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1/31/2023 (Tue.)

話題の対話AI「ChatGPT」の実力--「iPhone 14 Pro」のレビュー記事を書かせてみた - CNET Japan(June Wan (ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル、2022年12月15日 07時30分)。数学者だけでなく、みんなが実存の危機に見舞われているというわけだが・・・

マーカス・デュ・ソートイ先生と同じ結論。アルゴリズムは、今のところ機械的なものに留まっている。人間的な意味や価値を考えているわけではない。単純な評価関数を持っているかもしれないが・・・

マーカス・デュ・ソートイ先生の「レンブラントの身震い」の第十三章「ディープ・マセマティクス」で、デミス・ハサビスにディープ・マインドの形式言語で書かれた証明のプロジェクトを見せてもらっている。数学の証明を作る作業の進捗は、オリオル・ピニャルズ(Oriol Vinyals: Oriol Vinyals - Google Scholar)に聞くとよいと。人間が証明したものの図書館になっているもの(Mizar数学図書館)を拡張しようとしている。しかし、これでは創造の3分の2がごっそり抜け落ちているとマーカス・デュ・ソートイ先生は言われる。「・・・定理の証明にいちばん近い創造はストーリーテリング、物語なのだ。そしてわたしは、数学の証明が物語だとしたら、コンピュータはいったいどれくらい上手に物語を語れるのだろう、と自問している自分に気がついた」で、第十三章を終わっている。

そうして、第十四章「言葉のゲーム」、第十五章「AIにお話を語らせよう」、最終章、第十六章「精神の邂逅、わたしたちはなぜ創造するのか」まで続く。言葉の世界、人間の世界で終わる。そこで既にたくさんのことが起こっている。まとめるのがむずかしいぐらいに・・・

更新: 2023-01-31T22:35:56+09:00

今日は、YouTubeで感想戦の様子を何回も眺めていた。現代人は将棋ばかりというわけにもいかない。テレビでやっていたけれども、ながら族で、しかも倍速でビデオを見る人も多い。ぼくも超ながら族なので、何度も見て初めて要点を明確に掴むことができる。羽生九段、9二角打ちはまったく考慮になかったそうだ。解説の広瀬八段からは候補手としてすぐ上がっていた手ではあるのだが。羽生九段にとっては無意識に除外されていた手なのだろう。

藤井聡太王将の先手有利が徐々に拡大していった、読んだもの勝ちの将棋。

将棋は先手有利。後手は、先手がなんらかのミスをするまで持ちこたえないと勝てない。渡辺明名人理論。藤井王将でさえ、読み切れない、間違いやすい局面にする必要がある。それは自らも間違いやすい局面でもある。研究で乗り越えるしかないのだろうけど、いずれにしても藤井王将相手ではなかなか難しそうだ。先手必勝しかないだろうか・・・

藤井王将 2勝でダブルピース 2月はハードな対局日程も「忙しいが充実している」― スポニチ Sponichi Annex 芸能の記事が、今後を含めて詳しい。次は棋王戦がある。《大盤解説会》信濃毎日新聞創刊150周年記念 第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負 第1局 | 信毎読者サイト なーのちゃんクラブ、五番勝負第一局、2/5、日曜日か。「将棋の渡辺くん」は第一巻をクリアして、ようやく全部読んだ。将棋の渡辺くん - Wikipedia

更新: 2023-01-31T20:44:50+09:00
1/28/2023 (Sat.)

寒い日々が続く。手袋が欠かせない寒さ。風が強い。第2局の記事は書けなかった。羽生九段が第2局を制し、大変興味深い第3局。手の広いところで、羽生九段の封じ手。先手藤井聡太王将が僅かにリードを維持している。

第2局を観戦しながら、マーカス・デュ・ソートイ先生の「レンブラントの身震い」の第七章「数で描く」を切っ掛けに「4900 Farben」のシミュレーション・スクリプトを書いていた。「レンブラントの身震い」というタイトルは「The Next Rembrandt - Guney Soykan」(第八章「巨匠に学ぶ」)の話題から、ブックカバーのデザインに合わせて付けているが、原題は「The Creativity Code」。機械(コンピュータ)は創造できるのかというお話。「レンブラントの身震い」の第二章は「創造性を作り出す」方法について書いてあるのだが、機械に教えることが難しい。人間にも難しいだろうけど・・・第三章は将棋と関係がある、「位置について(レディー)、用意(ステディー)、碁(ゴー)」。「アルファ碁」の物語が詳しく語られる。数学者の実存の危機をノンフィクションが検証していく。

さて、王将戦七番勝負第3局。AIによって、将棋の世界を深く探索した天才たちが、どの様な戦いをするのか、結局、読んだもの勝ちなのか、読み切れない局面が出てくるのか、興味が尽きない。

1/27/2023 (Fri.)

モビリティカンパニーへのフルモデルチェンジ、豊田章男社長からクルマ作りに加えて会社作りを託された佐藤恒治新社長 - Car Watch。昨晩、(8897) 【トヨタイムズニュース緊急生放送!】 - YouTubeの画面で、えらく背の高い人が真ん中にいる画像を見かけて何なんだろうと思っていたのだが。今朝視聴した。

チャレンジするトヨタを感じさせる会見。「車屋としての限界」とはいっても、トヨタイムズニュースというメディアに企業が進出したのも新しい感覚。人の顔が見える。今後が楽しみ。モビリティーとはデジタル化、コネクティヴィティなど。

豊田章男社長の「道楽」の話が一番面白かった。「Do Raku!」「道楽」は仏教用語なのだそうだ。道を究めて、楽しむ。「楽土(Rakudo)」への道。

更新: 2023-01-27T12:09:23+09:00
1/21/2023 (Sat.)

テスト。My 4900 Farben

ゲルハルト・リヒターの「4900 Farben」の背後にあるランダム性に気付いたマーカス・デュ・ソートイ先生が調べたところによれば、5×5の正方形の配列した基本画を得るために、25枚の異なる色に着色された正方形を袋から取り出すという方法で正方形の色を決めて描かれたという事。5×5の正方形を描いたキャンバスを4枚組合せて、10×10の大きさのキャンバスを作り、それを7×7に組み合わせて、196枚のキャンバスで70×70の正方形のパターンを作り上げている。

したがって、25色をまず選ぶところが芸術家としてのまず一つの行為になる。そして、5×5のキャンバスの二段階の組み合わせ方にも意味が出てくるのだろうと思われるが・・・キャンバスの配列に、バージョン1、バージョン2とあるらしい。

ちなみに、上記の「My 4900 Farben」の正方形の色彩のランダムの配列は、左上から右方向への行単位で、下に向かって、140色からランダムに選ばれて配列されている。乱数の発生にはJavascriptのMath.randomを使っている。140色は、HTML Color Valuesからもらっている。148色の名前があるが、GrayはGreyと置き換えたものと同一で、DarkSlateGray、DimGray、SlateGray、LightSlateGray、Gray、DarkGray、LightGrayの7色が該当し、Aqua、Cyanは名前が違っても同一色である。

キャンバスの組合せもシミュレーションは可能だろうが、まずは140色から25色をランダムに選び出してどうなるかを試した。My 4900 Farben(25色から)JavaScript で配列から重複なくランダムに複数の要素を取り出す方法 - HAM MEDIA MEMOから使わせてもらった。大元のスクリプトは配列からn個の要素を重複無しでランダムに取り出す - m2からのもののようだが、このサイトの画像の正方形の配列が手作りっぽいのが目を惹いた。

追記(2023-01-22): 練習問題として、正方形を、5×5、左から右へ、上から下に並べて一枚のキャンバスを作り、それを同様に2x2並べて、10×10の一枚のキャンバスを作る。さらにそれを7×7並べて70×70の「4900 Farben」のバージョン1を作る。さらに49×1を並べて、490×10の「4900 Farben」バージョン2を作る。

My 4900 Farben(70×70)の一例

My 4900 Farben(70×70)


My Straight 4900 Farben(70×70)=「My 4900 Farben(25色から)」の一例

My Straight 4900 Farben(70×70)


追記2(2023-01-23): ゲルハルト・リヒター展、東京国立近代美術館(YouTubeチャンネル: 朝日新聞 Arts & Culture、2022/08/09、21秒時)に「3600 Farben = 900 Farben × 4」がある。

追記3(2023-01-23): Gerhard Richter | Contemporary Art | Hatje Cantzに「Gerhard Richter、4900 Colours」、「Exhibition schedule: Serpentine Gallery,London, September 23 - November 16, 2008」の記載がある。Serpentine Galleries - WikipediaからGerhard Richter - Wikipediaへ辿り、その注から。このページのパンフレットを見ると、10×10の正方形のキャンバスを49枚に分けて展示されていたらしい。キャンバスは正方形に組み合わせる必要があるということか、なるほど。

第7章「数で描く」はサーペンタイン・ギャラリーの展覧会から始まる。

・・・そのとき開催されていたのは、ゲルハルト・リヒターの「4900 Farben (四九〇〇の色)」というシリーズの展覧会だった。「あなたったら、ゲルハルト・リヒターの名前を知らないの?」妻は町へと向かう電車のなかで、信じられないという顔をした。「今この地球上で存命のもっとも著名な芸術家の一人なのよ」 視覚芸術に関するわたしの知識があまりにお粗末なので、よく妻はさじを投げる。日がな一日、数学の抽象世界に浸ってばかりいるから......。しかしリヒターの連作は、わたしが棲息する世界に直接語りかけていた。

・・・

妻は、わたしをサーペンタイン・ギャラリーに連れて行ったことを後悔したにちがいない。それから数日間、わたしはとりつかれたように絵画における偶然を計算しつづけた。それだけでなく、 あの展覧会ではキャンバスの並べ方は一通りしかなかったが、ほかにどのような形で展示できるのかが気になり始めた。バージョン1として、すべてのキャンバスを集めて七〇×七〇の画素化されたイメージにする方法がある。ではそれ以外にどのような並べ方があるのか。じつはその答えが、 偉大なる一七世紀の数学者ピエール・ド・フェルマーが関心を持ったある方程式と関係していることが明らかになった。

わたしは我慢できずに、自分の考えをサーペンタイン・ギャラリーのディレクターであるハンス・ウルリッヒ・オブリストに送った。しばらくしてリヒター本人から、わたしの考察をドイツ語に訳して、今作成中の本に自分の絵の画像とともに載せてもよいだろうか、という問い合わせの手紙が届いた。自分が作った作品の裏でこんなにたくさんの数式が渦を巻いていることにはまったく気づいていなかった、とのことだった。

(マーカス・デュ・ソートイ著、冨永星訳「レンブラントの身震い」、2020年、新潮社、124,127-128ページ)

「ハンス・ウルリッヒ・オブリスト」の名前は、先のパンフレットにForewordの著者の一人、「Hans Ulrich Obrist」として載っている。「ピエール・ド・フェルマーが関心を持ったある方程式と関係していること」が気になっていて探している。ちなみに、二人は「The Creativity Code」について、The Creativity Code: Marcus du Sautoy in conversation with Hans Ulrich Obrist - Serpentine Galleriesで対談している。

まだまだ、時間が掛かりそうなので、できるところまで。ゲルハルト・リヒター先生の「4900 Colours: Version II」の25色の色彩をGIMPのピクセル情報ダイアログを使って推定し、25色推定値に固定してシミュレートしてみた。単に70x70を左から右へ、上から下に構成するのと、5x5、2x2、7x7と構成する方法を試した。

My Simple presumed 25 colours based 4900 Farben (70×70)の一例

My Simple presumed 25 colours based 4900 Farben (70×70)の一例

25色の選び方が深みのある色彩を生み出す。繰り返してランダムに表示させても全体的な印象はそれほど変わらない。


My Simulated presumed 25 colours based 4900 Farben (70×70)の一例

My Simulated presumed 25 colours based 4900 Farben (70×70)の一例

ランダムに色が現れる以上、並べる順序を変えても全体的な印象は変わらない。


追記4(2023-01-26): さて、調べていると次から次へとわかってきた。Gerhard Richter. Texte zu 4900 Farben - Marcus du Sautoyの「Copy of text」というリンクにGerhard Richter. Texte zu 4900 FarbenのPDFが置かれている。「リヒター本人から、わたしの考察をドイツ語に訳して、今作成中の本に自分の絵の画像とともに載せてもよいだろうか、という問い合わせの手紙が届いた」にあるドイツ語訳そのもの。大変面白いので対訳を作った。DeepLはドイツの会社なので、ドイツ語の翻訳はお手のもの。いろいろな誤解、碌解が氷解した。

「4900 Farben Version I」は、5×5の正方形の基本絵、196枚を分けて並べたもの。「Version II」は、2x2枚ずつ正方形に合わせ並べて、10x10の単位とし、分けて並べたもの。5x5の基本絵196枚を合わせて一つの正方形に並べたものは、「Version XI」だった。Gerhard Richter - 4900 Colours: Versionsに、ゲルハルト・リヒター先生自身が構想されたすべてのバージョン、11種類を見ることができる。これを前提にマーカス・デュ・ソートイ先生は議論されている。少なくとも2x2の4枚を正方形のパネルに並べ、より大きな正方形の単位にまとめるには、何通りの方法があるかというお話。

4900 Farben Version I simulated miniature

4900 Farben Version I simulated miniature

本物の「4900 Farben Version I」は5×5の正方形を画素とした48.5×48.5cmのパネル、14×14=196枚からなる。画素のサイズは9.7×9.7cm。196枚のパネルを手書きしている。写真を拡大すると、隣り合わせの色が一緒の場合は、上下折り曲げ合わせて塗りつぶされている場合もある。また、色の境界も重ね合わせてあるようにも見える。ランダム性を加えているとは言え、手書きなのだ。


追記5(2023-01-26): この記事への追加はこれぐらいにしておこうと思うが、手紙にはモーツァルトの「ミュージカル・ダイス・ゲーム」という16小節のワルツを作るためのメソッドの話が出ている。それもいろいろとリンクが分岐していく。今年いっぱい、「レンブラントの身震い」からの分岐は続くかも知れない。

追記6(2023-01-26): マーカス・デュ・ソートイ先生は「数を二乗の和として書く方法が何通りあるかという問題は、重要な解析関数、いわゆるヤコビ・シータ関数に関係している」と書かれており、Sum of Squares Function -- from Wolfram MathWorldのリンクが注2として置かれている。ヤコビ・シータ関数は直接的にはJacobi Theta Functions -- from Wolfram MathWorldがある。

更新: 2023-01-31T09:04:28+09:00
1/18/2023 (Wed.)

{01/02/2023: [A.I.] ラブレイス・テスト - 創造性を測る}←の続き。第7章「数で描く」を読み始めて驚いた。Small Worldに遭遇した。昨晩取り出したゲルハルト・リヒター「写真論/絵画論」({十夜一冊 第千三百四十夜 ゲルハルト・リヒター「写真論/絵画論」 (2017/08/13)}←)そのもののことではないが、ゲルハルト・リヒターの「4900 Farben」の話が出てくる。4900 Farben [901] ≫ Kunst ≫ Gerhard Richter

創造的なアルゴリズム、つまりプログラマ自身があっと驚くコードを作る試みが始まったばかりの頃は、このように偶然を利用するというのが主な戦略の一つであったにちがいない。問題は、ラプレイス・テストに合格する方法を見つけられるかどうかだ。どうすれば、新しくて価値があって驚くべきもの ― コードを書いた人が最初に仕込んだものを超える何か ― を生み出すアルゴリズムを作ることができるのか。決定論的なアルゴリズムにリヒターのように無作為を少しだけ混ぜるというアイデアは、ラブレイスのジレンマからの出口になる可能性があった。

(マーカス・デュ・ソートイ著、冨永星訳「レンブラントの身震い」、2020年、新潮社、128ページ)
1/17/2023 (Tue.)

{ぴよ将棋 実戦詰将棋 - 有段問題全問チャレンジ (10/30/2022)}←の続き。まだまだ先が長いので、77日分(1/15まで)のまとめ。平均3.4問/日のチャレンジ・ペース。

261問のうち、解けなかったのが44問、解答できたのが、217問、解答率=83.1%。

解けなかった問題の日付リスト。

  1. 2021-06-08
  2. 2021-06-11
  3. 2021-06-13
  4. 2021-06-14
  5. 2021-06-26
  6. 0221-07-04
  7. 2021-07-06
  8. 2021-07-30
  9. 2021-08-01
  10. 2021-08-09
  11. 2021-08-15
  12. 2021-08-18
  13. 2021-08-30
  14. 2021-08-31
  15. 2021-09-05
  16. 2021-09-06
  17. 2021-09-07
  18. 2021-09-10
  19. 2021-09-15
  20. 2021-09-30
  21. 2021-10-06
  22. 2021-10-17
  23. 2021-10-19
  24. 2021-10-21
  25. 2021-10-24
  26. 2021-10-28
  27. 2021-10-30
  28. 2021-10-31
  29. 2021-11-02
  30. 2021-11-04
  31. 2021-11-09
  32. 2021-11-11
  33. 2021-11-12
  34. 2021-11-13
  35. 2022-11-18
  36. 2022-11-21
  37. 2022-12-13
  38. 2022-12-19
  39. 2022-12-20
  40. 2022-12-21
  41. 2022-12-31
  42. 2023-01-01
  43. 2023-01-03
  44. 2022-01-05

328+261=589問にチャレンジ。解答できたものを合わせると、288+217=505問、解答率は85.7%。1/15までの問題数は959問。チャレンジ率61.4%。

1/15/2023 (Sun.)

今日は最低気温が10℃、最高気温が14℃。室内が23℃まで上がってセーターを脱いだ。電気代か下がればよいが。今日はたまたまだが、藤井聡太竜王の三局を見ることになった。NHK杯将棋トーナメントと第16回朝日杯将棋オープン戦、本戦トーナメント一回戦と二回戦。いずれも苦しみながら勝った。特に朝日杯本戦トーナメント二回戦の増田康宏六段の戦いは秒読みの中で粘り切った。極限の人間対人間の戦い。藤井竜王が盤面を見ずに俯いた顔を手で覆って必死に読む姿に感動した。素晴らしいものだった。

我が「ぴよ将棋」遍歴も大晦日から元旦に掛けて実戦詰将棋有段問題チャレンジが行き詰まり、二日は解けたものの八日まで解けないという危機的な状況が続いた。気を取り直して何度もチャレンジするうちに解けてきた。大晦日、元旦、三日と五日を除いて十五日まで何とかクリア、やれやれという感じ。

更新: 2023-01-15T22:35:03+09:00
1/14/2023 (Sat.)

ノートのHDDがクラッシュしたみたいで、SSDだけの低空飛行状態。どこまで飛べるやら・・・C:ドライブのSSDにシステムはあるので動くが・・・接続できなくなっているD:ドライブ(内蔵HDD)にインストールしていたZedもSSDに再インストールして、外付けの古いUSB-HDDにバックアップしていたmacroフォルダをコピーして動かしている。さて、どうしたものか・・・

飛べるところまで飛ぶということかな・・・

追記(2023-01-15): D:ドライブが見えたり見えなかったりする。見えてもしばらくすると見えなくなる。原因の一つに湿度があるかもしれない。湿度が高くなってから特におかしくなった。除湿しても相対湿度が60%を越えてしまう。温度を上げれば下がるのだろうが・・・湿度が下がってくるのを待とうか。

更新: 2023-01-15T23:02:15+09:00
1/12/2023 (Thu.)

昨晩、順位戦A級第7局、佐藤康光九段対佐藤天彦九段の対戦を夜中の0時50分の終局まで見ていた。王将戦七番勝負第一局を思い出していた。勝負が決まる後半戦の難しさが似ていると思った。AIの最善手は人間的ではない。終盤、一手指すたびにAIの評価値が逆転する。秒読みに終われている。どう指せばよいか、プロでもわからない。そんな局面が現れる。王将戦第一局の羽生九段の感想にあった「どうさせばよいかわからなかった」というのが印象的だった。さて、今日はABEMAで解説付きのライブ。相手が千田翔太七段というところが興味深い。

羽生九段、順位戦は調子が出ない感じ。将棋AIが将棋の世界を変えてしまった。千田翔太七段が5勝目 白熱の終盤戦で羽生善治九段を破る/将棋・順位戦B級1組 | ニュース | ABEMA TIMES

1/11/2023 (Wed.)

マイクロソフト、「ChatGPT」のOpenAIに約1.3兆円の出資を検討か - CNET Japan

凄い話だけど、評価は二分されている。将棋AIのような狭い専門的領域での有効性はある程度はっきりしているが、明確に定義されていない茫漠とした広い世界での有効性を判定するのは難しい。将棋AIでさえ、期待勝率(評価値)的に見ると、どちらが勝つかわからないというのだ。人間はそのわからない局面に臨んで戦う。そういう局面を選んでいる。

Noam Chomsky and GPT-3 - by Gary Marcusのような記事も読んでおくべきだろう。その昔の記事{GARY MARCUSの「ディープラーニング : 批判的鑑定」 (2018/01/08)}←もある。

追記(2023-01-12): さすがにマーカス先生も本件について発信されている。

更新: 2023-01-12T16:13:15+09:00

しばらく、手が付かなかった。日記というのは習慣だ。手書きでいろいろと書いていると、誰に見せるのでもなく、完全にプライベートな思考に馴染んでしまう。PCを使って公開日記を書くという行為に戻りにくかった。PCを使って、大量の情報処理は継続しているのだが、公開日記にアウトプットするものを見失っていた。千夜千冊、1813夜で、館長通信|角川武蔵野ミュージアムがあることを知った。正剛先生のアウトプット「ほんほん」{10/23/2022: [松岡正剛] ほんほん54(最終回)ぼくは「本数寄」なのである 2022年10月17日(月)}←の転進先の一つになるのだろう。

今日、我々は日記を当たり前のものだと思っているが、一七一九〜一七二〇年当時は、最新最強の文学形式であった。歴史を理解し、すべてのものを柔軟な頭で追体験するのは難しいが、多分だめな文学史家とは、それがうまくできない人である。日記は昔からあって当たり前と思っている人には、一日が二十四時間単位で記述され、データが集積されていくこと自体が大発明だったということに気づかない。日記の博文館の創業者、大橋佐平はそれに気づいたのだ。デフォー研究者で、メディア・マン大橋佐平のことを知らぬ人の多いのに、ぼくはびっくりしている。ぼく自身、かつて坪内祐三氏から教えられた。

(高山宏著「近代文化史入門 超英文学講義」、講談社学術文庫、2007年、192ページ)
1/10/2023 (Tue.)

「××日記」研究ノートに加えて、夢日記アイデアノートが始動している。同じく、A5版、ルーズリーフの茶色ページのノート。古新聞入れの底に埋もれていたのを救い出してノートにした。「××日記」研究ノートの補助雑記帳という位置づけ。手書きノートが更新日記を侵食している。日記と名前は付いていても、日記ではないアウトプットが増大している。

いやはや{[電子書籍]十夜一冊 第千二百十夜 高山宏著「近代文化史入門 超英文学講義」 - 「わける」と「つなぐ」 (2017/02/14)}{[電子書籍]十夜一冊 第千二百十.一夜 高山宏著「近代文化史入門 超英文学講義」 - 新しい大量の情報 (2017/02/15)}←を読み直して、蛇行と脱線を繰り返しているというか、さらに深入りしている。アウトプットを駆動するのは、興味のある情報だ。連想を刺激するものが「つなぐ」、そうして新しい物語が紡がれる。

更新: 2023-01-11T12:33:28+09:00

2022年12月31日、昨年の大晦日の千夜千冊。1813夜 『アレゴリー』 アンガス・フレッチャー - 松岡正剛の千夜千冊。早速、図書館に予約すると、五日には貸し出された。1964年の出版だが、2017年になって邦訳が出たらしい。白水社の高山宏セレクション<異貌の人文学>シリーズ、伊藤誓訳。Angus Feltcher、Allegory、The Theory of a Symbolic Mode。訳者のあとがきによれば、著者34歳のデビュー作。Angus Fletcherには、ストーリー・サイエンティストとある。アレゴリー - Wikipedia

記憶というのは怪しいもので、最早「アレゴリー」をどこで知って、図書館に予約を入れたのか明確には憶えていなかった。リマインダーに記録すると思い出せなくなるというのと一緒だ。予約かごは既に100冊満杯になり、「市立図書館で借りたい本」本棚に25冊溢れている。お正月は(6825) Mathematical models of human memory - Michail Tsodyks - YouTubeを調べながら、記憶の研究に費やしていた。この系統の話題なら、千夜千冊経由に違いないと千夜千冊で検索、大当たり。大晦日のことを忘れている。最新の予約だから、最近であることは間違いなかった。やはり、外部記憶は重要だ。今更ながら思った。正月五日に、再貸出しの手続きと共に、他の重量級の書籍と一緒に、9冊の本を両手にぶらさげて持ち帰った。読書も体力の時代なのだ。

序論は、Google Lensで取り出して、注とリンクを組み合わせて詳細に読んでみたものの、Allegoryとは「All Categories」の意味ではないかと思うような気がした。実際、ノウハウ本や学術書・解説書・ノンフィクションなどでない限り、物語はすべてアレゴリーであるとも言えそうだ。そこにどのようなパターンが現れるのかというお話。

「高山宏セレクション<異貌の人文学>」の一冊であることに気付いたのは貸出してもらってからの話だけど、少し懐かしい。関心を持ってから既に五年も経つ。記憶にはどんどん新しいものが上書きされ、古いものは次第に埋没していき忘れ去られる。しかし、思い起こしによって蘇る。外部記憶を検索することによって、何を憶えていて、憶えていないかがわかる。

過去の記憶はともかく、少し引用してみよう。

ごく単純に言うと、アレゴリーは、あることを言って別のことを意味する。アレゴリーは、われわれのことばは「言っていることを意味する」という言語に関する通常の期待を破壊する。われわれが人物についての属性Xを賓述するとき、Yは実際にわれわれの賓述が彼がそうであると言うところの者である(あるいはわれわれがそうであると仮定するところの者である)。しかし、アレゴリーはYを、平明で直接的な陳述が読者に伝えるものとは違うなにか(allos)に変えるだろう。極端な場合、アイロニックな語法は、言語そのものを崩壊させ、すべてをオーウェルのニュースピークに変えてしまうだろう。このような意味において、アレゴリーをひとつのモードとして考察するのが妥当であることがわかる。つまり、アレゴリーは、われわれのことばをコード化するための根本的な過程なのである。アレゴリーが根源的な言語学的方法であるというまさにその理由ゆえに、ありとあらゆる多様な作品に現われうるのである。しかしその多くは、オーウェルのニュースピークを効果的な洗脳道具にした混乱を与える二重性をもつまでにはいたらない。

(前掲書、16ページ)

「オーウェルのニュースピーク」ってなんのことと思ったので、ニュースピーク - Wikipediaを置いておこう。1964年当時は常識だったのかもしれないが、今となっては注が必要な項目ではある。その他、序論を読むために予備知識が必要なもの。Zane Grey - Wikipedia

更新: 2023-01-10T16:45:56+09:00
1/2/2023 (Mon.)

「ラブレイス」とは、エイダ・ラブレス - Wikipediaのことで、「ラブレイス・テスト」は、マーカス・デュ・ソートイの「レンブラントの身震い」(2020年、新潮社)の最初の章のタイトルである。「レンブラントの身震い」の原題は「The Creativity Code」、直訳すれば「創造性コード」、「新しいAIの最先端に迫って、AIがヒューマン・コードの偉業に匹敵することを行えるのか、あるいは凌駕できるのかを考えていく」本である。

ラブレイス・テストの創造性を含めた定義がおもしろい。「新しい、人を驚かす、価値のある」事物・表現を生み出すこと。もう一つ加える必要があるのは「コンピュータは、プログラムやそのデータセットを組み立てた人々の創造力の表現を超えるものを生み出す」こと。

ラブレイス・テストはチューリング・テストとは違って、人間的な尺度になるだろう。二つ問題がある。「人を驚かす」、「価値がある」という尺度は人間中心の考え方だ。そして、最後の問題、「コンピュータは、プログラムやデータセットを組み立てた人々の創造力の表現を超えるものを生み出す」とは具体的にどういうことだろうか。基準はある程度理解できるものだが、それらをテストするための方法を考える必要がある。

更新: 2023-01-03T11:25:52+09:00

年初の行事は早く片付けよう。

年間日記ファイルサイズ、記事数、記事平均サイズ推移

年間日記ファイルサイズ、記事数、記事平均サイズ推移


  1. 将棋: 79
  2. 日記: 64
  3. EV: 22
  4. 図書館: 17
  5. Car: 12
  6. A.I.: 10
  7. PC: 10
  8. 小説: 9
  9. Jazz: 6
  10. 千夜千冊: 6
  11. エネルギー: 4
  12. テスラ: 4
  13. 更新履歴: 4
  14. 季節: 4
  15. 読書: 3
  16. Video: 3
  17. アート: 2
  18. YouTube: 2
  19. 政治: 2
  20. 松岡正剛: 2
  21. Apple: 2
  22. Music: 2
  23. 戦争: 2
  24. Apple TV: 2
  25. 知的生産の技術: 2
  26. Chrome: 2
  27. 物理学: 2
  28. アニメ: 1
  29. Prime Video: 1
  30. 映画: 1
  31. 文学: 1
  32. Metaverse: 1
  33. ソニー: 1
  34. 漫画: 1
  35. 村上春樹: 1
  36. モビリティ: 1
  37. 人工生命: 1
  38. : 1
  39. Windows: 1
  40. カーボンニュートラル: 1
  41. Perl: 1
  42. プログラミング: 1
  43. SF: 1
  44. 旅行: 1
  45. 自然: 1
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  49. Museum: 1
  50. 生活: 1
  51. ミステリ: 1
  52. クラシック: 1
  53. 言語: 1
  54. 疾病: 1
  55. 気候: 1
  56. イーロン・マスク: 1

昨年の記事は、初春恒例、更新日記生産量推移 (01/04/2022)である。カテゴリ別では「将棋」が2年連続トップ。

図書館のカテゴリはこれまでほとんど記事がなかったのが、「図書館駆動型読書論」で急激に増大。これは昨年の新しい流れだろう。

更新: 2023-01-02T18:33:35+09:00
1/1/2023 (Sun.)

FMラジオとPCのUSB接続を切り忘れて、PCの電源を落すと、夜中に書斎から人声が聞こえる。FM放送が聞こえているのだ。目覚めて、あっまただと切りに行く。目覚ましの時間も6時半に設定して寝直した。目覚ましを切るとさっさと起きて、居間のエアコンを点ける。元旦は異音が出ていない。

7時過ぎに車で出掛ける。気象台発表の広島の初日の出は7時16分だが、宇品波止場公園の初日の出は7時30〜40分ぐらいのはず。早く出掛けると駐車場料金が掛かってしまう。1時間以内の滞在にする必要がある。待つ身も寒いし。

7時09分、何か餌を啄ばむ雀達

7時09分、何か餌を啄ばむ雀達


7時19分、初日の出前、遠景

7時19分、初日の出前、遠景


7時25分、金網に止まった雀達

7時25分、金網に止まった雀達


7時30分、初日の出、頭を出す

7時30分、初日の出、頭を出す


7時31分、初日の出、海面に揺らぐ

7時31分、初日の出、海面に揺らぐ


初日の出の経過を記事にできたのはめずらしい。

例によって、日記を書きながらの新年を迎えた。LINEで新年の挨拶を受け取る。明日は早起きして初日の出を見に行く。広島の初日の出は7時16分。

初風呂に入って、寝よう。

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