの魅力を理解する必要がある。私たちは、どのように考えるかを構築することは、長期的にはうまくいかないという苦い教訓を学ばなければならない。この苦い教訓は、1)AI研究者はしばしばエージェントに知識を組み込もうとしてきた、2)これは短期的には常に役立ち、研究者にとっては個人的に満足のいくものだが、3)長期的には停滞し、さらなる進歩を阻害することさえある、4)探索と学習による計算のスケーリングに基づく反対アプローチによって画期的進歩が最終的に到達する、との歴史的観察に基づいている。最終的な成功は苦渋に満ちたものであり、しばしば不完全に消化される。なぜなら、それは好意的で人間中心のアプローチに対する成功であるからだ。

この苦い教訓から学ぶべきことは、汎用的な手法、つまり利用可能な計算量が非常に大きくなっても計算量の増加に応じてスケールし続ける手法の大きな力である。このように任意にスケールするように見えるのは、探索と学習の2つの方法である。

苦い教訓から学ぶべき第二の一般的ポイントは、実際の心の中身は途方もなく、救いようのないほど複雑だということだ。心の中身について考える簡単な方法、たとえば空間、物体、複数のエージェント、対称性などについて考える簡単な方法を見つけようとするのはやめるべきだということである。これらはすべて、恣意的で本質的に複雑な外界の一部である。この恣意的な複雑さを発見し捕らえることのできるメタメソッドのみを組み入れるべきである。これらの方法に不可欠なのは、良い近似を見つけることができるということだが、それを探すのは私たちではなく、私たちの方法であるべきだ。私たちが欲しいのは、私たちと同じように発見できるAIエージェントであって、私たちが発見したものを含むAIエージェントではない。私たちの発見を組み込んでしまうと、発見プロセスがどのように行われるのかが見えにくくなるだけだ。

{関心の周辺あるいは核心 (2019/05/01)}←The Bitter Lesson

ここで、本拠地、ほんほん17 読相術/読相学 2019年4月26日(金)を見つけた。八月に入った。ページを替えよう。

更新: 2022-08-01T21:10:57+09:00
7/30/2022 (Sat.)

昨晩の深夜0持は外気温は31℃。冷房した室温29℃よりも高く、窓を開けて寝るわけにはいかなかった。午前4時ぐらいに気温が下がったので窓を開けた。今日は外気温28℃、室温よりわずかでも低い。エアコンを切って窓を開けよう。先崎学著「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間」(文藝春秋、2018年)を一昨日一日で読み終えた。

うつ病とはどんなものか少しわかった。本当のところは本人しかわからない。当然のことだ。先崎学九段は羽海野チカ著「三月のライオン」(ヤングアニマル、2007年〜)の将棋監修をされており、コラムも書かれている。それがおもしろい。文才があるから、お兄さんも本を書くように勧められたのだろう。貴重な記録になっている。最近、ABEMAで解説にも出られていた。おもしろい解説をされる。うつ病は脳の病気。物事が考えられなくなる。7手詰の詰将棋が解けない。それは何が原因なんだろう。僕ならそうだとしても当たり前なんだけど。必ず治ると精神科の医者のお兄さんが言って力づける。自殺させないことが医者の唯一の役目という。最初の入院もそこに焦点がある。周期的な波はあるが、お兄さんの予想通りに治っていく。三カ月ぐらいで退屈を感じるようになる。重要なのは散歩なのだそうだ。入院中から散歩する。散歩で治っていく。

久しぶりに集中して本を読んだ。予約していた本がどんどん貸出可能になっていく。10冊借りている本をどんどん読んで返す必要がある。これこそ、図書館駆動式読書の極意である。

今日は第43回日本シリーズJTプロ公式戦羽生善治九段-菅井竜也八段の一回戦第四局に羽生九段が勝たれてから、本を6冊返しに出掛けた。そのうち一冊は本日が最終返却日で延長は既に効かないから、どうしても図書館の返却ポストまでは行く必要がある。お陰でいいものを見た。虹だ。久しぶり。空には様々な雲が拡がっている。行きかえりに空をずっと眺めていた。

空(1)

空(1)

往き。


空(2)

空(2)

図書館の外の階段の踊り場から。


空(3)

空(3)

異様な雲を感じた部分の拡大。写真にすると視覚とは違って見える。印象が伝わらない。


空(4)

空(4)

中央の下あたりに虹が微かに見える。


空(5)

空(5)

久しぶりに見た虹。マツダスタジアムからも見えたらしい。


空(6)

空(6)

帰り道。


更新: 2022-07-31T11:48:55+09:00
7/27/2022 (Wed.)

野矢茂樹先生の「ウィトゲンシュタインの『哲学探究』という戦い」(岩波書店、2022年)を何日も掛けて少しずつ読んだというか、眺めた。寝る前に数分程度ずつ。鬼界彰夫({ウィトゲンシュタイン (2003/08/10)}{十夜一冊 第四十夜 橋爪大三郎『はじめての言語ゲーム』(4.0) (2009/08/05)}{融けかかったぼたん雪の朝 - スレッド・シーケンス法 (2022/02/19)}{雪の降る日々、あれこれ考える (2022/02/20)}←)新訳の「哲学探究」を読んで、もう一度考えたという。しかし、わかったようなわからないような話ばかりで、すっきりしない感じが付き纏う。それをどの様に役立てるのかというところで、「うーむ」と感じてしまうわけだ。人の言葉を理解することはむずかしい。真にそのことが書いてあるのだろう。言葉となって表現されるものは、聞くあるいは読む人が意識すると同時に、経験の集積である記憶と照らし合わされて、思考(論理・感情)が生じ、その相互作用の結果が意識される。それがその人にとっての意味である。

それ以外に説明のしようはないように感じるのだが、第12章の「言葉はただ生の流れの中でのみ意味を持つ」と同じような意味である。紙に印刷された言葉に意味があるわけではない。読まれて初めて意味が現れる。

読んでいて新しい概念だなと思ったのが「規則と道標」。プログラミングではそういうことになっている。「if〜then〜else〜」制御構造が規則を表すが、道標と言えなくはないなあと思った。そうして眺めていると、プログラミングの概念が書かれているように思えてきた。プログラミングは、ある意味「言語ゲーム」と言えるかもしれない。自然言語は一般的なゲームの規則が決まっていない。場面場面で道標を作る必要があるかもしれない。プログラミング言語はすべてが決まっている。もちろん、拡張できるようにもなっているのだが・・・

もう一つの概念、「家族的類似性」、「糸の強さは、どれか一本の繊維が糸の端から端までつながっていることによるのではなく、たくさんの糸が互いに紡ぎ合わされていることによる。(第67節)」のような在り方を言う。例えば、「犬」という概念も、どのようにできあがっているのか、一言では説明さえ難しいだろう。なぜ、名犬ラッシーと名犬リンチンチンが同じ犬なんだろうと思う。コリーとシェパードはなぜ同じ犬なんだろうということになる。毛の長さ、色、受ける印象など、姿形がかなり異なる。{言葉と物 CXXV - Mooseの研究 XVII 言葉で超える (2008/04/06)}←子どもの頃、スピッツや雑種の犬を見て、これも「犬」と呼んでいいのだろうかと、ふと思ったことがある。概念の要素(属性)たる糸(値)が寄り合わさって、犬という概念ができあがっている。言葉に曖昧性をどのように含ませるのか、含むのかというよりは、曖昧性とは何かという問題はある。

更新: 2022-07-30T10:44:03+09:00
7/26/2022 (Tue.)

いろいろと考えることがあって、記憶の機構を考えるためにも、過去に遡ろうとしている。人間の記憶はあやふやでとても緻密とは言えないのだが、論理はしっかりと辿れる。しかし、記憶の論理とは何だろうか。再読したのは、フィリップ・K・ディックのアンドロイドがどの様なものだったか、確認するためだった。フィリッブ・K・ディック著、浅倉久志訳「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(Do Androids Dream Electric Sheep?)」(ハヤカワ文庫SF、1977年、原著: 1968年)。

アンドロイドは人間型ロボット(ヒューマノイド)だけど、人間型にするためにはどのような想定が必要かということになる。PKDは「有機的アンドロイド」という表現をしていて、脳ユニットだけは火星で生産していることになっている。その新型脳ユニットは「ネクサス6型脳ユニット」と呼ばれる。二兆個の構成素子からなり、脳活動の組合せの選択範囲は一千万種類という設定だ。この形式の脳を備えたアンドロイドは、わずか0.45秒で、14種の基本的反応態度のいずれかに入ることができる。しかし、この有機的アンドロイドは知能は高いが、感情移入ができない。知能ではなくて、感情移入(共感)が人間と区別するための唯一のポイント。フォークト=カンプフ感情移入度測定法がキーになる。これは「ブレードランナー」(1982年)の最初に出てくる。

SF映画の「ブレードランナー」ではアンドロイドという言葉は使われず、レプリカントと呼ばれる。複製人間というニュアンスだろう。従って、どのように作られているのかはよくわからない(記憶は儚いもので、最早どんな話だったか、詳細は憶えていない)。もちろん、PKD-DADESのネクサス6型アンドロイドもどのようにしてネクサス6型脳ユニットを有機的アンドロイドに組み込むのかについては記載はない。製造しているのはローゼン協会、ローゼン家という表現も出てくる。ただ、「配偶子結合槽のDNS因子に修正を加える」と「ネクサス7型が完成する」とレイチェルは話している。「ブレードランナー2049」に至って、レプリカントが生み出される(作り出される)場面の描写はあり、タイレル社の生殖機能の技術は失われていることになっている。話の中心は子どもが生まれるという奇蹟にある。レイチェルの骨が見つかる。「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」には、レイチェルが「アンドロイドは子供を生めない」という場面がある。

Prime Videoで「ブレードランナー2049」を視聴可能なことさえ、表面的な記憶から消えていて、今日、見直して、以前見たことがあることを思い出した。PKDのアンドロイドとブレードランナーのレプリカントは設定が根本から異なっている。エンドロールにはPKDの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のキャラクターに基づいているというクレジットがある。日記を調べると、{ある未来 - ブレードランナー 2049 (2017/10/26)}←が見つかった。

それはともかく、PKDの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の物語は「最終世界戦争」後の死の灰の世界にあることを忘れてはならないだろう。この死の世界では生物が大切にされている。生物は貴重な存在、簡単には手に入らない。住民が飼っているのは代用の電気生物なのだ。哺乳類などだけでなく、昆虫でさえ、電気仕掛けで動いている。この設定はブラックユーモアである。人間の精神を安定させるペンフィールド情動オルガンという舞台装置も。「プレードランナー」のような世界がなぜ生まれたのかを知るためには、本書を読んだ方がいいだろう。おそらく「アキラ」(1982-1990年、AKIRA (漫画) - Wikipedia)、や「攻殻機動隊」(1989年)に創作のインスピレーションを与えたのは本書だろうと思う。

更新: 2022-07-27T17:39:04+09:00

久世さんに久しぶりにメールを送って、最新版0.74βのエラーの状況を伝えて、アドバイスをもらった。Windows環境は「エディション: Windows 10 Pro、バージョン: 21H2、インストール日: 2020/12/12、OS ビルド: 19044.1826、エクスペリエンス: Windows Feature Experience Pack 120.2212.4180.0」。

実行ファイルのプロパティには互換性のタブがあり、そこで過去の古いWindowsバージョンとの互換性を取ることができる。実行には管理者権限は必要だが。

いろいろと試したが「Windows 8」モードでも最新版の0.74βのエラーは解消せず、だめかと諦めかけたが、Windowsの進展とともに同様に動かなくなっていた、USBRADIOが「Windows 7」互換モードで動くことを確認したので、たまたま残っていたZedのVer.0.72βがVer.0.74βとはエラーの状況が異なることを発見して、「Windows 8」互換モードを試したところ、エラーが出なくなり、正常に動作することを確認した。

この日記は今、Zed(Ver.0.72β)の「Windows 8」互換モードで編集している。問題ない。カレットが消えるのが問題だけど。以前も問題としてあった現象だ、クリックすれば位置は指定できる。高速でテキスト処理がZed上で動く。瞬時に変換される。初めからそこにあるかのように。

さて、「Windows 7」互換モードにしてみたが、やはりカレットは最初見えるだけで入力を始めると見えなくなる。「Windows XP(Service Pack 2)」にするとカレットの動きが見えるようになった。いや、どのモードでも最初だけ見える。入力を始めると見えなくなる。「Windows 8」モードに戻す。

Ver.0.73βはVer.0.74βと同じ状況。

(追記: 2022-07-29) Ver.0.74β、ついに動く。20通ぐらいのやりとりをさせていただいた末、動いた。0.74ではカレットの問題も修正されている。0.72βのuninst.batを実行する。0.74βのWindows 8互換モードを管理者権限で実行する。

更新: 2022-08-08T17:28:40+09:00
7/25/2022 (Mon.)

ABEMAで見始めた。王座戦も棋譜中継をやってくれているので、ShogiGUIの「WEBから棋譜取り込み」を動かす。棋譜中継: 2022年7月25日 挑戦者決定戦 豊島将之九段 対 大橋貴洸六段|第70期王座戦王座戦における棋譜利用ガイドラインによれば、「主催:日本経済新聞社、日本将棋連盟」。

先手123手で豊島将之九段の勝利に終わった。いろいろと手間が掛かることがあって、ShogiGUIらに任せて傍観していただけになってしまった。ようやく、dlshogiで棋譜解析している。今日は途中から将棋AIのdlshogiをメインにして追加で水匠5/やねうら王7.50を動かした。CPUやGPUの使用率が逆の場合よりも大きくなったと思う。使用率がどちらも100%になる場面が多くなった。

人の将棋を一つ一つ丁寧に追いかけるのは難しい。人間が何かを理解するためには必要なことなのだけど。

更新: 2022-07-26T10:31:57+09:00
7/22/2022 (Fri.)

さて、これも解決した。エクスプローラでフォルダをダブルクリックで開くことが出来ません - Microsoft コミュニティを参考に、レジストリエディタで「KEY_CLASSES_ROOT\Drive\shell」と「HKEY_CLASSES_ROOT\Directory\shell」から不要なもの(強制削除したアプリ関係のコマンド)を削除した。正常に動作するようになった。

これでシステム的には気になる部分はなくなった。Zedのエラーについて久世さんに聞いてみようか。

閑舎さんこと、H氏との交流を再開し、TSNETWikiが閑舎さんのrakunet.org上に蘇った。過去への回帰であるが、それは未来との遭遇でもある。新たな思考の原点となればと考えている。一人で考えるより、二人で考えたほうが良い。二人よりは、みんなで考えたほうが、より新しいアイデアを生み出せるだろう。

対話は切っ掛けを作る。今日のメールでも「機能環」という言葉が出てきて、聞いた覚えがない言葉だなあと調べ始めた。ユクスキュルの「生物から見た世界」のダニの機能環の話(ダニは受動的な機械かどうか)を見つけて、なるほどと思ったわけだけど、それはさらに、蔵書の「生物から見た世界」を引っ張り出す切っ掛けになった。これはAIにおける身体性の問題に通じる。中島秀之 | フェロー | 日本認知科学会先生の「主体と環世界」という論文(主体と環世界 - J-Stage)が最初に見つかった。勉強になるねえ。Prologの本も書かれているね。

7/20/2022 (Wed.)

王位戦も棋譜中継が公開されているので、2022年7月20日〜7月21日 七番勝負 第3局 藤井聡太王位 対 豊島将之九段|第63期王位戦のリンクをShogiGUIの「ファイル」→「WEBから棋譜取り込み」に設定した。らくちんだが、緊張感がなくなり、だらだらしている。将棋を見ていない。午前10時6分、後手34手目を藤井聡太王位が考慮中。神戸新聞社主催、兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」にて。

昨晩は7連のUSB3.0HUBがようやく届いたので、一杯になっている4連のハブと交換、既に届いていた4TB外付けHDDを接続して、まずはWindowsのバックアップを始めた。夕方から初めて今朝4時ぐらいに終わっていた。PCノートも導入から5年目、異音問題も起きているし、システムに深く入り込むファイラーアプリを取り払うのに無理をしたせいか、エクスプローラのフォルダをクリックでは開けなくなっている。関連付けに問題があるのだとは思うが、いまだ解決していない。右クリックで「開く」で開けるから、機能的には問題ないとも言えるのだが、何かの加減で他のアプリとの関係が出てくる可能性があるかもしれない。

Zedが動かないというか、起動しようとするとエラーが頻発してシステムを再起動しないと止めれなくなる。今はZedを使うのをあきらめている。

一度、一瞬だが、システムが不安定になったことがある。我がPCは今やすべてがHDDではないし、OSはSSD上にあるはずだが、クラッシュの悪夢がよぎる。HDDの容量当たりの価格がじゅうぶんに下がったので、Amazonプライムデーに合わせて導入した。以前は1万円/TBだったが、今や1万円以下/4TBだ。

最近、変な言葉使いが気になる。「〜を退けることができるか」というところを「〜を退くことができるか」とABEMAで二度聴いた。他動詞と自動詞の違いだ。何が主語かによって、いや目的語があるかどうかによって真偽が変わるわけだが、わざわざ将棋の対局で自ら退く人はいないだろうし、目的語は存在している。一度はおそらく原稿があるのだろうけど、おかしいなと思いながらしゃべっているのがわかる、口ごもるような言い方だった。言葉は経験がモノを言う。自分だってこれでいいのかなあと調べ直すことはよくある。・・・いや、他動詞と自動詞の違いではないか、どちらも他動詞だ。「〜を」を付け加えて気が付いた。同じ意味の目的語が入らない。意味が違う。日本語は難しい。退く(しりぞく)の意味 - goo国語辞書によると、最後に「しりぞける」の文語形が出てくる。これだとすると正しいけど、口語にはないと言える。いやはや、先入観と自分の持つ経験・知識だけで判断していると次第に怪しくなる。

{07/09/2022: [A.I.] 入門「巨大言語モデル」- まえがき及び序論}{07/15/2022: [A.I.] Andrej Karpathy氏の未来予測}{07/19/2022: [Mac] 「M1 MacBook Air」入門}←と認識して以来、M1 MacBook Airでそろそろ深層学習(Deep Learning)を勉強してもいいかなあと思い始めている。昨晩、コンソールで、「python --version」としてもコマンドが見つからないという。perlもrubyも出てくるのに・・・前、試した時もそうだったので、なんだこれはと思ってそのままになっていた。調べてみると、[初心者向け]python3インストール後にpython3を実行できるがpythonコマンドでエラーになる? | DevelopersIOによれば、「調べたところ、mac Monterey 12.3 releaseによりpython2.7が削除されていたことがわかりました。(これは気づかない..)」とあって、やはりそうなのかと納得。

M1用のJupyter Notebookでも出てくればそこからスタートでもいいけどね。今のところ、特に課題があるわけでもない。むしろ、人間並みの機械学習を考えたほうが意味がある。少ない情報で学習する、モデルを作る方法を考える。これは仮説推論ということになるのだろうと思うわけだが、仮説自体がモデルなので、機械がモデルを考えるわけではないということになる・・・先にモデルありきなのだ。このモデルをベースに学習して新たな高みに到達する。転移学習(Transfer Learning)というのはそれに近い概念なのかもしれない。巨大言語モデルを利用して機械学習をするということなのかもしれない。これも仮説だ。電磁気学だと、マクスウェルの方程式が現実世界のモデルになるので、そこから機械学習ができる。

ABEMAだったかどうか忘れたけど、丸山忠久九段が本格的に冷却剤を頭に貼って対戦されるのを見て驚いた。人間も頭を冷やさないといけない。コンピュータも発熱対策が大きな問題なわけだが、空冷式の場合は埃が問題だ。いろいろと調べているとダストシールドを装備したPCがある。Lenovoのものだった(「目指したのは史上最強のThinkPad」――レノボ、モバイルワークステーション&ビジネス向けデスクトップPCを発表(2/2 ページ) - ITmedia PC USER、2015年11月17日 21時50分 公開、[山口恵祐,ITmedia])が、なるほどと思った。ダストシールドは水洗いして装着し直すことができる。TinkCentre M75q-2 tinyへの【ダストシールドの取り付け方】 | PRE:もう一つの理学への道のように、最近の機種も対応している。我がPCも空冷式の冷却パッドを装備したが、埃が吹き出し口の穴あきパターンに合わせてPCの底面に付着して、冷却効率が落ちることがわかった。一月に一回ぐらいは冷却パッドの吹き出し面とノートPCの底面を掃除することにした。おそらく一種のダストシールドとして機能しているだろう。{異音は続いている - 夏場のノート冷却対策 (2022/04/13)}←。

さて、先手39手目を豊島将之九段考慮中。

先手41手目考慮中、豊島将之九段の残時間6:42。藤井聡太王位、残時間6:15。

後手42手目考慮中、藤井聡太王位、残時間5:55。豊島将之九段、残時間6:35、昼食休憩明け、すぐに41手目を指された。藤井聡太王位、6五歩、同歩に同桂と指された。最善手、これ以外は不利になる。dlshogiは後手有利に振れた互角、水匠5/やねうら王7.5は先手有利に振れた互角。最善手、6六銀でそれぞれの評価値-121と72。この最善手や評価値は途中経過。

48手目5九角打に対して49手目、2六角打。これに対して、藤井王位5分考慮中。4八銀打か8六歩・・・後手有利か、後手有利に振れた互角。他の手は先手に振れている。ここは考えられるかもしれない。図書館に出掛けてこようか。

藤井王位、4八銀打を選択。水匠5/やねうら王7.5は3八飛(互角、-121)、dlshogiは4五桂(互角、-190)が先手51手目の最善手(思考時間:300秒)。ここで残時間の多い豊島九段の封じ手になるか。

封じ手予想。再度、300秒の思考時間を与えて、水匠5/やねうら王7.5は2九飛(互角、-77)、dlshogiは4五桂(互角、-273)。

更新: 2022-07-20T20:03:57+09:00
7/19/2022 (Tue.)

世界は広い。思わぬ切っ掛け、偶然に、捉えきれてなかったことが、露わになる。ぼんやりとだが感じていたことが、巨大言語モデルという概念によって、はっきりした。Andrej Karpathy氏もM1 MacBook Airを使っているとか。{07/15/2022: [A.I.] Andrej Karpathy氏の未来予測}←。

トレーニング 学習中に7291例の学習セットを23回通過させ、合計167,693回の(例、ラベル)をニューラルネットワークに提示する必要がある。オリジナルのネットワークはSUN-4/260ワークステーションで3日間学習した。私の実装をMacBook Air (M1)のCPUで実行したところ、約90秒(〜3000倍のナイーブなスピードアップ)で処理を完了した。私のcondaは、Rosettaエミュレーションではなく、arm64のネイティブビルドを使うようにセットアップされている。PyTorchがM1の全機能(GPUとNPUを含む)をサポートしていればもっと劇的に速くなったかもしれないが、これはまだ開発中のようだ。これは、ネットワークが非常に小さく(4層convnet、最大12チャンネル、合計9760パラメータ、64K MACs、1K activations)、SGDが一度に1つの例しか使用しないためと思われる。とはいえ、最新のハードウェア(A100)とソフトウェア基盤(CUDA、PyTorch)でこの問題を本当に解決しようと思ったら、GPUの利用率を最大にするために、例ごとのSGDとフルバッチトレーニングを交換して、おそらくトレーニングレイテンシーのさらに〜100倍のスピードアップを達成しなければならないだろう。

(Deep Neural Nets : 33 years ago and 33 years from now(Mar 14, 2022))

僕のM1 MacBook Airは今のところ、モバイルノートブックでしかない。Windows上で作成したデータのビュワーでしかない。日常使いでは、USB Audioの昨年の導入の成果で、Apple Musicのプレイヤーとしてオーディオシステムを使う程度。そろそろ使いこなしが必要だ。放っておくと気が付いた時には古くなってしまう。まずは、初代のiPad ProをSidecarでつないでみた。LANは無線からイーサネットに変更。無線は混雑しているので不安定だ。ケーブル・アダプタ類がうまくまとまった。

初代iPad Pro Sidecar

初代iPad Pro Sidecar


そして、登山のプログを書かれている方が、M1 Macで将棋ソフトをダウンロード 棋譜DBを検討/解析してみた | I like Niigataをまとめておられたので、これを頼りに最新版をインストールして動かした。

将棋所で水匠5/やねうら王7.50を動かす

将棋所で水匠5/やねうら王7.50を動かす


次は、PyTorch入門かな・・・

更新: 2022-07-19T18:50:46+09:00
7/18/2022 (Mon.)

今日の夕方、雨の中を図書館に行く途中で、月曜日だと気付いて、休館かなと考え、しかし祝日「海の日」だから開館しているかと思いなおしたが、休祝日は午後5時までなので閉まっているはずと思いながら帰宅。明日は代休だ。あさっていくしかない。そして、アマゾンからの日本郵便の7/15予定の届け物がまだ届かないのは祝日だからかと気付く。山下洋輔の「風雲ジャズ帖」が届くはず。実戦詰将棋を続けている。新しい問題は全部クリアできるので、順次、過去の問題に遡っていく。6/25の問題が解けない。仕方がないので、ShogiGUIを起動して実験。

ぴよ将棋、実戦詰将棋、2022年6月25日、有段

ぴよ将棋、実戦詰将棋、2022年6月25日、有段


先手勝ち(詰み 7手)とか出る。有段問題は、13〜15手詰めの問題だ。しかし、詰将棋のようにすべて王手で詰まさなくても、それ以下の手数でも詰ますことができる。必至問題ということになる。必至 - Wikipediaを見ると「コンピュータ将棋の評価値の表現では、必至(あるいは一手一手の寄りの読み切り)によって事実上勝敗が決している場合の表現は、基本的には詰みの場合に準ずる。」とある。なるほどと思った。

自らの検討結果を反映させて先に進めてみる

自らの検討結果を反映させて先に進めてみる

有力な詰め筋と思われる手順で進めてみる。先手8二飛成の時点で、「先手勝ち(詰み 14手)」、候補手、後手8二角が出て、さらにそこに進むと「先手勝ち(詰み 13手)」、候補手、後手8五桂打となる。その画面。


ShogiGUIと将棋AIを使って実戦詰将棋を調べるのは大変参考になる。様々な詰み筋が理解できる。

更新: 2022-07-18T23:48:50+09:00

将棋AI「Ponanza」開発者・山本氏の自動運転スタートアップが10億円を資金調達 | Business Insider Japan(伊藤 有 [編集部]Jul. 13, 2022, 03:00 PM)。

「Towards Cooperative and Energy-Efficient Connected and Automated Vehicles」がCTOの青木 俊介氏のPhD論文のタイトル。Shunsuke Aoki/ 青木俊介

自動運転のもう一つの解があるかもしれない。

7/17/2022 (Sun.)

今朝、起きた時にCDラックに並ぶCDの一つが目を惹き付けた。まだ、先日の{07/12/2022: [Jazz] 村上春樹 presents 山下洋輔トリオ 再乱入ライブ}←の余韻が残っている。山下洋輔やフリージャズとは全く無関係だが、1969年当時、僕はハービー・ハンコックとチック・コリアを通してジャズを知ったのだ。久しぶりにCDを聴いてみようと取り出した。

ハービー・ハンコック「ガーシュウィン・ワールド」

ハービー・ハンコック「ガーシュウィン・ワールド」

Gershwin's World - Wikipedia


この中にラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調 第二楽章」がある。ガーシュウィンはクラシックの作曲家とも言えるわけだが、ライナーノーツのロバート・セイディン(Robert Sadin - Wikipedia)によると「ラヴェルに教えを乞うと、ガーシュウィンの才能豊かなメロディー感覚を台無しにする危険を冒したくないと断った」そうだ。

to be continued...

昼食休憩中に家周りの草むしりで一汗かいた。午前中にたややん氏のツイートで、ShogiGUIの新しいバージョンが出ていて、「WEBからの棋譜取り込み」にURLをコピーすると、棋譜を自動更新しつつ、検討し続けることができるらしいことがわかった。試してみようとアップデートした。リロードのアイコンのチェックボックスにチェックを入れると自動更新できるのだろう。

藤井聡太棋聖の後手40手目、ABEMA AIは4五銀が最善手となっている。S5Y7.5は9四歩が最善手だが、次善手4五銀と評価値はほとんど差がない。44手目7五金まで進んでいる。自動的にShogiGUIの棋譜と検討は更新されている。素晴らしいが、展開を追いかけようとする緊張感が薄れる。贅沢な悩みだ。

途中だけど、万松寺の山号の亀岳林(亀獄林)は「きがくりん」と読む。萬松寺 - Wikipediaを参照。名古屋市にある。

アップデートしたShogiGUIではdlshogiの動きが全然違うね。NPSの表示もkN/secではなくて、N/secの表示で数字が入るし、推奨手の読み筋も全部入るようになった(後で、詰みの段階では手詰め数も読み筋も入らないことを確認)。ShogiGUIが正式リンク。最新版「2022/7/16 ver 0.0.7.29」をインストールしよう。棋聖戦の本日の棋譜中継サイトは、2022年7月17日 五番勝負 第4局 藤井聡太棋聖 対 永瀬拓矢王座|第93期ヒューリック杯棋聖戦

後手52手目、先手51手目9五歩打に同香で後手有利の情勢。ABEMA AIは7五桂で後手期待勝率は63%となっている。この違いは大きいかもしれない。各将棋AIエンジンの評価値は、S5Y7.5=-310、dlshogi=-495、S5Y6.5=-345。略号の意味は昨日の日記{07/16/2022: [将棋] ぴよ将棋、実戦詰将棋研究}←参照のこと。

後手66手目考慮中、ABEMA AIは8九角で後手期待勝率80%。S5Y7.5は8九角打で後手有利、評価値=-430、dlshogiは8七歩打で後手優勢、-1057、S5Y6.5は8九角打で後手優勢、-1235。

8九角打に対して、先手7九銀。7八角成と進む。藤井聡太棋聖はどんどん攻めている。もう終盤。50秒ぐらい、リアルよりもABEMA TVは遅延がある。ShogiGUIの更新の方が先に動く。後手9八飛打。超危険な筋。角を渡して、5一角が厳しいはずだが、持ち駒の問題があって、藤井聡太棋聖は大丈夫と読んでいるのだろう。すべて、先手71手目、最善手6八香で後手優勢の評価。ABEMAは7五歩で後手勝率83%。6八香に変化して、81%。微妙だ。優勢が高まっていかない。

ShogiGUIで三つのエンジンを動かすと、排気部温が、5分の思考時間で42℃ぐらいまで上がる。終わると35.7℃まで下がった。S5Y6.5を止めるどうなるか・・・思考時間中はクリップボードへのコピーも動かなくなる。

夕食のお好み焼きが、6時でないとテイクアウトの準備がむずかしいというので、少し前に散歩コースで出掛けた。帰宅すると、藤井聡太棋聖の勝勢になっており、後手104手で危なげなく勝ち切った。

大盤解説会では、永瀬拓矢王座は9七桂(39手目)が無理筋だったかと話された。これからも藤井さんとタイトル戦を争えるようにがんばりたいとも。

棋譜をShogiGUI上で確認してみると、95手目5五金のところで13手詰みになっていた。藤井聡太棋聖、十歳代最後のタイトル戦防衛で棋聖戦三連覇。どこまで強くなられるか、・・・

我がぴよ将棋、実戦詰将棋有段問題チャレンジは、7/1〜17まで、7/12の再チャレンジを含めて、やはり解けていなかった7/15の問題を含めて、全部クリア。慣れもあるという感じ。経験がモノを言うのは間違いない。

更新: 2022-07-17T20:07:09+09:00
7/16/2022 (Sat.)

将棋に拘るのは、個人的にもアクセスできる将棋AIの存在だ。そして、昨今の将棋ライブ中継、特にABEMAの将棋チャンネルの存在が大きい。人間対人間の極限の戦いをライブで見ることができる。昔はNHK杯テレビ将棋トーナメントしか、見ることができなかった。もう一つ重要な環境、ぴよ将棋はレーティングの異なるAIと対戦することができる。人間がAIを如何に使って、ゲームに習熟し得るのかを研究することができる。しかし、将棋に強くなるのは難しい。今、試みているのが、ぴよ将棋の中にある実戦詰将棋を解くことによって、様々な局面を経験すること。これによって強くなれるのかを確かめようとしている。

実戦詰将棋は、普通の詰将棋とはまったく違うと思う。詰将棋は三手詰めでも解けないことかある。盲点がある。実戦詰将棋の問題で、7月12日の「有段」問題がどうしても解けないので、実験として、ShogiGUIの局面編集機能を使って解いてみることにした。実験して分かったこと。

ぴよ将棋、実戦詰将棋、2022年7月12日、「有段」問題 on ShogiGUI

ぴよ将棋、実戦詰将棋、2022年7月12日、「有段」問題 on ShogiGUI

メインの検討用AIエンジンは「Suisho5-YaneuraOu-v7.5.0-windows.zip」パッケージ中の「YaneuraOu_NNUE-tournament-clang++-avx2.exe」(以下、S5Y7.5)。dlshogiは「dlshogi_with_gct_wcsc31」パッケージの「dlshogi_onnxruntime.exe」(以下、dlshogi)。一つ前にメインで使っていた「Suisho5/YaneuraOu-kai NNUE 6.50 64AVX2 TOURNAMENT」(以下、S5Y6.5)。


興味深いのは、本局面は4種類の詰み筋があるらしいこと。13手詰の最善手が7二香打。これは思いつかなかった。最後のところで、7三香打という次善手を思いついたが、23手詰ということらしく、詰ますことができなかった。すぐ見える6二馬や6二成銀はそれぞれ25手詰らしいのだが、これも詰ますことができなかった。S5Y6.5エンジンは、3番手に6一角打を23手詰と上げているが、6一角打では王手にならない。バグがあるようだ(これはバグではない。→{07/18/2022: [将棋] ぴよ将棋、実戦詰将棋研究 (2)})。dlshogiは最善手が7二香打で詰みとしており、S5Y7.5/6.5と指し手は一緒だが、読み筋や何手詰かは表示されない。他の次善手以下4手は先手勝勢。S5Y7.5の五番手は先手勝勢の6一銀打。

dlshogiとS5Y6.5エンジンの推奨手

dlshogiとS5Y6.5エンジンの推奨手


我がマシンのGPUは内蔵GPU「Intel HD Graphics 620」である。動作状況は{第93期 ヒューリック杯棋聖戦 決勝トーナメント準決勝 佐々木大地六段 vs 永瀬拓矢王座 (2022/04/15)}{04/20/2022: [将棋] 第80期 名人戦 七番勝負 第2局 2日目}←に詳しく記載している。dlshogiを動かすには無理があるのかもしれない。

PCそのものは「パソコン工房(iiyama)の「SOLUTION-13FH052-i7-HMSVI」をカスタマイズして、Windows 10 Pro 64ビット、インテル(R) Core i7-7500U プロセッサー (2.7-3.5GHz/2コア/4スレッド/4MBキャッシュ/TDP15W)、DDR4-2133 8GB/SO-DIMM×2(デュアルチャンネル/計16GB)、【M.2 SSD[OSインストール]】500GB SSD [Samsung 960 EVO] / NVMe M.2[PCI Exp.3.0×4]、1TB HDD / 2.5インチ Serial-ATAのスペック」。{目眩く日々 (2017/08/27)}←に導入記がある。

これまで実戦詰将棋の有段の問題を30問解いているが、詰み筋の一つをたまたま見つけただけかもしれない。あるいは本問だけが、多くの詰み筋を持っているのかもしれない。実戦詰将棋が解けたからと言って、その局面を全体的に把握できているとは言えない可能性が高い。いろいろと調べてみる価値はあるかもしれない。

普通の詰将棋は一通りしか詰み筋がないのだと思う。最近、詰まなくて、ついつい答えを見てしまった三手詰は「三月のライオン 1」の詰将棋の第一問。この問題はシンプルで美しい。

更新: 2022-07-18T23:59:16+09:00
7/15/2022 (Fri.)

稲葉八段の後手38手目、8八歩に、伊藤匠五段は75分の長考を残したまま昼食休憩に入った。互角の形勢だが、ここは手が広い、分かれ目。水匠5は7七桂か7三角打がそれぞれ最善手(評価値: 47)、次善手(44)。僅かでも有利を残すためにはこの二手しかない。ABEMA AIの期待勝率は、七三角打が最善手で55%、次善手が7七桂で53%。残ったその他の手では50%の期待勝率。

長考の末、9七桂と指して、大丈夫かと思ったが、先手49手目の考慮中、互角(2四歩で先手期待勝率47%)の情勢が続いている。水匠5は6六歩と飛車を取る手が最善手で評価値1と互角。いずれかということになるだろう。しかし、稲葉八段は1分しか時間を使っていない。対して、伊藤匠五段は残り1:38となった。

6六歩と飛車を取る変化を選んだ。が、混沌としている。先手が7四銀と成角を取った後、先手8二飛打が疑問手らしい。後手有利に振れている。水匠5(300秒)は後手7二角打で評価値-432を示している。ABEMAも後手期待勝率59%。

ここは手が広い。そして分かれ目だ。「ABEMA AI」は最善手は7二銀打で期待勝率61%、次善手7二角打、58%。今度は稲葉陽八段が考え始めた。いろいろな手が見えるが、そんなに極端な差はない。例えば6二銀なら50%に戻る。まだ52手目だ。

後手稲葉八段、66手目の考慮中。33分経過。水匠5は最善手4四歩で後手有利、評価値-746まで拡大。ABEMA AIは1五歩で期待勝率69%と、後手の有利が徐々に拡大している。後手の候補手五手、いずれを指しても後手有利は変わらない。手が広い。既に37分経過。伊藤匠五段、残時間1:05、稲葉陽九段、2:54。しかし、最善手の読み筋を見てもなにがなにやらよくわからんという感じ・・・

後手110手で稲葉陽八段の勝利。伊藤匠五段は徐々に劣勢が拡大、逆転の芽はなかった。

感想戦では、8二飛打のところで8一飛打の話が出ている。

ぴよ将棋の実戦詰将棋、7月1日から11日の分まで有段の問題をクリアしたが、12日の分が解けない。どこが悪いんだろう・・・詰まない・・・13、14日分は解けた。

さて、将棋AIエンジンの水匠5/やねうら王最新版を探した。Release やねうら王 実行ファイル詰め合わせ v7.5.0 ・ mizar/YaneuraOuから、一番上にある「Suisho5-YaneuraOu-v7.5.0-windows.zip」パッケージの中の「YaneuraOu_NNUE-tournament-clang++-avx2.exe」を使わせていただくことにした。

更新: 2022-07-15T22:52:57+09:00

昨日の米テスラ、「オートパイロット」担当幹部が退任 株価引け後下落 | ロイター(2022年7月14日11:20 午前)の報に少なからず驚いたのだが、GitHub(karpathy (Andrej))の最近の動きを見ていて、それもありという感じだった。Elon Musk氏も含めて、FSDは既に完成の域にあるという認識なのだろう。Andrej Karpathy(Website)とAndrej Karpathy blogをチェック。

Deep Neural Nets : 33 years ago and 33 years from now(Mar 14, 2022)に注目した。最後の部分を訳出してみると次のようになる。

しかし、私がコメントしたい最も重要なトレンドは、あるターゲットタスク(数字認識など)に対してニューラルネットワークをゼロからトレーニングするという設定全体が、特にGPTのような基盤モデルの出現により、微調整によって急速に時代遅れになってきていることです。これらの基礎モデルは、相当な計算機資源を持つ少数の機関によってのみ訓練され、ほとんどのアプリケーションは、ネットワークの一部の軽量な微調整、迅速なエンジニアリング、または、より小さな特別な目的の推論ネットワークへのデータまたはモデルの蒸留のオプションステップによって達成されています。私は、この傾向は今後も続くと思いますし、むしろ強まるだろうと予想しています。最も極端な外挿をすれば、ニューラルネットワークを全く訓練したくなくなるだろう。2055年には、10,000,000Xサイズのニューラルネットのメガブレインに、英語で話しかけ(あるいは考え)、何らかのタスクを実行するよう依頼することになるでしょう。そして、うまくお願いすれば、その通りにしてくれるだろう。あなたはニューラルネットも訓練できるが・・・、なぜそんなことをするのか?

自分の頭で何を考えるのか、それが問題だ。僕は既に「Google Search」にうまくお願いする方法を編み出しているともいえる。あるいは、「Google Search」やメディアなどを使って、外部脳である更新日記と脳内ニューラルネットワークを訓練しているとも言える。

{Vision - Real World AI (2021/06/10)}{何がおもしろいか!? (2021/11/02)}←の記事にあるように昨年から注目してきた人。

更新: 2022-07-15T12:29:09+09:00
7/14/2022 (Thu.)

将棋ネタばかりになる。世界の進展が減速している感じ。Appleも「WWDC 2022」が終わって、M2ネタ程度で、今のところ、それほど新しい展開はない。Teslaも今年はベルリンとテキサスの新工場を稼働させるのが最優先だろう。イーロン・マスク氏によれば札束を火にくべているようなものだとか。「Google I/O 2022」での注目点は「Google Search」がメインだったということ。真に「巨大言語モデル」そのものの話だ。TeslaのFSDが実現するかどうかも大きな注目点なんだけど、米テスラ、「オートパイロット」担当幹部が退任 株価引け後下落 | ロイター(2022年7月14日11:20 午前)との報。「オートパイロット」担当幹部とはアンドレイ・カルパシー氏のこと。{07/09/2022: [A.I.] 入門「巨大言語モデル」- まえがき及び序論}←の最初にある「Andrej Karpathyさん」その人だ。Twitterで確認すると悪い雰囲気ではないね。問題なし。新しい課題にチャレンジしたいのだろう。

さて、表題将棋は先手71手目、7二角と藤井聡太王位が打ったところ。封じ手からABEMA AI的最善手が続いている。我がPC上の「水匠5/やねうら王改 NNUE 6.50 64AVX2 TOURNAMENT」の最善手も同じように推移している。

昼休憩に入ったが、後手72手目は7一飛が最善手、これで先手優勢(評価値: 932)、他の手ではすべて先手勝勢になる。

昼食後、どうしてもやっつけないといけない用事を済ませて、雨の中を歩いて郵便局に行き、帰宅すると、雨が小降りになるのを待って図書館へ行こうと、観戦しながら待機。しばらく最善手通りの指し手が続き、流れは変わりそうもないと思われた。終盤になって最善手ではない手も続いたが、形勢が逆転することはなかった。先手99手で、藤井聡太王位の勝利。

更新: 2022-07-14T23:26:31+09:00

少し前に、{dlshogiと水匠 (2021/08/07)}{電竜戦長時間マッチ 水匠 vs dlshogi 第1局を観戦しつつ (2021/08/15)}←の観戦記を見つけた。第4譜まである。中味が濃くておもしろい。著者の白鳥士郎氏はライトノベル「りゅうおうのおしごと!」の作者。

将棋AIの世界について知りたいなら必読の記事だろう。どんな人が関わって、将棋AIが発展していて、どのような現状になっているのか、よくわかる。

最新の情報は、(2568) 【渡辺明名人】将棋AIによる序盤研究とは?名人による将棋AI活用法【水匠/dlshogi】 - YouTube(114,390 回視聴 2022/07/03 にライブ配信)だろう。棋神アナリティクスの話も出てくる。AI解析ができる無料プランがあると試せるのでうれしいけど。

それはともかく、観戦記でなるほどと思ったのは、阿部健治郎氏の話で将棋に強くなろうと思ったら時間を掛けるしかないということ。真に近道はないなあということだ。将棋の世界にどれだけ入り込んで調べることができるかということになる。おそらく、効率を考えるのであれば、将棋の世界の探索に将棋AIを如何に使うかというところがポイントになる。

7/12/2022 (Tue.)

山下洋輔トリオ乱入とは1969年の話。「ピアノを弾きながら死にたい」と山下洋輔が言うと、それを聞いた田原総一朗が「俺が殺してやる」とドキュメンタリーを企画した。当時の全共闘セクト対立の真っただ中に乱入、ジャズライブを決行し、そこで生じるであろう混乱の中、洋輔トリオが逃げ帰るところをドキュメントしようという企みだった。しかし、学生たちは静かになって神妙にフリージャズを聴いてしまって、目論見は成り立たなかった。今の時代にそれを再現しようという村上春樹の試み。村上春樹 presents 山下洋輔トリオ 再乱入ライブ

前段の話はアフタートークで山下洋輔氏が語った話。田原総一朗氏も会場に元気な姿を見せ、会場から当時を語られた。トリオは中村誠一(sax)、森山威男(drums)、山下洋輔(piano)。菊地成孔氏の話では最初の山下洋輔トリオで「風雲ジャズ帖」に詳しいそうだ。それまではクァルテットで活動していたらしいのだが、ベースが突然就職するのでと言って出てこなくなって、ベースのいないトリオでデビューした。村上春樹氏が小節数は数えていないですねと質問されたが、もちろん、コード進行など規則を壊したところにフリージャズがあり、それが当時、自分の気持ちにマッチして、方向性が決まっていった。むしろベースはあると邪魔というわけで、それ以来ベースと一緒にやる機会は少ない。しがらみを打ち破って、あるものをぶち壊して進む。

山下洋輔氏のやさしいところは、キチンと村上春樹ネタをアンコール曲に準備しているところ。曲名は「Memory is a funny thing.」。「ノルウェイの森」の最初のほうに「記憶というのはなんだか不思議なものだ」という文が出てくるのだが、英訳本を確かめるとその部分は「Memory is a funny thing.」となっていたとか。米国からのメールにその文章があって、それが自分の気持ちにとても合っていて生み出した曲。村上春樹氏は例によって、そんなことを書いたことは憶えていないと・・・たいへん抒情的で美しいピアノソロだった。

ちなみに、田原総一朗、1934年、86歳、戦前派、山下洋輔、1942年生まれ、御年80歳、戦中派、村上春樹、1949年生まれ、73歳、戦後派、司会の坂本美雨さん、1980年生まれ、42歳、戦無派。美雨さんの声は「村上RADIO」で聴いているけど、姿は初めて見た。やはりお母さんに雰囲気が似ている。

もう一つ、因みにいうと、「ノルウェイの森」の最初の方には次のようにある。

飛行機が完全にストップして、人々がシートベルトを外し、物入れの中からバッグやら上着やらを取り出し始めるまで、僕はずっとあの草原の中にいた。僕は草の匂いをかぎ、肌に風を感じ、鳥の声を聴いた。それは一九六九年の秋で、僕はもうすぐ二十歳になろうとしていた。

(村上春樹著「ノルウェイの森(上)」、講談社文庫、2004年、8ページ)
更新: 2022-07-13T16:51:09+09:00
7/11/2022 (Mon.)

まずは現在のターミナル・リスト。


Rebuildでも話題になった「AIがついに感情を持った」騒動が示唆するもの:日経ビジネス電子版。大元の記事はGoogle engineer Blake Lemoine thinks its LaMDA AI has come to life - The Washington PostWhat is LaMDA and What Does it Want? | by Blake Lemoine | Jun, 2022 | Mediumかだろう。

LaMDAそのものについては、LaMDA: our breakthrough conversation technologyGoogle AI Blog: Towards a Conversational Agent that Can Chat About…Anythingにある。

{07/09/2022: [A.I.] 入門「巨大言語モデル」- まえがき及び序論}←の記事に出てくる「Pathways」とはGoogle AI Blog: Pathways Language Model (PaLM): Scaling to 540 Billion Parameters for Breakthrough Performanceのこと。論文、[2204.02311] PaLM: Scaling Language Modeling with Pathwaysも読める。

PaLMの論文のイントロダクションの最初に引用されるBERT: Pre-training of Deep Bidirectional Transformers for Language Understandingも読める。{第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント 1回戦第15局 西田拓也五段対伊藤匠五段 (07/10/2022)}←を参照。

更新: 2022-07-11T19:57:50+09:00
7/10/2022 (Sun.)

188手、伊藤匠五段勝利。驚異の大接戦、大熱戦。それ以上の言葉がない。両者とも素晴らしい。

将棋を言語的に見るとどんなふうに見えるか。一つ一つの駒が単語と言えるだろうけど、駒の配置で意味が変わってくる。意味が変わるというのは、その駒の配置、パターンの価値が変化するということだ。パターンの変化が一つの物語を語る。それが棋譜になる。

こんなことを考えるのも、最近話題になった谷合廣紀四段について、研究者、棋士、エンジニア「全部あるからバランスがとれる」三つの顔を持つ28歳の“全方位全力”のキャリア - エンジニアtype | 転職typeの中にあるような情報を聞きかじったからだ。

そんな背景もあり、将棋AIのソースコードを見て「どうしてこう書くのか?」と疑問を持つことも多く、一度自分で作ってみたかったのだそう。

そして、ティアフォー退社後の2022年5月には、「世界コンピュータ将棋選手権」に自作の将棋AIで参加。独創的な技術やエンターテインメント性を示したプログラムとして「独創賞」を受賞した。

「将棋AIは、盤面を画像として入力し、画像処理させるのが一般的。今回、私は駒の文字を直接文字列として入力する自然言語処理的なアプローチをとったのですが、それが評価されたようです」

GitHubにはnyoki-mtl/bert-mcts-youtubeがある。そこには次のような記載がある。

YouTubeにてヨビノリたくみさんと対戦した将棋ソフトです。 自然言語モデルであるBERTとモンテカルロ木探索(MCTS)の組み合わせで出来ています。

すべてpythonで書いてあるため、探索の速度は遅いです。

BERT以外の大部分は『将棋AIで学ぶディープラーニング』を参考に書いています。

『将棋AIで学ぶディープラーニング』については{第7期 叡王戦 本戦 決勝 - 出口若武五段 vs 服部慎一郎四段 (2022/04/02)}←の記事を参照。「ヨビノリたくみさんと対戦した将棋ソフト」については(2176) プロ棋士自作の将棋AIと戦ったら色々とヤバかった - YouTubeが見つかった。YouTube自体は2021/05/15に公開済み、GitHubのほうは「Updated on 29 Sep 2021」ということなので、そのものではないかもしれないが。

「BERT」については、{07/09/2022: [A.I.] 入門「巨大言語モデル」- まえがき及び序論}←→{07/11/2022: [A.I.] 入門「巨大言語モデル」 - LaMDA、PaLM、BERT}の記事につながっていくだろう。

本局は、西田五段の三間飛車から始まったが、指し手はどんどん進む。かなり長い間研究がかみ合っていたらしい。NHK杯テレビ将棋では指し手が何手目なのかが表示されないのが困るところ。解説の藤井猛九段もその展開の意味を簡単には読み取れないらしい。

NHK杯将棋トーナメントでもAI評価値導入! | 81将棋.COMによると、NHK杯テレビ将棋トーナメントのAIは「PAL」。(2) Yu Yamaguchi / 山口 祐(@ymg_aq)さん / Twitterが作られている。

このサイトの記事は最先端を追いかけてくれている。【水匠5-やねうら王v7.00】ダウンロードから導入手順 | 81将棋.COMによれば、M1 Mac用も同梱されているそうだ。いずれ試してみたいね。

ぴよ将棋、実戦詰将棋の7月9-10日有段の問題はかなり簡単に解けた。有段向けの根拠はどう決めているのだろうと思うが、13〜15手詰と詰め手数で難易度を決めているようにも思える。詰め手数だけでは難易度は決められない面もあると思うが・・・

更新: 2022-07-11T10:07:19+09:00
7/9/2022 (Sat.)

昨晩の大雨・洪水警報の余韻で明け方は雨が残っていた。曇りがちだが、蝉しぐれで賑やかな朝になった。今日はめずらしくABEMAトーナメントをよく覚えていて、ライブではないが、見ている。まだ19歳の藤井聡太竜王が出ている。誕生日は7月19日。これが覚えている理由だろう。

チーム藤井は、森内俊之九段と藤井猛九段を擁した強力な布陣。チーム渡辺は、なにしろ渡辺明名人だが、初戦は藤井聡太竜王を倒した。凄い戦いになる予感。チーム渡辺は近藤誠也七段と渡辺和史五段。

二局目は、森内俊之九段対近藤誠也七段、森内九段勝ち。やはり強いね。フリークラスに転出されて、YouTubeも始められたが、将棋ウォーズなどでプロの強さを知らしめたと思う。

三局目、渡辺和史五段対藤井猛九段。激戦。一方的な勝ちは出にくい。藤井猛九段なんとか勝ち切った。

四局目、藤井聡太竜王対渡辺明名人。5分持ちからスタートして、一手指すごとに5秒持ち時間が増えるという超短時間の将棋。最後は瞬発力の将棋になる。藤井竜王は先手を活かせなかったが、終盤の攻め合いを制した。もう負けだったらしいが、渡辺名人は詰みが読めなかったと。

五局目、近藤誠也七段対藤井猛九段。振り飛車で後手番を選んだ藤井九段だが、近藤七段のがんばりに負け。チーム藤井の3勝2敗、後、最低二局が必要。最後まで縺れそうな予感。

PCを終了して、お風呂に入ってから最後まで見て、就寝。記録が途切れた。チーム藤井の敗戦、チーム渡辺の勝利。藤井聡太竜王リーダーの不調が目立った。第4回ABEMAトーナメントでもご本人が絶好調というわけではなかった記憶がある。それと同じ感じ。思考形態がタイトル戦モードになっていて、短時間対戦モードに切り替えが難しいのかもしれない。逆にチーム渡辺の若手二人の強さが目立った。将棋が戦国時代に入ったことを実感させた。上位者が必ず勝つ時代ではなくなってきている。下位者にも自信があることを伺わせる。

更新: 2022-07-10T10:31:18+09:00

(1) Andrej KarpathyさんはTwitterを使っています: 「Merged a sizable refactor branch (38 commits) to minGPT master https://t.co/79S9lShJRN . Can now load pertained GPT2 checkpoints. Added a few notebooks/demos/tests, e.g. a generation demo. Here's what 'gpt2-xl' (1.5B) thinks/knows about me via prompt "Andrej Karpathy, the..." hah https://t.co/3zQUzo3OuZ」 / Twitterから、米メタがGPT-3級の巨大言語モデル公開、「未熟で危険な技術」を世に放つ成否 | 日経クロステック(xTECH)を経由して、Pathwaysの恐るべき威力、ベールを脱いだグーグルの万能AIが目指す究極形とは | 日経クロステック(xTECH)に辿る。偶然というか、必然というか・・・

自然言語処理は、必然的に人工知能と結びつく。自然言語からなるデータベースから自動的に新たな概念を生み出せれば人工知能と言える。しかし、何も働きかけないのに応答があるはずがない。何らかの入力によって新しい概念が生み出されるかどうかが問題になる。

常識的に考えて、何か新しい概念が出力されたとしても、それは偶然に過ぎないだろう。新しい概念かどうかは読んだ人が判断するわけだが・・・少なくともデータベースに含まれない言葉が出力されれば一考に値するかもしれない。データベースに含まれない言葉というのは、データベースに含まれている単語の単なる新しい並び方・組み合わせという意味ではない。しかし、容易には生じない創造的な並び方・組み合わせというのはあるかもしれない。そして、それは入力に対して、創造的と感じられる応答である必要があるだろう。

更新: 2022-07-09T12:49:39+09:00
7/8/2022 (Fri.)

今日は第48期棋王戦、挑戦者決定トーナメント、中川大輔八段対藤井聡太竜王。ABEMA中継。新聞関係は共同通信社の主催。棋王戦はベスト4に進出すれば、敗者復活戦もある。淡々とLIVE中継が進む。55手目、先手51%の期待勝率。

昨晩は、Twitterで(1978) 【対局Live】▲羽生善治九段ー△佐々木勇気七段【第81期将棋名人戦・B級1組順位戦】 - YouTubeを見かけて、深夜まで観戦。羽生睨み復活で羽生善治九段順位戦連勝。{06/16/2022: [将棋] 羽生善治九段、通算1500勝達成! 第81期順位戦B級1組1回戦 山崎隆之八段 vs 羽生善治九段}←に続いて。

夕方の買い物から帰ると、雷が遠くに低く轟いて雨が降り出した。ほぼ天気予報の通りだが、買い物袋に短い傘を忍ばせていたのは役に立たなかった。棋王戦は駒がぶつかり始めたが、ABEMAの合議AI的には藤井竜王やや有利だが、まだ互角に近い。激しく雷が鳴り始め、ザーザーと音を立てて雨が降り始めた。土砂降りになった。大雨警報。

不気味な世相を反映したような雲行きだが、将棋を楽しむのが精神衛生上はいいね。

ぴよ将棋の実戦詰将棋は過去に解けなかった7問(2021年8月19日〜2021年8月25日、当時は二級)の有段者問題に遡ってとうとう全問クリアした。最近の問題を含めると16問クリア。問題数は現時点768問もある。解くのには困らない。

後手116手で藤井聡太竜王勝利。棋聖戦、永瀬王座との第3局に続いて危なげなく勝利。

更新: 2022-07-08T18:56:02+09:00

奈良市、大和西大寺駅付近。参院選応援演説中。

亡くなられた。お悔やみ申し上げます。

更新: 2022-07-08T18:49:27+09:00
7/6/2022 (Wed.)

この四つの要素を廻って、最近の日記が生み出される。メディアは多種多様だ。本・雑誌・WEB・映画・テレビ・音楽・ゲーム・・・将棋もジャズはそれぞれゲームと音楽の一分野なのでメディアに含まれる。コンピュータはメディアを伝えるもの、生み出す装置。方法と結びついている。テクノロジーということもできる。プログラミングとかAIとかの要素から成り立っている。情報を伝えたり、生み出したりするテクノロジーだ。

いろいろ考えだすと切りがない。昨年までは予想していなかったテーマが、よく考えると最新のテーマと結びつく。10年ぐらい前に取り組んでおけばよかったと思うが、おそらく10年前ではできなかったろう。大昔から考えてきたことだが、重要なことだと気付いてはいても、頭を掠めていただけで、具体的に取り組む環境や動機付けもなかった。

さて、ウクライナもどうなるのか、欧州も日本も火力発電に戻ってしまいそうだ。コロナ禍も新しい変異株で収まりそうもない。なにがなんだか・・・

更新: 2022-07-06T10:54:04+09:00
7/3/2022 (Sun.)

{06/30/2022: [図書館] 図書館駆動型読書論 (Library-driven Reading) V 木田元著「偶然性と運命」(岩波新書、2001年)}←の続き。

偶然性と運命から辿る

偶然性と運命から辿る

本記事の元になる記事にあるリンクから辿れる書物の一部。もっと多くの書物への連環を発掘することができる。


図書館で借りて、返却すると手元には残らない。手元にないと背表紙が見えなくなる。長い間にはほぼ記憶から失われる。当然の成り行きだが、様々な連環がつながりを維持している。日記が役に立つ。関連する書物との連関が見えてくる。蔵書と図書館と日記が書物の連環を構成する。

更新: 2022-07-04T11:02:44+09:00

日曜日の遅い朝食後、デスクトップ上に起動しているPrime Musicで、いくつかのお勧めの中から選んだ。Bill Evans - Behind The Dikes: The 1969 Netherlands Recordings (2021, 180g, Vinyl) - Discogs。DiscogsはLPに関するデータ。

最初はライブのプレーヤーのアナウンス。発掘音源はライブのものが多いだろう。スタジオ録音の別テイクなど、未発表のものという可能性もあるだろうけど。二つ目の「You're Gonna Hear From Me」から聞き始めると、最初、ピアノの一音だけが小さくターンと響く。ピアノの音の高さを確かめるように。ベースが音を合わせると、曲が始まる。

Bill Evans: Behind The Dikes(1969) メトロポール・オーケストラとの共演、でのソロにぐっときた - K’s Jazz DaysはLPの評価。このサイトを参考にして聴くとよいかもしれない。Jazz: Bill Evans カテゴリーの記事一覧 - K’s Jazz Days

「メトロポール・オーケストラとの共演」という話で、どの曲なんだろうと調べると、次の記載がある。

F3. Granados (E. Granados) 4:40
F4. Pavane (H. Haider, G. Faure) 4:46
Bill Evans(p), Eddie Gomez(b), Marty Morell(ds)
The Metropole Orkest (Ensemble on F3, F4)

Prime Musicには、D1、F2に加えてF3が存在しない。仕方がないので、Apple Musicを「Behind The Dikes」で検索した。こちらは全曲揃っている。Dikesとは堤防の意味。オランダでのレコーティングなので、堤防の裏側でということになるわけだ。

更新: 2022-07-05T19:40:27+09:00
7/2/2022 (Sat.)

プライムビデオの初期画面のトップに現れたので、見始めた。The Terminal List (TV series) - Wikipediaの受容の項には「generally unfavorable reviews」と評価が好ましくないとある。しかし、キチンと最後まで見たのだろうかと思う。初回のエピソードだけでは、何が起こっているのかよくわからないので、その世界に入り込めないが、惹きつけるものがある。

Jack Carrが著者のスリラー小説が元になっている。ニューヨークタイムズのベストセラー「The Terminal List」という五冊のシリーズが既にある。プライムビデオの「The Terminal List」にはシリーズ1と記載されており、続編があると考えられる。実際のところ、視聴者には戸惑いもある。救いがない物語ではあるが、主人公はNavy Sealsとしての超人的な戦いの末、迫りくる苦難を辛うじて乗り越え、完全に謎を解き、復讐を果たしたところで終わるわけだが、未来がないような設定の中で、どのように続編に結びつけるのだろうと思う。

7/1/2022 (Fri.)

街の雑踏のような情報世界の騒めきから静逸の世界へ逃れることを夢想する。しばらくぼんやりと将棋でも眺めていよう。単一のルールだけの世界。

今日は待ち時間にぴよ将棋の実戦詰将棋で過去解けなかった有段者向け問題にトライしている。まだ解けない問題もある。

今年も半年が過ぎ去った。

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